第2話投稿開始です。
新破壊大帝ガルバトロンが着任して早2日、執務室では司令官となったガルバトロンが着々と書類を書いていた。
「人間の使う紙は小さくて書きずらいわい・・・」
その時、レーザーウェーブが執務室に入ってきた。
「ガルバトロン様、吹雪の出撃準備が整いました、何時でも出撃できます」
「む、そうか準備できたか・・・先に行っていろ、わしも後で行く」
「はい、わかりました」
レーザーウェーブは執務室から出て行った。
「・・・とりあえずこの書類を書かんと・・・」
そして此処は鎮守府正面海域。
レーザーウェーブは空を、吹雪は海を進んでいた。
「こちら吹雪、深海棲艦はまだ見つかりません」
『そうか、ではもう少し先に進め』
「了解、もう少し先に行きます」
通信を終えると吹雪は遠くで何かが動くのが見えた。
他の鎮守府の艦娘でもない、黒い物体が動いていた。
そう、あの黒い物体こそが深海棲艦なのだ。
「・・・敵発見しました!戦闘を開始します!」
さあ戦いだ!。
吹雪は12.7㎝連装砲を撃ち遠くに居た深海棲艦の駆逐ハ級に直撃した。
中破した駆逐ハ級は吹雪に気づき近づいて攻撃を仕掛けてきた。
「きゃあ!」
吹雪は駆逐ハ級の攻撃が直撃し腕を怪我した。
『大丈夫か吹雪?』
「ええ・・・ですが腕がやられました」
『61㎝三連装魚雷を使うんだ、そうすれば腕は使わん』
「わかりました・・・やってみます!」
吹雪はレーザーウェーブの言う通りに61㎝三連装魚雷を発射させ駆逐ハ級は撃沈した。
だが遠くから駆逐イ級が3匹近づいて来ていた。
「うそ・・・このままじゃやられる・・・!」
『緊急事態だ吹雪、駆逐イ級の後ろに戦艦ル級が接近している!』
「そ、そんな!」
『今すぐ俺も戦闘に加わる、それまで持ちこたえてくれ!』
「わかりました・・・持ちこたえます!」
吹雪はあと2・3回しか発射できない魚雷を使用した。
駆逐イ級達は撃ち始めるが吹雪はそれを全て避け敵が集まったところで魚雷を発射した。
発射した魚雷は駆逐イ級2匹に直撃し2匹は撃沈した。
「あたれぇ!!」
狙いを定め3回目の魚雷を発射し駆逐イ級は撃沈、戦艦ル級は小破になった。
「フンッタカガ小破程度、ナントモナイワ」
戦艦ル級は遠くから吹雪に向かって撃ち始めるも吹雪は砲弾をなんとか避ける。
「魚雷の数が少ないけど・・・撃つしかない!」
吹雪は少ない魚雷を補充し戦艦ル級に向けて発射させる。
戦艦ル級は装甲でガードするが中破に追いやられてしまう。
「・・・マサカ駆逐艦ニコンナ強イ奴ガ居ルトハナ・・・」
中破になった戦艦ル級は深海棲艦用の通信機を使い空母ヲ級と通信を開始した。
「コチラ戦艦ル級、今艦娘と戦闘中ナンダガ手強イ奴デナ、助ケニ来テクレナイカ?」
『ワカッタ、今スグ援軍ヲ連レテソチラニ行コウ』
通信を終えた戦艦ル級は再び攻撃を開始した。
吹雪は全力で避けようとするも砲弾にあたってしまい大破してしまう。
「くそぉ、これでもくらえ!」
吹雪は諦めずに最後の魚雷を発射するが戦艦ル級に避けられてしまう。
「(流石に全部は当たらないか・・・だけど魚雷が無くなっちゃった・・・今は腕も使えないし・・・どうすれば・・・)」
その時であった、レーザーウェーブがガルバトロンを連れて助けに来たのだ!
「遅くなってすまなかったな吹雪、わし等が来たからにはもう安心だぞ」
「が、ガルバトロン司令官!来てくれたんですね!」
「ナンダアイツ等ハ・・・?我ラ深海棲艦ニ逆ラウトハ馬鹿ナ奴等ダナ」
その時、ル級が呼んだ深海棲艦の援軍が到着した。
「ル級、アノ艦娘ハワカルガアノ鉄屑共ハ何者ダ?」
「ワカラン、ダガ我ラ深海棲艦ノ恐ロシサヲ知ランヨウダ・・・」
「ソウダナ、深海棲艦ノ恐ロシサヲ教エヨウジャナイカ!全員撃チ方始メ!」
深海棲艦達はガルバトロンを撃つが全く効かないのだ!
「トランスフォーム!死ぬがいい!」
ガルバトロンは小惑星を木端微塵に出来るSFレーザー砲にトランスフォームする。
SFレーザー砲にトランスフォームし大量の深海棲艦が居る場所へ撃つと、爆発が起き深海棲艦達は爆発に巻き込まれ撃沈していった。
「ア・・・アア・・・!?」
爆発から逃れたル級とヲ級は現状を見て絶望した。
勝てるわけがない、そう確信した二人は逃げようとしたその時、レーザーウェーブがレーザーガンにトランスフォームし、ル級に狙いを定めエネルギー光線を撃った。
「グアアアアアア!!」
「ウワアアア!!」
直撃したル級は撃沈し、その場に居たヲ級もくらい撃沈した。
深海棲艦に勝利したガルバトロンは吹雪の状態を見た。
「すぐに帰還し入渠施設で傷を回復してこい」
「わ、わかりました・・・吹雪帰還します」
「よしレーザーウェーブ、わし等も帰還して書き途中の書類を全て終わらせるぞ!」
「了解しましたガルバトロン様!」
夜になり此処は鎮守府の執務室、ガルバトロンは再び書類を書いていた。
「やはり小さくて書きずらいわい・・・」
その時、執務室に吹雪が入ってきた。
「む?どうした吹雪、まだ寝てなかったのか?」
「えっと・・・今回は助けていただきありがとうございました」
「なんだ、わざわざ礼を言いに来たのか?」
「はい、ガルバトロン司令官のおかげで私は生きて帰還することが出来たんですから」
「そうか、じゃあ今日はもう遅いから早く寝てこい」
「了解しました、では・・・」
吹雪は自分の部屋に戻っていった。
「・・・あと20枚か、何故書類がこんなにもあるのだ?」
その後、ガルバトロンは休みもせず書類を書いていたのは言うまでもない。
次回、お楽しみに!。