●氷中に響く
大会日程が進み、俺たちはアイス・ピラーズ・ブレイクの応援に来ていた。
「心配要らないのに」
「そうもいかないさ。ソレを造ったのは俺だしな」
雫は襷で袂を縛った後、とある小物を大事そうに懐へしまった。
ソレは母親の影響から『共振破砕』を使いたいと言う雫のために、校内予選が終わった後に北山家に納入しておいたものだ。
「…大丈夫。パラレル・キャストも出来るようになったから」
「そうなんですよ。雫ったら私の付き合いで練習始めたのに、先に覚えちゃって」
最初の予定では、ほのかにパラレル・キャストを覚えてもらう予定だった。
低スペックCADでも光振動が操れる彼女は、ミラージバットで断トツの有利さを確保できるからだ。
「それは仕方無いな。ほのかにやってもらっているのはCAD抜きの状態だし、慣れるまでが関門だから」
「一度覚えたら簡単なんですけどね。…改めて七草会長の凄さが判ります」
ほのかが低スペックCADでのミラジーバットで行う作戦は、七草会長の『マルチスコープ』と良く似ている。
光振動の探知を短くレーダーのように行い、他者に先んじて跳躍するというものだ。
シンプルだが余計な手間を入れない分だけ確実だし、感知なら会長と跳躍なら里見選手と特訓できるのも良い。
「ともあれ雫の勝利を見守ろうか」
「達也さんは気が早過ぎだよ…」
「…勝つのは否定しないのね」
表情が変わり難いが、これで雫は負けん気が強い。
おそらくは一足先にパラレル・キャストを覚えたのも、ほのかに負けまい。そして母親が得意だった魔法を覚えたいと言う気持ちゆえだろう。
そして、試合が始まると早々に会場を湧かせていた。
アイス・ピラーズ・ブレイクは様々な衣装を着るが、涼しげな色の着物は実に似合っている。
危なげなく端末型CADで自前の氷柱に情報防御を掛けると、早速アレを取り出した。
「一度振るえば昏倒す」
ちりーん。
雫が取り出したのは鐘型の特化CADだ。
銀色の鐘が鳴り響くと、相手フィールドに掛けた探査用の振動を拾い始める。
『二度振るえば岩砕く』
チリンチリン。
その音が鳴った瞬間に、相手の氷柱にヒビが入る。
歓声の中で肉声など聞こえないが、注視した音を拾うカクテルパーティ効果で…。
いや、ピックアップを開始したのか中継が特殊なマイクを使って雫の呟きを放送して居た。
『三度振るえば死に至る』
チーン。
澄んだ音が響いた瞬間に、相手方のフィールドでガタガタと音が続いた。
気が付けば全ての氷が一斉に崩れ落ちたのだ。
一瞬遅れて観客席から、もの凄い歓声が周囲に木霊する。
外見には注目したが魔法までシチュエーションに合わせて来るとは思って居なかったらしい。
「凄い凄い! でも…。あのCADって鈴の形をする必要があったんですか? それとも市原先輩に対するアピールとか?」
「ほのかまで会長の真似はやめてくれ。…地面への介入返しをされた時用だよ」
そういえば市原先輩の名前は鈴音だったか…。
迂闊だったなと思いつつ、簡単に説明を入れた。
「勝負である以上は対策されて当然だ。切り札として取っておくならまだしも、緒戦から使うんだからな」
「情報を調べれば得意魔法も判るかもしれませんしね…」
北山家はともかく北方のセキュリティそこまで低いとは思えないが、全ての勢力が出来ないとも限らない。
それに大会だけで使用するならまだしも、家の方に納入したことでひょっとしたら自衛で使う日が来るかもしれない。
共振破砕なんて物騒なモノを使う火が来てほしくないが、イザという時は深雪も巻き込まれるだろう。そのこともあって対人向けでは無く、対戦車級のCADを用意しておいたのだ。
「ほのかは午後からミラージバットだろ? レオ達の調整に行くから応援にいけないが、本戦になったら必ず行くよ」
「はい! 先に勝ち上がってお待ちしますね」
豪語しているように聞こえるが、ボールが出るよりも先に探知するとはそういうことだ。
低スペックCADでは飛行をはじめとした大きな魔法が使えないのもある。
流石に本戦になればBS魔法の使い手も居るかもしれないが、予選であれば上位入賞で良いので確実だろう。
対してモノリス・コードの方は、例の留学生込みで見ておきたいところだった。
●阿修羅system
午後から始まる低スペックCAD戦のモノリス・コード。
ここでも入場時に歓声が木霊していた。
ピックアップされているスクリーンには廃屋ステージに現れた四校の生徒がいる。
「今日はフル装備ですね~。モデルみたいでステキですけど良いのかしら」
「レオも魔法陣を持ち込んで居るからな。…しかしコートにマフラーか」
四校の留学生たちはボディアーマーの上から、それぞれに異なる服装をしていた。
美月は溜息をつきながら、スラリと長い容姿を褒め称えている。
髪型をアップにしている方はカチューシャにリボン、夏用のジャンパーを羽織りミニスカートを履いて、指抜きグローブやブーツには拍車のような飾りが付いている。
ウェーブの髪型の方はニット帽にマフラー、コートを着てロングスカートを着こなして居た。
夏冬をイメージさせる服装だが、夏場に冬物は熱くないのだろうか?
「あちらも魔法陣入りの布を?」
「自分達以外は出来ないという過信で負けたくはないな。それと大会スタッフが止めないから問題ないんだろう」
ルールにはスペックに対する規定はあるが、何を持ち込んで良いのかなどは決まっていない。
アイス・ピラーズ・ブレイクの仮装などはその良い例だが…。
例えば閃光対策にゴーグルを付けたら駄目という規定は無いし、試合ごとに決まって居るルールに抵触しないなら構わないのだろう。
低スペックCAD戦は軍隊の訓練でも取りあげられているので、むしろボディアーマーよりも普通の服の方が違和感が無い。
「もしかしたら、来年以降は護衛志望という理由で流行るかもしれませんね」
「…戦闘に関係しているならありえるな。まあ暗器を持ちこんだら禁止されるだろうが」
迂闊なことに布型魔法陣や鈴型CADを用意しておきながら、服飾にからめるというアイデアは思いつかなかった。
リストバンド型が人気なのもおしゃれと携帯性を兼ね備えているからだし、先にやられたのを見るとコロンブスの卵だ。
そして…思わぬ機能がもう一つ隠されていたのである。
『ウインダム。ソーサル・アーマード・シルエット!』
『イエス。マスター』
ウェーブの方がコマンドワードを発すると、小さな魔法式が連続で発動。同じ魔法を異なる用法でパラレル・キャストしたのが視えた
さざ波のように硬化魔法が拡がり、コートやマフラーを鎧に変えて行く。
『ミラクル! ソーサル・ガーダー・シルエット!』
『イエス。マスター』
今度はアップしている方がパラレル・キャストしたのが視える。ただし魔法の構成が少し違う。
先ほどと違い今度は硬化魔法が三割で自己加速が七割。
先行して場所を抑えに行くことで、まずはこちらのモノリス位置を把握しに掛ったらしい。
「なるほど。暗器じゃなくて複数のCAD…それもどんな特化型なのかを隠す為か。考えたな」
「複数のCADですか?」
「低スペックで戦い抜くにはパラレル・キャストは有効ですからね。特化型だと得意分野は見た目で判ります」
俺の呟きを拾って美月だけでなく平河(妹)が反応する。
「そういえば、なんで特化型は形状で変化するんですか? よく見るのは銃みたいのですけど」
「その。照準装置の他に、システムが特化しているのは判るんですけど…」
美月の質問に平河(妹)が唸った。
専門書だと長い上に、人に聞くとそういうものはそうなっているのだと教えられる事も多い。
普通のエンジニアには不要な知識なので、まあ仕方無いだろう。
「誤解する者も多いが、特化型は標準型以上の能力を持っている。歪な方向にではあるがな」
「射撃系の魔法時には照準装置を前提に偶に拡大装置とか、飛行魔法だと省エネ用とかタイムレコーダーとか色々専門的に特化してますよね」
俺はその答えに半分だけ頷くと、残り半分を部分的に否定した。
装置の付け替えで変化するのも当然だが、もっと根本的な問題があるからだ。
「装置の構築内容も関わってくるが、特化型の妙味は魔法式のシンプル化にあると俺は思う」
照準装置はその延長線上にあると言っても良いだろう。
だが銃の形状をしているのはそれだけではない。
「まず魔法式を文章だと思って5W1Hを少し考えて見てくれ」
「えっと。何に対して、何時、どんな風に、魔法で何がしたいか…」
「詳細を挙げると八系統xプラス・マイナスコードで十六種類の属性…のどれであるか、ですね」
美月の説明を平河(妹)が補足する。
「実際には系統外もあるが、ここでは置いておこうか。特化型の場合はまず『属性』指定が不要。銃型の場合は『対象』と『タイミング』指定も不要になるな」
「あっそうですよね。銃口を向ければ良いんだし、トリガーを引いたら発射ですものね」
特化型には一つの属性しか入れれないが、だからこそ指定が不要になる。
最初の指定でプラスコードなのかマイナスコードなのか、場合によってはそれも機器で絞ることが出来るので、設定その物がシンプルだ。
5W1Hで言えば、実に5分の3が指定不要と言うことになる。
「系統外…やぱり司波さんって凄いんですね」
「研究畑に居たから実例を沢山見る機会があっただけさ。まあ殆どはBS魔法だけどね」
俺自身も使用可能だが口にする必要もないだろう。
嘘では無い範囲で、FLTのラボで見たとだけ説明しておこう。
「こうして特化型では汎用型よりも魔法式が小さい。さっき平河さんが言っていた装置は、そこから何を拡大するか…ということになる」
「それでよく見かけるタイプは銃の形状をしているんですね。私知りませんでしたし平河さんも凄いです」
「いえ…私なんて大したことは無くて…」
美月が褒めると平河(妹)は照れたようだ。
俺と比較したのだろうが、こちらは親に放りこまれただけなので調べている彼女の方が凄いとも言える。
「そう悲観することもないさ。俺が飛行魔法を開発できたのも、自分の魔法が弱いと向きあったからだ。平河さんには平河さんの能力があって、ちゃんと向き合えれば自分だけの世界が拡がるはずだ」
益々照れたようだが、俺は別に褒めたつもりはない。
自分の能力と主観を元に、自分だけの世界が拡がると言うのはソレと知られた理論でもある。
それを付きつめていくことで、他者にはない自分だけの魔法に辿りつくのだ。
そうした会話を続けるのも良かったが、暫くしてこちらメンバーも四校の連中を見付けた様だ。
『ガンヘッド!』
『効かないよ。もらった!』
髪をアップにした女…リリィだったか? 先行する彼女の迎撃に十三束が現れる。
拳の一撃を増幅して放つ衝撃波を、接触型術式解体で無効化。
そのまま殴り付けるために飛び込んだ。
『それっ!』
『グラム・デモリッション!? ですが、まだまだデ-ス』
殴りつけた瞬間に硬化魔法と自己加速を共に解体。
瞬間的に術式解体を中止し、強化を掛けて本命の二撃目を放った所でバックステップで離れながら受け止められてしまった。
『あれ?』
(やはりレオと同じか。似ているというよりソックリだな)
リリィ達の魔法は断続的に再展開して居る。
解体したはずの硬化魔法と自己加速が再構築され、二撃目が決まる前に下がられたのだ。
とはいえタイムラグは存在するので、バックステップでかわさなければ直撃を食らった筈である。
見切って受けたのではなく、無理やりかわしただけとも言えるだろう。
『いきマース。マーヴェラス・カノン!』
『そうはいくか! パンツァー!』
援護に出たウエーブの髪型…マリィの放つ衝撃波を、レオが全身で受け止める。
先ほどリリィが放ったモノよりも強力だが、レオの硬化魔法ならば何なく弾けるレベルだ。
「威力が強過ぎません? 幾らパラレル・キャストで負担を分散しているにしても、今回スペックだとギリギリのはずです」
「おそらく…という推測に過ぎないが、聞くか?」
「お願いします」
精霊の眼で確認したとは言えないので、あくまで予測という言い訳を付けておいた。
「コマンドワードを処理する特化型CADは、あくまで命令用だ。そこから複数のCADに指令を出して居るに過ぎない」
「え?」
「嘘…」
実際に確認して信じられないことだが、まあやっている以上は可能なのだろう。
「パラレル・キャストは覚えるのが難しいが、実は同時併用を諦めると案外簡単なんだ。この順番ならば問題無いと言うタイミングで切り替えればいい」
「それが出来る人もあんまりいないと思うんですけど…」
「でも、それなら判ります。だからこその入力専用のCADなんですね」
俺の言葉に美月は半信半疑だが、平河(妹)の方は納得した様だった。
「つまりあれは線路の分岐器と同じなんだ。列車が来る時にプログラム通りに線路を切り替えているだけ」
「タイムラグの問題が出ますけど、特化型を三つくらい並列に繋げばかなり楽になりますね」
平河(妹)言葉に頷き、簡単に図で描いて見せる。
最初は一本の線だが、そこから三本の線に分岐し異なる命令を優先順位添って処理して居るのである。
「今回の試合では、『普通なら』コンマ一秒で差が付く様なシビアな戦いじゃないからな。不安ならさっきみたいに後退すればいい」
「まるで三首のケルベロスとか、仏像の阿修羅像みたいですね」
美月は美術部らしく、俺が描いた線に簡単な絵を付属させた。
そして、この顔は硬化魔法、この顔は自己加速、この顔は振動魔法と説明を付け加える。
「世界は広いですね~」
「まさかこんな突破口があるとは思いもしませんでした」
かじっている最中の美月はともかく、熱心に勉強して居る平河(妹)は驚いているようだった。
「俺もだ。…しかし面白くなって来たな」
「え? でも苦戦しちゃいますよ?」
技術面での敵が、カーディナル・ジョージに続いてようやく二人目が出て来たと言えるだろう。
これまでは飛行魔法の提供にみられるように、一方的に供給する立場だった。
だがこれからは、俺も気を抜けないし追い掛ける事もあるだろう。
「達也さん、なんだか楽しそうですね」
「そうかもしれんな。少し面白いことを思いついたんだ」
「もうですか!?」
俺は頷きながら、指を口元に立てて静かにするように伝えた。
本来ならば教える必要はないが、まあこのメンバーで見て居なければ思いつかなかったことだ。
アイデアくらい教えても問題無いだろう。
「素早く複数の特化型CADに命令を伝えているわけだが…。普段の生活だと不要だよな? つまりシンプルに汎用型一つにだけ繋いでも良いんだ」
「汎用型を特化型で操作する…ですか? それってどう意味が…」
流石に研究をしていないと直ぐには気が付かないか。
飛行魔法のメドが付く前に、幾つか考えていたことがある。
その一つはパラレル・キャストの普及化だが、もう一つ…完全思考型CADが持つ問題を減らすというものがあった。
俺は試合をしている連中を指差して、そっと二人に耳打ちする。
『バヨネット!』
「例えばあの魔法は手刀から放つ衝撃波と、指先自体の硬化を併用して居る。音声コマンドに必要な完全型だと偶にミスが出るのにね」
「っ!?」
勿論、音声と動作の両方で補っているというのもあるだろう。
だがあの並列処理型CAD…美月の言葉を借りるならば阿修羅システムは、問題無く完全思考型CAD処理して居る。
「もしかして、完全思考型CADの誤動作を減らす為に?」
「そういうこと。特化型とは言え並列処理を問題無く運用できるんだ。汎用型一つくらいなら何とかできると思わないか?」
俺は頷きながら決着の付きつつある試合の行方を眺めた。
そこではレオと十三束に対して、リリとマリィが最後の勝負に挑んで居るところだった。
『エリカが居ないと言うことは、モノリス優先デスカ?』
『悪ぃな。これも勝負だ』
流石に男たち二人で足止めして居ることに気が付いたようだ。
自己加速のコントロールが上手いエリカは、四校のモノリス周囲で迎撃を最低限の動きで避けているところだった。
放っておけばそのうち一撃入れて勝負にケリを付けてしまうだろう。
『仕方ありません。テストを急ぐべきデスネ』
『OK。せっかくのプレイ、中断するのは惜しいデース』
ここで二人は技術の四高らしく、勝負よりも実戦テストを優先したようだ。
間にあわないかもしれない帰還よりも、大技に打って出る気だ。
『スタンダップ! バスタード・モルドレッド』
『スタンダップ! ワイルドハント・アーサー!』
『『イエス。マスター!』』
二人が所持する複数のCADがフル稼働を始める。
コートは甲冑となって全身を高速突撃に耐える破城槌に変え、ミニスカートやアクセサリーは衝撃を周囲に撒き散らすブレードに変化する。
断続的に継続する魔法式は術式解体でも完全処理は難しく、この攻撃にどうするのか普通ならば悩むだろう。
しかし、俺は絶好の対処手段があることを知っていた。
『来いよ! ジークフリート!』
レオが十三束の前に出ると全力で不壊魔法を使用する。
場合によって強力なその魔法もまた、状態を維持する硬化魔法に過ぎない。
使い勝手が難しいこの魔法も、相手が突撃して来るのを防ぐならば問題無く使用出来るだろう。
やがてレオが二人に押し倒されるころ、エリカが四校の護衛を気絶させるのが表示される。
こうして低スペックCAD戦におけるモノリス・コード予選は、一高が一位通過、四校が二位通過でこちら側のブロックを突破した。
と言う訳で、アイス・ピラーズ・ブレイクと低スペックCAD戦を終了します。
雫がアイス・ピラーズ・ブレイクで勝利、ほのかが低スペック戦でのミラージ・バッドで勝利、低スペック戦でのモノリス・コードも一高が勝利と成ります。
ダイジェストと解説を入れることで駆け足で終わりましたが、予選もやった九校戦に時間を掛けても仕方が無いので一気に終わりました。
あとは後編で、新人戦のモノリス・コードとミラージバッドを描写して終了します。
無頭竜が存在しないのと、
●ケルベロスsystemないし阿修羅system
後継者編で出て来る完全思考型CADの話に繋ぐためと、他の高校が何もしないのは寂しいので入れてみました。
ジョン・スミスさんとスナイパー姉妹が持ち込んだ、音声入力型武装CADと完全思考型CADを元に、四校のメンバーが頑張って再現した感じです。
内容的には達也くんが語った通り、音声入力システムが個別の特化型CADにシンプルな命令を順番に出して居るだけです。
●アイテム
『ティアー・ドロップ』
雫に渡した銀の鐘型特化型CAD。
地面に振動を掛け、そのデータを拾って共振破砕を行う為に専用CAD。
鈴の形をしているのは、相手が地面に弱振動を掛けてズラした時に、音を使って振動を拾う為。
セリフのイメージは、封神演技の落魂鐘より。
『ウインダム』と『ミラクル』
音声認識型CADのコマンド処理用のCAD。
基本的には命令を順次に処理し、簡単にパラレル・キャストの命令を振り分けるだけの機能。
調性的にはウインダムが管理出来るのが大容量だが処理が遅く、ミラクルは処理が早いが管理出来る容量が少ない。
●特化型CADの処理速度が早い件
エクセル入力を見ながら適当にでっちあげました。
必要な命令が少ないから、入力も出力も早いと言う感じ。
まあ代わりに、動作とか形状で補ったり、限定されているわけですが。仮にご5工程なら3つ減って2工程、7工程なら4工程扱いで。
そんな感じでミニマム扱いになってるから、構築も処理も早いというイメージで行ってみました。