機動戦士Dガンダム~悪魔の兵器の物語~   作:クニクニ

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第7話 悪魔は地球へ

地球。

 

人類誕生の星。

 

ホワイトベースはこのまま地球へ降下しジャブローへ向かう。

 

全員あわただしく動くなか、俺は考え事をしていた。

 

俺はこのままホワイトベースにいていいのだろうかと。いまもネオジャパンは俺を探しているはずだ。もし見つかったらホワイトベースすら巻き込まれるだろう。

だから、いつまでもホワイトベースと共にはいられない。

たしかにここは居心地が良かった。

 

ブライトさんは俺のことを気にしているのか俺のことをよく見てくる。

きっと彼は優しい人なのだ。さすがガンダムシリーズで人気のある人だ。

ああいう人がシリーズで長いこと出るんだろうな。

ただ、軍の関係があって感情が表にでない人物なのだと思う。

 

カイくんやハヤトくんはよく僕に話しかけてくれるし、アムロくんはまだ前のことを気にしているようだか、今はあまりその会話はせず、ガンダムの機体の話とか他にも機械の話をする。

こうやって話していると彼は歴史に名を刻むの人物かと思うとすごいと思う。

今はまだ子供だが。

 

それと、最近セイラと出会って話すと、

顔が少し赤いような気がするが熱でもあるのだろうか?

そのことを聞くと恥ずかしそうにして、その場をすぐ立ち去る。

聞いてはいけなかったのだろうか?

 

ホワイトベースのみんなは優しい。

避難民の人とも良く喋るし、子供たちとの遊び相手にもなる。

本当ならこのまま一緒にいたい。

だが、このままだとホワイトベースのみんなに迷惑かけてしまう。

 

だが、俺は地球降下すれば原作どおりになるんじゃないかと心配するが。

今のアルティメットガンダムは万全。

問題ないはずだ。

 

だから、地球へ降下する前にホワイトベースと別れなければならない。

 

本当はみんなに別れの言葉を掛けたいが、きっと俺はここを去るのに躊躇してしまう。

 

 

 

俺はその場を去ろうと思ったとき、アラートが鳴り響き敵が来たことを知らせる。

 

すぐにブリッジに向かい、ブリッジに入って状況を聞くとやはり、シャアが仕掛けてきたみたいだ。

 

 

すぐにホワイトベースは迎撃体制を取り、アムロがガンダムで出撃し迎撃へと向う。

 

ホワイトベースは迎撃と同時に地球へ降下するようだ。

 

 

その間に俺はノーマルスーツを着て、ブリッジではなくホワイトベースの緊急用のハッチへと向かう。

 

ここを開ければ俺はホワイトベースを去る。

もしかしたら、もう二度と会えないかもしれない。

だが、俺のせいで迷惑がかるのなら致しかたがなかった。

 

俺がハッチに手を掛けると、

 

「隆司?あなた何をしているの?」

 

声をかけられて後ろを振り返るとそこにはセイラが立っていた。

 

「セイラ・・・!?どうしてここに。」

 

「隆司。あなた、そこのハッチを開けてどこにいくの?」

 

「・・・すまない。俺は、俺のやるべきことがある。」

 

当然これは嘘だ。

ここを出ていけば、なにもすることはない。

だが、ここにいては皆に危険があるなどいえるわけがなかった。

 

「どうして・・・。」

 

「セイラ。わかってくれ、いずれこうなることは君にもわかっていたはずだ。」

 

「・・・・・・・。」

 

セイラは沈黙し、ただ時間だけが過ぎていく。

 

『まもなく、地球への降下を開始する。総員、降下準備せよ。繰り返す・・・。』

 

降下準備のアナウンスが艦内に鳴り響き、それと同時に艦が大きく揺れ、セイラもバランスを崩す。

 

「きゃあ!?」

 

「セイラ!」

 

俺はとっさにセイラを受け止め、二人は抱き合った状態になる。

 

「本当に行くの?」

 

隆司の胸の中でうずくまってセイラは隆司に聞く。

 

セイラの肩は震えていたことに隆司は気づく。

恐らく泣いているのだろう。

ホワイトベースで過ごした仲間の一人がいま居なくなろうとしているの。

仲間が居なくなるのは誰でも辛いのだから。

もし、ホワイトベースのみんながいたらこの先の未来は少し変わって俺の決意は揺らいでいただろう。

 

「すまない。」

 

俺はセイラを突き飛ばし、ハッチへと向かう。

 

「隆司!?」

 

「セイラ!」

 

俺はハッチを開ける前にセイラに顔を向け、最後に一言だけ伝える。

 

「またどこかで会おう。」

 

俺はハッチを開けて、宇宙へと飛び立つ。

セイラは近くにあった柱に捕まっていて、俺が飛び立った時にはすでにハッチは閉まっていたのでセイラは無事だろう。

 

ホワイトベースからたいぶ離れ、俺は機体の名を宇宙に向けて叫ぶ。

 

「来い!アルティメットガンダァァァァァム!」

 

叫ぶと、アルティメットガンダムは俺の前にまで来て、

コックピットを開け、俺はコックピットの中へと入る。

 

そしてアルティメットガンダムを地球へ向け降下する。

 

モニターで拡大して、ホワイトベースとガンダムが地球へ降下するのも確認できた。

 

「さようなら、ホワイトベース。」

 

アルティメットガンダムとホワイトベースの距離は徐々に離れ、アルティメットガンダムは大気圏に突入する。

 

やはり細心の注意を払ったのでアルティメットガンダムが故障する兆候は見られずまったく問題はなかった。

 

しかし、そこで突然問題が起こった。

 

大気圏を降下している最中に地上から何者かの攻撃を受け、機体の一部が破損する。

破損した部分が大気圏の摩擦で燃え上がるのと同時に修復も開始する。

 

しかし、摩擦と修復の繰り返しで、そのまま地上へとバランスをとることができず地面に向かって不時着した。

 

「いててて。いったいなにが?」

 

モニターを確認すると、そこには大量のMSがいた。

 

『アルティメットガンダムのパイロットに告げる。貴様は包囲されている。今すぐに投降すれば命だけは助けてやろう。』

 

ウルベ!?どうしてここに!

 

『アルティメットガンダムが宇宙で目撃され、地球へ向かっているのはもうすでにこちらは知っている。』

 

くそっ、どこかでアルティメットガンダムの姿を見られていたのか。

しかも、外にはかなりの数の機体がいる。

 

『パイロットは今すぐに出てこい!』

 

アルティメットガンダムは今も修復中だが、さっきの大気圏突入のダメージが大きいせいで、まだ動かせる状態じゃない。

 

仕方がない。とりあえず外に出て時間稼ぎするしかない。

 

俺はもう着ないと思っていた、ハードボイルドの服と仮面を着て、コックピットから両手を上げて外に出る。

 

『素直でよろしい。では、撃て!』

 

ウルベはそばに居る機体に攻撃命令を下し発砲する。

 

「えっ?」

 

 

待っていたのはMSの一発の銃弾だった。

 




次回!デビルガンダム誕生!

DG)やった!

地球)オレオワタ\(^o^)/

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