~デビル(アルティメット)ガンダム視点~
私には名前はない。
名前はないが形式ではアルティメットガンダムと呼ばれている。
カッシュ博士が私を作ったようだ。
私に乗るのはその息子のキョウジという男らしい。
だが、なにかが違う。
この男とは違う。
ここにいる人とは違う人が私に乗るような気がした。
何故かそう思う。
ずっと前から・・・。
ある日、カッシュ博士が機体の調整をしているとき格納庫に人間がたくさんやって来た。
カッシュ博士たちがたくさんの人間に銃とやらを突き付けられている。
たが、別にそんな事はどうでもよかった。
この人たちがどうなろうが知ったことではない。
私はただ、なにもせずじっと待っているだけだった。
そして、髪の長い男が何か叫んだとき私の機体の上に誰かが乗った。
カメラで見ると私はその人物を見て私の何かが反応した。
この方だ!
この方こそ私に乗る方なんだと。
ようやく私のマスターとなる人物が来たのだと。
私の何かが高揚し、この方に会えたということがなぜか不思議な気分になった。
だが多くの人間がマスターに向かって銃を向けてきた時、さっきの高揚とは別の何かが私の中で感じた。
そしてマスターを守るために頭部バルカンを発射体勢を取る。
マスターがコックピットに乗り込み、マスターはカッシュ博士たちを逃がしたら格納庫から出て宇宙へと出た。
宇宙に出て後マスターは何かを考えていたが、私はいま歓喜していた。何年も待ち望んだマスターがようやく私のコックピットにいるのだ。
私の知らないこの現象、この高揚とは良いものだ。
私はマスターの姿をコックピットで見続け、この方を守るために私はいるのだと。
私の人工知能の最優先リストに登録する。
マスターが行き先を決めたらしく、どうやらサイド7とやらに向かうようだ。
マスターがコックピット内でハードボイルド(?)とやらの服と仮面を着けて変装とやらをするようだ。
マスターの服装を見ているとコートの襟が歪んでいたのでコッソリと触手で直す。
マスターは気がついていなかったけど、マスターの服装がバッチリなので良しとする。
とってもかっこいいですよマスター。
私はサイド7の外で待機して、マスターが中に入るようだ。
確かに私の機体は他の機体より大柄なので潜入には向かない。なので待機状態にして待つ。
マスターの服についているUG細胞でマスターの居場所は特定できる。
なのでマスターの帰りを待つまでコロニーの外壁で待っていた。
マスターを待っている間にサイド7のネットワークの中に入り、情報を集めていた。
宇宙、地球、緑、世界情勢、戦争、感情、怒り、悲しみ、喜び・・・。
喜び・・・高度の快状態に関与した意識体験で,通常満足したことを表わす表情の表出や動作の発現を伴う状態のこと。
私がマスターと出会ったあの状態もこの"喜び"と言うものなのだろうか?
とても・・・良いものだ。
それから時間がたちが、マスターが乗っているだろう白い戦艦が出てきた。
サイド7のネットワークでマスターが戦艦に乗っているのは確認できた。
マスターが乗っている戦艦が攻撃されたいるので出ようと思ったが、マスターはあの戦艦で何か重要なことをしているのだろうか。
私はそう判断してマスターの邪魔にならないようにする。
それにいざとなったら戦艦が落ちる前に救出すれば問題ない。
戦闘が終わり、1機のザクがこちらに近寄ってきたので、ついでに吸収した。
吸収しているときにザクのパイロットが何か叫んでいたが気にしない。
中に乗っているものはどうでもよかったのだが彼の持つ情報はマスターの役に立つので貰っておく。
吸収したあの人物は、ジオン軍という軍隊に所属しており、彼らはマスターの乗っている白い戦艦を『木馬』と言うらしい。
他にもこの男の『記憶』とやらを見た。
出生、学校、軍の入隊、結婚、家族
彼の中にある役に立つ記憶だけ私のメモリーに記録しておこう。
それから木馬はサイド7から移動を開始したので私も木馬についていく。
もちろん、木馬の索敵に入らないように注意しながら進む。
途中で木馬はジオン軍の艦を二隻に攻撃を仕掛けるらしく、2体のMSが木馬から出撃してジオン軍の艦に攻撃したらジオン軍は早々に撤退していった。
さらについていくとルナツーと言う場所へと木馬は入っていき遅れて私もルナツーへと到着する。ハッキングして中の監視カメラを使ってマスターを見つける。
だが、マスターは独房という罪を犯した囚人が囚われる場所に入っていた。
マスターが罪を犯したとは思えない。
すぐさま、ルナツーの情報システムから独房のセキュリティにハッキングを開始したが先程から揺れがありレーダーを見ると先程のジオン軍が攻撃していた。だが特に問題はないので独房のセキュリティを解除する。
マスターはすぐにこちらがセキュリティを解除したことに気が付き扉を開ける。
私が扉を開けてくることをマスターは分かっていたのだろう。
さすが、私のマスターです。
マスターを乗せた木馬はルナツーでジオンの艦を撃退し、見事勝利してみせた。
それから2日が経ち、木馬は地球と呼ばれる場所へと向かった。
地球へと降下しる時にまたしてもジオン軍が攻撃を仕掛けてきた。
木馬のMSが木馬を援護しながらジオン軍に攻撃していた。
まだ、動きに荒っぽさがあるが、上手く攻撃を避けたりしている。
あの動きを念のためメモリーに保存しておいて自分の進化の役にはたって貰おう。
木馬が地球に降下したとき、マスターが私を呼んでいるのですぐマスターのもとへ向かいコックピットの中へと入れる。
そして、そのまま機体を地球へ向けて降下する。
だが、不覚にも何者かの攻撃により機体は損傷し、大気圏の中で再生と損傷を繰り返して地球へと降下した。
だが、損傷により地上に機体は不時着してしまった。
システムに少しだけ異常があるが、問題はない。
損傷箇所は今も修復中だが、動くことは困難だった。
センサーで周りを確認するとかなりの数の機体が周りを包囲していた。
隊長機と思われる機体がスピーカーを使ってマスターを呼ぶ。
機体は動けないのでマスターは外に出るしかなかった。
マスターは仮面を被りコックピットの外へと出るが、MSに攻撃された時、なんとか守ろうとするが機体が動けなかったがマスターは攻撃を避けなんとか無事のようだった。
だが、マスターの肩から血を流していた。
何かわからなかった。
マスターの血をみたら何か自分の中で何かが弾けとんだ。
この煮えたぎるこの反応はなんなのだろうか?
だが分かっているのは、これは"怒り"なのか
でもいまはそんな事はどうでもいい。
ああ、
マスターの・・・マスターの・・・マスターノ・・・、
マスターノチヲナガシタノハダレダァァァァァァァ!
システムからなにかが流れ込み目の前にいるものが全部破壊衝動に駆られる。
すぐに地下に触手を張り巡らして、ガンダムヘッドを出し辺り一帯にいたMSを倒していった。
空にいるものもいるので拡散メガ粒子砲で一掃する。
抵抗しようが無抵抗だろうが関係ない。
とにかく周りにいるのは全部敵!敵は倒す、敵は生かす必要はない!
ガンダムヘッドやメガ粒子砲を使って辺り一体を手当たり次第に壊す。
それから攻撃している内に敵がいなくなり、直ぐ様マスターが無事を確認に向かう。
マスターの体を触手で確認して無事だったので安堵する。
触手を伸ばすとマスターから制止され、初めて命令してもらう。
マスターの命令は絶対。
なので一字一句危機逃さないように録音する。
マスターからの3つの命令を受諾し、先程確認しようと思ったマスターの体に異常がないかを確認する。そしてついでにマスターの体にDG細胞とUG細胞をマスターの体内に流し込んでマスターがいつでも使えるようにした。
マスターならいずれ気が付いてくれるだろう。
それから移動を開始して何日かすると村を見つけた。
マスターはその村でしばらく世話になるようなので、私は森の土の中に潜り待機する。
ただ、待機している間マスターの様子をデスアーミーを蜂と呼ばれる小型の昆虫みたいに小さな状態にしたデスアービーに村の中を確認してもらう。
村の人数は200人程度。
その中にマスターの姿を確認した。
問題なく村の人に歓迎されていて、村の中でで過ごせるようだった。
子供?と呼ばれる人間と共に遊んでいるとき泥だらけになり、ティナと呼ばれる女性に仲良くやっていた。
今日も私はマスターの観察しながら土の中で待つ。
それから5日経ち、いつものようにマスターとティナが話をしているとき突然謎の機体が現れ、マスターの呼ぶ声に応え、土の中から出てマスターを迎える。
突然現れた謎の機体と対峙し、データで謎の機体を調べても該当がない兵器。
だが、マスターはこの機体の殲滅を目標にしている。
ガンダムヘッドやメガ粒子砲を使って殲滅し敵を排除した。
それから数十分。謎の機体を全機倒したので村へと帰還するが、後ろから一筋のビームが機体スレスレで横切り村へと直撃した。
モニターで確認すると村は全滅しており、中にはティナと呼ばれている少女の姿もあった。
マスターはその光景をみてマスターの血圧が上昇し操縦レバーを震わせながら突然咆哮のような叫びをあげた。
マスターは手当たり次第に謎の機体に攻撃するが、マスターの目から何かが流れている。
これは怒り?いやそれ以外の感情なのだろうか?
マスターのこの顔を見ているとなぜか嫌な気持ちになる。この気持ちは一体なんなのだろうか?
マスターは謎の機体を手当たり次第に蹂躙し、謎の機体を全て撃破したら村に向かいマスターはコックピットから降りてティナの元へ向かうとマスターは座り込んだらティナの手を握りただ時間が経っていくだけだった。
その時のマスターはただ目から何かが流していた。
これは"悲しみ"?
マスターは悲しんでいるのだろうか?
マスターの為に何かできないかと思案する。
そして思い付いたのは彼女を生体ユニットにするか再生することだった。
だがマスターはこの少女が活動停止で泣いているので、再生の選択を取る。
だが、
もうすでに生命活動が停止しており、再生できる可能性は低いががDG細胞で再生しようとすると・・・。
(・・・・・・。)
(これは?誰かの声?)
デビルガンダムの頭に誰かの声が聞こえる。
(・・・・・・。)
(いいのですか?マスターに会わなくて。)
(・・・・・・。)
(わかりました。ではあなたの体を利用させてもらいましょう。)
彼女の体はまだ利用できるのでせめてマスターの役に立てるように彼女を触手で巻き付けて生体ユニットへと変えた。
生体ユニットをつけたことで機体の性能が上昇し、このティナと言う少女の身体を通して思考と言うものが現れる。
人間は感情的な生き物なのだとことの時理解した。
マスターの目から流れていたのは涙。
悲しみの感情らしい。
マスターにはやはり泣き顔は似合わない。
あの顔を二度と作らないようにしなくては。
マスターの為に。
それからマスターは力を付ける為に軍団を作ろうとデスアーミーの生産を開始する
生体ユニットをつけたおかげで生産の効率が上がり、村人をゾンビ兵に変えて、デスアーミーの生産を開始した。
生産しているときマスターは村の土の上に石と花を置き手を合わせていた。
マスターは何をしているのだろうか?
データベースを検索すると該当するのは"墓参り"・・・死者を弔う墓を作り供え物に花や供物を置くもの。
墓の中には誰もいないのだが、なぜマスターは墓を作ったのだろうか?
それから、時間が経ちデスアーミーとゾンビ兵の数は増えていった。そしてマスターはこれからの方針を考えるため近くにある石の上に座っていた。
しかし、マスターの近くには先程から何者かが近くの茂みで見ていた。
敵対行動をしていないのでほっとく。
たまが、マスターはすでに気が付いているようで、茂みの中にいる人物が茂みから出てきて、マスターに攻撃を仕掛けたようと、マスターに近づくためデスアーミーにマスターを護衛するように命令する。
不幸なことにデスアーミーを生産中だとこの体を動かすことはできない。
さらに、マスターの護衛のデスアーミーはあっという間にやられてしまいすぐに次の護衛を向かわせようとしたが、マスターは相手の攻撃を軽々と避けていた。
マスターは武術にも心得があったので相手の攻撃は見えているのだろう。
敵が攻撃しようとしたときマスターは相手のことを東方不敗といった。
マスターの言葉を聞いた相手は動きを止めマスターと話を始めた。
それからマスターと会話した後、東方不敗は仲間になりデスアーミーの生産を任されるのであった。
そして一日が経ち、東方不敗はマスターに報告にいった後、何か考えていると突然膝から崩れなにか震えていた。
そして東方不敗は私に量産する機体をデスアーミーだけではなく他のも量産して最強の軍団を作る計画を聞かされ、東方不敗の言葉を理解した。
主の役に立つと考え東方不敗と共に量産する機体を考案する。
目的をさらに追加する。
それは、マスターを守れる最強の軍団を作ること。
デビルガンダムのお話の続きは未定(見たい人がいたら早めに作成するかも?)
そして皆様お待たせしました。
次回からようやく本編です。
~ついでのコーナー~
活動報告に機体アンケートあります。
あの機体が活躍するチャンス!
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