機動戦士Dガンダム~悪魔の兵器の物語~   作:クニクニ

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デビルガンダムとあの人がどうやって会ったのかが気になりますがオリジナルストーリーで作りました。

戦闘描写が難しいので駄文になっています。


第11話 東方不敗

~主人公視点~

 

フリンコ村が壊滅して俺は村の跡地で村人を全員ゾンビ兵にして、デビルガンダムには村で世話になったティナが生体ユニットになった。

 

これから起こる『スーパーロボット大戦』に備えて俺は戦力増強の準備を整えていた。

フリンコ村のゾンビ兵たちに、デビルガンダムではおなじみデスアーミーを増殖で生産し200体ほど用意した。

 

デスアーミー1体では戦力的にあまり強くないので、デビルガンダムの増殖でゾンビ兵とデスアーミーの生産を開始。

 

出来上がったデスアーミーやゾンビ兵を派遣して、各地からMSや兵器の残骸を回収することにした。

ただ、見つかると面倒なので『見つからないように行動しろ』と命令しているのだがどうも心配だ。

 

だが、スパロボの世界だったら様々な兵器があるはず。

もし回収できれば、少しはデビルガンダムの強化ができるはず。

 

「さて、これからどうしようかな。」

 

いつもの通り、また予定がなくなってしまいデスアーミーを増殖しているデビルガンダムを眺める。

 

ちなみに今の格好はあのハードボイルドの格好をしている。

なぜ着ているのかと思うだろう。

理由はデビルガンダムのパイロットだからだ。

もし、橘隆司がデビルガンダムのパイロットだったら世界から狙われる可能性があるため、カムフラージュを兼ねてこの格好をしている。

この前、ネオジャパンと接触した上にいまもこうして活動準備を整えているのだから、変装しないと後々厄介なことになる。

それにアニメじゃ変装するキャラクターなんて色々いるから問題ない・・・はず。

 

あとは、名前を考えなければならない。

何にしようかな。

 

ぼー、として座っていると近くにあった茂みが揺れる。

俺はなんだろうと茂みのほうに視線を向ける。

 

そこから一匹の鳥が出てきた。

 

(なんだ、鳥か。)

 

俺は安心して、視線をデビルガンダムに戻そうとした時。

 

「フハハハ。儂の存在に気づくとは中々の者ようだ。」

 

先程揺れていた茂みの近くにある茂みから顔が見えないフードを被った知らない人が出てきた。

 

(えっ?誰この人?)

 

「まあよいわ、そこのお主覚悟!」

 

「えっ?えっ?ちょっ!?」

 

 

謎の人物は茂みの中から飛び出し突然殴り掛かって来た。

謎の人物は俺の顔面にパンチを当てようとするが俺は咄嗟に避ける。

 

「ちょっ!一体何なんですか!?」

 

「ええい、問答無用!」

 

謎の人物が俺に攻撃を仕掛け、ものすごい速さで攻撃してくるが神様の力でなんとか避けられた。

俺はあまりの驚きでその場から動けず立ちっぱなしだ。

 

「儂の攻撃を避けるとはなかなかよのう。だが、これならどうだ!」

 

さっきまでものすごい速さのパンチだったのに、突然大振りな蹴りを放ち、俺はしゃがんで避けるが、近くにあった大きな岩は綺麗な切断で真っ二つに裂ける。

 

「ぐぬ、これもよけるか。それに儂に攻撃をせぬとはよほど余裕を持っておるのか?」

 

相手が何か言っているが、今の俺はぎりぎり避けてことに驚いて心臓がバクバク状態なので何を言っているのか分からない。

 

「とすれば、こやつは相当な強者と見るべきか・・・油断は出来んな。」

 

しかし、相手はそれでも攻撃をしてきてこのままじゃいつかやられそうだった。

危機を察知したのか、俺を守るべくデスアーミー達が前に出て盾になる。

 

「邪魔だ!」

 

謎の人物は布をデスアーミーの顔に直撃させて、さらにデスアーミーの顔に布を巻きつけてもう一体のデスアーミーにぶつけ撃破した。

2体いたデスアーミーはあっという間に撃破されてしまった。

 

(布でデスアーミーを!?待てよ、布・・・?まさか!)

 

布を使う人物に心当たりが当たり、謎の人物に呼び掛ける。

 

「もしや、東方不敗か!」

 

「なっ!?なぜ儂の名を!?」

 

どうやら当たっていたようだ。

 

東方不敗の攻撃は止まり、警戒するかのようにこちらをただ見据えるだけたった。

 

「・・・なぜ貴様が儂の名を知っている。」

 

「そりゃあ、前ガンダムファイト優勝者東方不敗マスターアジア。有名だからな。」

 

「・・・。」

 

東方不敗は黙りこちらををただじっと見てたいた。

よし、それならもう一押しだ

 

「そして、ドモン・カッシュの師匠だったな。」

 

「なっ!?ドモンの事も!」

 

よし、うまいこと動揺している。

この隙になんとか逃げよう。

東方不敗なんかと戦ったら勝ち目がない。

 

「・・・お主に聞きたい。あのガンダムは一体何なんなのだ?」

 

俺が逃げようとしたとき、東方不敗はデビルガンダムがデスアーミーやゾンビ兵を生産している姿を見て、あの機体がなんなのかを聞きたいのだろう。

 

「あれは、デビルガンダム。元々地球再生計画で作られたガンダムだ。」

 

「地球再生計画?」

 

「荒れ果てた地球を緑豊かな世界にするための機体だ。」 

 

「ということは、あのデビルガンダムという機体は地球再生の為にあったということか。」

 

「その通りだ。」

 

まあ、自分はそんな地球再生計画なんて考えていないから無意味だけど、これで東方不敗の隙ができるはず。

東方不敗は再び黙り込み、ただ時間が過ぎていくだけだった。

俺は少しずつ後ろに下がり逃げる準備をする。

 

「ふ、ふはははははは!」

 

東方不敗は突然笑いだし腰を大きくのけ反る。

 

 

「素晴らしい!素晴らしいですぞ!これこそ!これこそ儂の望んでいた物!」

 

東方不敗は笑いながらデビルガンダムを誉め称える。

 

「すまぬがそなたの名を聞かせてもらえませぬか。」

 

突然の変わり様、俺は驚き呆然としてしまった。

 

(しまった。ぼーっとしていたから逃げるタイミングを失ってしまった!くそ、東方不敗と逃げ足で勝負しても勝てる気がしないぞ。)

「俺の名は・・・。」

 

橘隆司・・・。そう言おうと思ったが、さっきも言った通り俺の正体が橘隆司だとバレれば世界から橘隆司の居場所がなくなるのだ。

その為、名を変える必要がある。

 

本当の名ではない、偽りの名前。

 

「・・・ジョーカー。」

 

「ジョーカー殿。本名ではないようだが致し方がない。いずれ本当の名を聞けるようにこの東方不敗精進いたします。」

 

偽名だということが一発でバレたがあまり深く聞いてこないようなので助かった。

 

そして東方不敗はジョーカーの前で跪く。

 

俺は東方不敗が跪いたことに疑問を抱いた。

 

「・・・?、どいうつもりだ?」

 

「この東方不敗。ジョーカー殿とデビルガンダムの配下として誠心誠意努めさせていただく所存です。」

 

「えっ?」

 

東方不敗が配下になったと一瞬頭がフリーズしてしまった。

なぜ俺の配下に・・・?

 

あっ!

 

 

 

回想(あれは、デビルガンダム。元々地球再生計画で作られたガンダムだ。)

 

 

 

地球再生計画・・・。

 

そうだ、東方不敗は地球再生を目論んでたんだった!

 

俺は何でそんなことを忘れていたのかと声に出さないが、ひとつだけ思ったことがある。

 

どうしてこうなった?

 

 

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~東方不敗視点~

 

儂の名はマスターアジア。

 

キングオブハート名を持つガンダムファイターだ。

 

この間まで弟子ドモン・カッシュと共に修行していたが、だがあやつはまだ未熟だが、もう一人立ちしてもよい頃だろう。

 

ドモンはネオジャパンに帰り、儂は一人で修行しながら世界を旅していた。

 

 

そして、ドモンと別れたのにはもう1つ理由があった。それは、儂の悩みが理由であった。

 

かつて参加したガンダムファイト。

儂は数々のガンダムファイターを倒し優勝へと勝ち残った。儂は優勝へと勝ちあがれたこと喜びを感じていた。

しかし、後ろを振り返って見ればその喜びは消えた。

戦いの傷跡を見てみれば自然は消え、街は壊れる有様。

かつてあった美しい光景は潰れていた。

 

儂は浮かれておった。

 

シャッフル同盟のキングオブハートになり、

ガンダムファイトの優勝に、儂は酔いしれていた。

 

あの光景を見たとき儂は己の行為が間違っていたのに気が付いた。

儂はこんなことの為に戦ったのではない。

こんなことをするために儂はガンダムファイターになった訳ではない。

 

戦争などで消えていった自然。

様々な所を旅していてどこもかしこも戦争や闘いでで美しい自然はほとんどなかった。

儂は何とかせねばと思っていた。

たが、儂にできることなど何もなかった。

 

そんな旅の最中、儂が風雲再起と共に走っているとき突然光に飲み込まれ、気がつけばとあるジャングルのなかにいた。

周辺を探索していると突然大きな揺れが起きたことに気がつき、向かってみれば謎の巨大な化物がいた。

 

儂は素手で何体か倒したが、残りの奴らは突然方向を変え一斉に動き出した。

 

儂は後を追うと、そこには1体のガンダムがいた。

 

化物共に囲まれて儂が加勢しようと思ったとき、あのガンダムは目に見えぬ速さであっという間に化物共を倒し、触手の様なガンダムタイプが化物の腹に当たり、空中へと飛ばされ身動きがとれずビームを撃たれ倒された。

 

さっきまでいた化物たちは一体残らず無残に倒された。

 

しかし、かろうじて生き残っていた化物はビームをあのガンダムに当てようとする。

しかしビームは当たらずわずかにそれて、すぐそこにあった村へと当たった。

 

ガンダムは村をずっと眺めていると、後ろにいる化物はもう一度ガンダムにビームを放とうとする。

儂は止める為に駆け出すが、儂は手を出すことはできなかった。

 

ガンダムからの殺気で儂は動くことができなかった。

 

もし少しでも動いたら殺される。

 

本能は感じ取り儂の体は氷で固まっているかのように動けなかった。

ただ、見ることしかできなかった。

 

ガンダムは化物に飛び乗り、その衝撃で化物は地面にめり込む。

さらにガンダムは肉を引きちぎり、殴り、潰す。

 

その姿はまさに悪魔だった。

 

それから気が治まったのか、ようやくガンダムは止まりゆっくりと村のほうへと向かった。

 

儂が村に到着し、様子を探っていると村は全滅しており生き残っているものはいなかった。

先程のガンダムを遠くから見ていると何かをしているのはわからなかったが、村人が六角形のようなもので覆われているのがわかった。

 

そしてガンダムの胴体からはガンダムタイプとは違う機体がぞろぞろと出てきた。

 

(あのガンダムは一体何を企んでいる?)

 

儂は遠くからそれを見続けていた。

考えても埒が明かないので、直接確認するしかないな。

 

儂はガンダムのパイロットらしき人物の近くにまで寄り茂みまで近寄ることができた。

トレンチコートに不気味な真っ白な仮面を被っており、今は石の上に座ってただガンダムに視線を向けて座っていた。

 

これなら簡単に仕掛けられる。

 

儂がそう思いしかけようと思ったその時、奴はこちらを見ていた。

なぜばれたのか、完全に気配を絶っていたはず。

仮面で見えないが、奴は確実にこちらを見ている。

明らかに奴がこっちに気づいているのは明白だった。

 

儂は意を決して、茂みから出て攻撃を仕掛ける。

奴はわしの攻撃を軽やかにただ避け続け、儂に攻撃すらしなかった。むしろこやつは余裕な態度で立っておる。

なぜこやつは儂に攻撃しないのだ・・・?まさか!

奴が余裕な態度なのは儂をいつでも攻撃できると言うことか!?

 

気配ではそれほどの強者に見えぬが儂は誘われたというのか!?

だとすれば、すぐに決着を着けねばやられるのは儂ということか。

 

儂はすぐにでも決着をつけようと強力な蹴りの一撃を食らわせようとするが、奴はそれすらも避けて蹴りは後ろの大きな岩に当たる。

 

 

 

儂はさらに追撃して追い込むために布を使って、奴に向けて攻撃する。

しかしこの攻撃さえも避けられてしまう。

 

「もしや、東方不敗か!」

 

不意に名を聞かれ儂は動きを止めてしまい隙ができてしまった。

だが奴は隙ができた儂に攻撃をしないので『フードを被っているのになぜ儂の名を知っているのか』奴に聞くと、

 

「そりゃあ、前ガンダムファイト優勝者東方不敗マスターアジア。有名だからな。」

 

どうやらこやつは儂の事を知っているのはガンダムファイトの事を知っているからのようだ。

それなら納得いく。

儂はそう思い安堵するが、

 

「そして、ドモン・カッシュの師匠だったな。」

 

儂はその時心臓を掴まれたかのような感覚が体を駆け巡った。

ドモンと修行しているのは一部のものしか知らないはず。

なのになぜこの者が知っているのだ。

 

儂はいつのまにかこやつの術中に嵌まったらしいの。

 

逃げようと思えばすぐににでも逃げれた。

だが今では術中に嵌まりもう逃げることはできぬようだ。

しかし、こやつにはあのガンダムがいったいなんなのかを聞かねばならぬ。

なぜか聞かねばならぬようなそんな気がする。

 

それから、奴からは聞くとあのガンダムが地球再生計画とやらで作られたガンダムらしい。

 

『地球再生計画』

 

その言葉を聞き、儂の中に一筋の光が見えたような気がした。

もしこのガンダムを使えば、戦争で消えた自然を元に戻すことが可能になる。

 

この者はただならぬものを感じるが、このチャンスを逃しては儂の願いは絶たれてしまう。

 

この方はジョーカーと名乗られたが、おそらく偽名だろう。

いずれ信頼され本当の名を聞き、儂の願いを聞いて貰おう。

 

「この東方不敗。ジョーカー殿とデビルガンダムの配下として誠心誠意努めさせていただく所存です。」

 

あの緑ある地球をもう一度見るために。




東方不敗登場!



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