今回は猫耳娘の名前が明らかになる回です。
それではどうぞ。
とりあえず俺は猫耳娘と話して始めた。
「んで、お前の名前は?」
「それはそっちが先に言うのが礼儀ニャ」
なんだこいつ?イライラするな。イライラを抑えながら俺は話した。
「俺はレイト・カミジだ。で、あんたの名前は?」
「私はマールだニャ。獣人族ニャ」
何だか狩人のネコみたいな種族だが、この世界には様々な種族がいるらしい。因みに俺やネプチューンの村長などは人間族だ。フェンさんはエルフ族という種族だそうだ。耳が細長いし多分とは思ってたけど予想はあってた見たいだ。エルフかー、やっぱり異世界に来たんだなと思わせるね。
猫耳娘もといマールは獣人族。耳や尻尾が特徴で、人間族みたく、頭の両側に耳がない。頭に耳が生えている。様々な場所に住んでいて、そこの気候に合わせ、違う進化を遂げて来たようだ。
「へぇー獣人族か、俺は人間族だ」
「ただの人間族がここに何しに来たんだニャ?」
「ちょっとした旅をしてるんだ。あの時はここを通過しようとしたんだ」
「旅をしているのニャ?。何の旅だニャ?」
「世界を救う旅だよ」
「それはちょっとした旅じゃないニャ!」
なかなかいいツッコミ具合だ。こいつはいじられキャだな。
「世界を救うって、最終的の目的はなんなのニャ?」
「アポロンってあるだろ?。そこにいる魔神を倒すためだ」
「ダメニャ!それは危険だニャ!今すぐ旅をやめるニャ!」
「何が危険なんだ?」
「私は口でしか聞いたことないけど、どの魔物よりも格段に強いと言われているニャ」
「ふーん。どの魔物よりもね...」
そんなに強いのか?。魔神って。まぁ俺に倒せるのか否かだよな。
「まぁ、こう見えても英雄なんで」
「え...英雄!?。まさかお前が風の噂で流れてきた神が遣わした最後の英雄かニャ!?」
「あぁその通りだ」
「そっ...そんな人に傷の手当をしてもらうなんて...ある意味光栄だニャ」
「そんな改まらなくていいぞ。さっきと同じでいい。んで、お前はどうして俺の所にきた」
「さっき仲間の1人から侵入者がいたと連絡を受けて目標に行った結果がこれニャ」
マールは小学生ほどの小さな足を見せた。大部腫れは引いてきたようだ。これなら歩けるかもな。
「そりゃ災難だったな。それよりも腫れは引いた様だな。一応湿布薬と包帯は毎日清潔なものを使え。」
「あっ...ありがとうニャ」
「んじゃ、俺は帰るか」
「待つニャ」
俺が立ち上がるとマールがおれの服の腰あたりを掴んだ。何だ何だ?住処まで送れってか?。
「何だよ」
「怪我の応急処置をしてくれたことは感謝するニャ。けれどお前はあくまでも侵入者ニャ。こっちに来て貰うニャ」
それもそうかと俺は大人しく、森の奥へとついて行った。
マールside
私達の縄張りに侵入した者がいたと連絡を受けたニャ。とりあえず報告された場所にこっそり忍び寄った。いたニャ。少し先に見えるけど私達の種族は目がとてもいいので、ハッキリ目標が見えるのニャ。
音を立てずに、ナイフを構え、飛びかかる準備をする。この足の速さからは誰も逃れられないニャ!。とりあえず首辺りに刃を立て、そこから思いっきり柄をお腹に当てて墜すニャ。
思いっきり走って侵入者に飛びかかると侵入者は驚きもせず、サッと避けた。悔しいニャ!。それにあの反応速度は...!?。
奇襲には失敗したけどここは思いっきり立ち上がり、1発で柄をお腹に当てるニャ。けどそこで事故は起こったニャ。
「うにゃ!?」
足を挫いたニャ!。凄く痛いニャ!。そのまま地面に倒れたニャ、凄く痛いニャ!。
「うっ...うにゃゃゃぁぁぁぁ!!!」
思わず声を上げて泣いちゃったニャ。痛くてしょうがなかったんだニャ!。
「ほらほら、あんな体勢になるからだ。見せてみ。直してやる」
侵入者が話しかけて足を見せろと言ったニャ。背に腹は変えられないので、大人しく差し出したニャ。
魔法で傷を癒し、湿布薬と包帯で応急処置をしてくれたニャ。
「とりあえずこれで腫れが引くまで待ってろ」
「にゃあ...面目無いニャ...」
恥ずかしいニャ...。そう思っていると、侵入者が話しかけてきた。
「何でここに来た?」
「そっ...それはここが私達の縄張りだからニャ!」
当たり前ニャ!、大体お前がここに侵入したからこうなったんだニャ!。
「ごめんな。ここが縄張りだったなんて知らなかったんだよ」
「分かったニャ。腫れが引いたら来て貰うニャ」
「は?何言ってんだ?」
「当たり前ニャ!傷ついたレディを1人で返すなんて、男のやることじゃ無いニャ!」
こうなったら、縄張りの長に話して思いっきり報復を受けてもらうニャ!。うぅ...足に響くニャ...。
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現在、キャラ案についてのアンケートをおこなっております。2017/05/31 19:00までですので、是非活動報告からご参加ください。