異世界に転生したけど俺が強すぎて話にならない   作:しらす丸

33 / 44
どうもしらす丸です。
課題を7月中に終わらせようと只今奮闘しています。終わりそうで終わらないんですよね。なので、今は8月の下旬と自己暗示をかけています。
今回は料理回が殆どです。皆さんも作ってみては?味は保証しかねます。


~32話~ ご注文は単純な俺の飯ですか?

「ふぅ...いい朝だ」

 

(・ω・)ノおっすレイトだ。今起きたから窓越しに太陽見てんの。一応俺は、他人の家に泊まっている身だから勝手に外に出るなんてことも出来ない。ここはどう過ごす。あっ、そうだ(唐突)朝ごはん作ってあげよう。うん、これがいい。

 

Now Loading...(少年移動中)

 

さて、何を作ろうか、冷蔵庫とかあるんかな?...ないや、しょうがないなぁ...。ここは俺の食材を使うわ。まずは...昨日の夕方に市場で買ってきた米らしき物を出し、魔法を使う

 

「フォロテーション」

 

浮遊の魔法だ。これは空間系統の魔法である重力操作の魔法である。空間系の魔法を覚えるときの基礎中の基礎らしい。唱えると何処ぞの魔法使いが唱えるウィンガーディアムなんちゃらみたく対象物が浮く。そのまま操ることも可能だが、動かせるのは少しだけ上位になってかららしい。今の俺には関係ないね。

フォロテーションで鍋の中にアクアボールを連呼して入れた水で洗い、蓋をしめ、火にかける。釜戸がなかったから魔法を使おうとおもったが、炎魔法を調べるのがめんどくさかったので、御札で魔力MAXを付けオリジナル魔法を唱える。

 

「バイロキネシス」

 

超心理学の1つで熱を発生させる超能力。どんな風に熱くなるかはわかんなかったから、空気中の分子を高速で擦り合わせる。すると摩擦により、熱が発生。この熱で米を炊く。

続いて具作りフォロテーションで卵を割り、器に乗せ混ぜる。便利だな。混ぜてる間、人参(市場の人がそう言ってた)を細かく切り、ネギを輪切りにする。そしてフライパンを用意する。似たような形があったから今回はそれを使おう。

油をひき、まずは溶いた卵を箸を使いながら中火でポロポロにしていく。火はお米と同じようにバイロキネシスをつかった。油は少し多めがポイント。そして、肉、野菜、そしてやはり昨日の市場で買った小さな海老を投入。海老がピンクになるまで中火でじっくり炒める。強火にするとフライパンに具材がくっ付いてしまう可能性があるからNG。肉汁はしっかり油の役割をしてくれて、更に肉の旨みが全ての具材に広がる。

作っていたらスーが起きてきた、まだ寝惚けてるみたい。目がとろーんとしてる。

 

「ふわぁ...おはようございます...レイト様。朝ごはん作ってくれているんですか?」

「あぁ、流石にお世話になりっぱなしじゃね。どうかなって思って」

「ありがとうございますレイト様。うへへぇ...レイト様の背中おっきい...」

「ちょ...スー」

「えへへぇ...レイトしゃまいい匂い♪」

「お前は新婚の夫か、じゃなくて火使ってて危ないから頭の寝癖も直して来なさい。あと顔も洗う」

「分かりましたぁ♪。行ってきますぅ♪」

 

言うことを聞く子でよかった。さて、海老もピンク色になってきた。鍋の方は...ふつふつしてるね、丁度炊けたようだ。蓋を開けると白くてピカピカしたご飯が湯気をモワッと出して姿を表した。

 

「この匂いいいよなぁ...日本人でよかった」

 

炊きたてのご飯の匂いっていいよね。お腹が空くとかじゃなくて見てて幸せになってくる。熱いご飯をかき混ぜ、少し冷ます。そしたらフライパンに投入、どんどん具を混ぜ合わせる。丁度いい所でボックスからネプチューンの方で買った醤油を取り出し適量かける。旅の前に調味料だけは揃えておこうと、塩、醤油をかって置いた。胡椒はネプチューンで扱ってなかった。まぁ、中世でも胡椒はインドでしか採れなかった高級品だからね。当時は味付けじゃなく、肉の保存に使われたらしい。しかもインドからヨーロッパまでは少し遠かったらしくて、そのルートじゃ遠いんだったら反対から行けばいいんじゃね?ってことで、コロンブスが反対から行ったらアメリカ大陸を見つけたらしい。

 

シャチホコ

 

だが、俺はウラヌスの市場で胡椒が買えた(2g銀貨5枚とぼったくり値段だった。100g買ったら店番のおっちゃんからも他の客からも驚異の目で見られた)。

醤油を馴染ませ、いい香りがしてきたら胡椒をひとつまみ。更に混ぜる。香ばしく、スパイシーな香りがした熱を止め、2つの皿に盛る。形を整えたら完成。レイト流醤油チャーハン。チャーハンは、俺がひとり暮らしのとき凄くお世話になったメニューだ卵とご飯と油と醤油があればすぐ作れるからね。懐かしい思い出と共に満足そうに頷いてたら。スーがきた。

 

「スッキリしました!。朝ご飯出来たんですね。ありがとうございます」

 

朝から元気がよくて宜しい。

 

「素早く作っちゃったから味はどうか分かんないけど、食べようか。いただきます」

「いただきます!」

 

俺はスーがチャーハンを食べるのをみて反応を待った。すると。

 

「凄く美味しいです!。また機会があれば作って欲しいです!」

「喜んで貰えたんなら俺も嬉しいよ」

 

俺も口にする。醤油と肉の美味さと程よい辛さがなかなか美味い。いつもの味だわー。ふとスーを見る。やっぱりデスジンジャーをガンガン掛けてる。あぁ、さっきまで焦げ目の茶色だったチャーハンが真っ赤になっていぐ...。そこは変わんないのかと俺は心の中で苦笑いを浮かべた。




執筆中に不覚にもスーが可愛いと思ってしまいました。自分で作ったキャラと考えた瞬間、現実に引き戻されました。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。