コミックマーケット92に行ってきました。皆さんは行ったでしょうか?。1日目に行った人はもしかして私に会ったのかも知れませんね(笑)。サークル参加もやってみたいなーと思っている今日この頃です。
さて、作品の方ですがもうそろそろ仲間を全部揃えたいです。
~35話~ ギルドマスターが留守...だと...?
よっ!。誰だと思う?、レイトだよ!。今はもう朝なんだ!。いやー、昨日の夕方にギリギリで宿に泊まれたんだ。もち俺のランクで高級な部屋に泊まれたよ。凄かった。夕食が運ばれてきて料理人がその場で焼いた肉や魚を食べることが出来たんだ。1番驚いたのはそんな料理人が綺麗に切った肉をスーが料理人の目の前でデスジンジャーの粉振りかけまくってて、料理人が何ともいえない顔をしてたことだ。大変だったね。お風呂もしっかりあったし(大浴場だった)ベッドもフカフカだったし。居心地が凄く良かった。んで、今はサターンのギルドに向かっているんだ。
「この国は漁業が盛んみたいだな」
「はい、なんと言っても広い海がありますからね」
あちらこちらに船が沢山見える。生臭いような磯の匂いが凄く香る。やっぱ海特有の匂いだよね!。
「何処がギルドだろ?」
「ええっと、確かこの辺りにあると聞いているのですが...」
聞いているというのは門に入ったとき、門番が親切に教えてくれたのだ。確かここら辺だったはず。
「あ!。あそこじゃないですか?」
スーが指さしたのは大きめな建物。ウラヌスのギルドよりも少しちっちゃい。
「とりあえず行ってみようか」
「はい」
俺とスーは建物の扉の前まで行き、扉を開けた。中はウラヌスのギルドのように酒の匂いや、ガヤガヤとうるさい喧騒が聞こえる。どうやらここのようだ。
「んー、ここみたいだな」
「そうですね...。ここしかありえないと思いますが」
「だよね、人を見るとそうだし」
周りの人を見ると皆、剣やら杖やらを身につけている人が多い。
「まずは何すればいいかな?」
「一応レイト様のランクは5ですから、ギルドマスターに挨拶しなければいけないと思いますよ?」
はぁ...、挨拶不回避かぁ...。行くしかないんだよねぇ。
とりあえず俺とスーはギルドの受付まで行き、マスターとの挨拶の許可を貰う。
「あの、すいません。少しいいですか?」
「はい!、何でしょうか?」
受付の人はとてもいい営業スマイルで出迎えた。
「ここのギルドマスターへ挨拶がしたいのですが」
「申し訳ございません。ギルドマスターは少し外に出ています。3日くらい待たないと行けないのですが...」
oh......(´・ω・`)。今留守かよ...、3日って...、とりあえず待つか。
「分かりました。3日でしたっけ?、待ちます。着いたら連絡して欲しいのですがいいですか?」
「分かりました。本当に申し訳ございませんでした」
「あぁ、大丈夫ですよ。いきなり来た俺らも俺らなんで」
「はい...。ですが何故、ギルドマスターに挨拶をするのでしょうか?。しかも3日も待ってくれるなんて」
「一応俺のランクが5なんで、しなくちゃいけないなぁって思ったんで」
俺は登録のカードを見せた。
「はいぃ!?。ら...ランク5ですかぁ!?。そんなお方が何故ここにいるのですか!?」
「そんなに凄いのか?。スー」
「はい。ランク5の所持者は世界でも有数の人数ですから」
「へぇー。そんなに凄かったのか」
「えぇ!?。自覚が無かったんですか!?」
さっきから受付の人驚いてばっかだな。
「いやー、最近冒険者になったもんで」
「そうなんですか!?。ん?、確か噂でそんなような話を聞いたような...。もしかして貴方が神が遣わした最後の英雄ですか?」
お、久しぶりに聞いたわー。その通り名。
「はい、久しぶりに聞きましたよ。その名前」
「え、何故か今話している機会でさえ、とても貴重だと思えてきました」
「そんな改まらなくて良いですよ。英雄でも結局人間族と何ら変わりはないんで」
「分かりました。善処します。それでここのギルドマスターに挨拶をしたいということですね?」
「はい、まぁまだ来ないんで待ちますよ。その間はこの国に滞在させて貰います」
「はい、どうぞどうぞ!。ゆっくりしていってください!。この国は魚がとっても美味しいですよ!。他の国ではほぼできない海釣りもできます」
お、海釣りか。やってみようかな。
「ありがとうございます。ではこれで」
「はい!、お気を付けて!」
俺とスーはその後ギルドの1角でこれからすることを考えていた。
「つーわけでこれから3日間暇だけどどうする?」
「そうですね...レイト様は何がしたいですか?」
「うーん。釣りかもしくは仲間探しかなー」
そういった瞬間スーの目が潤んだ。
「えっぐ...レイト様は...私が...要らないのですか?...」
「いやいやいやいやいやいや!。そんなつもりで言った訳じゃないから!」
ここで泣かないで!。周りがすんごい目で見てる。「何でこんな可愛い子を泣かしているんだこのクズ男は」みたいな目でこっちを見ないでぇぇぇ!!。可愛いのは認めるけどそんな目で見ないで!!。
「...グスッ...どんなつもりですか?...」
「いや、俺たちはパーティーメンバーが足りないんだよね。あと戦士とか。ヒーラーは俺がいるからいいけどもう1人くらい魔法使える奴が欲しい」
「ぱーてぃー?。ひーらー?」
あ、わかんなかったのか。
「パーティーっつーのは、まぁ旅を行うためのグループみたいなもんだ。ヒーラーっつーのは所謂回復やサポート役だ」
「成程。理解しました!。ですが魔法使いがもう1人必要ですか?。1人で充分です!」
「それじゃあお前が魔力切れで動けなくなったらどうすんだ?」
「それはレイト様にどうにかして貰います!」
いや完全に俺任せじゃねえか。
「それじゃあお前がピンチのとき、俺がその場にいなかったら?。仮に戦士が1人いたとして、回復魔法使ったとしても戦士の魔力なんてたかが知れてる」
「ぐぬぬ...」
はい!!論破!!✊✋。
「何でもかんでも俺に任せちゃ駄目だ。この旅でお前は強い魔法使いに成長して欲しい。で、もう1人魔法使いを用意して、時には競い合い、時には切磋琢磨して欲しいんだ。分かるか?」
実際、競い合ったりする方が独学よりも早く、強くなると思うからね。あとどっちかのガス欠のときの緊急用の魔法使いみたいな感じで。
「...分かりました、しょうがありません。もう1人の魔法使いを入れることを許可します」
「お、おぉ。ありがとう」
「で、す、が、!!。できれば男性にして欲しいです!。女性は1人までです!」
「えー、そこは難しいと思うよ。てかなんで女は駄目なん?」
「え?///。ええと///それは...しょのぉ...///。れっ...レっ...イト...様と....しょにょぉ...」
「特に理由はないと見た。駄目だぞ差別は。兎に角その意見は俺が許可しないからな」
「そっ...そんなぁ!?...駄目....ですか?...」
「上目遣いで目をうるうるさせても駄目だ」
可愛から許可したいけど。ここは鬼にならなければ!。
「分かりましたよぅ...誰でも大丈夫ですぅ...」
拗ねたようにスーが言った。
「ありがとな。ご褒美にお菓子か何か買ってやるよ」
「そうですか!。ありがとうございます!」
いつものスーに戻った。現金なヤツめ。
「決まったはいいとして、少し釣りやらないか?。海釣りできるって聞いてからやりたくってさ」
「良いですね、メンバー集めは明日にしますか?」
「うん、そうだね。じゃあ今日は夕方まで釣りやろ釣り」
「竿とかはどうするのですか?」
「この際新調しよっか。どうせこの後も使いそうだし。竿とか何処で売ってると思う?」
「うーん。港近くの商店街じゃないですか?」
「よし、行こか」
俺とスーは受付に商店街までの道のりを聞いて、商店街へと向かっていった。
新作品も近い内に完成します。1話は8月中に投稿しようと思っています。