夏休みがもうすぐ始まりますね。皆さんは夏休みをどう過ごすのでしょうか?。色々な観光名所などへ足を運んで見てはいかがでしょうか?。では、楽しい夏休みをお過ごしください。宿題も忘れずに。
今回は話を合わせやすくするため、少し短いです。
「駄目なの?」
「駄目ですーっ!」
「なんで?」
「どうもこうもありません!」
ドーモ。ミナ=サン。カミジ・レイトです。なんでスーと口喧嘩してるのか?、更に何故忍殺語で始まったって?。前者は俺がスーに、「冒険者登録も済んだし今夜は宿を使うよ」って言ったら即答で「駄目です!」って言われたんだ。そして後者は、何となく...ノリだ。
「あのー、俺はそのどうもこうもの中が知りたいんだけど...」
「それは...あの...何でもいいんです!」
「もしかして、俺と一緒に居たかったとか?...なわけないよねー!」
「はぅ!///。全然違いますよぉ!///」
そんなに強く言われると何だか悲しくなるんだけど。
「何度言おうが俺は宿に行くぞ、異論は認めん!」
「朝ご飯はどうするんですか!」
「朝はギルドの飯を食うから大丈夫だ問題ない」
「そんなの食べてると血がドロドロになってしまいますよ!」
お前はド田舎のお母さんか。
「分かった、ギルドが嫌だったんなら別の食事処で済ませるわ」
「そういう問題じゃないんです!」
「じゃ俺はどうすればいいの?」
「そのぉ///...私と一緒にぃ///...しょのぉ...///」
「そんなに口篭るってことは本当は嫌なんだよね...」
「いえ!、違いますぅ!。兎に角宿に行かないでください!」
「はいはい。んじゃ、また明日会おうな」
部屋のドアを開けた瞬間、スーがボソッと呟いた。
「レイト様は、女の子のお願いを踏み潰すのですか?」
「うっ...」
どんどんスーは話していく、少しづつ涙を流しながら。
「このままレイト様がここを去りアポロンへ向かって行くのを見ているだけだと私はとても切なくなるんです...」
「...」
スーは嗚咽をしながら思いを吐き出していく。
「私は切ないのです!...レイト様が遠くへ行ってしまうことが...寂しくて切ないのです!。もっと一緒に居たいんです!。まだ私は初心者なので、誰も一緒にいてくれなかったのです。だからこそ、死ぬ寸前の私を助けてくれた命の恩人で、いつでも一緒に居てくれた私の恩人なのです!。いつまでも一緒に居たいという事が駄目なのですか!?。教えてください...!」
1歩間違えれば告白にも聞こえるぞ、いつまでも一緒に居たいとか遠回しにプロポーズしてんじゃん。
けど、まだスーは人と一緒に居たいんだ。寂しがり屋でまだ人に甘えたいのだ。
「...なぁ、スー」
「グスッ...何ですか?...」
「お前さ、俺の仲間にならないか?」
「仲間...ですか?...」
「あぁ。強制はしない。一緒に旅をしようってことだ。俺も最近、1人旅だと少し寂しくなってくるんだ。お前も1人で居たくないんだろ?。だったら丁度いいじゃないか?」
「あ...あの...私...弱いですよ?」
「弱さなんて関係ないんだよ。俺はお前に言ってんだ」
「本当...ですか?...私、1人じゃないんですか?...」
「あぁ。これからは出来る限り一緒に行こうぜ」
「そうなんですね...ヒグッ...うわぁぁぁん!」
スーはダムが決壊したように泣き喚いた。俺は優しく肩を抱き、背中を撫で始めた。まったく、ものすごくベタでクサい台詞を言ったもんだ。
「寂しかったですぅ!。切なかったんですぅ!」
「そうだったんか、ヨシヨシ」
俺はわんわん泣き続けるスーを宥め続けた。気付いたらスーは泣き疲れたのか眠ってしまった。
「さんざん泣いて寝ちったか。さて、このままだと風邪ひくし、寝させるか」
俺は、ベッドまで運び、寝かせた。俺は寝ているスーの頭を優しく撫でながら呟いた。
「今日はお疲れ様...。ゆっくり休め。さて、俺は...ん?」
ベッドから離れようとしたら何か掴まれてる感じがした。見てみると
「離れ...ちゃ...い...や...です...」
スーが寝言を言いながら手を握ってた。女の子の手ってこんなに柔らかいんだ...。っじゃくて、
「大丈夫、俺は何処かに行ったりしないよ」
と囁くと、スーは安心したかのように手を離し、すぅ...すぅ...と寝息をし始めた。器用な奴だ。けど、もう宿時間的に泊まれないし、このままどっかで休めばギャン泣きしそう。それもある意味見てみたいが、ここは1歩引こう。大人しくここで寝る。俺はボックスから寝袋を取り出し中で寝た。明日はここを出る準備かな。そんなことを考えながら俺は寝た。
この夏休みで新作の準備に取り掛かろうと思います。早くて8月後半、遅くても9月半ばまでに投稿しようと考えております。そちらの方も宜しくお願いします。