機動戦士Dガンダム~悪魔の兵器の物語~   作:クニクニ

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第16話 異星人と悪魔襲来

~主人公視点~

 

プラントがある宇宙からセツコと一緒に時空震動に巻き込まれて地球の駿河湾へと来ちゃいました。

 

ストーリーで時空震動で移動することをすっかり忘れていたのでセツコ達と一緒に来てしまった。

デンゼル大尉たちが向こうで戦闘しているとのことなので戦闘区域に行くとそこにはスパロボチームが戦闘していた。

 

「チーフあれは?」

 

「間違いない!あれはグレンダイザーとその随伴機だ!」

 

 

デンゼル大尉たち同じ宇宙世紀世界のグレンダイザーの人たちがベガ大王の率いるベガ星連合軍と戦っていた。

俺たちはどうやらその戦闘中にこっち来てしまったみたいだ。

 

「こいつらが噂に聞くベガ星連合軍か!」

 

「月の裏側を根城にしていたベガの奴らには好き放題やられてきたんだ!ここで一気に借りを返すぜ!」

 

 

ベガ星連合軍はデンゼル大尉たちの月基地の裏側を拠点に活動しており地球侵略しようと目論んでいる奴らだ。

 

 

「けど、敵艦は堅牢な装甲と大火力を持っています、付け入る隙が見つかりません・・・!」

 

セツコが敵艦の攻撃に対して心配しているので、安心させるためにMS越しに接触回線で話す。

 

「セツコ」

 

「隆司さん?」

 

「あまり力まないで、敵の戦艦はブリッジさえ破壊すれば指揮もできなくなって落ちる。」

 

「ええ、ありがとう。」

 

これで、少しは気が楽になったかな。

さて、それじゃあベガ星連合を倒すとするか!

 

ベガ大王の乗る戦艦キング・オブ・ベガに攻撃を仕掛ける前にまず回りにいる敵を破壊しないとなもし邪魔が入られたらかなわない。

 

 

まず俺は近くにいる円盤獣をガトリングガンで狙い撃ち撃破する。

 

「君は地球連邦のものか?」

 

(グレンダイザー!ということはデューク・フリードか!)

 

デュークさんの乗るグレンダイザーがこちらに近づいて通信を飛ばしてきた。

 

「そっちはグレンダイザーか、俺は傭兵の橘隆司だ!」

 

「傭兵か、どうやらこちらのことを知っているようだな!僕はデューク・フリード。グレンダイザーのパイロットだ。」

 

「よろしくデュークさん、援護は任せろ!」

 

「了解した。後ろは任せたぞ隆司くん!」

 

 

俺はデュークさんと会話して共に戦うことになった。

俺はグレンダイザーと共に進み、円盤獣に攻撃を仕掛ける。

まずは1匹目!

 

「スキだらけだぜ!」

 

「よし、これでとどめだ!スペースサンダー!」

 

ガトリングガンで円盤獣の動きを鈍らせその好きにグレンダイザーの攻撃で止めを刺す。

 

「いいぞ、隆司くん。このまま進むぞ!」

 

「了解。ん!敵が左から来ます!」

 

「させるか!ハンドビーム!」

 

俺とデュークさんが会話しているときに円盤獣が左からやってきたところをグレンダイザーが腕からハンドビームを出して、敵に当てる。

それからも円盤獣やベガ獣がわんさか出て来るが俺たちは次々と倒していく。

 

「このままじゃキリがないな。デュークさん、少々荒っぽいが強行突破します。」

 

「わかった、ならグレンダイザーの上に乗ってくれ。ゆくぞスペイザー!」

 

グレンダイザーの象徴ともいえるUFO型のサポートユニットのスペイザーと合体して俺はその上に飛び乗り、ベガ大王のいるキング・オブ・ベガに攻撃を仕掛ける。

 

「当たれ!」

 

俺はガトリングガンをキング・オブ・ベガに当てるが、損傷は軽微のようだ。

 

「ダメージがあまりないな。もう一度攻めるぞ。」

 

デュークさんはグレンダイザーを旋回させ、キング・オブ・ベガに向けようとするが、アリスさんからの通信が入る。

 

「兄さん!上空から何かが来るわ!」

 

ベガ大王が悪態をついているとき、マリアさんが上空から何かがやってくるのを知らせてくれる。

そしてマリアさんの言う通りに上空からは何体かのロボットが降りてきた。

 

「何だ、あいつらは?円盤獣やベガ獣じゃないぜ!」

 

「恐竜帝国のメカとも違うみたいよ!」

 

「新たな異星人なのか・・・!?」

 

あれは、フリンコ村に現れたメカブーストのドミラか。

ということはガイゾックか!

俺はドミラにやられたフリンコ村の光景を思いだし、怒りが込み上げてくる。

 

「ぬう、あやつら何者だ!?銀河の星々を支配下に置くこのわしが知らぬ勢力だと言うのか!」

 

「チャンスです、ベガ大王!奴らが謎のロボットに気を取られているうちに離脱を!」

 

ベガ大王の部下ガンダルはドミラの襲来の隙にベガ大王の乗るキング・オブ・ベガでベガ大王と共にこの区域から離脱してしまった。

 

だがそんなことはどうでもいい。

今は目の前にいるドミラを・・・。

 

「おい!大丈夫か?」

 

グレンダイザーが心配したのかゲシュペンストの肩に手を置きこちらに声を掛ける。

 

「あ、ああ。大丈夫だ。」

 

いけないな。頭に血が上ってしまっている。

落ち着かないと。

 

「すまない心配を掛けてしまったな。さああのロボットを倒すぞ。」

 

「ああ、行こう!」

 

デュークさんと共にドミラの元に行き、すぐ近くに居るドミラの近くまで来たら、グレンダイザーのスペイザーから飛び降りてドミラの頭上からプラズマカッターを振りかざして真っ二つにする。

 

 

「そこ!」

 

そして次のドミラの胸に再びプラズマカッターで横一閃で切り裂き、固まっている場所にはスプリットミサイルを発射する。

セツコやデュークさんたちも他のドミラを攻撃して街を守りながらドミラをすべて倒し、何とか一件落着した。

 

「なんとか片付いたか。」

 

今回のドミラは恐らく偵察。

目的は機体のデータの情報収集だろう。

 

それからして連合軍のモビルスーツが到着する。

 

「やっと連邦軍が来たか。しかし、見たことのない機体だな。新型か?」

 

甲児くんは援軍に来たモビルスーツを見たことないらしく、連合のことを連邦と思っているようだ。

 

あっ、そっか。

甲児くんはこの世界のことをまだ知らないんだった。

 

「う、動くな、異星人!」

 

連合のモビルスーツがこちらに銃口を向け、投降するように促す。

 

「こちらの言葉が理解できるのなら速やかに武装を解除して投降しろ!」

 

向こうもこちらが別の世界の住人だと思っていないようなので宇宙人だとおもったみたいだ。異世界人より宇宙人のほうがまだ信じられるのだろう。

ただこのままでは無駄な戦いになるので、俺たちは話し合いするため連合に投降して現在は連合のお偉いさんと話していた。

 

「だから、俺たちは地球人だって言っているだろ!」

 

「だが、貴様らが所属している宇宙科学研究所なる機関は存在していない。その上、貴様らの機体もこちらのデータには存在していないぞ。」

 

「そりゃお前たちのミスだろ。地球を守って戦ってきた俺たちを知らないなんてどうかしてるぜ!」

 

 

いま甲児くんは連合の人と文句の言い合いしていました。

 

セツコたちとデュークたちは連合の人たちが甲児くんと文句の言い合いしているときに会話していました。

甲児くんほったらかしだけどまあいいか。

 

(デンゼル大尉、これはどういうことですか?)

 

(君がグレンダイザーのパイロットか?確かデューク・フリードと聞いていたが?)

 

(事情があり、普段は宇門大介と名乗っています。)

 

(甲児くんが取り調べ係を引きつけている間に大尉の知っている限りを教えてください。)

 

(理由や過程はわからんが我々はどうやら我々のいた世界とは別の世界にいるみたいだ。)

 

(別の世界!?)

 

デンゼル大尉とデュークたちが取り調べ係の人に聞こえないように、コソコソと喋っているが、グレンダイザーが地球のものじゃない話になるとセツコが声を出してしまい、連合の人に聞こえてしまった。

 

「そこ!なにコソコソと喋っている!」

 

「なんでもないっすよ。ただ腹が減ったなって。」

 

連合の人が怪しんでいる所をトビー中尉が誤魔化している。

 

「所属はともかくとして、見ての通り同じ人間だ。それなりの対応を願う。」

 

「フン、人間だと?そんな言葉に騙されるものか!」

 

「騙すだって!?どういうことだそりゃ!」

 

デンゼル大尉が連合の人と交渉しているが連合の人は聞く耳を持っておらず。デンゼル大尉に一方的な疑いを掛ける。

そんな連合の人の言葉に甲児さんが突っ掛かる。

 

「お前たちがザフトの所属だということは分かっているぞ!」

 

「ザフト・・・?何、それ?」

 

連合の人が俺たちのことをザフトと疑うがマリアさんは異世界のためザフトという言葉に聞き覚えがあるはずがない。

まぁ、連合の人達からしたら異世界人よりザフトのほうが信憑性があるからな。

 

おっと、となるとそろそろ検査かな。

 

「マリアさん。」

 

「えっ?あ、貴方は黒い機体の人?」

 

「その話は後で。いまは俺の後ろに隠れて。」

 

「え?どういう・・・。」

 

「お前達が自白する気がないなら遺伝子検査で、コーディネーターであることを暴くだけだ。そこの女!まずお前からだ!」

 

「きゃあ!」

 

「その前にちょっといいですか!」

 

連合の人がマリアさんを連れていこうとしたので俺が間に入る。

マリアさんが連れて行かれると大変なことになりそうなので、時間稼ぎをする。

ただいい案がないのでこれで時間稼ぎするしかない。

 

「なんだ、貴様は!」

 

「まあまあ、遺伝子検査してもいいですけど、その前に・・・ティッシュ貰えませんか?」

 

「テ、ティッシュだとぉ!?貴様!ナニをするつもりだ!?」

 

「何って、鼻をかむだけですよ?」

 

「まさか・・・え?鼻をかむ?な、なんだ、そんなことか。ゴホン、残念だがいまはティッシュはないぞ。」

 

「そんな!?それじゃあ、俺のクシャミするときはどうすれば!?」

 

「向こうを向いてすればいいじゃないか!?」

 

「なるほど、その手があったか!」

 

「くそっ、こんなアホみたいな質問に余計な時間を取らせるんじゃない!さあ、女こっちに・・・。」

 

再び連合の人はマリアさんを連れていこうとしが、突然ブザーが鳴り響く。

 

「非常呼び出しだと!こんな時に。」

 

 

俺の演技で時間を稼いだおかげで、マリアさんを連れていくまえにブザーが鳴り、無事助けられた。

 

「各員は部屋の前で待機。部屋の前で監視しろ。」

 

「了解しました。」

 

連合の人たちが外へ出て部屋の中は俺達だけになった。

 

「マリアさん大丈夫ですか?」

 

「え、ええ。ありがとう。」

 

 

「しかし、あいつら俺達は人間だって言っているのに。」

 

「どうも、ナチュラルというのはコーディネーターを根本的から認めてないみたいだな。」

 

「どうも、そうみたいですね。遺伝子操作がどうこう言ってたけど、そこが鍵なんですかね。」

 

連合の人たちが部屋から出て行った後、甲児くんとトビー中尉が文句を言い、それから全員で現状の把握とこれからどうするのかの話をしていた。

そのときに、マリアさんが俺のほうに近づいてきた。

 

「あ、あの。」

 

マリアさんの顔は少し怖かったのか顔が強張っていた。

 

「ああ、マリアさん。怪我はないですか?」

 

「ええ、大丈夫よ。」

 

マリアさんと話したあと大介さんも礼を言う。

 

「すまない、妹を助けてくれて。」

 

「いいんですよ。女の子を乱暴にされるのはみてられないですから。それに困るでしょうし。」

 

「え?」

 

うん、女の子が連れられてされることといったらアレでしょう。

なんてけしからんことだ。

それに、乱暴されるなんて女の子からしたら嫌だろうし。

 

大介さんの顔が青いが大丈夫だろうか?

 

「そういえば、ここでの自己紹介がまだですね。始めまして橘隆司です。黒い機体ゲシュペンストに乗っていたものです。」

 

「え?あ、ああ!君がさっきの黒い機体のか!」

 

「始めましてデュ・・・いや大介さん。面と向かって話すのはこれが初めてですね。」

 

「ああ、こちらこそ!」

 

俺は先程大介さんと戦っていたので、大介さんと会話しているとき絆のようなものを感じた。

 

そして、大介さん達とデンゼル大尉達は部屋のなかで軽く自己紹介した。

 

短く説明すると、

元祖スーパーロボット『マジンガーZ』兜甲児

 

同じくUFO系スーパーロボット『グレンダイザー』デューク・フリードこと宇門大介

 

デュークのヒロイン『マシンスペイザー』のパイロット牧葉ひかる

 

デュークの妹『ドリルスペイザー』のパイロット

マリア・グレース・フリード

 

以上がグレンダイザーことダイザーチームのメンバーだ。

 

「さて、ではこれから話すことは脚色のない話だ。」

 

「その話私たちにも聞かせてもらいたいのだが。」

 

そしてデンゼル大尉たちの自己紹介も終わり、

デンゼル大尉がこれまでのことを話そうとした時、部屋の中に入って来た複数人の前に立つ大柄の体型で髭を生やした男性。

あ、この人。

 

「あなた方は?」

 

大介さんが部屋に入って来た男性に質問する。

 

「私はブルーフィクサーの責任者、長官月影剛士だ」

 

そうこの男性こそ『宇宙戦士バルディオス』の地球防衛軍ブルーフィクサーの長官月影剛士だった。

月影長官はバルディオスのキャラクターで冷静沈着なのだが、彼は軍人とは思えないほどの優しい人なのだ。

 

 

そしてその後ろにいる女性はは同じくブルーフィクサー科学開発局長のエラ・クィンシュタイン博士と特務戦闘隊のジャック・オリバーと北斗雷太だ。

 

「我々は連合軍に依頼で君達の調査に来た。お互いのためにも協力をお願いする。」

 

「どうやらさっきの人間よりは話が通じそうだな。」

 

デンゼル大尉は月影長官の言葉を聞いて、先程の連合の人と比べたらまともな人だと思ったのだろう。

 

「調子に乗るなよ。お前たちがフジサワで暴れたおかげでかなりの被害者が出たんだぞ!」

 

「何言ってやがる!ベガやロボットたちのせいだろ!俺達は街を守ってやったじゃねえか!」

 

「それ自体が俺たちを欺く茶番だとしたら?」

 

デンゼル大尉の言葉に雷太さんとオリバーさんはデンゼル大尉たちに対して挑発する。

雷太さんの挑発に甲児くんが文句を言う。

 

「雷太、オリバー!余計な挑発行為をとるならあなた達でも退出を命じます。」

 

「・・・すいません、博士。」

 

雷太さんの顔は全然謝っている顔ではないな。

 

空気が悪い中だがデンゼル大尉がこれまで起こったことを話す。

 

 

 

 

「そんなことがあったのか。」

 

月影長官はデンゼル大尉からこれまでのことを聞き信じられないかのような顔をする。

 

「これが、我々に起こった全てです。」

 

「にわかに信じがたいが嘘ではなさそうだな。」

 

月影長官が考え込みなにかを言おうとしたとき部屋の扉が突然開いた。

 

「月影長官大変です!」

 

突然部屋の中に入って来た月影長官の部下と思われる人物が慌てて入ってきた。

 

「いったい何事だ?」

 

「駿河湾に謎のロボットが現れました!」

 

「なんだと!?」

 

 

駿河湾にロボットが現れたと聞いて月影長官の案内で俺達は別の部屋へと移りモニターの前にある椅子に座る。

 

「これが今、報告にあった東海地区を襲撃している謎の敵とそれを迎撃する謎の機体だ。」

 

映像に映っていたのは街を攻撃しようとしていメカブーストのドミラと、それらを迎撃しているザンボエースだった。

ガイゾック・・・、さっき戦闘でも現れた奴等か。

 

俺が過ごしていたフリンコ村を潰し、

しかも、奴等は人間を兵器にして爆弾に変える奴等だ。

原作であれを見たとき軽くトラウマにもなりかけた。

本来の歴史を変えれるのは余りよろしくないがガイゾックを倒さなければあの悲劇が起こってしまう。

だが、ゲシュペンストでは歯が立たないし、デビルガンダムだと目立ってしまう。

このまま原作どおりのルートで進むなら多くの人の命が失われる。それは何とか阻止しないと。

だがどうすればいい。

これは非常に・・・、

 

「まずいな。」

 

「隆司さん?一体どういうことですか?戦況は謎のロボットの方が優勢に思いますが。」

 

・・・ん?

あっ、もしかして声に出ていたのか!?

どうしよう皆こっちみているよ。

しかも、いまは敵の攻撃について喋っていたのか。

この場面、本来だったらデンゼル大尉の台詞言う場所なのに。

俺はデンゼル大尉が喋ってくれると期待してデンゼル大尉に目を向ける。

 

 

「どうやら、隆司くんは分かっているみたいだな。」

 

デンゼル大尉!?

そんな期待した顔でみないでください!?

ああもう、仕方がない!

 

「ええ、月影長官、いまの東海地方全体での敵の動きはどうなっていますか?」

 

「各地で戦っていた部隊が駿河湾に集中しつつある。」

 

「そうか!敵の目的が情報収集なら当然あの所属不明機を標的とするはずだ!」

 

「そんなたった一機で街を守りきれるわけがないわ!」

 

俺の言葉を理解したのか大介やマリアがことの重大さに気づく。

そう、あまりにも戦況が悪い。

少数なら、ザンボエースでも戦えるが多数のメカブーストが来てはいくらザンボエースでも不利だ。

 

 

「これ以上、軍のモビルスーツは動かせないの?」

 

「無駄だぜ。」

 

ひかるが、モビルスーツを動かせないのか提案するが、トビー中尉がそれを否定する。

 

「この世界の軍の戦術は、同レベルのテクノロジーを前提としているからな。」

 

「トビー中尉の言う通りです、現状モビルスーツのOSは異星人との戦闘を想定して開発されていません。」

 

クィンシュタィン博士はトビー中尉の言葉が正しいと答えた。

異星人がいないこの世界にはそんなテクノロジー等存在するはずがない。ましてや、俺達は軍に捕まっている身だ。

 

「甲児くん・・・。」

 

「了解だ、大介さん。俺も乗るぜ!」

 

「すまない。」

 

「なにいってんだよ、水臭いぜ。それに俺だってそのつもりだったんだぜ。」

 

「一体何をするつもりですか?」

 

大介さんと甲児くんの考えていることが分からないセツコ。

 

「月影長官。申し訳ありません。自分達は脱走させてもらいます。」

 

二人は脱走して、ザンボエースの味方に行くのだろう。

二人についていくように全員が脱走しようとし、扉の方へと向かう・・・・・あれ?

本来だったらここで通信が来るはずなのに通信が来ない。

てか、皆もうちょっと待とうよ!

 

もうすぐで解放される通信が来るから!

 

本来来るはずの通信が来ないので俺は内心焦っていた。

 

甲児くんが扉を開けようとしたとき俺は我慢できず全員に呼び掛ける。

 

「ああ、待った。」

 

俺の呼び掛けに全員が止まりこちらに振り向く。

 

「隆司くん?一体どうしたんだ?」

 

大介さんが止められたのに疑問を抱き俺に聞く。

 

「確かに脱走は賛成だが、もう少し待とう。」

 

「おいおい!早く行かないと手遅れになるぞ!」

 

意味が分からないのでこちらに突っ掛かる甲児くん

 

「まあまあ、もう少しの辛抱さ。」

 

「だから、いったい・・・。」

 

甲児くんが喋ろうとしたとき突然コールのようなのが鳴る。

 

「基地指令の直接通信?」

 

月影長官はコールが鳴ったので通信機の受話器を取り、

 

「はい、月影です。え?・・・は、はい。了解です。」

 

月影長官が受話器を置きこちらを向く。

 

「諸君・・・脱走の必要はない。基地指令から君達に正式に協力の依頼が来た。」

 

は~。

なんとか間に合った。

 

あのままじゃ、俺たち最初から脱走犯として追われることになるところだった。

まぁ、どのみち連合から良いように利用されているだけだけど、楽に外に出るにはこれしかないんだよね。

 

それにしても、全員がこっち向いて口が開いている状態だけど何かあったのかな?

 

 

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~デューク視点~

 

ある日の事。

 

私たちは突然光に包まれ、気が付くと見たことのない場所にいた。

 

甲児くんや妹のマリア、ひかるさんも一緒にいた。

 

ここはどこかと思っていたら、別の場所が光るとそこからベガ大王たちが現れた。

 

私たちはベガ大王と戦っていると、また先程の光が現れた。

今度は見たことのない機体が四体現れたが、どうやら地球連邦の人達みたいだった。

 

だが、そのうちの黒い機体はなにか異様な感じがした。

こちらを見ていないがあの機体から発する雰囲気で背筋が凍り身動きができなかった。

 

甲児くんはすぐに動けたみたいだが私は震えが止まらずレバーを握れなかった。

 

だがあの4機は通信で話すとどうやら味方のようなのでさっきよりは安心できたが、いまだに先程の震えがあった。

 

連邦の軍人と思われる人物と一緒にいた黒い機体がベガ大王の円盤獣を倒しているので

 

 

そしてベガ大王をあと一歩の所で突然、謎のロボットが現れ街が攻撃された。

街が攻撃されている隙にベガ大王を逃がしてしまったがいまは街を守らなくてはならない。

 

 

 

 

それから黒い機体と共に謎のロボットを全員で倒してなんとか町への被害は最小限に抑えられた。

 

その後連邦軍がようやくやって来たようだがどうも様子がおかしく。

俺たちを宇宙人だと思われていた。

それから同じ連邦軍のデンゼル大尉から説明を聞くと、ここは俺たちのいた世界とは別の世界らしく、あの軍は地球連合軍と呼ばれる俺たちの世界にはなかった軍組織らしい。

 

そして俺たちは無駄な戦闘を避けるため大人しく投降して、連合軍の軍人と話し合いをした。

しかし、相手は俺たちの話を一向に聞こうとしないでコーディネーターと呼ばれるものと決めつけられ、DNA検査をしようと連合の軍人がマリアを連れていこうとする

もしDNA検査をされれば地球人ではないことがばれてしまう。

手荒だが宇宙人とばれてしまったら我々の立場が危うくなってしまうのですぐさま止めようとする。

 

しかし俺が前に出ようとすると、マリアに近かったあの黒い機体に乗っていた男、橘隆司くんがマリアを連れていこうとしている連合の軍人を止める。

 

どうやら隆司くんはティッシュが欲しかったようだがタイミングよく通信が入り連合の人たちはマリアを離して部屋を出ていった。

もし隆司くんがティッシュを貰うために連合の軍人を止めていなかったらどうなっていたことか。

 

そのあと現状の把握をしていたがマリアが彼に礼を言っているようなので俺も彼に礼を言う。

 

だが、彼の一言で俺は不覚にも硬直してしまった。

 

「いいんですよ。女の子を乱暴にされるのはみてられないですから。それに困るでしょうし(・・・・・・・・・・)。」

 

 

私はこの時、心臓が掴まれたような感覚だった。

なぜ彼は俺たちが宇宙人だということを知っている!?

なぜDNA検査で宇宙人とばれてしまうと気づいたのだ!?

 

彼の言葉で俺は全身が強張ってなにも言えなかった。

 

彼はそれでも関係なしに自己紹介を始め、俺も戸惑いながらも自己紹介を始めた。

彼を警戒しながら。

 

それから数分後。

月影長官達が新たに加わり部屋の中でこれまでのことをデンゼル大尉が話そうとすると、兵士の一人が中に入ってきて、駿河湾が襲われているとの報告が入る。

 

別室に移り、駿河湾の様子をモニターで確認していると赤い機体1機で謎のロボット達を倒していた。

 

隆司くんはこの状況があまりにもよくないと考えており、その理由を聞くとこの状況がよくないのがよくわかった。

あの赤い機体と戦っている敵の機体の目的が赤い機体ならば戦力を随時追加するだろう。

そうなれば赤い機体の持久力等目に見えている。

 

このあまりにも戦力的な不利を見ているとに居ても立っても居られず甲児くんと脱走するを企てる。

たとえ、世界が違っても守るべき地球なのだから。

 

そして、甲児くんと脱走する計画を考え、外に出ようとしたが隆司くんに止められる。

彼は何かを待っているようだが、一体何を待っているのだろうか。

 

そしてそこに一本の通信が鳴り、月影長官が通信の受話器を取り耳に当てる。

 

「はい、月影です。え?・・・は、はい。了解です。」

 

月影長官が話しているうちに驚いている表情をしているが何かあったのだろうか。

 

月影長官が受話器を置きこちらに向く。

 

「諸君・・・脱走の必要はない。基地指令から君達に正式に協力の依頼が来た。」

 

なっ!

なぜ急に、もしや隆司くんはこれを待っていたのか!?

だが、彼はどうして連合の人が解放することを知っているんだ。

 

まさか!

 

彼が先程連合の人とティッシュの話をしていたのに何が秘密があるのか!?

 

だめだ、俺には分からない。

なぜ、ティッシュなのだ。

 

だが、彼のお陰で面倒な手を取らずにすんだ。そして同時に俺はこのとき私は彼が恐ろしく思えた。

彼は一体何者なのかと。




作者「毒電波(ティッシュ!)」
??「やめないか!」
作者「俺は悪くない!」

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