自宅で寝てたら幻想入りしたんだけど   作:マム

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遅くなってしまいすみません。
もっと早く更新出来るよう頑張ります。

余談ですがアトレ秋葉原の東方の夏祭りに行ってきました。素晴らしいです。


13話 紅魔館のメイド

はぁどうしてこうなったんだ。いきなり俺も異変解決の手伝いみたいな事やらされるなんて聞いてないよ。あ、そうだ紫さんにこの妖しい木刀の事を見てもらおう。流石に紫さんなら分かるかもしれないし。

 

「紫さん、この木刀を見てほしいんですが。」

「どれ、見せてみなさい。」

「香霖堂で見つけた妖力を纏った木刀です。」

「あらこれ、付喪神ね。でも…何かしらの力で呪われているようね。」

「付喪神なんですか。でも呪われるってことあるんですか?」

「あまり聞いたことは無いわ。とにかく呪いを解かないと何するか分からないわ。」

 

そう言うと紫さんは何やらブツブツ言い始めた。すると木刀に纏っていた妖力は少しずつ消えていき霊力が戻り始めてきた。流石は妖怪の賢者呪いを難なく解いた。

 

「これで大丈夫なはずよ。」

「ありがとうございます。」

「大丈夫そうね、それじゃ行くわよ。」

「頑張って来てくださいね~。良いネタを宜しくお願いします~!」

 

紫さんから木刀を受け取り霊夢と魔理沙と一緒に紅魔館を目指し飛び立った。

~〜~~~〜~~~〜

1時間もしないうちに紅魔館らしき門の前に着いた。俺の身長よりも大きい門の後ろには赤よりも紅い館が薄気味悪く建っている。その上には周りにはっきり分かるくらいの大きな時計塔のようなものがある。館ということであるのか門の前には緑色のチャイナ服を着た赤髪で長髪の門番がいるけど。

 

「気持ちよさそうに寝てるな。」

「なら侵入は簡単ね。上から行くわよ。」

 

門を飛び越えて館の中へと入り込む。なんだか外の世界のゲームにあった脱出ホラーゲームのジェイルハウスみたいだな。なんだかもう帰りたくなる。と、そんな事を思いながら中の庭園を通り抜けて扉の前に立つ。扉を開け中に入るとホールが広がっていて正面には階段がある。よく見渡すと中まで紅一色であり目がチカチカする。

 

「なんつーところだよ。気味悪さが増すな。」

「嫌な場所ね、さっさと解決して帰りましょう。」

 

そうだここはもう敵地の中なんだ。油断しないで気を引き締めて行こう。しかし行ける道が多いな。どこから行こうか。こういう時俺は利き手じゃない方から行くんだよな~。

 

「俺左から行くわー。」

「私もついて行くぜー。お宝がこっちにありそうなんだ。」

「はいはい、じゃあ私は一応右を見ていくわね。…誰?」

「おいおいどうした霊夢?誰もいないぜー?」

「どした?」

 

魔理沙の言う通り誰も見当たらない。物音一つも聞いていないし人影もない。俺は視力は良い方だけど薄暗くてよく見えない。しかし霊夢はホール奥の階段を見据えている。すると階段の方から声がかえってきた。

 

「はぁ、あの門番は何をしているのかしら。仕事が増える私の身を考えなさいよ。」

 

その声は呆れているようで、俺たちの相手をしている暇がないように聞こえる。階段から降りてきて少しは見えるようになる。

 

「ここは紅魔館。今はお取り込み中ですので後日いらしてください。」

 

声からして女性なのだろう。ハッキリと姿が見えてくると彼女はメイド服を着ていた。薄暗くだけど見えた彼女が階段を降りる仕草、歩き方。そして言葉遣いといいこの館のメイドの中でも偉い人かな。

 

「あんたの所の主人に用があるのよ。会わせてくれないかしら。」

「貴女、見た目的に巫女のようね。もしかして博麗の巫女なのかしら?」

「えぇ、そうよ。この邪魔な霧を辞めてくれないかしら。迷惑なのよ。」

「お嬢様の命令は絶対なのでそのような事は出来ません。お帰りになられないのでしたら、力づくで帰すまでです。」

 

そう言うと彼女はいつの間にかナイフを持っている。これは戦うしかないようになってしまった。話し合いで解決してくれたら嬉しいのにな~。ここは霊夢にまかせてどっか行こう。

 

「じゃあ霊夢、後はよろしく。」

「はぁ?何言ってんのよあんたも手伝いなさいよ!」

「やだよ相手の武器がナイフなんだし弾幕初心者じゃ無理無理。足引っ張るわ。」

「じゃあな霊夢。頑張れよー。」

「ちょ、魔理沙まで!?あんたは残りなさいよ!」

 

遠回りしてメイドの後ろの階段を上って行こうとした時、いきなり目の前に二十数本のナイフが現れた。

 

「お嬢様の所へは行かせない!」

 

(やばい!避けきれない!あぁ、人生オワタ…)

 

目を思いっきり瞑り痛みを覚悟するがいつまでも痛みは来ない。恐る恐る目を開けるとナイフが全部床に落ちている。見ると霊夢が弾幕で弾いてくれたようだ。

 

「あんたの相手は私よ。」

「…流石は博麗の巫女ね。」

 

い、今のうちに行かせてもらおう!全力疾走で扉を開け中に入りこの場を退場した。あのメイドは霊夢にまかせてさっさと行こう。魔理沙とはバラバラになって俺は2階の東、魔理沙は1階の西に向かった。窓の少ない長い廊下を歩きながら他の部屋へと目指す。俺が言うのもどうかと思うけど霊夢を一人にして大丈夫だったかな。まぁ妖怪退治してるって言ってたし強いだろうし俺がいても邪魔なだけだとついさっき知らされたしな。そんな事を思っていると他の部屋よりも一際大きな扉が出てきた。なんというか、嫌な予感しかしない。

 

「…何もありませんように。」

 

扉を開けると中はソファと大きなベッドがある。そして部屋の奥には外を眺めている人影が一つ。

 

「あら、こんな所に客人なんて来ないのかと思ったけれど、珍しいわね。」

 

その背中にはコウモリのような羽があり、白の強いピンクの服にフリルのスカートを穿き、後ろには大きなリボンが結んである。そして背中の羽も驚いたけどそれよりも驚いたのが、

 

「子供?」

 

まだ10歳くらいといった少女だった。




咲夜とレミリアの口調が難しい。これであっていれば良いんだけど。
何か違和感があれば言ってください。

それでは

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