何故か忙しい時ほどネタが浮かぶんですよねぇ…。
それでは最後までお付き合いお願いします!!
5.帰還
ナツとはちゃんと途中で合流し、三人と二匹揃ってマグノリアに帰ってきた。システィにとっては一年ぶりの帰還なので、懐かしい光景に胸を躍らせていた。
「帰ったぞー!!」
「あい!」
「ただいま~」
ギルドの扉を開けると、懐かしい日常の光景が広がる。
ナツは帰って早々グレイに突っかかっているし、カナは相変わらず酒を樽で飲んでいる。
ギルドを見渡すことでシスティは改めて帰ってきたことを実感した。
「早かったわねナツ。システィは久しぶりね。一年ぶりかしら?」
出迎えてくれたのは
「そうだね。ただいま、ミラ姉。マスターは?新人希望なんだけど」
「は、はじめまして、ルーシィです!よろしくお願いします!!」
「はい、よろしくね」
手続きを終えてルーシィが正式に妖精の尻尾に入った直後、眼鏡を掛けた茶髪の男ロキがギルドに駆け込んできた。
「ナツ、グレイ!まずい。エルザが…エルザが帰ってきたぞ!!」
「な、なにぃ!?」
「へぇ~エル姉に会うのも久しぶりだな~」
ロキの言葉にギルド全体が震える中、システィは一人だけ彼女の帰還を楽しみにしていた。
「あの、システィさん。エルザさんって誰ですか?」
「システィでいいよ、ルーシィ。エル姉はね、とっても強いんだよ」
「あい!ナツもグレイもボッコボコなんだよ」
「あのナツが!?」
「でもエルザよりシスティの方が強いんだよ」
「ええぇ!?」
ギルド全員がエルザの話で持ち切りの中、静かにギルドの扉が開かれる。
「今戻った」
入ってきたのはもちろんエルザだった。お土産として持って帰ってきた巨大な魔物の角が彼女の強さを証明している。
「ナツとグレイはいるか?」
「あい、こちらに」
ハッピーが指差す先には肩を組んで仲良さげにしているナツとグレイがいた。
「や、やあ…。今日も俺達な、仲良くやってるぜ…!!」
「あ、あい!」
「うむ、仲がいいのはいいことだ。
悪いがナツ、グレイ、頼みがある。力を貸してくれ」
「「頼み?」」
「へぇ、なんか面白そうだね。エル姉、私も行っていい?」
「システィか。こちらとしてもお願いしたい。出発は明日だ、よろしく頼む」
そう言うと、ナツとグレイには有無を言わせず話を切ってギルドを後にした。
ギルドは嵐が過ぎ去ったように静まり返り、誰もが状況についていけていなかった。
ナツ、グレイにエルザとシスティで結成された新設チーム。
いきなりの事で唖然とするルーシィの横でミラが小さく呟いた。
「今まで考えたこともなかったけど、これってもしかするとギルド最強チームかも……」
ここから鉄の森編にドンドン入って行きます。
誤字脱字等は見つけ次第優しく教えてくれると幸いです。
それでは次回もお楽しみに!!!!