現人神と大男との戦いがっていう感じです。
坂上Side
人には鍛えられない箇所や鍛えにくい箇所がある。その内の一つは関節だ。柔軟性を持たせることは可能だが、外部から強い力を叩きつけられればごく普通にダメージが入る。
「はぁ、はぁ、はぁ」
「ぐっ、畜生が…」
能力を消されてしまうのだから、肉弾戦で戦うしか道は無い。が、この大男はケンカ慣れしていないらしい。
(マジでラッキーだ。この体でケンカ慣れなんてしてやがったら、確実に負けたな…)
右肩と右肘をやられた大男は意外にも俊敏な動きで逃げて行った。
「待て!」
そう叫んだが、実際のところはかなりボロボロなのである。そのため、踏み出した足が千鳥足になっていた。
「うおっ!?」
転けて、ゴミ箱に突っ込んだ。
北岡Side
ミョルニルを出したはいいが、実際のところ出してもよかったのかなどと思っていた。だが、今は出してよかったと心の底から思っている。
「その力がたった一人の『現人神』の力か!?」
「ああ!そうだぜ!安心してミンチになっちまえ!」
氷の槍を生成し、周りに風(台風みたいなの)を纏わせ投げてくる。道具として表すなら、削岩機と言ったところだ。
「あはははははは!神の能力ってすげーんだな!」
とか無駄口を叩きながらもミョルニルをぶん回している北岡なのである。そんな彼を見て、少なからず感情を抱く。この場合は不快感である。
「俺の攻撃は軽口叩いてても大丈夫ってか!?なめてんのか!」
「なめてなんかいねぇよ…まあ、勝つけど」
「おめぇ、潰すわ」
すると、恐ろしい化け物の手に電撃が溜まっていく。
「
「!?
ギリギリで雷の壁を出し、なんとか耐える。が、相手は息を思いっきり吸い、
「
「
三つの雷の球を出現させ、鎚の表面に雷の輪を回転させて打ち飛ばす。ほぼ、相殺といったところだ。それと同時に走り込み、相手に雷を纏った鎚を叩きつける。
「ぐぁっ!?」
「はんっ」
相手に当たったところが爆破装甲のようなカウンターを決めてきた。しかも、相手は無傷だ。
「俺はな、体の表面を『ダメージ吸収コーティング』と『爆破装甲』で覆っているんだ。だから、てめぇみてぇなゴミの技はきかねぇんだよ」
「しかも、とびっきり上等だな…はっ、面倒くさいやつだぜ」
(こいつ…自分のこと現人神だったな。なら…!)
「いくぞ、化け物!」
「こいよぉ!グズ野郎!」
北岡は両手を合わせ、術式を展開させつつこう言う。
「『十字教の聖書より、
神を殺す技を発動する。
次回は学校パートです。
やっと設定がまとまったかも?