今回は少し長めにして、今回でネプチューンを出ることにしました。
「おっ...お背中...ながしましゅ!...流します...」
「...」
あ...ありのまま 今 起こった事を話すぜ!。「おれは普通に体を洗っていたらいきなりドアが開いて後ろをを見たらルナさんがタオル姿で顔を赤らめていちばん最初のセリフを言った」
な… 何を言っているのか わからねーと思うが
おれも 何をされたのか わからなかった… 頭がどうにかなりそう(思考停止)だった… ハニートラップだとかラッキースケベだとかそんな下らないもんじゃあ 断じてねえ、もっと恐ろしいものの片鱗を 味わったぜ…。
はいはい、銀の戦車の使い手は帰ってください。
―ガムかむかい?―
だから帰れ言うとるやろがい!。
「あの...私がいたら邪魔ですか?...」
あぁ頼むからそんな目で見ないでくれ。断りづらい。
「いえ!、全然平気ですよ!?。背中ですね!?うっ...うん!お願いしますね!」
「あっはい!ありがとうございます!...では...タオルを...」
ルナさんがぱあっと明るくなった。可愛い。
ルナside
お父さんが今、レイト様がご入浴されていると聞いたので、レイト様のお背中を流しにお風呂へ行きました。
そのまま入れば良いのですが、...裸だととても恥ずかしいので、とりあえず川で泳ぐ時に使った水着を来て、その上にタオルを巻いて行きましょう。
お風呂場の脱衣場に来ました。まず入って目にしたのは、中でレイト様の服が回っている大きな水の球と、バリアーのようなものが張られた、武器ですね。それよりもう魔法を覚えたのですか!?。流石レイト様...神が遣わした最後の英雄と言われるだけありますね。
そんなことより、はやくお風呂場に行かなければ。うぅ..凄く緊張しますぅ...。私はお風呂場のドアを開けました。ここは自然に...自然に!。
「おっ...お背中...ながしましゅ!...流します...」
はぅぅぅぅ!。大事な所で噛んでしまいましたぁ...。うぅ...見てますぅ!、レイト様が私を驚いた目で見てますぅ...。
「あの...私がいたら邪魔ですか?...」
「いえ!、全然平気ですよ!?。背中ですね!?うっ...うん!お願いしますね!」
私はとても嬉しいです!思わずニコニコしちゃいました!
「あっはい!ありがとうございます!...では...タオルを...」
シャカシャカ...
今私は、レイト様の背中を洗っています。男の人の背中って大きいですね。それでとてもゴツゴツしています。
「あっあの...痒いことろはありませんか?」
「ありませんよ、ありがとうございます」
「わっ...わかりました...すいません...」
「気にしくていいですよ。こちらの問題なので」
やっぱりレイト様は優しいですね。...やはり...言葉にはまだ出来ないけれど、
―私はあなたのことが好きです―
友達としてではなく、1人の女としてレイト様の事が好きです。
ようやくわかりました。いつもより何倍も清々しい気分です。
―いつか、伝えられればいいな―
私はそう考えながら背中を洗ってます。
麗飛side
あー、誰かに背中洗って貰うって気持ちいいね。こんな感覚小さいとき以来だわ。
そんなことを考えていると、ルナさんが話しかけてきた。
「レイト様。明日出発するのですか?」
あー知ってたかー。まぁ隠すつもりは無かったけど。
「はい。明日の午後あたりに出発しようかと考えています」
「...私は止めません。...ですが、レイト様がどこかで迷って野垂れ死ぬのではと...変な奴らに騙されたりされるのではと...最悪の場合...死んでしまうのではと考えたら私...」
俺ってそんなに頼りない?。...けどこれは、
―ルナさんが俺のためにしてくれた、ルナさんなりの心配なのだろう―
上手く言葉には出来ない...けど、俺の事がとても心配なのだろう。とても嬉しい。誰だって心配されると嬉しいときがある。けど、心配しなくていい心配だってある。
ルナさんには俺の事は心配しなくていいんだ。死ぬかもしれないなんてそんな重荷は背負わせたくない。けれどそれでも心配してくれるのなら、
「気遣い、感謝します。けどそんなに心配しなくていいですよ?。俺はそんなヤワな事で死んだりしませんから。そうですね...待っててください。必ず生きてここに来ると、多分何回か帰るときがあります。もし帰って来たら、夕方のときみたく『おかえり』と言ってください絶対、死なないと約束しますね」
待っててほしいのだ。期待しながら。帰って来たとき、笑顔でおかえりなさいと、声をかけて欲しい。そうして欲しい。
「...わかりました。ですが約束してください!」
いきなりルナさんが背中に抱きついてきた。うお!そう抱きつかれると以外にルナさん胸あるからその柔らかさとか女子特有のいい香りとかダイレクトに来ちゃううううう!
そしてルナさんは叫んだ
「絶対に...絶対に生きて帰って来ると、約束してください!」
「...わかりました。約束します。必ず生きてここに帰って来ます」
女の子との約束だ。しっかり守らなければ。
あの後、ルナさんはお騒がせしました、と風呂場を後にした。そして俺は風呂を続け、風呂から上がった。とりあえず体を拭いて、まずは指輪をシールドに向け、魔法を解除した。
「解除」
とりあえずこれで、御札と剣が使えるようになった。とりあえず御札を持ち、能力アップを解除した。すると発動のときと同じように頭の中に声が聞こえ、
―レイト様の魔力限界突破。解除を確認しました―
―レイト様の持っている指輪の耐久力限界突破。解除を確認しました―
ふぅー。なんか力が抜けてきた。その後指輪をボックスに入れ、剣を持ちアクアボールを解除した。
「解除」
アクアボールが消え、中からびしょ濡れになった、服が出てきた。これを乾かす。魔法はえーっと確か
「ドライ」
火系の魔法だ、服に付いてるひとつひとつの水分を蒸発させる。本には加減が難しいと書いてあるが、この剣なら剣自体が加減をしてくれるので使用者は気にしくて言いだそうだ。さすがチート。
服が少しずつ乾いていく。熱しているのは水分だけなので、服が縮むことは無い。
乾いた服をボックスに入れ、昼間に買った、寝間着を取り出し、着替えた。
そして部屋に戻り寝始めた。
そういえば、まだ転生して初日だ。内容が濃すぎて1週間のように感じられる。明日は出発だ。しっかり寝なければ、と思い瞼を閉じたらだいぶ疲れていたのかすぐに眠れた。
そして朝
「...知らない天井だ」
ここどこ?..いや待って、なんか思い出せそう.....っあ〜そうだ魔神倒せだっけ?
俺は朝起きて寝間着をアクアボールの中に入れ、昨日余った石鹸を入れ、昨日と同じような手順で寝間着を洗った。飯食った後に乾かそう。ボックスから普段着を取り出し、着替えた。これで準備おっけー。下に降りるともう朝ごはんが出来上がってた。
「おはようございます。レイト様」
「おはようございます!レイト様!」
「おはようございます。サラさん、ルナさん」
「おはようございますレイト様。今日出発ですか?」
「おはようございます村長。はい、今日です」
おはようございますにゲシュタルト崩壊起こした人、静かに手を挙げなさい。下らんことはよして朝飯朝飯。
朝飯を食べ終わり、午前はゆっくりと過ごした。そして出発の時間。
「村長、色々ありがとうございました。この恩は一生忘れません」
「いえいえ、とんでもありません。英雄様、いえ、客人をもてなすのは当たり前の事ですから」
本当にいい人だな、村長。
「では、これで僕は。これはほんのお礼です」
宿泊代として金貨20枚を送った。向こうは遠慮してたけど力押しでどうにかなった。
「レイト様。これをどうぞ」
貰ったのはコンパスだった。
「地図は魔法で出せるので私はこれを渡します」
「ありがとうございます。村長」
話してるとルナさんが駆け寄ってきた。
「あっ....あの!、私から言うのは一つだけです!。約束守ってくださいね!」
「はい。分かってますよ。ルナさん」
ルナさんは赤い顔で村長達の方に戻って行った。
「では、今度こそ!。行ってきます!」
向こうでは行ってらっしゃいと沢山人達の声が聞こえる。俺は左腰に剣をさげ、右腰に御札とコンパスをさげ、これから起こることにワクワクしながらネプチューンを後にした。
目指すはアポロン。いざ出発!。
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