今日は男子個人戦の全国大会が始まる日で俺は会場の中に入って自分の学校の控え室に入って行った。最初は俺1人で来る予定だったけど部長達5人と男子転校生4人組が俺の応援に来ていた。
「守東君がんばってね」
「主将がんばってください」
「ああ!それじゃあ行ってくるよ」
今回は女子の大会では無くて男子の大会なので応援に来ている女子は少ないだろうなっと思っているので俺は少しオーラを出してみた。
「くっ!」
「なっ!」
「!?」
「この感じ!?」
「女子の大会の時に少しの間だけ感じたこの感覚・・・」
「間違いなくこの会場にいる!」
「この圧倒的な威圧感は!」
「へぇ・・・・・この会場にいるんか」
「これほどの実力の持ち主は・・・」
「コイツと試合してみたいな」
俺は対局室に入ると中には俺の他に他校の選手が3人いた。どうやら俺が最後だったらしいけど勝負は勝負だから手加減はしない
「よろしくお願いします」
「よろしくお願いします」
「よろしくお願いします」
「よろしくお願いします」
そして俺の個人戦が今から始まった。それから3時間後・・・・・俺は個人戦で優勝してインタビューをされた
「おめでとうございます。守東選手」
「ありがとうございます」
「守東選手は個人戦のみの出場でしたが何故団体戦には出なかったのでしょうか?」
「男子は俺1人だけしかいなかったので団体戦には人数の関係で出られ無かったんです。その為に今回は個人戦のみ出る事にしました」
「今回の個人戦で優勝した事で今後は誰かと対局したい人とかいますか?」
「はい、います」
「それは誰でしょうか?」
「小鍜治プロと瑞原プロと三尋木プロの3人ですね。」
「トッププロ3人ですね」
「1回だけでもいいので俺は公式でこの3人の人達と麻雀をしてみたいですね」
「本日はインタビューを受けてくれてありがとうございました。」
「こちらこそありがとうございました。それでは失礼します」
俺は自分のインタビューが終わって控え室に戻ると部長達が来てくれた。
「おめでとう守東君」
「ありがとうございます」
「やっぱり主将は強いですね」
「俺は負ける気なんて最初から無いんでな」
俺は部長達と話をしている時に実は気になっていた事が1つあった。
「??どうかしたの?」
「実は、ですね。俺が控え室から出て行った後に少しオーラを出したのに部長達は気づきましたよね?」
「もちろん気付いたよ。全員ね」
「実は他の人にも、また気付かれたみたいで」
「けど守東君だとは気づかれてないんだよね?」
「正直に言うとわかりませんね。俺は今回の大会で優勝しましたから警戒されたかも知れません」
「けど男子は女子と対局する事が普段は無いから別にいいんじゃないんすか?」
「そりゃあそうだけど・・・・・」
「まあ何にせよ気を付けた方がいいかもね」
「そうします」
優勝したにも関わらず嫌な雰囲気を感じたまま会場を後にした。俺が個人戦で優勝してから3日後
「えっ?合宿」
「そうそう」
「いいじゃないですか!どことですか?」
「今回の全国大会で出て来た学校全部よ!」
「じゃあ、かなりの数ですね」
「けど残念な事が1つあるんだよね」
「何でしょうか?」
「全校が守東君を指名してきたのよ」
「えっ!」
「おい!」
「まさか!」
「今回の全国大会で出て来た全校は合宿するのは構わないが守東君を連れて来る事が条件って言われてね。」
「じゃあ俺が行かなかった場合は・・・・・」
「この話は無かった事にさせてもらうって訳よ」
「けど何で主将を?」
「今回の個人戦で優勝した事が関係してるんじゃないかな?それに女子の全国大会で私の為に少しオーラを出してくれたし守東君の男子の個人戦の時も出したでしょ?」
「あー・・・・・出しましたね」
「その中でも特に永水女子は守東君の事を言ってたわよ?」
「・・・・・・・・」
「正直に聞くけど守東君は永水女子と、どういう関係なの?」
「ノーコメントで、けど合宿については言わせて貰いますが全校に行きますっと伝えてもらえますか?」
「わかったわ。それじゃあ連絡してくるから、しばらく待っててね」
次回は合宿の話をしようかと思います。