紛らわしい。そういう感想をいただいたので。
はい、自分自身、これプリヤのキャラが出るだけやーんとか思い始めてました。
もともとこんなつもりじゃなかったんだっ(棒読み
というわけでプリヤのキャラが出るだけのこのすばの様なもの。良ければ読んで感想とか、評価とか、お気に入りとかしてくれると泣いて喜んでハイジャンプします
気がつくと、路地裏に立っていた。
少し暗い。
暗いが分かる。
ここにある壁や舗装されたこの道はアスファルトでなんて出来ていない。
石で出来たものだ。
それに木の板に貼り付けただけ飾り付けというわけでもなく、本当に石のみで出来た壁のようだ。
前の世界とは文明の差、と言うのだろうか。
それがとても感じられる。
いつまでもここにいるわけにはいかない。
路地裏から大通りと思わしき場所へ出る。
そこで見たのは--
中世風の景色。
人の姿はしているが、耳が長く尖ったようになっている者、獣っぽい者などの変わった人種。
風景だけ見れば過去へと、ここにいる人を見ると別の世界へと。
そんな場所へ飛ばされたんだと改めて認識出来てしまう。
本当に異世界へと飛ばされたんだな…
あれは本当に女神とかそういうのだったのか。
なんて考えていた。
そんな俺の隣で美遊は頭から煙が出ていた。
「獣…人……耳があんなに長く、それに沢山…何故…あんな…」
どうも、この目の前にある現実がなかなか受け入れられていない様子だ。
そういえば美遊には絵本とかを全く読ませてなかったんだった。
なら、無理もない。
こういう如何にもファンタジーな世界は美遊にとっては理解しがたいものなんだろう。
「美遊。こっちではこれが普通なんだ。だから、難しいかもしれないが現状を受け入れてくれ」
「……う、うん…」
初めて見るものばかりで不安だったり怖かったりするのだろうか。
俺自身、こんな初めて見る人種や街並みなんて見れば驚く。
街並みに関しては切嗣と共に世界を渡り歩いた時に似たようなものは見たがここまで綺麗な街並みは初めてだった。
俺だって驚くことばかりだ。
美遊は賢いし物知りではあるが、外の世界を知らない10歳だ。
俺がこんななんだから、俺以上に何かを感じるかもしれない。
「怖くはないか?」
俺がそう聞くと、美遊は少し深呼吸をする。
そして、俺の手を両手で握り、あの時のように笑顔で
「少し驚いたけど、隣にお兄ちゃんがいてくれるのに何を怖がるの?」
この言葉を聞いたその日に俺は全てを失った。
本当を始めようとして、道を誤って、妹を、親友を。
今度は間違えない。
だからこそ、今度こそ始めるんだ。
この土地で、この世界で
「ああ…美遊」
俺は美遊の手を握り、進んでいく。
この先何が待ち受けているかわからない。
だとしても、俺は美遊を守る。
まだ、聖杯の願いは叶い切ってないんだ。
切嗣の目指した正義とは真逆のものになったけど。
必ず美遊につかんでもらおう。
このきっと素晴らしい筈の世界で美遊に
なんだろう終わるのかな?
今回はとても短めです。ここまで短くなるか普通。最初打ち終えたとき680字だぞ。なんだこれ
果たして『本当』は始まるのか。というよりジュリアンとかは名前だけで終わるのか。
次回からこそ異世界生活が始まる予感…!始まれ…!
というか、大丈夫かこれ…変なところしかなくなくない?気のせい?