どんな話にしようか考えていたら遅くなってしまいました。申し訳ございません。ですが、このスピードが個人的に丁度良かったのでご了承ください。
今回はやっと麗飛君が冒険者登録をしてくれます。
それではどうぞ。
さて、部屋を出たのはいいのだが
「ここ何処?」
そう、何処だよここ。てかあの部屋自体何処か分からんわ。
「ここはギルドの2階です。気絶していたレイト様を魔法で私が運びました」
「え?、マジ?」
「はい、そうです」
「ごめんね。迷惑掛けちゃって。ありがとう」
「いえ、全然気にしなくて大丈夫です」
恥ずかしい。これは恥ずかしい。そしてスーちゃんは優しい子や...(;∀;)。
「そういえば、なんで俺の所に来たの?」
「え!?。いっ..いや!///あのぉ...そのぉ...///」
なんだ?顔赤くして。
「えっ...えぇっと...そうです!。迎えに来たのです!レイト様が心配になったのです!」
「心配してくれてんのか、ありがとう」
ますますスーちゃんは優しい子やぁ(;∀;)。
「では、ロビーに行きましょう!」
何か吹っ切れたようにスーが話し、俺はそれについて行った。
受付に行くと丁度ギルドマスターがいた。俺が話す前に
向こうが気付いたようで、話しかけて来た。
「ん?。これはこれはレイト殿。少し話をしたい、私の部屋まで着いて来てくれ」
俺は模擬戦の頼み込みをした部屋まで着いて行った。
あのときのフカフカソファーに座り、話をした。
「まず、ネプチューンから連絡がきた。向こうも本物と言っていた。そして模擬戦でみたあの実力。正しく推薦されるに値する。よって冒険者登録の権利を認めよう。疑ってすまなかった」
「ありがとうございます。全然気にしてません。それよりも俺はあのときどうなったんですか?」
登録よりもそっちが気になる。
「あのときとは...模擬戦の途中のことか?」
「はい、俺が倒れたあとです」
「あのとき、倒された相手を回収しようとしたらいきなり阻害系の魔法がかかった。かなり強力な魔法で私達では解かなかったのだが、魔法がひとりでに解かれ、急いで中に入ったら倒れたレイト殿がいた」
「...ってことは誰かがかけたのかも分からないということですか?」
「あぁ、そういうことになる」
成程、俺の予想通り認識阻害の魔法だったか...。
「実はその犯人と思わしき奴に出会い、戦いました」
「何!?」
「その名前も聞きました」
「名前はなんと言ったのだ?」
「フレア・シュトラウス・ゲオルグ・マキシマスと彼は言ってました」
「マキシマス...何だか聞いたことがある名だ...。見た目はどうだった?」
「見た目は小さな少女のような少年で、顔に幾つかの龍のような鱗が付いていて曲がった角が生えていました」
「!!。分かったぞ!君の言っている彼は龍人族だ!!マキシマス家はその龍人族の中でも強力な魔法使いの1族だ」
「そんなに凄いんですか?」
「あぁ、祖先は龍といわれているのだ。そして、昔から魔神に忠誠を誓っている」
「魔神...」
あれ?、俺が戦った奴って結構やばかった奴じゃね?。
「とうとうここまで攻めてきたか...。対策はこちらで考える。そして、これを受付の者に渡してくれ」
マスターから渡された物は文字の書かれた紙だった。文字を見ると、『登録許可証明書』と書かれていた。
「ありがとうございます。マスター」
「うむ、これからの冒険者生活、頑張ってくれたえ」
「はい!、では失礼します」
俺は部屋から出て、受付まで行き、紙を見せた。
「はい、ではそこの椅子に座って待っていてください」
「はーい」
椅子に座って待ってると、スーが来た。
「あ、レイト様!。結果はどうでしたか?」
「あぁ、無事に登録の許可は貰えた」
「そうだったのですね!。良かったです!。おめでとうございます!」
嬉しそうにスーのアホ毛がぴょこぴょこ動いている。可愛い。
「んで、今は登録を待ってる」
「そうだったのですね...まぁ...頑張ってください...」
「え?、なんでそんな苦笑いなの?、ねぇ、なんで?」
その苦笑いの裏を俺に教えて!。
「レイト様、登録の準備が整いました。こちらへどうぞ」
「あ、はーい」
受付の人に呼ばれ、着いて行くのだがなぜ、頭の中でドナドナがかかっているのだろう。いや、気にしたら負けだ。正直怖い。
「では、ここに手を置いて下さい」
そういわれ、来た部屋は机と椅子と溝が入った傾いた台のようなものだった。よく見ると溝は4つで、1つの溝に集まってる。何する台なんだ?。
俺はいわれるまま、台に手を置いた。するといきなり手を台に縛られた。え、何!?。
「は!?、何するんですか一体!?」
「レイト様、お許しください!」
人間爆弾じゃない俺に係員の1人が持ってきた物は15㎝くらいある大きな針を4本持ってきた。そして、縛った俺の手の甲に4本の針を一気に刺す。
「あぁぁぁ!!!。痛いっ!」
「暴れないでください!眠らせますよ!」
獣と化しそうな係員に押さえつけらた。だって物凄く痛い!。確かにフレアのときの痛みと比べると圧倒的にフレアだけどそれとこれとじゃ話は別だ。兎に角痛い。
針が刺されると勿論血が出る。流れた血は溝を通り1箇所に集まり、容器に集められた。oh(´・ω・`)...採血だったんかい...早く言っておくれ。
「この血で登録票を作ります。お疲れ様でした」
「はぁ、次はしっかりやることを言ってください」
「はい、考えておきます」
考えるんじゃなくて実行しろよ。そんな俺の心の叫びは、ギルドの喧騒の音に消えていった。
お知らせですが、
前回、活動報告で流した新作についてをこちらのサイトで出そうか考えています。最終的に決まったら活動報告などで、お知らせしますのでそちらのほうも宜しくお願いします。