出来るならこの調子で行きたいですねぇ。
それでは最後までお付き合いお願いします!!
システィがジョゼを倒した後、結局評議会のルーンナイトが押し寄せ、数日間
そして、
現在、崩壊したギルドの跡地では新しいギルドの建設の為全員が一丸となって動いていた。
「うぉおおらぁああ!!っーーーがっ!?」
角材を約十本程持ち、運ぼうとしたナツがその重さに耐えれず、ゴキッ!と嫌な音をさせて後方へ倒れる。
「わぁ、痛そ…」
「ちょっとー…大丈夫ー?ナツー」
気の抜けたハッピーとルーシィの声がナツに向けられる。
「おぉぅ…大丈夫だァ」
痛みに耐えながらも答えるナツに、システィは苦笑を浮かべる。
「ちょっと、遊んでないでちゃんとしなさいよ?」
「一度にそんなに持つからだバーカ」
ナツの様子を見ていたグレイから喧嘩口調で挑発する。
「じゃあグレイ、お前システィに負けて悔しくねぇのか!?」
「え、私?」とシスティは首を傾げるが、ナツが言っているのはシスティの持つ角材の量である。
システィは片手で軽々と十本の角材を持っているのだ。
「だあああ!!負けてられるかぁあ!!!!」
「バカ、持ちすぎだ!!」
普段と変わらない喧嘩を始めた二人を見つめ、シェリルとルーシィはため息をつく。
「あーあ…そんな事してると………」
「そこぉっ!!」
「「グゲッ!?」」
喧嘩を始めた二人の後ろからエルザからの怒声が響く。
「貴様ら、口より身体を動かせ!!一刻も早く妖精の尻尾を再建させるんだ!!」
「「あぃ………」」
予想を裏切らない光景を見せる三人にシスティは思わず笑ってしまう。
「あとシスティ!!」
「え、私?」
「お前はじっとしていろと言っただろ!!そこでルーシィと大人しくしておけ!!」
「え~いいじゃん、少しくらい…」
「「「ダメだ!!!!」」」
「え~」
エルザ、ナツ、グレイから同時に反対され、システィは仕方なくルーシィの隣に腰掛けた。
「ねぇルーシィ、みんな過保護だと思わない?」
「いや、流石に今回は仕方ないと思うよ?」
「システィ、ポーリュシカさんに絶対安静って言われたでしょ?」
「う…そりゃそうだけど…」
システィはジョゼとの戦闘の後、実は五日間も意識が戻らなかったのだ。そして、目が覚めた現在も妖精の尻尾の専属医者のポーリュシカにより、絶対安静が言いつけられているのだった。
「お~いルーシィ、こっち来てみろよ!!」
「な~に~ナツ〜?…ごめんシスティ、ちょっと行ってくるね?」
ナツに呼ばれて走っていくルーシィを見ていると、突然後ろからロキが現れた。
「ごめんシスティ。これ、ルーシィに渡しといてくれないか…?」
そう言って差し出されたロキの手には、ルーシィの鍵があった。
「これ、ずっと探してたの?言ってくれたら手伝ったのに…」
「悪い。それじゃ、後は頼む」
ロキは弱々しく笑みを作ると、「じゃあな」と言って去っていった。
「…ロキ………」
その後ろ姿をシスティは見つめていた。
……ロキ…あなたに残されているのは、あとどれ位なの……?
その質問は喉まででかかったけど、結局システィの口から出ることはなかった。
ルーシィが離れてから一時間くらい経った頃、ナツとハッピーがルーシィを引っ張ってシスティの元に戻ってきた。
「聞いてくれよシスティ!!ルーシィの奴、紛らわしいんだぞぉ!!」
飛びかかってきたナツを抑えて話を聞くには、
ルーシィの“家に帰る”という言葉をナツ達が早とちりして、それが他の仲間を巻き込んで一騒動になっていたらしい。
システィはその話を聞いて苦笑を浮かべ、ルーシィを見つめる。
「ルーシィ…災難だったね…」
「ホントよ、もう…」
こちらも苦笑を浮かべ、ヤレヤレといった表情を浮かべた。
「そう言えばシスティ、これからどうするんだ?」
またまた言い争うナツとグレイをなだめるシスティにエルザは問いかけた。
「一応、まだ完治してないからポーシュシカさんの所でしばらく過ごすつもり。あそこ、空気がおいしいんだよねぇ」
そう言うと、システィはニヘラと笑う。
「そうか。なら、それからか」
「うん。ウェンディを探しに行くよ」
「なんだァ?なんの話してんだ?」
エルザとシスティの深刻な顔を見てか、ナツが素っ頓狂な声をあげた。
「ナツ。私、ポーシュシカさんの所から帰ってきたらしばらくギルドを開けるから、その間はよろしくね」
「ん?おう、任しとけ」
分かっていないことは目に見えているが、話すのも面倒なので、システィはそのまま放置しておいた。
どうせ、帰った時に怒鳴り散らしてくるだろうけど…。
その光景を想像して、システィは誰にも気づかれずにクスリと笑った。
最後までお付き合いありがとうございます!!
この章はここで終わり、次はオリジナルストーリーの『竜の
さて、どんな話なのか、次回を楽しみにしてください!!
では、今回もありがとうございました!!