中間テストで忙しいのであって、決して決して決してイバラギン討伐が忙しいとかoh my リュミエールとかそんなんじゃないから。
つり乙2.1を2周3周してわけでもないですよ。
ベルディアさん辺りでオリジナリティ加えていきたい方向でござんす…一応、考えはまとまりつつあります。スマホのメモ帳便利…
様々なアドバイスを貰いました。
読みやすさを出来る限り出そうとしてたんですが、まさか読みにくくなっていたとは…あと、濁点打つところとかも間違えていたとは…恥じゅかち
今後ともアドバイス等頂けると神として崇めるのでよろしくお願いします
ダクネスが正式にパーティに加わった。
あの後、クリスはレベルに合ったクエストへ行けと怒り、ダクネスは返してもらうよと言ってきた。
俺と和真からすれば願ったり叶ったりだったのだが、何故かダクネスはカズマのパーティに残りたい、私が守らなければと意気込んでしまった為に正式にパーティに加えることになってしまった。
「どうしてこうなった」
「クリスとダクネスの二人で話が勝手に進んでいってしまったんだから仕方ないだろ」
そのクリスは別のパーティと組むことになったそうだ。出来ればこちらのパーティに来てダクネスを抑えて欲しかったんだが…
あの日の夜にクリスはいつも通り家に来たが「あのぱんつ脱がせ魔にダクネスが何かされないようにしっかり見ててね」と言って帰っていった。だから心配ならこちらのパーティに、と思ったがクリスはクリスで合うパーティに入ったのだから仕方ないかと諦めた。あと窓から入って来るのはそろそろやめてもらいたい。
「この際ダクネスのことなんてどうでもいいが、金が欲しい。それも大量に」
今度クリスが窓から入って来たらどうしようかと考えていた時に和真が真剣な顔で話を切り出した。
そんな和真を小バカにするようにアクアが
「今更何言ってんの?カズマだけじゃなくみんな欲しいわよ。バカなの?所詮ヒキニートなの?」
「お前が欲しいのは散財する金だろ。元なんたら。俺が欲しいのは安定した生活を手に入れるための金だ。元手が欲しいんだ。本来ならチート能力貰って何一つ不自由なく過ごせるはずだったんだろ?チート能力の代わりにお前を選んだのは確かに俺だが?そのチートの代わりとして役に立っているのかと問いたい。泣くまで問い詰めたい。どうなんだ?最初は偉そうで自信たっぷりだった割に、あまり役に立ってない元自称なんたらさん?」
和真が言ってることはアクアには大きなダメージを与えるものらしい。アクアがもう涙目だ。
「うう…元じゃなくて……今も一応女神です…」
「女神⁉︎女神ってアレだろ⁉︎勇者を導いたり、勇者が一人前になるまで魔王を封印したりして時間を稼いだりするものだろ⁉︎昼間っからビール飲んだりしてるだけのお前が女神名乗っていいのか⁉︎カエルに頭から食われるしか脳のない、宴会芸しか取り柄のない穀潰しが!」
「わ、わあああああっー!」
机に突っ伏して泣き始めた。
それを見た和真は満足したような顔をしている。泣かせておいてそれはどうかと思うが、アクアだから仕方ないと思ってしまう自分もいた。
しかし、アクアもやられっぱなしとはいかなかった。
「私だって回復魔法とか回復魔法とか回復魔法とか時折支援魔法で一応役に立ってるわ!何よ!クソニート!何のためにお金が必要なのか言ってみなさいよ!」
そう言い放ったアクアに、その言葉を待っていたと言わんばかりに和真が答える。
「今の所、俺が日本から来た事を全く活かせていないだろ。そこで、俺達にも簡単に作れそうでここの世界に無い日本の製品とかを、売りに出してみるってのはどうかなって思ってな。ほら、俺は幸運とやらが高くて、商売人とかでもやったらどうだって受付のお姉さんに言われた事があるだろ? だから、冒険者稼業だけで食っていく他にも生きていく道はあるかなって思ってさ」
冒険者としての収入では割に合わないから知識を活かして商売をしていくということだろう。
美遊の分は必要ないとはいえ、今回のクエストの報酬もダクネスの装備代と食費で大半がなくなっている。それを分けるとなるといつもより多いが、微々たるものだ。とても和真の言う安定した生活の為の元手にはなり得ない。
とはいえ、元手を集めるためにも冒険者としてもう少し働かないとな
「そんなわけで昼間から酒飲んでる暇があるなら、お前も何か考えろ!儲かる商売を考えろ!あと、お前の最後の取り柄の回復魔法。さっさと俺に教えろよ!」
「嫌ーっ!回復魔法だけは嫌よおっ!私の存在意義を奪わないでよ!クソニート!それに儲かる商売がしたいならシロウに料理作って貰えばいいじゃない!人の存在意義を奪う前にシロウと交渉しなさいよ!」
「オーケー、分かった。回復魔法は後でな」
「え、あの、カズマさん?後で本当に奪うつもりなの…?」
「え、冗談ですよね、カズマさん?カズマさぁぁぁぁん!」と叫ぶアクアを放置して此方へと来る和真。
「さっきのアクアの提案を一応聞いてみるが、その気は?」
「悪いがない。商売をする程の料理人ってわけじゃないんだ。これで商売はしない。それに日本の知識活かすとか言ってなかったか?」
「楽が出来るならそれに越したことはない」
なんて話をしていると
「アクアが何かに絶望したような顔で机に突っ伏してますが、カズマが何かしたんですか?無駄に口撃力高いんですから、言いたい放題言ってしまうと大抵の女性が泣きますよ」
「ストレスが溜まっているというなら私にぶつかるといい。クルセイダーたるもの、誰かの身代わりになるのは本望だ」
めぐみんとダクネスの二人がやってきた。
めぐみんはいつもの格好だが、ダクネスは違っていた。目のやりどころに困る格好だ。
いつもの装備ではなく、タイトな黒いスカートに黒いタンクトップと皮のブーツ。
鎧によって隠された肉体が見える。
それが何とも言えないほど眼福であり、目のやりどころに困る原因だ。
「こいつのことは気にしなくていい。ダクネスの鎧がまだ出来てないから安全なヤツを受けよう。安くてもいい…から…………ダクネスさんは着痩せするタイプなんですね……」
ダクネスの方へと振り向いた和真は敬語で話していた。笑ってしまった。
しかし、目はしっかりとダクネスの全身を捉えていた。
「む、今、私のことをエロい身体しやがってこのメス豚がと言ったか?」
「言ってねぇ」
和真の表情がコロコロと変わる。
何かとこの二人は合っている気がする。尚更、この二人を美遊に近付けてはいけない。
「クエスト受けるんだろ。どれにするんだ」
「アクアのレベルを上げることが出来るクエストにしましょう」
俺が和真に聞くと意外なところから即答された。めぐみんだ。
「アクアの?」
「先日クリスさんが言っていたようにクエストを受ける際のレベルが大事です。基本的にレベルは周りと同じぐらいなのが望ましいんです。それは色々と理由がありますが、それよりアクアのクエストについてですが。プリーストは攻撃系はありませんのでレベルがなかなか上がりません。攻撃出来ませんからね。その為、唯一倒せる敵を倒してレベルを上げていきます。それがアンデットです。彼らは回復魔法で死にます」
「分かった、アンデットを倒すクエストを受けるんだな」
レベルが上がればスキルポイントが手に入るから、アクアももう少し活躍する機会が増えるかもしれない。宴会芸を取らなければ。
そんなことよりレベルが大事なら俺のレベルも上げなければいけないのではないのだろうか。
「シロウはレベルとスキルの量や戦闘力が比例しませんからね。レベル上げは必要ないかと」
と言うことらしい。俺のレベルは多分最後まで一番下なんだろうな。
「…あ、悪い。今日はウィズの手伝いだった」
「このクエストは夜からですから」
「夜まであるから無理だ」
残念そうにするめぐみんに次のクエストは一緒に行くから、と言って機嫌を直してもらった。
ウィズにクエストを受ける日は出来るだけ仕事がないようにしてもらっている。ここ最近は店に行くことよりギルドに行くことの方が増え、ウィズの店での給料が減った。美遊に食べさせてもらって生きる日が来るかもしれない。
しかし、今回の仕事は流石に断るわけにはいかない。ウィズは一人で大丈夫だと言うが一人にするのは心配だ。
「今から店に戻るよ。元手集め頑張れよ。和真」
「食費さえ安くしてくれたらすぐに集まるんだよっ!」
食費が一番な原因らしい。だが断る。
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店に戻ったあと、すぐにウィズと店を出た。
「一人で大丈夫ですからミユさんの元に…」
「俺から言い出したことだからウィズは気にしなくていいんだ。それに今から帰ったら…それこそ、美遊に顔向け出来ない」
そのまま話しながら、俺とウィズは共同墓地へと向かった。
そこは街から離れた丘の上にある簡易的な墓地。
この世界では埋葬方法は土葬らしい。
なので、埋められた死体はその形を残し、魂はその肉体から離れることがない。それがアンデットというものの正体だ。
ウィズはそのアンデットの中でも王、ノーライフキングと呼ばれる不死の王であるという。
そして、魔王軍の幹部の一人らしい。
このことに関してはウィズから聞いたが、未だに信じられない。
ウィズ自体の力は相当なものだが、性格からして魔王軍とかそういう役には向いていない気がする。あと、金の使い方からして魔王としても置いておきたくないと思う。資金難待った無しだ。
今は結界を維持する日々らしい。
そうこうしているうちに目的地まで着いた。
ウィズは墓地の近くで魔法陣を作り始める。この魔法陣にアンデットや魂が入ることにより、浄化していくらしい。
英霊も浄化できるのだろうか、なんて考えていると、近くの墓石の下からヒトの形をしたものが現れたり、人魂のようなものが集まり始めた。
そしてそれらは、ウィズの魔法陣へと向かっていく。
完成した魔法陣に触れたそれは、青い光を放ち天へと昇っていく。
「こうやって迷える魂たちを送っているんです。肉体が残っているアンデットたちは私の魔力に反応して出て来てしまうので、よくギルドでアンデット討伐の依頼が出たりするんです」
「魂を送る、か。こういうのって教会の人間とかがやるべきことじゃないのか?あと、そのアンデットはなんで浄化しないんだ?」
「お金のない人たちは後回しにされていますから…アンデットもちゃんと浄化しています!ただ、こうやって送っている場面に出くわしてしまって、それを見た人がギルドに依頼してしまうそうなんです…」
それならば仕方ない。
冒険者でもない人がアンデットなんてものを見てしまっては何をされるか分からないと恐れるものだ。
それにここではモンスター、討伐される対象としてしか見られないのだから依頼してしまうのも無理はないだろう。
依頼したところで、ここまで来ると何もいないから失敗になるだろうけど。
そんな時、ふと、音がした。
ここまで来るのに意外と時間がかかったこともあり、今はもう深夜だ。
別のところで目覚めたアンデットか、他のモンスターか。
どちらにせよ、警戒しておかなければ…
「シロウさん。冒険者の方かも知れませんから、落ち着いてください」
「……そう言えばそうだった」
警戒を緩め、その音がした方を見る。
こちらも見られている。
微かに声のようなものも聞こえる。何を話しているのかはさっぱりだが。
互いに合わない視線。見えない姿。風で揺れる木の葉の音が止むと夜の静寂に包まれる。
彼方も動かず、こちらも動かない。
そんな状況を全く気にせず、大声をあげる者がいた。
「あーーーーーっ‼︎」
それは見ていた場所とは違う場所からした声。何処かのうるさい空気の読まない奴の声だった。
先程までの視線も消えたから、俺はゆっくりとその声がした方へと向く。
そして、そこから現れた、和真の言うところの駄女神目掛け
「リッチーがノコノコこんな所に現れるとはふととぎゃふっ!」
玩具の矢を放ってやった。
矢をもろに受け、盛大に転んだアクアの後ろから見知った顔が現れた。
カズマさんとアクアがウィズと遭遇する回です。次回へ続く。
投影って便利((
果たして作者の早めに投稿という願いは叶うのか。睡魔に勝てるのか…