異世界に転生したけど俺が強すぎて話にならない   作:しらす丸

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どうもしらす丸です。
やっと募集したキャラが姿だけですが1人出せました。募集して下さった駄ピン・レクイエム様。本当にありがとうございました!。
それではどうぞ。


~24話~ 武器と不穏な影

「ここが市場か...」

「はい!。ここなら何でも売ってますよ!」

「まっ、気楽にいくか」

 

よす。麗飛だ。今ウラヌスの市場にいる。なかなか活気がいいよね。さて、まずは明日使うための武器を買う。え?何故サーベルステッキ(これ)を使わないのかって?。いや俺の力(御札込み)で相手をタコ殴りしてみろ、相手の全身にモザイクをかけるハメになるかもしれない。それに別に使わないわけではないよ。魔法唱えるとき、これ使った方が詠唱いらないから便利だし。

さて、武器屋は何処へ?。

 

「なぁ、スー。武器屋寄ってみてもいいか?」

「はい、何処の武器屋が良いでしょうか?」

「お前のオススメの店でいいよ」

「分かりました!。此方です」

 

俺はスーについて行った。

 

「ここです!。私がよく来ているお店です」

 

着いたのはRPGみたいな鍛冶屋だった。おお、俺本当に異世界に来たんだな!。改めて感動した!。

 

「あ、ニールさん!、どうも!」

「おぉ、スーじゃないか!。どした?武器の修理か?」

 

中には白い髭面のおじさんがいた。鍛冶屋でおじさんといえばドワーフかな?。

 

「いえ、今日はこの方が用があるみたいです」

「どうも、レイト・カミジです。よろしくお願いします」

「お、なんだい?スー、もしかしてコレか?」

 

おじさんは小指をたてた。って違う。

 

「いっ、いえ!違います!///。たまたま命を助けて頂いただけで...///」

 

あぁ赤面しないでくれスー。こっちまで恥ずかしくなるから。

 

「なんだい、違うのかぁー。いやー彼はしっかり挨拶も出来てたし、何よりも優しそうだしよ?。彼氏にするにはいいんじゃねぇのかい?」

「そっ...そんなこと///」

「ありがとうございます。ですが俺なんてモテないですよ。前も余り話し掛けてくれる女の子っていなかったんですよ?」

 

そう、前の世界では何か女子の視線を感じるけど後ろ見ても誰も居なかったし、俺から話し掛けても皆顔赤くしながら挙動不審で話してたし。元々話し掛けてくれる女子なんて居なかったですしおすし。

よく同級生の男子からは、「蝙蝠の糞が頭に落ちて死ね」って言われたんだよ?。何処のファミコン作品だよ!。自分の身長の高さから飛び降りても死なないし。

 

~シャチホコ~

 

「おっと、紹介が遅れたな。俺はニール・ヴァンスだ!。見ての通り種族はドワーフだ。宜しくな!」

「よろしくお願いします」

 

予想通りだ。

 

「ん?。兄ちゃん...えーっとレイトっつたかな?。その武器を見せてくれないかい?」

「これですか?、どうぞ」

 

いきなり真面目な顔になった。特に害は無さそうだから渡した。

 

「うーん。!。レイトの兄ちゃん!これは何処でてにいれたんだい!?」

「あー、それはですね...」

 

俺は今までの事を話した。そして三種の神器のことも。

 

「へぇー。伝承でしか聞いたことなかったけどまさか実在したとはねぇ...」

「はい、それで今回ここに来たのは、ある杖を探しているのですけど」

「杖?。何でだい?」

「いえ、明日ギルドの方で模擬戦があるんですよ。それでこれを使うと、公正ではないので打撃武器として使いたいのですが」

「杖を打撃武器って...確かに強ち間違えじゃないけどさ。駆け出しの魔法使いの冒険者は皆そうだしね」

「出来れば硬くて魔力を通しやすいものにしたいのですが、ありますか?」

「ちょっと待っててくれ、今倉庫を見てくる」

 

ニールさんは鍛冶場の奥に行った。暇だったからスーと雑談する。っと思ってるとスーが話し掛けてきた。

 

「それにしても、凄いもの探してますね。最初から打撃武器目的で杖を買おうとしてるなんて」

「あれ?。皆そうなんじゃないの?」

「元々売られている武器自体が高いのです。基本は冒険者を始めるとき、全員に無償で魔法使い志望ならば杖が配られるのです。けど何故魔法使いの駆け出しは魔力が0に等しい人が殆どで、自分の望まない戦い方である打撃武器として戦わなければいけないのです」

 

なるほどね、要約すると駆け出しの魔法使い達は「魔法を使うときの魔力?、あるか馬鹿!そんなことより打撃攻撃だ!」みたいな感じかな?。うん。我ながらいい例えだ。

 

「実際、私もそうだったので」

「え?、お前魔法使い志望なの?」

「何か悪い事でもありますか?」

「いや、別に」

 

少し不機嫌そうな顔とアホ毛だった。

 

「だけど、何であの時死にそうだったの?」

「はい、まだ魔力を余り持っていなくて...出会った瞬間魔法を一生懸命使ってたら魔力切れになってしまって...それで、あんなふうになってしまいました」

 

電池切れってことか。

 

「ふーん」

「レイト様はどれ位魔力を持っているのですか?」

「俺?。俺は全然持ってないよ?御札なしだとね」

 

元々一般人だったし。

 

「そうだったのですか...」

「期待してた?」

「まぁ...少し...すみません...」

「気にしなくていいよ」

 

少しシンミリしてしまった。どう話を持ちかけようか。

 

すると、

 

「おーい、あったぞー!」

 

ニールさんが戻ってきた。ちょうどいいや。

 

「いいのがありましたか?」

「おう!。いいのがあったぜ!。どうだ!コレ見てくれ!」

 

と言って見せてきたのは大量の金色の金属のようなものだった。すると、スーが驚いた。アホ毛と一緒に

 

「それってオリハルコンじゃないですか!?。しかもこの量!。レイト様!。これは流石に高いと思いますよ!?。辞めた方がいいのではないですか!?」

 

へぇー、これがオリハルコンか。確かオリハルコンは、魔力を非常に通しやすく、衝撃に強い。主に山地の地下でしか採取出来ない。更に、掘り当てるには難しく、採掘場の周りは魔物が彷徨いているので危険。だからかなり値段で取引されているらしいな。

 

「ニールさん、幾ら?」

「そうだなー。いくら俺が値引きしたとしても、オリハルコンだしこの量だしな。魔法通貨1枚と金貨200枚ってとこだな」

「魔法通貨!?。ダメです!手が出ません!。これはダメです!」

「魔法通貨1枚と金貨200枚でしたっけ?、少し待ってください。マネーボックス」

 

マネーボックスを開き、魔法通貨1枚と金貨200枚を取り出した。

 

「どうぞ」

「うお!、本当に出てきた!。ちょっと待っててくれ、計算するからな。....よし、ちょうどだ。まいどあり!。昼頃に来てくれ。何か注文はあるか?」

「あっ、形を棍棒型にしてください」

「分かった。できるだけやってみるさ」

「よろしくお願いします。スー、行くよ。スー?、スー!」

「ぷふぁ!?。どうしましたか?レイト様?」

「いや、お前が凄い顔してたから」

「誰だってあのお金を見ればそうなりますよ!」

 

「ぬ」と「ね」の区別が付かなそうな顔してた。アホ毛はピコピコ左右に動いてた。神秘のアホ毛。

 

「以外でした。レイト様がそんなにお金持っていたなんて」

「そんなに以外だったの?」

 

少し、いや結構傷つく。

 

「はい、ですがよく考えて見ればそうですよね。だってレイト様は神が遣わした最後の英雄ですもんね」

「そうだな」

 

俺とスーはそんなことを話しながら市場を歩いていった。

 

 

no said

 

 

「ふウん?、彼が...」

 

2人が歩いてる近くの路地裏から幼い女性のような声が聞こえた。

 

「暇つぶしにここら辺を散策シテミタケド、面白い子を見つけチャッタ」

 

嬉しそうに呟く声の主は黒いトカゲのようなものだった。とても目立つ見た目をしているが、周りの人達はこのトカゲに気づいていない。恐らく視線を阻害する魔法を使ったのであろう。

 

「明日だ、明日だよ。明日ニナレバ会えるよレイト・カミジ君。タノシミダナァ」

 

その姿は自分の楽しみを我慢しているようにも見えた。

 

「今はまだタタカエナイヨ。だって僕、イマは可愛いトカゲダカラネ!」

 

黒いトカゲはこの場を去った。




キャラはイメージと合っているでしょうか?
最後のキャラについては私の活動報告を見て頂けるとよく分かります。
シャチホコとは閑話休題のことです。よく分からない人は22話を見てください。(宣伝乙)

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