異世界に転生したけど俺が強すぎて話にならない   作:しらす丸

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どうもしらす丸です。
皆さん覚えてますか?。1ヶ月ほど空いてしまい本当に申し訳ございませんでした!。
それではいつものようにお楽しみください。


~41話~ 爆発炎上は男のロマン

レイトsaid

 

俺はスーの所へ戻った。戻ったら怒られるかなーって思ったら案の定怒られた。一応少々疑われながらも了承してくれた。よかったよかった。

そして俺はスーともう一度あの氷漬けになった民家へ行った。話によると中からこの家の住人が全員死体となって見つかったらしい。

 

「……」

「この家の人もとても災難でしたね…」

「いや、家族全員で死ねたのが不幸中の幸いだったんじゃないか?」

「?。どういう事ですか?。」

「もしこれでここの住人2、3人が生きて救出されたとき、周りは『良かった、生きていてくれた』と言うと思う。お前もそうだろ?」

「そうですね。私もそれと同じようなことを言うと思います。生きていてよかったと」

「だけど生き残った側のことも考えたことはあるか?。死んだ家族、仲間の死を間近でみたんだ。そして自分が残る。死んだ人の命も背負って生きていくことになるかもしれない。その重さ故に心に深い傷が出来るかもしれない。耐え切れずに自ら命を絶つかもしれない。そんなことも考えるかもしれない」

 

1人だったら尚更だ、と俺は付け足した。

 

「どうしてレイト様はそのように考えることが出来るのですか?」

「俺がそうだったから」

「そう言えばレイト様のご両親は…。…はっ!申し訳ございません!」

「大丈夫だよ。気にしなくて」

 

あのときは本当に大変だった。怪我の治療中は事故のことを思い出して何度も何度も吐いてたし。退院後も妹、母、父の好物だった料理を見ると吐きそうになってた。今は随分落ち着いたけど、未だにあの悪夢から逃れられない。

 

「だとすれば。私達は弔うことしか出来ないのですか?」

「うん。寧ろそれだけでいいと思うよ。下手に色々考えるのはかえって大変だからね。」

 

触らぬ神に祟りなしってやつだな。

俺は両手を合わせ静かに合掌をした。スーも隣で合掌をしていた。辺りはもう夕暮れ時で、オレンジ色の空から柔らかい風が吹く。静かなところも中々いいな。

「ズズッ・・・」

 

「ん?。なんか言った?スー」

「いえ、何も言ってませんよ?」

「そっか。気のせいだな。さて、宿に帰ろうか」

「はい!」

 

俺達はその場を後にした。涼しい風が俺達の前を通り過ぎていった。

 

 

 

カホsaid

 

「う…うう…」

 

私は今猛烈に感動している。何故こんなにも感動しているのかは少し前に遡る。

私があの場所に行ったらあの2人、レイトとスースがいたのだ。会って話をしたかったのだが丁度二人で話をしていた。気になったため向こうには悪いが聞き耳を立てたのだ。そしてあの話を聞いた。そうなのか…彼は両親を…。

そして今に至るのである。

 

「うう…グスッ…」

「ん?。なんか言った?スー」

 

!!。私は咄嗟に隠れてしまった。なぜ隠れる必要があるのだ?。

 

「いえ、何も言ってませんよ?」

「そっか。気のせいだな。さて、宿に帰ろうか」

「はい!」

 

バレてなかった…。ふう…私も帰るとするか。いや、今日もあの店に行こう。いっぱいもふもふするぞ!。

 

 

 

レイトsaid

 

時間的にはもう夜中。辺りは夜空に包まれている。すごく綺麗だ。けどさ…

 

「なぜか眠れないしめっちゃ暇」

 

そう。暇なのである。暇だったら早く寝ろって言う人もいるけどさ、確かにそっちの方が圧倒的に暇じゃないよね。けどたまーにあるんだよね。目が冴えて眠れずに朝を迎えるってことがさ。

 

「何かすることないかなー」

 

俺は窓から空を見上げた。…空?。

 

「そうだ。空飛んでみよう」

 

さて、すぐに準備しなければ。俺は傍にあった机の上にあるランプに火をつけた。椅子に座り、ボックスから魔法の本を取り出す。

 

「属性は…。風かな?…」

 

まずはその魔法が存在しているかだよな。えーっと風…風…。

 

「ないな…」

 

これは作るしかないね。そして俺はこっそり窓から外に出る。スーに夜中抜け出したことがバレないように。ちなみにスーは別の部屋で寝てる。半ば強制的に俺が別々の部屋に寝ることにした。少し涙目で渋々了承したのが可愛かったよ。

シャチホコッ!

さて俺はいまサターンの外にいる。ヒュアと戦った場所だ。

まずはイメージするんだが…、空飛んだことないからわからん。取り敢えず御札で魔力と身体能力と防御をMAXにしておこう。防御は着地時の痛みを無くすためだ。

 

「体を浮かせるイメージ…いや、背中に翼が生えたイメージの方が分かりやすいか」

 

では集中!。……………

 

「どうだ…?」

 

俺は片目を開き背中を見た。背中には白い半透明の翼らしきものがくっついていた。

 

「きた!。成功だ!。飛べるか?」

 

俺はそのまま跳び上がるがスタッと落ちる。?。どゆこと?。あ、(察し)。

俺は身体能力を切り、ジャンプ力を上げた。そして跳び上がる。一気に5mくらい跳んだ。そして羽を広げるイメージ!。

 

「うおぉぉぉぉ!。すげぇぇぇぇ!」

 

飛ぶと言うよりどちらかと滑空に近い。ヤバいすんごい気持ちいい!。

 

「いえぇぇぇぇい!!このまmどぶぇ!!」

 

全身で気にぶつかったパーカーのお陰で痛くはない…。痛くはないけど、ものすごく虚しい!。

 

「ふう…。災難だった…。さて、帰る前に何か適当な上級魔法唱えてストレス発散やで!」

 

どれにするかはもう決めてある。御札で魔力以外全部解除。サーベルを遠くの方にある山に向かって構える。1度でもいいから使ってみたかった。俺は叫ぶ。

 

「エクスプロージョン!!!」

 

エクスプロージョン。火系の最上位魔法の1つ。唱えると大体の人は分かるのではないだろうか。対象物を爆発させる。スーパーノヴァとは同じような効果だが。スーパーノヴァは自爆である。どちらかと言うとマルマインみたいな感じである。一方エクスプロージョンは対象物を爆発させる魔法であり例のスタンドみたいな感じである。こちらもスーパーノヴァと同じく最難関魔法である。

俺が放った魔法は目標の山に当たり、大爆発を起こす。たーまやー。さーてスッキリした。帰るか。

俺は静かに宿に戻り、ベットに潜り込む。今度はすぐに眠ることが出来た。




空を飛ぶより滑空の方がカッコよく見えるのは私だけなのでしょうか。

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