その分面倒事が多少片付いたので、連続投稿できるように頑張ります!!
最後までお付き合いお願いします!!
「ううぅ…気持ち悪い…」
「おええぇ…」
一同が列車に揺られる中、ナツとシスティは絶賛乗り物酔い中だった。
「ナツが乗り物に弱いのは知ってたけど、まさかシスティもだななんて…」
ルーシィが意外そうに呟く。
ルーシィはミラに頼まれてナツとグレイの仲介役として一緒に来ていた。
「滅竜魔導士は、乗り物に弱いの…。シェリル、エルザの話聞いといて…」
「分かった。システィも無理しないでね」
ナツとシスティがグロッキー状態の中、エルザが今回の詳細を話し始める。
「今回の目的はエリゴール、闇ギルド
「ララバイ……子守唄か」
「私はこの事態を看過することはできないと判断した。エリゴールを見つけ次第、ギルドごと殲滅する!」
「あたし、やっぱり帰ろうかな…」
ルーシィが後悔したように呟くが、列車は無情にも進み続けるのだった。
列車は目的地であるオニバス駅に到着し、一同は荷物をまとめて下車する。
「それで?これからどうすんだ?」
「まずは鉄の森の情報を探る」
「へぇ~…あれ?そういえばナツ達は?」
その場にいるのはグレイ、エルザ、ルーシィと猫二匹。
つまり、列車に酔っていた二人を置き去りにしていた。しかも、二人を乗せた列車は既に出発している。
「くそっ!!二人のことを完全に忘れていた!!あの二人は乗り物に弱いと言うのに……」
「システィ…」
「とにかく、早く追いかけるぞ!!」
グレイはそう呼びかけ駅の外へ走っていく中、エルザは躊躇すること無く列車の緊急停止レバーを下ろすのだった。
まだエルザ達がシスティ達の不在に気づいていないころ、システィとナツはグロッキー状態で列車に揺られていた。
「うぅ……ナツ、大丈夫?」
「おえぇ…気持ち悪ぃ…」
二人とももう限界が近かった。
そんな中、一人の男が近づいてくる。
「お二人方、ここ空いてる?」
「ああ、はい…。どうぞ……」
限界で受け答え出来ないナツの代わりにシスティが対応する。
しかし、男は座ることなくナツの右腕のシンボルマークに目をやる。
「へぇ、あんたら
そう言ってナツを魔法で吹き飛ばす。
「ナツ!?貴方、何のつもり!!」
「あれ?お嬢さん、もしかして
「うるさい…」
「正規ギルドだからって偉そうに。てめぇらなんてハエだよハエ」
「黙れ!!」
システィは両手に風を纏わせるが、乗り物酔いのせいで上手く制御出来ない。
「やっぱり、ハエはハエ、だな」
しかし、次の瞬間に列車はなぜか急ブレーキを掛けた。
「うぉっ!?」
「…!?止まった!!」
列車は完全に停車し、続いて車内放送が流れる。
『ただいま緊急停止レバーが下ろされましたので、事態の確認がとれるまで一時停車します』
「よくわからないけど、列車が止まればこっちのものよ!!……ん?」
気づけばさっきの急ブレーキのせいで男は転倒し、懐から三つ目の髑髏の笛が転がり落ちていた。
「随分と趣味の悪い笛ね。禍々しい魔力を感じるわ」
「…!?み、見たな!?」
男は距離を取り、今度はその笛を咥える。どうやら今からそれを吹くようだ。
しかし、また流れてきた車内放送を聞いて今度は戦っている場合ではなくなった。
『大変お待たせ致しました。先ほどの警報は誤報と判明致しましたので間もなく運転を再開します』
「やば…。ナツ、下りるよ!!」
列車が再び動き始めたら二人とも力が入らなくなってしまう。
ナツとシスティは列車が再び動き出す直前に急いで飛び下りるのだった。
最後までお付き合いありがとうございます。
次話は、遅くても明後日にでも投稿できたらなぁと考えてます。
もし宣言通りなら、頑張ったんだなぁとでも思っていて下さい(笑)
それでは、また次話もよろしくお願いします!!