覇王炎莉のちょこっとした戦争   作:コトリュウ

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ビーストマンは女子供も皆殺し。
慈悲は無い。

つーか、ナザリックにとって普通の死は慈悲なので問題無し?
死体は有効活用するけどね。

まぁアインズ様の(しもべ)になれるのだから大出世とも言える、かな?



第17話 「黙りなさい!」

「エ~ンちゃん、痴話喧嘩は終わったっすか? 先へ進むっすよ」

 

「ち、痴話って。んもぅ、軍師さん、魔法が届く位置まで前進させてください!」

 

「はっ、かしこまりました、エンリ将軍」

 

 ルプスレギナの呆れたような問い掛けに少し慌てながらも、エンリはゴブリン軍師を用いて軍団を前進させる。

 目指すは崩れかけた三つの見張り塔。

 ビーストマンの女子供が窮屈そうに閉じこもっている国境の砦だ。

 

「魔法兵団、火球(ファイヤーボール)による塔への攻撃準備! 壁面を崩して中にいるビーストマンを生き埋めにします。長弓兵団は逃げ出してくるモノを仕留めてください。暗殺隊は周囲を警戒。他の者はその場で待機です!」

 

 魔法が届くほどの距離に近付いても、塔の中からビーストマンが飛び出てくることはなかった。ゴブリン軍団の足音は十分に伝わっているだろうから、気付かない、なんてことはないだろう。

 もはや抵抗する気力も無く、逃走する体力も無い、ということか? 腹が減っているのなら雌が狩りにでも行けばいいのに、迫りくるゴブリン軍団の迫力を前にして身動きが取れないのだろうか?

 どうしようもない自然災害が過ぎ去るまで、ジッと頭を下げて隠れ続ける。ビーストマンの心境とは、そのようなものなのかもしれない。

 ただ、人間の老若男女を傍若無人に食らっておいて「見逃してください」は通用しないだろう。

 悲鳴を上げた餌と同じく、悲鳴を上げて死ぬしかない。

 

「叩き潰せぇ!!」

 

 エンリの号令一下、真っ赤な炎の球体が空を舞った。

 炎の塊は崩れかけた塔の脆い部分へ殺到し、轟音とともに壁を崩す。森の賢王より重そうな壁材が次から次へと内側へ倒れ落ち、同時に獣たちの悲鳴が轟く。

 ゴグシュ! ドシャ! ベギュ! と日常生活では耳にしないような爆砕音。そして嗅ぎ慣れた生肉と血の臭い。

 塔の中はさながら処分場のようであった。

 この世に必要とされない憐れな命をすり潰す、そんな神々の廃棄処分場。

 まぁ、神に仕える神官なれば「必要とされない命なんて存在しません」とでものたまうのだろうが。

 

「誰も逃げ出してこない、どうして?」

 

「エンリ将軍、報告してもよろしいでしょうか?」

 

 エンリが顔を向けた先では、暗殺隊の一人が跪いていた。

 

「はい、なにか?」

 

「はっ、立て籠もっていたビーストマンの会話をいくつか拾うことができたのですが、それによると、この場は雄たちの非常食倉庫であったと思われます」

 

「非常食?」

 

「はい、そうです。ビーストマンの雄たちとしては、狩りへ出て獲物を得られたならよし。得られなければ、弱い雌や子供で空腹を満たすつもりだったらしいのです。塔の外へ出ないのは、雄に見つかったら問答無用で殺されると理解していたからでしょう」

 

 同族を非常食に――そう呟きながらも、エンリは思わず笑ってしまう。

 何故なら人間も似たようなものだからだ。

 同族の(ヒト)種をクイモノにしている輩なんて大勢いるし、殺し合いなんて日常茶飯事である。まぁ実際、生で齧りつきはしないだろうが。

 とはいえ死体を有効活用している面からすれば、人間よりビーストマンの方がマシだったりするのかもしれない。

 人間は恐ろしい。

 何もない村に騎士や軍隊が襲い掛かり、平気で虐殺を始めるのだから……。

 エンリの瞳には、当時の光景がハッキリと焼きついていた。

 

「まったく、この世は一刻も早くゴウン様に征服されるべきだわ。あの方ならどんな種族も生者も死者も、分け隔てなく統治してくださるだろうから」

 

「おっ、エンちゃん。アインズ様の偉大さを少しぐらいは理解できたっすか? まっ、世界征服は確定事項っすから何も心配はいらないっすけどね」

 

「か、確定なんだ……はは」

 

 そんなに軽く口にできる内容だったかな? と頭を悩ませるエンリであったが、ルプスレギナの活躍ぶりからすると確かに確定事項であるかのように感じる。ゴウン様に仕えるメイドの一人が、国を滅ぼそうとするビーストマンを何千体も爆砕しているのだから、これ以上の説得力はあるまい。

 ゴウン様が本気を出してどこかへ攻め込んだならどうなるのか? あまり想像したくはない。

 

「さて、後は残敵掃討です。軍師さん、手分けして生き残りの処分をお願いします」

 

「はっ、直ちに行います、エンリ将軍」

 

 崩れた塔の惨状からして生存は絶望的であろうが、獣の呻き声が聞こえているのも事実なのだ。

 押し重なった瓦礫の隙間に運よく挟まり、致命傷を免れたビーストマンが何体かいるのは間違いないだろう。安全を考慮し、トドメが必要だ。

 

「ふぅ、ここからがビーストマンの国、ね」

 

 瓦礫を踏み越えながら国境線の真上まで進むハムスケ。その背においてエンリは生い茂る大森林を見つめていた。

 ビーストマンの国とは言いながらも、それは竜王国が勝手に想定した枠組みだ。

 そこに危険な獣がいる。

 たくさんいて怖い。

 縄張りはどこまでだろう。

 多分ここら辺だろう。

 なら国境線に見張り塔を建てて監視しよう。

 だからこの先は危険なビーストマンの国なのだ。

 とまぁ、ビーストマンとの外交交渉の末に決められた線引きではないので曖昧にもほどがある。

 恐らくビーストマンは国境線という概念すら無いのではないだろうか。あるのは部族間の縄張り。そして竜王国という名の餌場、程度の認識であろう。

 国境線を一歩踏み越えようが、外交問題に発展することはないはずだ。

 

「ねぇエンリ、街道……というか道らしき道が獣道ぐらいだけど、どうしよう?」

 

「う~ん、あんまり期待はしてなかったけど、これは」

 

 ンフィーレアの言うように、ビーストマンの領域は荒れ果てた原始の森がほとんどだ。軍隊が行軍できる広い空間は無いし、レイナース率いる支援部隊の馬車が無理なく進める整備された街道なんて望むべくもない。

 何万にも及ぶビーストマンは好き勝手に森の中を進み、竜王国へ進行してきたのだろう。規律正しい行進なんて頭の片隅にもない。ゴブリン軍団とは対照的である。

 

「ビーストマンの拠点が神殿なんだから、道ぐらいあると思ったんだけどな~。森で覆われるぐらい昔の遺跡ってこと?」

 

「将軍殿、森のことならそれがしに任せるでござる。尻尾の斧槍で森を切り開くでござるよ!」

 

「えっと、それはお願いしたいところですけど、問題は馬車――」

 

 ハムスケからの勇ましい提案にはエンリも笑顔で受け入れたいのだが、支援物資を積んだ馬車をどう進めるかが悩ましい、なんて思考は唐突に遮られてしまった。

 正面から響く、木々をへし潰す破壊音。

 巨大な物体が枝葉を押し退け迫ってくるような圧迫感。

 突如として現れたソレは、ゴブリン軍団の前に、エンリ将軍の前に、赤い鱗と太過ぎる四本足を晒して気勢をあげる。

 

「グゴオオォォォオオオオオーーー!!!!」

「ひぇ、ド、ドラゴン?!」

「違いますエンリ将軍! あれはドレイク! 翼を持たない地竜ですぞ!」

 

 思考が一瞬止まる、とはゴブリン軍師としても失態であっただろう。

 周囲に暗殺隊を配し、奇襲の危険性をほぼ完全に排除していたはずだ。それなのに巨大な地竜、真っ赤な鱗に覆われたドレイクに接近を許すとは!

 距離からして危険過ぎる。

 森から這い出てきたドレイクへ攻撃するにしても、接近するまでしばしの時間を要するのだ。魔法にしても弓にしても、ある程度近付かなければ強靱な鱗を前にして、子供が振り回す木剣のごときである。

 だがドレイクには一方的に攻撃する手段があるのだ。

 竜種に等しく与えられた神の恩恵。

 種族的優位を確立する全体攻撃。

 竜の吐息(ドラゴンブレス)である。

 

「くっ、エンリ将軍を避難させねばっ」

「密集隊形!! 重装甲歩兵団は全面で盾構えぃ! 魔法兵団は火属性防御を展開!」

 

 エンリの声が場を支配し、誰もが無意識のうちに動き出す。と同時にドレイクが大きく息を吸い込み始めていた。

 

「ヒュゴホホホオオオオオオオォォォォォォォ!!」

「ブレスがきます! ンフィー、耐性ポーションを全て使って! ルプスレギナさんは全体に耐性魔法を!」

「分かった!」

「おっけーっす!」

 

 胸を大きく膨らませるドレイクを前にして、エンリは必死に指示を飛ばす。

 間に合うかどうかは分からない。

 耐えられるかどうかも分からない。

 でも今はやるしかない。

 

 大気を十分に取り込んだ真っ赤な地竜は、獲物を焼き尽くすべく――炎の吐息を爆流させた。

 

「ブゴオオオオオオォォォォォォォ!!」

「起きなさいっ血濡れの鎧!!」

 

 火炎の波が密集したゴブリン軍団を飲み込もうと迫る中、エンリは己の胸甲板(ブレストプレート)を打ち叩く。

 刹那、赤く煌めく光が鎧から放たれ火炎の前に立ち塞がった。血濡れの鎧が持つ特殊な力なのであろう、身を屈めるゴブリン達の眼前で炎のアギトは口惜しそうに咀嚼するばかりである。

 

「あっちぃ!」

「くっそ、目を開けてられん!」

「ひるむな! 逃げたら終わりだぞ!」

「前衛! 身が燃えようとも盾を放すな! エンリ将軍は死んでも護れ!」

「承知!!」

「医療団! 前衛に回復をっ!」

「魔法兵団! 耐性を途切れさせるな!」

 

 出来得る限りの対策を講じても、ドレイクのブレスは尋常な威力ではなかったようだ。

 魔法による火属性防御(プロテクションエナジー・ファイヤー)を一部突破し、まともに受け止めていた重装甲歩兵団の大盾を真っ赤に加熱している。

 盾を必死に支えている歩兵団の両手からは焦げ臭い煙があがっていた。

 

「ひゃーひゃっひゃっひゃー! 丸焼け寸前っす! 死んじゃうっすよー!」

「エンリどうするの?! ブレスが途切れないよ! このままじゃ」

「大丈夫! 吐き続けられるブレスなんてこの世に存在しないわ! 息継ぎする瞬間が必ずくる! レッドキャップス集まりなさい!!」

「はっ! 御傍に!」

 

 四方八方が火の海になっている状態で、エンリは最強の十人を呼び集める。

 ゴブリン軍団最強にして切り札、恐らくドレイクに対抗できるであろう唯一の存在。

 

「ブレスが途切れたらドレイクに特攻しなさい! 貴方たち全員でよ!」

「了解しました! ですがエンリ将軍、御身の護衛に二名ほど」

「黙りなさい! 今の私たちでは二度目のブレスは防げない! その前にドレイクへ迫ることもできない! 貴方たちレッドキャップスが仕留め切れなければ全滅なのよ! 全員で必ずドレイクを殺しなさい!!」

「はっ!!」

 

 エンリの凄まじき迫力にレッドキャップスは覚悟を決めるしかなかった。

 ただレッドキャップスとしては、残った二名がブレスの合間を縫ってエンリ将軍を逃がすつもりだったのだ。

 八名でドレイクを殺せればそれでよし、失敗してもエンリ将軍を助けることができるのだからそれでもよし。残ったゴブリン軍団は全滅するだろうが、エンリ将軍さえ無事ならば何も問題はないのだ。

 しかし、エンリ将軍が選んだのはドレイク撃破のみ。

 命を捨てて挑まなければならない。

 

 火炎が視界を覆い尽くしてしばし、そこかしこで身を焦がすゴブリンが出始めた頃、その時は訪れた。

 

「ゴフュゥゥゥゥーー」

「将軍殿! ブレスがやんだでござるよ!」

「レッドキャップスいきなさい!」

「お任せを!!」

 

 砲弾のように飛び出た赤帽子のゴブリン達は一気にドレイクへ迫り、手にした斧を渾身の力で叩きつける。

 

「ぐっ、硬い!」

「関節を狙え! 腹を抉れ!」

「駄目だっ、腹の下は潰される! 潜れん!」

「ならばっ」

 

 全力のレッドキャップスであっても、切り裂けるのはほんの表面だけだ。ドレイクの鱗を削り、その下の肉を抉っても致命傷には程遠い。

 だからこそレッドキャップスは突っ込んだ。

 ドレイクの口の中へ。

 

「グガアアアアアア!!」

「二人! 牙に刺されて(くさび)になれ! 命を捨てろ!!」

「「エンリ将軍のために!」」

 

 口内へ突っ込もうとしていたレッドキャップスを援護すべく、他の二名が自らドレイクの牙へその身を晒す。

 ドレイクとしては口の両端にゴブリンが挟まった状態になり、否応なく口が開いてしまう。無論力任せに噛み千切ろうとするのだが、命を捨てたレッドキャップス二人分の力を前に押し切れない。

 

「ここだぁ!!」

 

 ドレイクの口へ飛び込み、渾身の力で天を突く。目指すは脳みそだ。

 鱗の無い口内を手斧で裂かれてドレイクはのた打ち回り、牙に刺さった邪魔なゴブリンを前足で取り除こうと必死にもがく。

 だがもはや手遅れであろう。

 エンリ将軍の加護を十分に受けたレッドキャップスはドレイクの頭の中を突き進み、血で真っ赤に染まりながらも周囲を手当たり次第に破壊したのだ。

 勢い余ってドレイクの目玉が飛び出たのは、中々グロい光景である。

 

「がはっ、……はぁはぁ。エンリ将軍、エンリ将軍は御無事で!?」

 

 無我夢中でそこら中を攻撃し、地竜の分厚い頭骨に進路を遮られながらも外を目指して飛び出すと、そこはドレイクの眼球がはまっていた場所であった。

 新鮮な空気がレッドキャップスの肺を満たし、命よりも大切な(あるじ)の声を耳で捉える。

 

「レッドキャップスの皆さんを救出してください! 医療団、治療を早く!」

「はっ!」

 

 ドレイクは地に伏していた。

 頭の中を徹底的にかき回され、もはや息は無い。

 エンリは軽く安堵の息を吐きながらも、重傷者多数となったレッドキャップスの救援を指示する。

 と同時に暗殺隊へも周囲の警戒を命じていた。

 ドレイクが一体とは限らないからだ。

 何の前触れもなしに現れた地竜の存在は、「そんな大物が他にいるわけない」と思いながらも、警戒せずにはいられない脅威なのである。

 

 ふと、エンリの前に一体の黒装束ゴブリンが跪く。

 

「申し訳……ありませんでしたっ、エンリ将軍」

 

「え? 暗殺隊の方? ど、どうしました?」

 

「周囲の索敵を行っていたにもかかわらず、ドレイクのような巨体を見逃す失態。その所為でエンリ将軍を危険に晒すなど……、死を以て償わせて頂きたい所存であります」

 

「ちょ、ちょっと待ってください! これ、おかしいですって、絶対!」

 

 悲壮感を漂わせる暗殺隊のゴブリンは、ドレイクが現れた森の中を警戒していた一人なのだろう。まぁ確かに、自分が大丈夫と太鼓判を押した場所からドでかい地竜が現れたら、血の気が引くこと間違いない。

 

「暗殺隊の方々が調べた場所から、ドラゴン並みの怪獣が出てくるのはどう考えても不自然です。普通に歩いてこの場へきたとは到底思えません」

 

「ということはエンリ、魔法か何かで送り込まれたってこと? あのドレイクを?」

 

「ほ~、面白そうっすね~。でもどこの誰がそんなことをするっすか?」

 

 ンフィーレアとルプスレギナの疑問を受け、エンリはしばし思考する。

 そして自分達が立っている場所――国境線を認識し、「もしかして」と推測を口にし始めた。

 

「ビーストマンの国に入ってからイキナリだったよね。とすればやっぱりビーストマンの攻撃と考えるのが筋じゃないかな? 地竜のような大型モンスターを飼い、それを転送してくるなんて信じ難いけど、ビーストマンの拠点が神殿なんだから古代の魔法装置みたいなものがあるのかも」

 

「だとすると、二撃目がないのは連発できない事情でもあるのかな? あんな強力なモンスターを複数扱うのも無理が有るだろうし……」

 

「よく分かんないっすね~。ドレイクみたいな大物を飼っているなら、竜王国との戦争に使えば楽勝っすよ。最初に出してこなかったのは何でなんすかねぇ?」

 

「ホントにビーストマンがやったんすかぁ?」とケラケラ笑うルプスレギナは、エンリの推測に懐疑的であるようだ。だが確かにビーストマンが使役するにしては、ドレイクは強すぎる。

 

「まさかとは思うけど……制御できないんじゃないかな? 飼っているわけじゃなくて、神殿の奥に閉じ込められていた、とか? 転移の件もビーストマンの国に入ってからだし、距離的な制限があるのかも?」

 

「エンリの言う通りだとしたら、ビーストマンにとっても一か八かの作戦だったかもしれないね。自分の国で暴れ回る可能性もあったわけだし……。ビーストマンとしては、ゴブリン軍団とドレイクが相打ちになってくれることを望んでいたんだよ、たぶん」

 

「ほへ~、ビーストマンの奥の手ってわけっすか? いやいや、連戦連勝に驕って突っ込んでいたら危なかったっすね~。いひひ、くわばらくわばらっす」

 

 ルプスレギナの言葉を耳にし、エンリは心身を引き締める。

 ビーストマン相手に連勝していたのは確かだし、数の暴力にさえ対応できればゴブリン軍団が負けることはないと思っていたのは本当だ。レッドキャップスもいることだし、優位性は揺るがないと判断していた。

 とはいえ、ゴブリン軍団を全滅させかねない地竜が出てくるとは想定外も甚だしい。暗殺隊の索敵を掻い潜った転移の使用も頭に無かった。

 油断――と言ってイイのか分からないが、エンリはそれを繰り返すまいとさらなる警戒網の構築へと動き出す。

 暗殺隊の索敵に加え、魔法兵団による魔力の観測。

 使い魔を使用した上空からの監視も密に行い、ブレス攻撃への対応策も軍師と共に築き上げる。

 エンリは国境線に丸一日以上留まると、負傷兵の治療及び今後の対策、そして敵拠点への行軍方法について皆と話し合うのであった。

 




ビーストマンの奥の手はなんて強烈なんだ。
もう少しでゴブリン軍団が壊滅してしまうところだった。
ホント危ない危ない。

でも……、絶妙にゴブリン軍団とイイ勝負をするモンスターだったね。
エンリ将軍にとっては素晴らしい経験になったことでしょうけど。

ちなみに、ルプスレギナはなんで楽しそうだったのかなぁ。
流石に無傷とはいかない相手だったでしょうに。

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