√シルバー【完結】   作:ノイラーテム

44 / 70
ネクスト・ジェネレーション

●戦乙女の騎行

 暮れなずむビルの間をチラホラと人影が映る。

 もし外を見ている者が見て居たら、目の錯覚かと驚いていただろう。

 

「今頃は富士でも飛んでるんでしょうね。あっちは平和でいいなあ」

「その平和を守るのが私達だ。口を慎め」

 制服を始めとしてダークスーツやビジネススーツに身を包んだ女性たちが、骨伝導無線機越しに会話して居る。

 本来ならば必要最低限しか話さないはずの彼女達も、日本初…いや世界初の任務とあって緊張を隠せない。

 話し掛けた女も答えた女も、他の仲間の緊張を解す為にやっているのだ。

 

「術式をこっそりコピーした連中がこの真下に居る。男どもが仕掛けたら我々も降りるぞ」

「この飛行術式を開発したのは高校生なんですっけ? 世も末だな」

「それを言うならネクスト・エイジですよ。新時代の若者たちのために頑張るとしましょう」

 彼女達は全員が警官ではあるが流石に空挺降下の経験者は居ない。ミラージバットやそれをハードにしたような競技で鍛えたメンバ-だった。

 いきなりの強襲作戦に際して集められたメンバーは顔見知りばかりで、軽口を叩きたくなるのも判る。

 

「うー寒っ。保温に回せるのはギリギリだし、どうにかならないかなぁ」

「トーラス・アンド・シルバーにでもスーツでも開発してもらえ。スーツはスーツでも軽環境スーツだろうがな」

「軽口はそこまでだ。『エインヘリアル』が動いた。我々『ワルキューレ』もバックアップに回る」

 了解!

 一番序列が上の女性が指示を出すと、次々に降下を始めて行った。

 足下では礼状を持った刑事を先頭に、魔法師が兵器ブローカーの包囲作戦を敢行して居る。

 

 とはいえ彼女達の役目はとっくみあいではない。

 SPやモメ事担当に任せて、裏からコッソリ逃げ出すVIPクラスを不審者として取り抑える予定だった…。

 

 

 その頃、富士の演習場でも乙女たちが空を飛び駆っていた。

 九校戦の最後を飾るミラージ・バットの決勝戦、軽やかに艶やかに空を舞う。

 

「そろそろ決着が付きますね」

「そうですね」

 事実を告げた言葉に肯定の意見が返る。

 そこに判断の余地はなく、もはや試合は決定的だからだ。

 

「サイオン量もですが練習量でも深雪が勝っていたようです。殆どの選手はもう飛べないかと」

「そうですね」

 勝因を分析する男の声に、女は同じ様にそっけなく返した。

 冷徹で怜悧というよりは、仕方無く義務的に答えている感じがある。

 

(「もー。ヒト揉めあったのは判るけど、いつまでも怒らせてたら駄目よ」)

(「判ってますが校内予選と共に終わったことだと思ってました。これほど不機嫌になるとは」)

 ひそひそと七草・真由美に話し掛けられ、司波・達也は仕方無く声を落として答えた。

 直ぐ近くに居るのだから意味はないと思えるのだが。

 

(「コンペの選考で再燃したでしょ」)

(「コンペで争ったのは俺じゃありませんよ」)

 真由美は形の良い眉を軽く跳ねたが、キョトンとした顔は一瞬だけだった。

 意地悪げな顔でにやりと笑う。

 

(「またまた見え見えの言い訳しちゃって~。達也くん以外でリンちゃんと争える人なんていないでしょ。終わったら優しくしてあげなさいな」)

(「だから俺と先輩はそんな仲じゃありませんよ。というよりも、そんな事を言ってるのは会長だけです」)

 何を馬鹿なことを口にする達也に真由美はあくまでペースを崩さない。

 顔を突き合わせて小悪魔めいた微笑みで追撃を掛ける。

 

(「ホントー? 照れ隠しじゃなくて~? 誰がそんな事を言ったの何時何分何秒?」)

(「十文字会頭ですね。お前は十師族になるべきだ。七草なんてどうだと先ほど真顔で言われましたよ」)

 その言葉を聞いた時、真由美は近さにようやく気がつき顔を赤らめて後ずさった。

 どうやら達也と女の子と間を揶揄することは多くても、自分の事は計算外であったらしい。

 

(「というか会頭の御相手の候補に、会長も当然リストアップされてるのだと思いましたが、そうでもないようですね。必要ならば狙ってみましょうか?」)

(「アハハハ。十文字くんはもう婚約者居るし。…その狙うって、十文字くんのことじゃないわよね……」)

 攻守逆転した二人の攻防は、勝利が確定して司波・深雪が戻ってくるまで続いていたと言う。

 

●陰と陽のダンス

 第一高校が優勝し表彰式が終わった。

 低スペック戦や新人戦の表彰を個別に行うと、去年よりも二校や三校が接戦を行っていたこと、四校が意外な活躍をしていたことが判る。

 

「まさかあんな手で来られるとは思ってもみなかったが、遠距離戦に終始しなかったんだな」

「チャリオットは先生に教えてもらったフレイムヘイズの自在式を参考にしたものだし、攻めきれない可能性があったからね」

 なんでも代々”極光の射手”と呼ばれるフレイムヘイズが、あんな感じで戦ったらしい。

 浮遊戦車どころか空を自在に飛びまわったそうで、火力もそれに比例して強大だったそうだ。

 流石に吉祥寺としても、リスペクトはしても全て真似るほど厚顔無恥ではなかったのだろう。

 

「攻めきれないと言うのは、ひょっとしてアレか? だとしたらすまないな。表に出す術じゃないんだ」

「そうは言っても無警戒では居られないよ。それに、不慮の事態が起きたら使ったろう?」

 どうやら術式解体に加えて、再生の魔法を警戒して居たようだ。

 確かに暴走か何かで誰かが大怪我になったら、使う羽目になったかもしれない。

 それに逃げ回ると俺との相対距離が開くので、術式解体で迎撃できるから攻めきれないというのはあながち間違ってはいないだろう。

 逃げ回って勝てるならまだしも、勝利しないと三校は総合優勝を奪えなかったので仕方無い決断だったかもしれない。

 

「それはそうと不愉快な話を聞いたけど本当かい?」

「…? ああ、兵器ブローカーの件か。確実に取り押さえるのに飛行術式を使わせてくれと、大会委員会を通じて当局から連絡があったのは確かだ」

 九校戦の裏側で兵器ブローカーが送り込んだ手先を通じて、各校が試した色々な術式をコピーしていたらしい。

 我ながら迂闊だったが、大会スタッフの中に不埒者が居て中抜きをしていたようだ。

 彼らが利用して居た者の中に、無頭竜の後継者候補であるロバート・(スン)が居たそうで、他人事ではなかった。

 

 深雪に何もなかったから良い様なものの、やろうと思えば怪我人を出すなどの工作が出来たかもしれない。

 そう思うと腹わたが煮えくりかえると共に、安堵する余裕が俺の心には出来た。

 

 そんな折に雫が四校の生徒を連れて来る。

「達也さん。ちょっと良いかな? この人は私の従兄弟なんだけど…」

「別に構わないが…はじめまして」

「こちらこそはじめまして。鳴瀬・晴海と申します。御迷惑でなければ、よろしくお願いしますね」

 雫が言うに母方の従兄弟で、四校のエンジニアをしているらしい。

 この間の飛行術式を渡した時には、見なかった顔だが…。

 

 そう思った時、ピンと閃くものを感じた。

 雫が紹介したいだけなら、遊びに行く予定になって居る時に引きあわせた方がじっくり話ができるはずだ。

 誰かにせっつかれているか、今日でなければならないことがあると思われた。

 

「もしかして留学生の子を担当していた? あの連鎖する特化型CADを組んだ方ですか?」

「そこまで判るんですか? 御言葉通りみんな忙しかったので僕が担当しました」

 堅苦しい言い様に俺は苦笑して首を振った。

「同世代で敬語は無しにしましょう。それに俺の方が年下ですよ」

「といっても、もともとこういう性分なんですよね。でも助かります。今日来たのはあの二人から言い訳を頼まれたのもあって…」

 なんというか頼まれると嫌と言えないタイプらしい。

 双子は隅の方からこちらを窺っていたが、視線に気が付いた段階で手を振って来る。

 

「言い訳と言うと、もしかして例の件ですか?」

「ええ。兵器ブローカーとはあくまで別件だと伝えてくれと。完全に無関係ではないけれど…と迷惑してたかな」

 無関係ではないがデータ泥棒ではない。

 …察するにUSNAから実戦データを集めに来たというところだろう。

 レオの術式と似ているので、何らかの関わりがあるのだろうと思われる。

 しかしこんな余計な情報をバラすあたり、特に敵対はする気が無いのだろう。

 

 そんな風に話し込んで居ると、平河(妹)と美月が話し掛けて来た。

「その、私達も加わって良いでしょうか? あの服飾を使ったCADでアイデアがあるんです」

「迷惑でしたら遠慮しますけど…」

「迷惑だなんてことはないですよ。それに飛行術式を公開した人の前で嫌とは言い難いかな」

 予想した通り鳴瀬という男は流され易い用だった。

 吉祥寺の様に参考にしたモノがあるのかもしれないが、気軽にアイデアの使用を許可する。

 

「それで二人はどんなのを考えたんだ?」

 俺は話の水を向けるとともに、アイデアの方を先にしゃべるように仕向けた。

 こういってはなんだが、基本動作やコツをタダで持って行くことに気が触る人間も多い。

 この男は大丈夫だとは思うが、先にアイデアをもらえば口にし易くなるだろう。

 

「私の方はですね。どうせなら特化CADを入れる場所込みで可愛い物・恰好良い物をトータルでコーディネイトしたらどうかと思うんです」

「…美月。頼むから俺をモデルにするのは止めてくれ」

 スケッチブックに描かれていたのは、俺が仏像風の鎧を着ていたり騎士…いや銃士風の装束を着ている姿だ。

 執事風の燕尾服もあるがどこか退廃的な雰囲気が漂う。

「ちゃんとレオくんや吉田くんのもあるんですよ? 部活でもみんなは人気なので」

「そういう問題じゃないんだが…。しかし、こういうのは従姉妹たちが好きだったな」

 フルプレートの甲冑を来たレオに、陰陽寺にしか見えない狩衣の幹比古。

 スケッチをペラペラと捲る内に、やたらとゴージャスな格好をしたエリカや渡辺委員長の絵もあった。

 

(しかし苦労して暗器にするよりは、一から飾りとして設計した方が無難なのは確かだな。アクセサリーにまで気が及ぶのは流石に女性というところだが)

 内心の汗とは別に、悪くないむしろ良いのではないかと思わなくもない。

 以前に風紀委員会の備品で見付け、森崎に渡した指輪型CADなど小さくとも使い様はあるのだ。

 それに四校の双子が使った総合術式で見た、衝撃波のブレードを亜矢子が裏の仕事で着るゴシックドレスに組み合わせても面白いだろう。

 

「達也さんの従姉妹ですか? 凄い素敵な魔法師なんでしょうね」

「俺よりも深雪に似ているからな。…それはそれとして平河の方はどんなモノなんだ?」

「わ、私のはですね。ある人からヒントをもらったんですけど、干渉を及ぼさない小さな魔法式を組みわせてみようかと思いまして」

 詳しい話を避けるために、亜矢子たちの話題から平河(妹)に振る。

 すると彼女は、思ったよりも具体的な話を考えていた。

 

「特化CADはそれほど魔法式は入りませんけど、逆にいえば咄嗟に使う魔法もそれほど数は有りませんよね? それ専用にして小さくまとめてしまってもよいかと」

「なるほど。エリカの方が詳しいと思うが、咄嗟の勝負には一つか二つあれば十分だからな」

 先ほど思い出した指輪型CADを元に専用機を考えて見た。

 あれは在る程度の種類が考えられる作りだから補助機構は無いが、一つだけに絞れば入れる事も可能だろう。

 あるいは指輪型のCADで指令を出して、連鎖型のCADで個別に解決させても良い。

 

「場合によっては連鎖型を前提に、強化時だけ連携してそれ以外は簡略コマンドで使うことにすれば小さいけど強力な物ができるかと思うんです」

「そういえばうちの先生に聞いたことがあるな。『ゲマルティア』と言う組み合わせ型の自在式があったって」

「それで干渉しないことを前提にしているのか。確かにそのアイデアは良いかもしれんな。名前を流用するなら『コマンディア』とかかな」

 例えば袖のカフスには手刀など接触オンリー、ネクタイピンには防御系、帽子やサングラスには視覚強化などだ。

 それぞれに形成する魔法に合わせた補助機構を組んで、仮にネクタイピンに入れる防御系にはとにかく速度強化で即死を免れれば十分だと言えた。

 吉祥寺が聞いたような自在式があるならば、干渉しないレベルの魔法を組み合わせて戦闘することもできるのだろう。

 一科生・二科生のような能力差よりもセンスの差が重要なので、今後の魔法師には期待が大きいかもしれない。

 

「良いですね。御二人のアイデアは組み合わせられるんじゃないですか? それとも相談されて?」

「私は相談した時のままですけど…」

「お姉さんだとは思うが、もしかして関本先輩辺りか?」

 確か先輩は部活連サイトへ助言に回っていた筈だし、平河の姉も部活連サイドのスタッフだったはずだ。

 そこで出逢って居れば助言をもらうには十分だろう。

 既に諦めたそうだが基礎コードを探す為に、術式を細かく裁断して調べるというのは研究としてやって居そうな範囲でもあった。

 

 だが…。

 返ってきた答えは、俺の背中に汗を走らせるものだった。

 

「お姉ちゃんは九校戦で忙しいから邪魔になっちゃいけないので、他の人です。…その、関本さんって方は存じ上げませんけど」

「なに…?」

「もしかしてその人って、男の人ですか? 千秋ちゃんが気になる人だったりします?」

 平河の言葉を聞いて俺は絶句した。

 だからこそ、続く美月の言葉で会話が流れて行ったのである。

 

(馬鹿な。あの人は部活連サイドに居た筈だ。単に出逢って無い? その可能性の方が高いが…)

 驚愕する。

 もし俺が考えている通りだったならば、いつのまに『連中』の魔の手が近くまで忍び寄っていたのだろう。

 

 その考えが正しいのであるとすれば、俺が浮かれている間に校内の人間が狙われたと言うことでもある。

 深雪が狙われたかもしれないという可能性と共に猛烈な怒りが湧き出し、同時にこれはチャンスだと囁きかける自分が居た。

 警戒レベルや情報落差で狙われたのだとすれば、連中の手口がグっと掴めて来る。

 

(しかし…。関本先輩が『紅世の徒』に喰われたと言うのに、悲しいとも思えないのか…)

 親しくもなんともないが、出逢い方が違えばそうなったかもしれない人物だ。

 仮に年度が一つだけならば、話し合う回数は相当多かったろうと思われた。

 そう言う人物が消えたのに悲しいとは全く思えないことが、深雪を悲しませるだろうと思うとたまらなく悲しかった。

 

「吉祥寺。プリンス…いやマージョリー女史の方に伝言を頼む。MIA案件が一校で発生したかもしれないとな」

「…察するにさっき出て来た関本とか言う先輩かな? 判った。こっちの先輩に聞いてから、先生には伝えておくよ」

 コンペや研究会などで知っているはずの三校の先輩に尋ねるらしい。

 確かにその方法ならば確実だろう。

 俺は軽く頭を下げて調査と伝言を頼むと、関本先輩への感傷を投げ捨てて再計算し始めた。

 

(校内予選が終わるまでは無事だった筈だ。…その後に何かあって基礎コードの研究を諦めた。その前後か…)

 市原先輩や中条先輩に五十里先輩は黒羽家を通じてエージェントを付けていたが、関本先輩にまで手は回らなかった。

 黒羽家自体の戦力が落ちていたのもあるが、関本先輩がコンペ前に脱落したことで護衛を護衛を付ける必要が無いと判断したと報告が入っている。

(偶然ならばどうしようもないが、故意に狙ったなら思ったよりも近くに居るかもしれんな)

 ミスによって知人を失ったと言う悲しみや自分への怒りよりも、敵を捉えたという高揚感の方が大きい。

 

 他愛のないことに今更のように気が付いた。

 妹に関連しない限り感情の無い筈の俺が、高揚感を抱いている。

 思えば一条や吉祥寺たちがライバルが現れた時もそう思って居たはずだ。

 薄く弱わ弱わしいが、確かに感情というものがある。

 

(やはり感情を消すとゼロになるだけで、増えない訳じゃないんだな。マイナスが無いから減らないだけで)

 関本先輩が消えたことで悲しいとは思わないが、感情があると気が付かせてくれたと思えば、不思議とありがたい気がする。

 現金なことだが俺にはそう考えるしかない。

 

 だからそう。

 世界の誰もが彼のことを忘れたとしても、俺だけは覚えて居ようと思った…。

 

●現代のマリー・セレスト号事件

 関本・勲が消失したことは、事件にすらならなかった。

 データが無くなったからでは無く、記憶を有している人々が関心を動かす程の、もっと大きな事件が起きたからである。

 

『こちらワルキューレ01。どうした?』

『こちらワルキューレ02。やられました。もぬけの殻なのですが…』

 あれから一カ月も経たない間に、当局に正式な強襲部隊が組織された。

 ワルキューレ・スワットと呼ばれる特殊部隊は、その貴重性から教導隊であると同時に第一線級の部隊でもあった。

 

『02、報告は正確にしろ。逃げられたのか、それとも『先を越された』のか?』

『後者です。大亜連合の連中はおそらく全員が喰われています。アンチ・ミュータント・ポリスに管理の移行を進言いたします』

 偽装貨物船に降下したワルキューレ・スワットのメンバーが見たのは、誰も居ない無人の船。

 そして、焼却処分される途中の手帳だけであった…。

 

 




 と言う訳で九校戦編は完全に終了いたします。次からは横浜騒乱編に突入予定。
関本先輩や大亜連合の人々が殆ど居ないので、論文コンペのは薄くなりオリジナル部分が多くなります。
例えば今回出て来た、美月と千秋ちゃんの『コマンディア』を前提にした、スーツ・ドレスのテストやその話の延長でショーをやったりする感じです。
日程としては練り直しも必要なので、ひとまず七日~十日ごろとしておきます。

『ワルキューレ・スワット』
 飛行術式を前提とし、軽環境スーツに身を包んだ女性部隊。地上専門の『エインヘリアル』と対を為して居る。
全員がミラージ・バットやそれをハードにした競技の経験者で構成されている。
一時的に集められた特務編成であったが、その有用性から正式に強襲部隊として編成された。
飛行可能にはなっても、サイオン量やその他魔法などの併用経験が重要なので、教導隊でありながら第一線部隊にとして投入されている。
モデルはSF・TRPGのメタルヘッドに出て来たヴァルキリー・スワット、およびその元ネタであるバブルガムクライシスやボーグマンなどより。
なお、アンチ・ミュータント・ポリスはサイレントメビウスのアンプより。

『コマンディア』
 干渉しないことを前提に強度・範囲などを抑え、特型CADを更に特化させた(単一目的)CADを複数使用する。
基本的には決して間違えないであろうコマンドを登録して誤作動を防ぎ、一つの作業に一つ、ないし連鎖によって拡大して用いる。
最低限の魔法ゆえに、魔法を同時使用しても干渉が起きない。

モデルは灼眼のシャナに置ける自在式『ゲマルティア』
ゲマルティアは劣等生世界で言うと、CADと魔法陣の中間。
…という初期認識であるが、CADの同時併用に抵触しない強化魔法であり、ゲマルティアで作った単語また媒介に強化なども行える。
なお使い手である坂井・悠二や、使えると思われている坂井・三悠は登場しない。

例:減速系振動魔法による魔法攻撃、『ダイヤモンド・ブラスト』
 通常時は腕を伸ばして正拳突きを行い、魔法名を唱える。発生場所は拳の先から直線10m。
連鎖で拡大を行いたい場合は、鳥が羽ばたく様に右に二回左に二回行うと、最大で90度コーンの三角形まで恣意的な範囲拡大を行える。
通常でも正拳突きの態勢から、拳を伸ばした先に発生するので寝ぼけて魔法が起動する様な事は無い。
使用例のモデルは、聖闘士・星矢のキグナス氷河が使うダイヤモンド・ダストと、アニメ版の白鳥音頭と称されるオリジナル・ポーズより。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。