深海棲艦との戦闘に勝利し鎮守府へ帰還した吹雪達を他の鎮守府に行っていたガルバトロン司令官が向かえた。
するとその後ろには見覚えのないトランスフォーマーが立っていた。
そのトランスフォーマーはガルバトロン司令官の敵であり、サイバトロン総司令官コンボイというものであった。
「ガルバトロン司令官の敵だった方・・・ですか?」
「ああ・・・こいつは元々サイバトロンの総司令官だが、今はこの世界で艦娘の司令官をやっているらしい」
ガルバトロンが説明するとコンボイは言った。
「まさかメガトロン・・・いや、今はガルバトロンだったか?こうして艦娘の司令官をやっていると聞いた時は私も驚いたよ」
「ですが・・・どうして敵同士なのに今一緒に居るんですか?」
吹雪が質問するとガルバトロンは答えた。
「以前は敵同士だったが今は同じ艦娘の司令官だ、少し休戦しようと言うことになって一緒に居るんだ」
「なるほど・・・」
「さてコンボイ、今から皐月と川内の建造記念にパーティーをしようと思うんだがお前も参加するか?」
「私もか?そうだな・・・よしわかった、では私の艦娘達も参加して良いかな?」
「ああ良いとも、レーザーウェーブ!妖精達とパーティーの準備をするぞ!」
こうして皐月と川内の建造記念パーティーの準備が開始された。
レーザーウェーブは椅子やテーブル準備し、妖精達は料理を作っていた。
その時、コンボイが艦娘達を連れてやってきた。
「来たかコンボイ、そいつらがお前の艦娘か?意外と少ないのだな」
「実は私も司令官になったばかりでな・・・お前の鎮守府と同様に艦娘は少ないんだ」
するとコンボイの艦娘達が自己紹介を開始した。
「どうも初めまして・・・私はコンボイ司令官の秘書艦、赤城です・・・よろしくお願いします」
「私は電なのです・・・よろしくお願いします」
「不知火です、どうぞよろしくお願いします」
「ボクは最上さ、よろしくね!」
艦娘達が自己紹介を終えるとガルバトロンは言った。
「なかなか個性的な艦娘達だな」
「お前の艦娘達も個性的だがなガルバトロン」
「それもそうだな、では少し準備を手伝ってほしいのだが・・・」
「わかった、この椅子を運べばいいんだな?」
「ああ、わしはテーブルを運ぶ」
そして着々と準備が完了し、皐月と川内の建造記念パーティーが始まったのである。
パーティーに参加しているのは妖精達と艦娘達、そしてコンボイとガルバトロンだ。
艦娘達が仲良く料理を食べている中、コンボイとガルバトロンはエネルゴンワインを飲みながら二人で喋っていた。
「まさかこうやって一緒にワインを飲む日が来るとは思わなかったぞコンボイ・・・」
「私もだガルバトロン・・・しかし良いのか?元の世界ではデストロンがお前の不在で混乱しているのではないか?」
「敵の心配をしてどうする・・・?まあ安心しろ、指揮はたぶんサイクロナスがしているはずだ・・・」
「そうか・・・それにしてもよくエネルゴンワインなんか作れたな、まさか資源を奪ってきたのか?」
「いいや、これはわしの鎮守府の資源を使ったんだ・・・奪ってはいない」
その時、レーザーウェーブが新しいエネルゴンワインを調達してきた。
「ガルバトロン様、遅れましたが私もパーティーに参加します」
「遅かったなレーザーウェーブ、わしの隣に座っていいぞ」
「では・・・」
レーザーウェーブはガルバトロンの隣に座り、調達してきたエネルゴンワインを飲んだ。
「・・・やはり仕事をした後のエネルゴンワインは格別ですな」
「お前はよく働くからな・・・たまには休んだらどうだ?」
「いえ、この生活には慣れてますので大丈夫です」
「そうか・・・だが休むことも大切だぞ?」
そう言うとガルバトロンは、エネルゴンワインを飲みコンボイに言った。
「なあコンボイ・・・この世界にはまだわしらの他にトランスフォーマーは居ると思うか?」
「・・・私は破壊されてこの世界に居た、他のトランスフォーマーが居てもおかしくはない」
「そうだな・・・まあ他のトランスフォーマーは今度探すとして、今は飲もうではないか」
「それもそうだな、今日はたっぷり飲むか!」
コンボイとガルバトロンは長い時間飲み続けエネルゴンワインがなくなるまで飲み、気が付くと朝になっていた。
そしてパーティーが終わった・・・。
「スタースクリーム・・・この愚か者めが~・・・・」
「アイアンハイド・・・それは私のバスケットボールだぁ・・・・」
そう、二人はエネルゴンワインの飲みすぎで寝てしまっていたのだ!
「飲みすぎですよガルバトロン様・・・」
「どうしましょうこの二人・・・?」
赤城が言うとレーザーウェーブは困りながら言った。
「とりあえず鎮守府のベットに寝かせておこう・・・赤城達はパーティの後片付けをしてくれ」
「わかりました」
その後コンボイとガルバトロンは起きたが3日間は頭痛がしたらしい・・・。
自分意外とHMのガルバトロンが好きだったりする