俺は部室で部長と2人っきりになった。部長は俺に何かを言いたいみたいだけど他の人達には聞かれたくない内容だからか部室から出て行くように言ったとは言っても何を言うのだろうか?
「実は守東君に伝えないといけない事あるんだ」
「何でしょうか?」
「私達女子麻雀部は3年生が、いなくて私達2年生しかいないのは知ってるよね?」
「はい、知ってます」
「私達は来年3年生になって守東君達は2年生になるよね?」
「なりますね?」
「本来だったら私が今みたいに3年になっても部長を続けなきゃいけないんだけど3年生は進路を決めたり何だりで忙しくなって来るし3年で今みたいに部長をしてたら、いずれは後輩に引き継ぎもしなくちゃいけないから今の内に決めておきたいんだよね」
「確かに3年生になると人によっては大学や就職する人とかでバラバラになりますからね」
「そこで!私は考えたのよ」
「何をですか?」
「次の部長は守東君を指名したいってね」
「ちょっと待ってください」
「どうかしたの?」
「他の女子の人達には聞かなくていいんですか?」
「4人には前もって聞いたよ。そしたら守東君なら構わないって話になったよ」
「いつのまに!」
「ちなみに男子の方も女子と同じで主将なら構わないって話をしてたから」
「いつ答えてたんだアイツらは!」
「そんな訳で後は守東君の返事を待つだけなんだよね」
「・・・確認しますが男子と女子は次の部長は俺で、いいって話なんですよね?」
「うん」
「2つ目ですが俺がその話を受けた時に俺いつから部長なんですか?」
「来年の4月から」
「3つ目ですが部長達は来年も出るんですか?」
「私達は来年になったら団体戦と個人戦の両方に出る予定だけど?この話については4人と話ながら決めた事だから」
「部長達は麻雀を続けますか?」
「私は続けるけど後の4人には麻雀を続けるのか?って話は聞いてないから私は知らない」
「そうですか」
「まだ聞きたい事あるのなら私のわかる範囲で答えるけど?」
「・・・部長達は進路どうするんですか?」
「私達は今の所は全員で同じ大学に行く予定だけど?」
「色々と教えてくれてありがとうございます」
「もう無いの?」
「無いです」
「なら来年までは、よろしくね」
「卒業まではって言う所じゃないですか」
「そうだったね」
「でもいいんですか?来年だけど2年になった俺が部長なんて」
「私だけの判断なら無理だけど私と守東君以外の全ての部員からの確認と承認してもらったから今更だけど反対意見は出ないって」
「それならいいんですが」
「守東君はコレから個人戦あるから頑張ってね」
「はい!頑張ります」
次回は主人公の個人戦の話をやろうかな?と思います。