異世界に転生したけど俺が強すぎて話にならない   作:しらす丸

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どうもしらす丸です。もうそろそろでテストが終わるので、更新が若干早くなるかも知れません。テストも執筆の方も頑張ります。
話しは変わらますがまだ、キャラ案のアンケートは募集してますので、是非参加してください。
今回は初めての事件が起こります。
それではどうぞ。


~13話~ これは事件だ。そう、事件何だよマジで、試験とかじゃないかr((

麗飛side

 

どれくらい森の奥まで行ったのだろうか。数えてないから分からんが。

 

「なぁ...あとどれ位で着くんだ?。その、住処ってとこに?」

「つべこべ言わずに付いて来るニャ」

「ハイハイ、分かりました」

 

まったく、少しくらい、場所とか教えてくれればいいものを。これだから最近の若者は...俺もだった。

 

「着いたニャ。ここが私達の住処ニャ」

「フーン、ここが」

 

着いた場所はどこかの集落だった。まぁ基本的に家はツリーハウスみたいだな。

 

「今からここの長に会いに行くニャ。もう少しの辛抱ニャ」

 

ここの長か。どんな人なんだろう。人じゃないけどね。マールの後に付いて行くと、比較的大きめな家を見つけた。森の中だし、これが限界なのだろう。家の前でマールが叫んだ。

 

「偵察部隊、マール、侵入者を捉え帰還しましたニャ」

 

上の奴にもその語尾かよ、俺の国だったら病気的な目で見られるわ。

 

「...」

「マール、帰還しましたニャ!」

 

だが、部屋の向こうからは声がしない。マールは一生懸命長を呼んでいる。けど変わらず語尾はニャ。向こうは真面目なのだろうが、こっちは巫山戯てるようにしか思えんな。

 

「おかしいニャ...長が居ないのかニャ?...いやでもそんなことは無いはずニャ...,」

「どうした?長って人がいないのか?」

「そうニャ。けどおかしいニャ。長は絶対にサボらないニャ。殆どの時間をこの家の中で過ごすんだニャ」

 

なんか怪しいな。

 

「少し中を見てみれば?」

「うーん。本当は禁止だけど、やってみるニャ」

 

そう言ってマールは家の中を覗いた、入口は葉っぱを暖簾みたくしたものだからな。覗きやすい。

 

「うにゃ!?」

 

いきなりマールが声を上げてびっくりした。やめろよ、こっちもびっくりするじゃないか。

 

「どうした?」

「長がいないんだニャ!。こんなの絶対有り得ないんだニャ!昨日まではいたのに!」

「!そうなのか!?」

 

だとしたらほぼ事件じゃないか!。

 

「少し待っててくれニャ。これからほかの部隊も呼んで、話し合うニャ!」

 

マールはそう言って何処かに走り出した。俺はどうしようか、多分関わるなとか言われそうだけど知ってしまったからには協力したい。とりあえずこっちはこっちで捜査を進めるか。

 

「まずは現場確認」

 

周りを確認して、家の中に入った。中はネプチューンの村長の家を少し小さくして、応接間のみの部屋見たいだ。台所も一緒にくっついてるみたい。

現場を見てみると、特に荒らされた形跡はない。血の形跡もない。もし殺されたとしたら、血は地面に飛びつくかもしれない。しかもこの家の地面は土だから、血を服にもまあまあの時間がかかる。布で拭くのも難しいし、だからといって掘るのも変に跡が残る。ここで殺されたというのはないかも。

ん?...まてよ?...てか魔法使えば1発で終わりじゃね?。そうだよ!それしかないよ!。誰だよ現場確認とか言ったヤツ!。とりあえずこれ以上中にいると変な奴に思われるから、外に出た。

 

「タイムズビジョン」

 

空間系の魔法。ビジョンは使用者が知っているところを、リアルタイムで映し出してくれる。これは過去を映し出す魔法だ。これもサーチと同じく魔法紙で唱える魔法だ。これを使う人は凄腕で金持ちの探偵らしい。

唱えると目の前に四角い画面見たいなものが出てくる。

 

「ここで昨日あった出来事を見せてくれ」

 

そう言うと、画面には今俺がいる部屋が映った。その中に俺は居ない、つまり昨日を映している。その中には長らしき猫耳の女性がいた。この魔法、映像は見れるが音は聞こえないので、なに喋ってんのか分かんない。女性は暇そうにウロウロしてる。少し時間を飛ばそう。少し飛ばすと、長らしき女性が外から何かを聞いて、顔を青くした。何かを聞いたのだろう。その後何かの準備をして、暗くなった頃、長らしき女性はこっそりと家を出た。

 

「さっきの人の後を追ってくれ」

 

そう言うと画面は切り替わり、さっきの女性が見えた。周りを気にして集落から出たようだ。少し進んだあと、いきなり長らしき女性が上に引っ張られた。そのまま糸の様なものに包まれ何処かに連れ去られた。画面はその後を追う。追った先は何処かの洞窟だった。長らしき女性はそのまま洞窟の中に置かれた。これやばくね!?。誘拐だよね!?。

そしてマール達が帰ってきた。俺はタイムズビジョンを解いて、マールに向かって走った。

 

「連れてきたニャ!」

「マール、連れてきたところで悪いんだが長の場所が見つかった」

「そうなのかニャ!?」

「今から行ってくるお前はここの警備をしとけ」

「ダメニャ!、私も行くニャ!」

「いや、だめだ。これは危険だ、俺1人で行く。心配するな、必ず長も俺も生きて帰ってくる」

「信用しても、いいのかニャ...?」

 

マールが聞いてくる。当然平気だ。だって俺は、

 

「俺は、神が遣わした最後の英雄だ。絶対に帰ってくるさ」

 

マールは少し考え、決心したように言った。

 

「分かったニャ。けど、どっちも生きて帰ってくるニャ」

「あぁ。勿論だ」

 

俺は御札で走る速度、体力、足の筋力をMAXにして走り出した。事は時間を急ぐ、早くしないと。俺は洞窟まで、全力で走って行った。




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