ラブライブ!サンシャイン!! 〜希望の光〜   作:リオート

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洋希「ヨハネ、誕生日おめでとう!」
善子「だから!ヨハネじゃなくて...ってあれ?」
洋希「今日1日ぐらいはヨハネって呼んでやるよ」
善子「できれば毎日よんでほしいところね」
洋希「ほい、これプレゼントな。堕天使グッズをいくつか取り揃えたぞ」
善子「あ、ありがとう...」
洋希「あと、特別ゲストを呼んだんだ」
善子「特別ゲスト?」
洋希「ちょっと待ってろ」
善子(部屋出ていったけど...誰かしら一体...)
???「待たせたな、堕天使ヨハネよ...」
善子「あ、あんたはまさか...」
ロキ「そうだ!我はロキ!今日は貴様の生誕を祝う儀式だといいて降臨してやったぞ!さあ!我が願いをかなえ...」
鞠莉「善子!HappyBIRTHDAY!!ケーキをもって...」
ロキ「...あ」
鞠莉、ダイヤ、果南「...」
洋希「よ、善子...これで...満足だろ?」
善子「私に擦り付けないで!!」
鞠莉、ダイヤ、果南(ああ、今のは見ちゃいけなかったやつだ...)

どうも皆さんこんにちは、リオートです!
投稿日の関係上遅れましたが、善子...いや堕天使ヨハネ!誕生日おめでとう!本編では洋希と堕天使ごっこでこれからも楽しんでくれ!


それでは、みんなも本編へ一緒に〜〜堕天しない?


第67話 Return Of ZERO

千歌「また0かぁ〜」

 

ダイビングショップのテラスに設けられた椅子にもたれかかりながら千歌が唸る。先程の最悪の報告を受けた後、俺と千歌と曜は果南先輩の所で話し合いをすることにした。

かき氷をシャキシャキと崩しながら曜が言う。

 

曜「入学希望となると、別なのかな...」

 

Aqoursは確かに人気が出ている、それは帰りの出来事が物語っている。

 

 

〜数時間前〜

 

 

 

女子A「あの!Aqoursの果南さんですよね!」

果南「えっ!?」

女子A「やっぱりそうだ!...あの、サインください!」

 

果南先輩が理解する間もないまま、ほかの高校の生徒らしい女の子は色紙を差し出した。突然のことに、果南先輩はタジタジとする。

 

果南「わ、私でいいの?」

 

果南先輩が尋ねると、「もちろん!!お願いします!」と迷いない返事が飛んできた。そうして果南先輩は色紙を受け取り、なれない手つきでサインを書き始めた。

離れた所では、曜がファンの方と写真撮影をしていた。

 

女子B「じゃあいきますよ〜全速前進!」

曜「よ、ヨーソロー...」

 

こちらもファンの対応に慣れていない様子。すると近くにいた黄色と赤紫混じった髪をした男の人がしゃべりだした。

 

Ⅳ「あれではファンサービスになっていませんねぇ、では曜さんの1番のファンである、この僕がファンサービスのお手本を見せてあげま...」

カイト「Ⅳ、ここはお前のいる場所じゃない!俺とダイヤの前から消え失せろ!破滅のフォトン、ストリート!!」

Ⅳ「ぐぉおおおお!!」

 

こんどは金髪に緑色の前髪をした目つきの悪い男の人が現われ、曜のファンに腹パンをした。

 

ハルト「いきなり次元を移動する兄さんは嫌いだ...」

カイト「ハルト!?なぜハルトがここに!?」

ハルト「嫌い」

カイト「ハルト...ハルトオオオオオオオ!!」

ハルト「ちなみに僕は善子ちゃん推しだから、よろしくねマネージャーさん」

洋希「は、はぁ...」

 

そう言い残し、少年は2人を引きずりながらこの場を去っていった。あ、ああいうファンもいるんだなぁ...。

 

女子C「握手してくださ〜い!」

ルビィ「ピギィ!!」

 

声のする方を向くと、ルビィがファンの人に追いかけられていた。

スクールアイドルをやってきて、ルビィの人見知りは治ってるかと思ったがそうでもなかったみたいだ。まだまだ成長していくってことで、前向きに捉えとくか。

 

ダイヤ「お待ちなさい」

 

ダイヤさんに声をかけられた女の子は、ルビィを追うのやめ立ち止まった。

 

ダイヤ「代わりに、私が写真をとらせてあげますわ」

女子C「ど、どちら様ですか?」

ダイヤ「ヴッ...」

 

予想外のセリフにダイヤさんはもちろんのこと、俺自身も結構驚いた。

なぜあの子はルビィちゃんを知っていてダイヤさんを知らないのだろうか...。

 

女子D「あ、あのぉ...」

洋希「ん?」

 

後ろから声が聞こえたので振り向くと、身長がルビィと同じぐらいのメガネをかけた女の子が色紙を抱きしめてモジモジしていた。

 

洋希「どうしたの?」

女子D「えっと...サインを頂きたくて...」

 

そういって申し訳なさそうに色紙を渡してきた。

もしかして、本人に言うのが恥ずかしいから代わりに貰ってきてくれってやつかな?見た目的にも控えめな感じだし。

 

洋希「いいよ、誰のサインがほしいの?」

女子「えっ!そ、その...あなたに...洋希さんに書いて貰いたいんですけど...」

洋希「?...お、俺!?」

 

まさかの要望に、思わず受け取った色紙を投げ飛ばす所だった。そうか...ついに俺にもファンが出来ちまったのか...。これは俺もスクールアイドルデビューを...ってするわけねぇだろ!!

...でもどうして俺なんだろう...。特に目立って表舞台に立ってないし、動画にもほとんど出てないのに、俺を選んだんだろう。

気になった俺はその子に直接質問した。

 

洋希「ちょっと聞いてもいいかな?」

女子D「な、なんですか?」

洋希「どうして俺なのかな?」

女子D「えっと...」

 

少し考え込んだのち、メガネをクイッと両手で持ち上げ整え、その答えを話してくれた。

 

女子D「私、高校は浦の星じゃないんですけど、内浦に住んでるんです。それでたまに帰りの道でAqoursの練習を見かけるんです」

洋希「そうなんだ」

女子D「その時、洋希さんがAqoursのみなさんの練習をサポートしてる姿をみて、かっこいいなぁって思ったんです」

洋希「へ、へぇ...」

 

面と向かって「かっこいい」の言われるのが経験上ないであろう俺は、恥ずかしさで頬をかく。

だがこれで日常的なところも見られてるってのがよくわかった、今後は気をつけねぇとな...。

 

洋希「そこまで言われちゃあしょうがないな、じゃあ遠慮なく書かせてもらうね」

女子D「お願いします!」

 

俺も果南先輩と同じく、サインなど生まれて始めて書く。なので名前をそれっぽく書いてみせたが、下の方に余白が出来てしまった。どうしようと考えた時、彼女の名前を書こうと思いついた。

 

洋希「君、名前はなんて言うの?」

女子D「名前ですか?えっと、椿...椿愛梨っていいます!つばきはそのまま「椿」で、あいりは「愛」に「(なし)」って書きます!」

洋希「椿愛梨...いい名前だね!」

 

早速その素晴らしい名前を空欄に書いていく、俺のファン第1号の名前をありがたく感じながら書き留めてると、椿さんが口を開いた。

 

椿「Aqoursももちろん大好きです。応援したくなります。でもそれ以上に私は、裏でみんなを支えている洋希さんのファンになったんです!だからこれからも頑張ってください!!」

 

書き終わったと同時に、俺の目頭がジーンと熱くなるのを感じた。人の言葉で、ここまで感動させられたのはいつ以来だろうと思いながら、完成した色紙を椿さんに渡した。

 

洋希「ああ!!椿さんの想いに答えられるように俺、頑張るよ!だからこれからも、Aqoursどもどもよろしくね!」

椿「はい!ありがとうござました!」

 

満足気な表情のまま、椿さんは走り去っていった。

ありがとう椿さん...俺もっと頑張るよ...!

 

ダイヤ「いいですわねぇ...ファンが出来て...」

洋希「うわぁ!びっくりしたぁ!どうしたんすかそんな死にそうな人みたいな声出して...」

 

背後からヌルッと出てきたダイヤさんに驚き、反射的に距離をとった。まじで幽霊かなんかと勘違いしたぞ...。

 

ルビィ「さっきの人もそうだったんですけど、お姉ちゃんのこと認知してる人が少ないんですよね...」

洋希「そ、そうなの?」

 

まだ3年生は加入して間もないし、ライブもまだ2回しか行ってないからしょうがない...と言えないのは果南先輩や鞠莉さんにはファンが出来ているからだ。みんな...もっとダイヤさんを見てあげて...。

 

ダイヤ「なので次は...私がセンターでお願いしますわ...」

洋希「それは...要相談ってことで...」

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜

 

って感じで、Aqours1人1人に人気がではじめていることは確かだ。ん?ダイヤさんがのけものじゃないかだって?そんなまさか!けものはいてものけものはいないはず...今度はダイヤさんをもっと目立つ位置にしてあげよう...。

 

千歌「あんなに大人気だったのに〜」

曜「洋希にファンができるぐらいだもんね」

洋希「ふっふっふ、もっと褒めてくれてもいいんだぜ?」

曜「スゴーイ、オメデトー」

洋希「もっと、感情込めてほしいなぁ...」

 

棒読みで賞賛してくれた曜に、落胆した俺はイチゴ味のかき氷を1口頬張る。火照った体に、冷たさが染み込む。

 

千歌「これで生徒が増えなかったら、どうすればいいんだろ...」

 

問題なのはAqoursの成果が直接浦の星への入学希望に結びついていないこと。このままだと、ラブライブ優勝を勝ち取ることができても、もう1つの目的である浦の星存続が達成できない。だとすればなにか他に案を出さなければ...。

 

曜「たしか、μ’sはこの時期にはもう廃校を阻止してたんだよね」

千歌「えっ?そうだっけ?」

曜「だよね洋希?」

洋希「ああ、学校説明会にも多くの人が参加してたらしいぜ。まあ、その説明会で穂乃果さんがライブ途中で倒れるっていうアクシデントもあったけど、それでも音ノ木坂への入学希望者は減ることなく、存続が決まったってわけさ」

千歌「差があるなぁ...」

 

μ’sの功績を聞いて、ますます弱気な雰囲気になる千歌。

 

果南「仕方ないんじゃない?」

千歌「えっ?」

 

ダイビングを終えた果南先輩が、俺たちのところへ戻ってきた。青色のダイビングスーツに身を包んだ果南先輩は、やはり魅力的である。

 

果南「ここでスクールアイドルやるってことは、それほど大変ってこと」

千歌「それはそうだけど...」

果南「うちだって、今日は予約0」

 

果南先輩は話しながら、チャックに手をかけダイビングスーツを脱いだ。下に水着を着ているのだが、持ち合わせのダブルメロンがその姿を現した。思わず俺は目線を外に逸らした。

 

曜「あ、洋希が果南ちゃんの胸みて目を背けたぞー。絶対エッチなこと考えたぞー」

洋希「い、いちいち言わなくていいだろ!」

果南「...変態」

 

胸元を腕で隠しながら、罵倒されてしまった。これも俺が悪くなるんですか...?

 

果南「なんて冗談だよ、ダイビングスーツって海から上がって着てると熱いんだよね。だからこうやって脱いじゃうんだよ」

洋希「はぁ...」

曜「洋希は無駄に正直なところがあるからね」

洋希「無駄には余計だ!」

 

昔からそうだ、俺は良く顔に出ると言われる。それがここに来てさらに悪化してしまっている。ポーカーフェイスは、俺には到底できない代物だ。

 

果南「話を戻すけど、ここは東京みたいに、ほっといても人が集まるところじゃないんだよ」

 

果南先輩の言う通り、内浦は元々人口や観光客が多くない。東京のように、人がごったがえすことはないだろう。地方の厳しいところはこういうところだ。

 

千歌「でも、それを言い訳にしちゃダメだと思う...」

果南「千歌...」

千歌「それがわかった上で、私たちはスクールアイドルやってるんだもん!」

 

立ち上がった千歌は、それまで手をつけなかったみかん味のかき氷を一気にかきこむ。ムキになってるのか、その手が緩まない。

 

曜「千歌ちゃん!一度に全部食べると...」

 

曜の忠告を無視し、ものの数秒でかき氷を平らげた千歌は突如として走りだした。

 

洋希「千歌!どこいくんだよ!」

千歌「1人でもう少し考えてみる!」

 

威勢よく言ったのはいいのだが、途中頭を抑え始めて苦しみだした。あれだ、冷たいものを一気に食べると頭がキーンとするやつだな。

曜と果南先輩もそれがおこるだろうと思っていて、その光景をみて少し笑みを浮かべていた。ようやく頭の痛みがおさまったであろう千歌は、再び帰り道を走り出した。

 

曜「考えるかぁ...どうすればいいんだろうね」

果南先輩「洋希、なにかいい方法思いついたりしてない?」

 

果南先輩に尋ねられるが、特にこれと言った名案を思いついていない。

 

洋希「んー、Aqoursの人気が学校の人気と結びつかないとなると、なにか他にやらなきゃいけないのかなって...」

果南「他の事かぁ...」

 

ライブだけじゃなく、違った行動を起こさないとAqoursは、浦の星は世に認められないのではと考えてる。ならどうすれば世に認められるようになるか。

千歌がいなくなった後も、色々と話し合いをしたが、答えは見つからなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜、俺はベットで横になりながら、μ’sとAqoursの何が違うかを考えていた。

 

洋希「何が違うんだろうな...」

 

別に彼女たちが特別な才能を持っていたわけじゃない。ただひたすらに、他のスクールアイドルに負けないように努力していた。それはことりさんと話した時にハッキリした。Aqoursも同様に、学校を救うため、ラブライブで優勝するために、毎日毎日努力を積み重ねている。だとしたら、μ’sとAqoursで異なる部分は、一体どこだろう。時代?場所?スクールアイドルのレベル?いや、それ以外にもあるはず...。

頭の中で暗中模索になっている時、俺のスマホがブルブルと震えだした。なんだろうと思い手に取ると、画面に「高海千歌」と表記されていた。

千歌からの電話...さっきのことについての相談だろうか?

画面をスライドして、通話を始める。

 

洋希「もしもし?」

千歌[あ、ひろくん?今平気?]

洋希「ああ、なんか相談か?」

 

体を起こし、ベットに腰掛ける姿勢に変え、千歌の返答を待つ。相談...というには声が弾んでるようにも聞こえた。

 

千歌[あのね、私もう一度東京に行ってみたいんだ!]

洋希「と、東京に?」

千歌「うん!見つけたいんだ、μ’sと私たちのどこが違うのか、μ’sがどうして音ノ木坂を救えたのか、何がすごかったのか、それをこの目でみて、みんなで考えたいの!」

 

千歌の考えはだいたい俺と同じだった。μ’sとAqoursの違いはなんなのか。ただ、千歌はその先を考えて、何をすべきかを導きだした。東京で音ノ木坂をてんμ’sを見れば、なにかわかるかもしれないと...。

 

洋希「千歌にしてはなかなか名案を出したな!」

千歌[でしょ!だから明日、みんなで東京に行こう!]

洋希「随分急だな。まあ、俺は構わないぜ」

千歌[やった!じゃあ他のみんなにも聞いてみるね!集合時間とかはその後に教えるね!]

洋希「あいよ」

千歌[寝坊して集合時間遅れちゃダメだよ!]

洋希「いつも迎えに来てもらってる相手に言うセリフか?」

千歌[...じゃあまた後で!]

洋希「あ!おい!」

 

痛いところをついた瞬間に、千歌のほうから強制的に切られてしまった。寝坊の心配あるのはあいつの方なんだよなぁ...。

 

洋希「東京...か...」

 

正直最近の東京にいい思い出はない。なんせ「0」の数字がトラウマ化した場所だ。それに「0」の数字を見ると決まって頭に浮かぶのは聖良さんの言葉。表面上は気にしてないが、やはり心の奥深くには、しっかりと刻み込まれている。だからと言って、東京へ行くこと躊躇うつもりは無い。俺も千歌と同じで知りたいのだ。μ’sを...彼女たちの凄さを...この目で...。

 

明日の準備をある程度済ませ、千歌から集合時間を伝えられた俺は、かの地への降臨のため、体を休めるのだった。




梨子「みんなが東京に...」
瑠美「どうするの?この本...」
梨子「と、とりあえず明日駅のロッカーに入れて置いて...」
瑠美「大丈夫かなぁ...それ」
梨子「な、中身さえ見られなければいいのよ...」
瑠美「別にバレてもいいんじゃ...」
梨子「ダメよ!バレたら私が恋に飢えた女だと思われるわ!それだけは絶対あってはならないわ!洋希くんにとって、私は清廉潔白な女の子だと思われてるんだから...」
瑠美(絶対ひろくんそんな風に思ってないだろうなぁ...)



ここまでよんで頂きありがとうございます。
最近思うことがあるのですが、私の小説、たまに別作品のキャラを主の勝手なノリでだしてしまうのですが、そうなるとクロスオーバータグをつけた方がいいのでしょうか...?自分的には本編には影響させてないので付けなくてもいいかなと思っているんですが...。そのへん詳し人がいらっしゃったら是非教えてください。

それでは、次回もお楽しみに!ヾ(・ω・`)

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