√シルバー【完結】   作:ノイラーテム

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カウンセリング

●奇妙な朝

 目覚めた俺はトレーニングの準備を始めた。

 考え事をしながら行いたかったので、深雪には料理を頼むと伝えておく。

「朝は軽い物で頼む。それと九重寺への土産は念のために日持ちするモノを」

「かしこまりました。ですがお兄さま…お尋ねにならないのですか?」

 直ぐには行かないという意味を含めて、俺宛てに送られてくる親物ら日持ちする食材を選んで欲しいと用件を追加する。

 深雪は瞬時にその事を察してくれたものの、少しばかり疑問だったようだ。

 なにせ昨日は色々と面倒な情報があったので判らなくは無い

 

「ブランシェのことを教えてくださったのは先生ですし、聞けば教えてくださると思うのですが」

「そうだね。でも、俺なりの調査をしてからにしたいと思ったんだ」

 実のところ、師匠は優しい人だが甘い人ではない。

 心に棚と交渉テーブルが複数あると思えば早いだろうか。

 

「せっかく子供扱いしないでくれるんだ。俺なりに判断を鍛えてから行っても損は無いと思う」

 同レベルの付き合いができるならば、お互いの為に、より深い判断が必要な情報を投げて来る。

 逆に、自分では何も調べず考えず迂闊に情報網を利用するならば、こちらが一つの方向にしか動けないような情報を渡してくるだろう。

 

 それは四葉でエージェント扱いされるのと、どう違うのだろうか?

 師匠に頼るとしたら、どうしようもなく急ぐ時、確定で情報が欲しい時に限るべきだ。

 例えば深雪の危機など…。

 

「それではお戻りになるまでに用意しておきますね」

「楽しみにしてるよ。じゃっ」

 通りに人が少ないのがこの家を調達した理由だが、目撃者が居ないとは限らない。

 道まで出てから、俺は『目』で近隣を走査する。

 

 その後は余計な事を考えずに高速移動の術式を発動した。

 俺の力量ではこの程度の魔法ですら、注意してコントロールが必要になる。

 制御に没入する訓練として余分な思考を排除して、一歩一歩、歩幅を増やしながら駆けて行った。

 

「この辺にするか」

 そして余裕持って帰れる(誰かが通っても良い)距離で足を止め、その近くにある公園へ。

 徒歩で跳ねそうになる姿勢を維持しつつ、ゆっくりとベンチに上着を置く為に移動した。

 

 ここで術を切り、今度は干渉幅を拡張する術式に切り換える。

 そして自分の体同士ですら反発しかねない状態で、組手を想定した動きをしつつ、余計な考え事をすることにした。

 つまり、今度は並行で他の事をするための訓練である。

 

(まず俺がしなければならないのは状況の確定だ)

 師匠に頼むにしろ本家に要請するにしろ、大山鳴動して出て来たのがネズミでは笑い話にしかならない。

 逆に深雪が危険になるかもしれないのに、悠然と構えるのは馬鹿げている。

 そして、俺が状況をある程度調べ、どの程度の介入が適切なのか知っている・知って居ないは後に影響する。

 

 知っていたのか頼むと言われ、代わりに何かを頼める、持ちつ持たれつの関係。

 知らないなら教える代わりに、これをやってくれと言われる依存の関係。

 実際に取引するかは別にして、どちらが良いのかは言うまでも無い。

 

(次は、ブランシェのテロが起きるとしてその内容と規模だな)

 アンダーグラウンド組織のどれかを打倒して吸収、ないし同等の提携をしたとする。

 安価にCADを調達したとして、一高に隠すだけなどありえまい。

 やはり、一高の生徒…それも二科生を抱き込んでから、何か起こす気だろう。

 

(問題はソレが校内で起きるのか、外で起こす予定なのか…だ)

 手駒を集め、裏切れない様に踏み絵を踏ませる。

 そこまでは良い、二科生ばかりで一科生はおらずとも、魔法師自体が戦力だ。

 加えて失敗したとしても、魔法師はテロリスト予備軍と罵ることで便利に使い潰す気だろう。

 

(校内だとすれば、十師族に連なる会長たちを人質にすること。他には…?)

 判り易い形のテロとして要人誘拐や殺害がある。

 この学校で要人と言える者は居ないか、居ても会長たちだけだ。

 

 とはいえ政治要求を政府が呑むとは思えず、同時に他でテロを起こす場合の目くらましにしかならない。

 

(魔法科大学と違い貴重な研究関連の現物を持ち込まれている筈が無い。後は施設だが…魔法科大学か)

 確か、魔法科大学へデータを要求できる特別室があったはずだ。

 一般閲覧できるモノもあるが、教師でも一部にしかアクセスコードが配布されないモノもある。

 

 普段は担当教師が閲覧許可を出し、付き添う形で研究者肌の生徒に見せると聞いている。

 だが一部がテロを起こして占拠している間に、別班がハックしてしまえば好きに情報を引き出せるだろう。

 クラックこそ出来ないが、この方法でなら最先端以外は眺めることが出来る。

 

(となると校内で起きる場合は、本命を情報の抜き出しとした上で、会長たちも狙えるならば…というところか)

 今年に限れば十師族に連なる者が二人も居ることになっている。

 だとするならば、狙うなら今年だろう。

 陽動としてこれ以上の存在は居らず、本命が別ならば、最初から捕まえる必要も殺す必要も無い。

 

(会長が騒ぎを鎮めるために動けないで居る所を、狙ってみせつつ裏でこっそり情報を持ち出す。こんなところか…)

 去年やらなかったのは、十師族というだけではターゲットというにはパンチが弱いので、会長職に就くの待ってから行動したのだろうか。

 あるいは、単に闇組織との抗争が長引いた、あるいは別件で相手勢力が弱まったのを突いたから勝てた?

 

 そして、この考えは他の場所でテロを起こす場合にも使えるはずだ。

(校内でテロと見せ掛けて会長たちを狙って見せる。ここまでは同じ基本路線で、本隊は別の場所へ移動すると…)

 極論を言えば、テロを起こす側は『攻め手の理』によって、好きなタイミングと場所を狙える。

 加えて、二科生を抱き込んだとしても所詮は使い捨て。

 適当な場所で騒ぎを起こして、会長の動きを固定するのは簡単だろう。

 

 ここまで整理して校内の場合は読めて来たが、外は流石にどうしようもない。

 もう少し状況が確定した段階で、本家に予測として情報を投げれば良いだろう。

 こちらとしては校内への対処を万全にするつもりだし、外で何が起きようとも、情報は投げて居るのだから問題は無い。

 

(流石に今の段階ではここまでが限界だな。そろそろキリあげるか…)

 並行してやっていた技と魔法の鍛錬が、何度目かの繰り返しに入っていた。

 考えも進まなくなって来たので、ここで切り上げて家に戻るとしよう。

 干渉系の術を打ち切り、再び移動系に切り換えて家路に付こうとした…。

 

 だが、途中で思わぬ相手を見かけ、魔法を中断せざるを得なくなる。

 存在を知覚する『目』の範囲を広げた所で、途中で反応があったのだ。

 それも昨日どこかで出会った人物の気配がしており、魔法を使いながら帰ることは躊躇われた。

 仕方無くランニングに切り換え、距離的な保険を掛けておいて良かったと思うことにする。

 

(あれは…。確か森崎の?)

 以前に試技の画像を幾つか見たことがあるが、クイックドロウの森崎家の資料だったはずだ。

 俺の記憶力は写真記憶と誤解されるくらいなので、ほぼ間違いはあるまい。

 

(一緒に居る女と朝帰りか…)

 どうやら、どこかのカラオケなりで遊び倒したのだろう。

 赤い髪の女はしきりに髪を気にしており、森崎の方は少し焦燥して居る気がする。

 

 場合によってはホテルで年齢的に問題のある事をしていたのかもしれないが、俺には無関係なことだ。

 森崎も気が付いた様で、バツが悪そうな何かを言いたそうな顔をしていたが、やがて別の場所に移動して行く。

 迂回するのも妙な話なので、俺は可能な限り無視して帰ることにした。

 

 ここでの出会いが後に影響する事になるとは思いもしない。

 家に帰りつくと、深雪に森崎に出会ったとだけ告げると、軽くシャワーを浴びて食事を取ることにした。

 

●カウンセラー

 色々とインパクトのある朝だったが、学校でも色々あったので流されるように重要性が薄れて行く。

 一番最初の出来ごとは、入学式前に出会った女教師と縁者らしき男子生徒のことだ。

 

「昨日はどうも」

「何のことだ?」

 入学式前に出会ったうち、男子学生の方は軽く挨拶をしてきた。

 俺はとぼけて返した後で、ぼそりと一言付け加えておく。

「何かあったとしても、俺が同じ目に会った時は見なかったことにしてくれるとありがたい。俺は司波・達也だ。達也でいい」

「了解、達也も同じ様な事が…。っとと、何もなかった。そうだね。ええと、僕は吉田・幹比古。幹比古で」

 俺達は互いに微笑を浮かべて、見て見ぬ振りをする情けを確かめ合った。

 こう言ってはなんだが小百合さんはともかく、駄目な方のお袋に遊ばれてる時は、見られたくは無い。

 

 だが、その努力は早くも崩壊して行く。

 ホームルームの開始十分も前に待機して居る女教師を見て、エリカが呟いた。

「あれ、一美ちゃんじゃない。ここの学校だったんだ」

「エリカの知り合いなのか?」

 どうやらエリカとも面識があったようだ。

 俺は遠慮して聞こうとしなかったが、レオが気にすることなく尋ねた。

 

「んー。ミキっていうか、吉田家って知ってる? そこの門人で名前が同じ吉田なのに、偉いさんの前でも吉田って名乗れる人」

「古式魔法のか? 高弟というか、余人には無い才能がある場合はそうなるだろうな」

 聞かないつもりだったが、俺は吉田家という古式魔法の大家を知っていた。

 そこは現代魔法の概念を組み入れて、今でも発展して居る名門だ。

 いわば刻印魔法の五十家と似たようなスタンスであるが、古式魔法の使い手は珍しく注目に値した。

 

 だが、あの女教師はもっと珍しい能力者らしい。

「へー。流石っ。うちの千葉家は剣を使う事で武闘派の魔法師って呼ばれてるけど、あの人は自在師って言う別の意味で戦闘に特化した魔法師よ」

「自在師かあ。目的を見失って今では隠遁気味って聞いたけど、すげえ珍しいじゃねえか」

「俺も見たのは初めてだが…。レオは良く自在師の事を知ってたな」

 意外だったことが幾つかある。

 見た目は優しげな、あの吉田・一美という女教師が、戦闘特化の自在師であったこと。

 そして同じ戦闘系の千葉家に連なるエリカはともかく、レオまで知っているとは思わなかったことだ。

 それも目的を見失った事まで知っていると言うなら、相当だろう。

 

「まあ俺はこの通り肉体派だからそう思うんだろうが…。まあ、爺さん達の受け売りだよ。後はあちこち渡り歩く間に、自然とな」

「渡り歩くって、アンタ何時の時代のつもりなのよ。博識なお爺さん達に感謝しなさいよね」

「二人とも、そこまでにしておけ。そろそろアナウンスが始まるぞ」

 俺は適当に決まり切ったルーチンの授業登録を終えて、二人に時間を示した。

 五分前にはあの女教師も入ってくるだろう。

 

「やばっ。というかお前、キーボード入力なのに早ええな」

「油断しちゃった。もうちょっと時間あると思ってたけど、流石はミスターね」

 どうやら二人は俺の入力を見ながら時間を測っていたらしい。

 確かにアナログな入力だが、そこまで珍しいだろうか…。

 

 そんな感傷も早く、五分前のアナウンスが始まり、少し遅れて女教師も入って来る。

「…ですね。ではホームルームを開始したいと思います。よろしくお願いしますね。では…」

 今時の授業やHRは画面と端末で行うのだが、この女教師は対面学習でも重視して居るのだろうか?

 そう思って居ると、本人から判り易く申告が為される。

 

「…と言う訳で、私はカウンセラーの吉田・一美です。この学校には一クラスごとに二名のカウンセラーが…」

 ある程度の内容は聞き飛ばしてしまうとして、何故ここに居るかと言うと、カウンセラーなのだそうだ。

 教師と違いカウンセラーは生徒の様々な悩みを聞き、簡単な相談を行ってくれる。

 生徒には魔法師としての問題よりも、学校や進路などの悩みは多く、その為に存在して居る訳だ。

 加えてカウンセラーには魔法師でなくとも成ることができるので、二科生にも配置することができるらしい。

 

 そうやって疑問を解消して行くと、ふと目に止まったモノがある。

 今時、珍しい書籍を持ち歩くのは俺くらいかと思っていたが、彼女も所持して居た。

 そして興味を惹かれたのは、本ではなく挟んである『栞』の方だ。

 

 そんな事を考えて居たため、俺の思考が固ってしまったのだろう。

 思わぬ失敗をしてしまった。

「…登録が済んだ生徒は退出して構いませんが入室は認められません。それでは、何か質問があればどうぞ。えーと、もう終ってる吉田くんと司波くん?」

「え? ええと、特に何もありません!」

「…その栞はもしや小形CADですか?」

 女教師が手持ちの端末に目を這わせると、俺と同様に終っている生徒を名指しした。

 反応したのは幹比古で、思わず慌ててしまっているようだ。

 だが、慌てて居たのは俺もかもしれない。

 思わず考えて居たことを口に出してしまった。

 

「良く判りますね! 技術系の先生でも見逃す人が多いのに」

「一美ちゃん、こいつは現職のCAD職人でもあるから。あ、デザイナーだっけ?」

「技術的には免許がまだだから、確かにデザイナーの方が…」

「本当かいエリカ? もしかしてトーラス・アンド・シルバー? 本当にこの学校に居たんだ」

 と言う感じで、大袈裟な自己紹介に成った。

 どうやら幹比古とエリカは知り合いらしいが…、そこで俺の通名を出さなくても良いのにと思う。

 もしかしたら、俺が栞型のCADに興味を覚えたように、あいつも俺のことを考えて居たのかもしれない。

 

 その後は面倒なことが色々あったが、なんとか抜けだす事が出来た。

「ごめん。僕があんな所で名前を出さなきゃ…」

「構わん。もう終ったことだし、エリカが先に口に出していたしな」

「ヒューヒューヒュヒュー」

 謝る幹比古に対しエリカの方はどこ吹く風だ。

「まあ有名人ならいずれバレたんじゃない? 一日目で終わったと思っておけばいいじゃん」

 口笛を吹くどころか、声に出して誤魔化した。

 

「そういえばCADのデザイナーって言ってたよな。技工師行くとしても、得意な魔法はなんだ? 俺は収束系の硬化魔法だけど」

「俺の方は実技が散々でな。誰もが同レベルの無系統の魔法か、単純な魔法を連発するくらいが精々だ」

 レオは見た目通りというやつか。

 それでも普通に使える魔法があるのは羨ましいと思いつつ、頭の中で素早く計算する。

 

 これまでの立ち振る舞いから見て、基礎体力には問題が無い。

 隠密行動もそれなりにやれそうで、硬化魔法はそんなレオに相性抜群だろう。

 発動規模は関係ない系統なので、後は干渉力と構築速度次第で優秀な歩兵になれるだろう。

 

 その日は結局、見学で終わる一日だった。

 適当に色々な学校施設を歩きつつ、深雪と合流して食事をしたり、午後も同じ様に一日を見学で過ごしていく。

 

 そして放課後になり、再び深雪と一緒になって帰宅する最中のことだった。

「どこまで着いてくる気だ?」

「司波さんに相談があるんだ」

「相談なら学校ですれば良いじゃないですか」

 森崎や数人の一科生がこちらを取り巻いていたが、学校外まで着いて来たのは奴だけだった。

 他は遠慮したようだし、相談は授業のことを理由にしたからなのだろう。

 本来であれば、美月が割って入らなくとも、本当に理由の無い者は帰ってしまったと言う訳だ。

 

 逆に言えば、ここまで来た彼には理由があることになる。

 森崎は俺に目をやり一瞬だけ何かを考えたようだが、首を振って深雪に向かって行った。

「重要なんだ。司波さんじゃないと…」

「だから明日の朝にすれば良いでしょ? そんな言い訳をしてまでお兄さんとの仲を引き裂く必要は無いはずです!」

「引き裂くだなんて美月は…」

 焦っているような森崎に対し、美月の正論は通じない。

 理由があるなら話せば良い様な物を、いつまでも口しないから長引くのだ。

 後から思えばおいそれと口に出せない内容なのだが、思い付けない時点で俺も未熟ということだろう。

 

「入学した今の段階ではそれほど変わりが無いじゃないですか。そんなに一科生って偉いんですか!?」

「そんなの関係ないだろ! …それに、見たいなら何時でも見せてやるよ!」

「特化型!? こんな道の往来で試合をやる気かよ!!」

 興奮する美月に対し、森崎は一瞬だけ端末に気を取られた後で銃の形状をした特化型CADを引き抜いた。

 今度はレオが割って入り、アームガード状のCADを構える。

 

「理由あるなら説明しろ。深雪だって協力しないこともないだろう」

「ああ、もう! こんなことをしている暇は無いんだ!」

「だったらなんでCADなんか…。アレ? 何か変な色が…」

 森崎の興奮も相当な物で、事情説明などどこかに吹き飛んでしまっている。

 だが、事態を変えたのは美月が突如、キョトンとした顔で空を見つめ始めた所だ。

 

「美月に何したの!? 幻覚なんか使っちゃってさ」

「待って。違うよエリカ。本当にナニカ居る…」

 エリカまで興奮して警棒を取り出した。

 それを制したのは幹比古。

 

 どうやら美月と幹比古の二人にだけは、何か特別な物が見えているらしい。

 事情のつかめて居ない俺達を、思わぬ事態が襲うことになる。




 と言う訳で吉田先生と知り合いになりました。
遥ちゃんですか? 多分別の学校のカウンセラーになってることでしょう。自在師の方がレアだから採用されるのもしょうがないね。
取り合えず遥ちゃんが居ない事で、ブランシェの拠点が判らないとか色々問題が生じることに成ります。
 それと、お兄さまがまた男を引っかけたので、幹比古が仲間になって森崎くんも仲間に成りたそうにこっちを見て居ます。
ここの流れなのですが、原作と違ってシルバーであると公表して居るので、周囲が遠慮して近づかない。
理由があって生徒会…というか、七草会長に言いたいことのある森崎くんだけが付いてきている感じです。

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