自宅で寝てたら幻想入りしたんだけど   作:マム

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遅れてしまってすみません!
夏の課題や夏休み明けテスト勉強ですっかり忘れてました!
これからは必ず早く投稿するよう心掛けます!


15話 人間対吸血鬼

ー叶夢sideー

 

「あらあら何をしているの?避けてばかりじゃ何も出来ないわよ。」

「クソッ!」

 

十数秒前に殺気を放っていたレミリアが弾幕を飛ばしてきた。それを躱しつつ対抗してこちらからも弾幕を放つ。しかし全部軽々と避けられてしまう。

 

「そんなもので私を倒せると思っているのかしら?滑稽ね。」

「それでも抗わなきゃダメだろ?人間をあまり嘗めてると痛い目みるぞ。」

「私が人間なんかにやられるわけないじゃない。そっちこそ甘く見ないことね。」

 

言われなくてもそんなことしないし俺じゃ出来ない。どうにかして倒せる方法はないのか、と考えていると。

 

「叶夢ー!!!」

「れ、霊夢!?」

 

勢いとともに部屋に入ってきたのは霊夢だった。走ってきたのか息が荒い。

 

「そう、咲夜は倒されたのね。流石は博麗の巫女ね。」

「あんたが今回の異変の張本人ね?今すぐあの霧を消すか私に退治されてから消すか、二つに一つよ。」

「嫌よ。私はこの幻想郷を支配するの。退治されるわけにはいかないわ。」

「霊夢、俺も手伝うよ。」

「わかったわ。足手まといになるんじゃないわよ。」

「いいわ、二人同時にかかってきところで負けるわけないわ。」

「後悔すんなよ?」

「こんなに月も紅いから本気で殺すわよ。」

 

まずは俺が多めの弾幕を放ち始めた。その横で霊夢は追尾型の御札の弾幕を放つ。けれど吸血鬼持ち前の身体能力で俺の弾幕は躱され霊夢の御札はレミリアの弾幕で撃ち落とされていった。あれだけ多くの弾幕を躱したレミリアは余裕の表情で笑っている。

 

「ふふ、人間が二人いてもその程度なのかしら?所詮人間は人間ね。」

 

そう言うとレミリアから弾幕が放たれる。大量の弾幕を躱し、時には木刀で叩き落とす。霊夢は結界を張り防いでいるようだな。よそ見をしていたら躱しそこねた一個の弾が足に被弾する。

 

「っ!!」

「叶夢!!」

 

一個だけしか当たっていないのに凄く痛い。一つ一つに殺意があるみたいだ。

 

「俺は大丈夫!気にしなくていい!!」

「飽きたわ、まずは貴方から殺してあげるわ。」

「!!危ない!!!」

「スペル!」

 

ヤバい、足が意外とダメージ受けてて速く動けない。こうなったら紫さんから貰ったスペルカードを即興で作って防ぐしかない!何か良い防御技を!!

 

「神槍『スピア・ザ・グングニル』!!!」

「神木『神聖な結界』!」

 

ドゴォォォォンと大きな音が鳴り響いた。自分でも何がどうなったかわからない。痛みは来ないからして無事なようで安心した。

 

「な、私のスペルが防がれた!?」

「スペル!霊符『夢想封印』!」

「ぁ、しまっ!」

 

霊夢が一瞬の隙をついて勝負が決まったようだ。これでこの異変は解決したことになるのかな。あとは魔理沙を探して帰るだけか。

 

「あんた足大丈夫なの?」

「ん?あぁ最初は痛かったけどもう大丈夫だよ。」

「そう、なら良かったわ。」

「さて、魔理沙の所に行こうぜ。」

______________________________

 

「さてとー魔理沙はどこかなー?」

「魔理沙なら大丈夫なハズよ。負けるわけがないわ。」

 

魔理沙を探しにホールまでやって来た。確か魔理沙は俺とは逆方向の西に行ったんだっけな。こんなに広い館だから手分けして探すかな。俺は一階を探しに、霊夢は二階を探しに行った。

廊下を歩いていると少し大きな両開き扉が見えてきた。中が広そうだしここから調べてみようと扉を開けると広い空間がひろがっていて目の前に大量の本と大きな本棚がズラッと並んでいる。本だけでも数千冊いや数万冊以上ありそうだ。

 

「凄い…まるで図書館みたいだな。」

 

近くの本棚から目に入った本を取り出して中を見てみる。中を見てみると読めない文字や魔法陣の様な図形、何かの調合法などが書かれていた。

 

「なんだこれ全然分からねぇ。」

 

別の段の本や反対側の本棚や別の本棚を見てみると全て似たような内容だった。

 

「まさかこれ全部こういう本なのか?」

 

周りを見渡せば本棚は天井近くにもありそこにも本がビッシリ並んでいた。天井近くにまである本を眺めていると近くから大きな音が聞こえてきた。音のする方へ行ってみると魔理沙と宙に浮いている人が対峙していた。奥の方では頭と背中に黒い羽を生やした悪魔っぽい少女がわたわたしている。

 

「魔理沙ー!どうしたー!」

「あぁ叶夢!いいとこに来てくれた!」

「なぜこんな状況に?」

「いやーここに来たら珍しい本がいっぱいだから借りていこうとしたら見つかっちゃったんだぜ。」

「何が借りていくよ!理不尽な理由で持っていこうとした盗人のくせに!」

「そんなに大声出すもんじゃないぜー?喘息って言ってたじゃないか。」

「このくらいだいじょ…けほっ。けほっ。」

「ほら言わんこっちゃない。」

「と、とにかくその本は返してもらうわ。それがなきゃ困るもの。」

 

そうか魔理沙は魔法使いだからこういう珍しい本とか好きそうだなー。

 

「ちなみにどれくらい借りるの?」

「あぁ私が死ぬまでだぜ?」

「酷い理不尽!?」

 

なんて理不尽なんだ。これじゃお相手さんが怒るのも無理ないな。これには俺が手を貸す必要ないだろうし適当に時間潰して待っていよう。

 

「じゃあ魔理沙頑張ってね。」

「え、おい叶夢は何もしてくれないのかよー?」

「だって俺何もしてないもん。魔理沙と向こうの問題だから待ってるよ。」

「なんだよーそれー。」

 

そう言って図書館から出ていく。図書館の奥にまだ廊下が続いてたからそこに行ってみよう。




叶夢のスペカを考えたりレミリアとの弾幕ごっこを書いたりと難しかった…。

次こそはこんなに期間を空けないで投稿します。

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