ロクでなし講師と魔眼保持者   作:斎藤

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この書き方気持ち悪い。前の書き方がいい。

そういう方は言ってください。変えます。

作者流の小説の書き方
初めにここまで進めようと思っていた場所まで会話文だけ書く。
適当に地の文を書く。
完成。

これを参考にしないでいいんで皆さんもSS書きましょう。


二巻
日常4


sideラヴァル

 

 

 

テロの日以来、ティンジェルが凄い俺の眼を見てくる。

確かにテロの日は二組だけしか授業がなくて、その場にいなかったのは俺だけ。それだけで疑われているものなのか?

そのせいで昼寝をしていれば突然気配を感じて咄嗟に起きればティンジェルの顔が目の前にあるという事故まで発生している。これは由々しき事態だ。なぜ、昼寝の邪魔までされなきゃいけないんだ。

俺、悪いことしたかな…………あ、悪いことしまくりだった。

 

「ラヴァル君」

 

なぜ、そんなに俺の正体を探りたがるよ。助けた時にお互いのために正体知らない方が良い的なこと言ったじゃん。お願いくらい聞いてくれてもよくね?いや、聞くべきだと俺は思うね。

 

「ラヴァル君!」

 

魔眼保持者の正体知られたら俺が社会的に死んじゃうから絶対にバレてはいけない。いくらティンジェルが同じ『異能』を持っているとしても『感応増幅者』と『魔眼』では差がある。同じ人間なのになぜ差別するのかね。こんな社会間違ってるでしょ。もっと俺に優しくしてくれ。

 

「ラヴァル君!!!」

 

「うるさっ」

 

考え事をしていれば目の前にまたティンジェルが現れた。軽いストーカーじゃね?訴えたら勝てる気がする……と思ったけど先に『魔眼』広められて社会的に死ぬから圧倒的敗北だわ。世の中理不尽すぎ。

 

「もう、折角グレン先生が『今回の競技祭はお前らの好きにしろ』って言ってくれたんだからラヴァル君も何か出ようよ」

 

「競技祭…?成績的に劣等生な俺を出す意味がないでしょ。そもそも面倒だし怠いし眠いしでやる気がない」

 

競技祭とは魔術競技祭のことを指している。例年通りならば成績優秀者を使い回しにしてクラスを一位にするもので、下の下な成績の俺が出れるものではないはずなんだけどなぁ。

 

「そうかな?ラヴァル君なら身体能力が高いし、いい線いけると思うけどなぁ」

 

もう勘弁してくれ。身体能力の高さなんて全く意味ない。今あるとしても『決闘戦』だけ。『決闘戦』では成績の上から三名が確実に出てくる。普通ならボロ雑巾にされるだけなんだよなぁ。

 

「……俺を動かしたいなら他の全員を動かしてからにしてくれ。じゃないと絶対出ない!」

 

いくら銀髪やティンジェルが競技祭にクラス全員で出ようと言っても、出たがる物好きはいないだろう。勝ったな。

 

「無駄だよ2人とも」

 

銀髪とティンジェルの必死な勧誘にギイブルが物申すようだ。ギイブルは銀髪に次ぐ成績の超優秀な生徒だ。きっと俺のような劣等生を出さないで済むようなことを言ってくれるに違いない。

 

「皆、気後れしてるんだよ。そりゃそうさ。他のクラスは例年通り、クラスの成績上位陣が出場してくるに決まってるんだ。最初から負けるとわかっている戦いは誰だってしたくない。そうだろ?」

 

「でも、折角の機会なんだし…」

 

ギイブルの意見に銀髪が食い下がる。どうしてそんなにみんな出たがるのだろうか。俺はそれが不思議で仕方ない。

 

「おまけに今回、僕たち二年次生の魔術競技祭には、あの女王陛下が賓客として御尊来になるんだ。皆、陛下の前で無様を晒したくないのさ」

 

大正解!ギイブルに30ポイント!

実際ギイブルの言ったことはクラス全員の総意だと思う。俺もそう思うしね。銀髪も何か言い返そうと言葉を考えているのか詰まっている。今年も成績上位陣で固めることに決着がつきそうで何よりである。

 

「話は聞いたっ!ここは俺に任せろ!このグレン・レーダス大先生様にな!!!」

 

グレン先生がいきなり入って来てしまった。これはマズイ。なにか嫌な方向に話が進む気がしてならない。少し冷や汗まで垂れて来た。

 

「ったく。お前らまだ種目決め終わってないのか?やる気ねぇだろ。他のクラスはもうとっくに種目を決めて、練習始めてるぞ。意識の差に呆れるね」

 

「やる気なかったのは先生でしょ!?私が競技祭について聞いたとき、『お前らの好きにしろ』って言ってたじゃないですか!」

 

グレン先生の言葉にさっきまで意気消沈気味だった銀髪がツッコミを入れた。銀髪ってグレン先生と話す時っていつも声を大きくするんだよなぁ。実は好きだったりして……まぁありえないだろうけど。

 

「…俺、そんなこと言ったっけ?」

 

「あぁ、やっぱり面倒くさがって人の話、全然聞いてなかったんですね…」

 

「まぁ、んなことはどうでもいいとしてだ。お前らに任せて決まらない以上、ここはこのクラス率いる総監督たるこの俺が、超カリスマ魔術講師的英断力を駆使し、お前らが出場する競技種目を決めてやろう。言っておくが、勝ちに行くぞ?遊びは無しだ」

 

グレン先生が真剣な目をしている。その目はティンジェルを助けに来た時、俺に対して最初向けた目と同じだ。それだけ本気であれば成績上位陣を固めるつもりだ。

 

「おい白猫。競技種目のリストをよこせ。ルミア、悪いが俺が言う名前と競技名を順に書いていってくれ」

 

「人を猫扱いにしないでって言ってるのに…」

 

「まず、一番配点の高い『決闘戦』には白猫、ギイブル、ラヴァル確定だな」

 

唐突な死刑宣告。グレン先生はなぜ俺を選ぶんだ。普通は銀髪とギイブルに次ぐ成績であるナーブレスが出るでしょ。クラス全員も俺の名前にざわざわし出したよ。これってもしかして正体バレテーラ?

 

「納得いたしませんわ!どうして私が決闘戦の選抜から漏れてるんですの!?」

 

絶対に『決闘戦』メンバーだと思われていたナーブレスが異議を申し立てる。頑張って俺と変えてもらってくれ。俺はナーブレスを応援するぞ。

 

「あー。お前呪文の数も知識もすげーけど不器用な上にどんくさい所あるからな。たまに呪文噛むし」

 

……そりゃダメだわ。そんなもので『決闘戦』で勝てるわけない。外れる理由は分かった。だけど……

 

「だからと言ってなぜ、ラヴァルが選ばれるのですか?」

 

ギイブルが俺が考えていたことを言ってくれる。流石クラスの説明要因。みんなの思う事を代弁してくれる。ほんと楽でいいわ。

 

「そりゃ、ラヴァルがこの中で群を抜いて身体能力が高いからだよ。この中で朝の、遅刻しそうになっているラヴァルを見たことあるやついるか?」

 

クラスメイト全員が見たことがない。それは当たり前だ。俺以外に遅刻ギリギリに登校する生徒なんてこの場にはいない。なんだか逆に誇らしいな。

 

「いや、この前偶々見たんだけどさ。学院まで結構距離あるのに、あと1分で遅刻だって時に屋根の上をすげー速度で駆け抜けるんだよ。それでギリギリセーフなんだからすげーよな。俺なんて10分遅刻したのに」

 

なるほど。だから俺なのね。それなら納得…………するわけねぇぇぇぇぇ!バレてなさそうなのはいいけど、いや、足速いだけじゃん。その理由はおかしい!

 

「なるほど、分かりました」

 

「それなら仕方ありませんわ」

 

2人とももっと食い下がってくれよ!もうやだこんなクラス。これはきっと悪い夢だ。起きればいつもの上位陣で固められた素晴らしい采配になってるんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう寝よう

 




パチンコで大負けしたので続きは遅く更新します。


馬に手を出したい。

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