千歌「決まったね」
洋希「お前らもμ'sと同じで海外いくんだな」
千歌「うん、それはそうなんだけど...」
洋希「どうした?」
千歌「この小説、第1期で1年経ってるよね?」
洋希「そうだな」
千歌「それで映画の公開日が来年の1月じゃん」
洋希「ああ」
千歌「映画までにこの小説終わらないよね?」
洋希「...君のような勘のいいガキは嫌いだよ」
どうもみなさんこんにちは、リオートです!
映画の公開日が決まっていまから楽しみで仕方ないです!Aqoursも海外進出かぁ...どんな経緯で行くのだろうか...。大人μ’sはでてくるなのかなぁ...。
いろいろ考えてしまいますね。
それでは、本編へどうぞ!
曜「うーん...」
スマホを見つめながら、その時を今か今かと待ちわびてる曜、果南先輩、ダイヤさん。
予備予選から数日たち、今日はその結果の発表の日なのだ。だからこうしてみんなで集まっているのだ。
ルビィ「まだぁ?」
ダイヤ「全く!どれだけ待たせるんですの!」
姉妹そろって結果が待ちきれない様子。ダイヤさんが、愚痴をこぼすのは違和感ないけど、ルビィが愚痴っぽくなるのは珍しい。それほどに結果が気になるのだろう。
果南「あぁ!!こういうの苦手!!」
千歌「落ち着いて...」
イライラしている果南先輩を千歌が落ち着かせようとするが、当の本人は「ちょっと走ってくる!」といってその場を離れようとした。
千歌「結果が出たら知らせるねー!!」
果南「いいよ!!」
千歌「じゃあ知らなくていいのー?」
うぅーー!といいながら果南先輩は元の位置に戻った。
結果は知りたい、だがじっと待っていられない。今の行動は感情が揺さぶられてる証拠だ。
すると今度は、俺の隣に座る鞠莉さんが俺を挟んだ隣の花丸に話しかける。もちろん腕には既に鞠莉さんの柔らかなものがくっついているのは言うまでもないだろう。
鞠莉「あんまり食べると太るわよ?」
花丸「食べてないと落ち着かないずら!」
花丸は口をモグモグさせながら鞠莉さんに反論する。ここに集まってからというもの、花丸はその手を止めることなく食いに食っている。さすがに食いすぎ...じゃねかな...。
洋希「花丸、そのまま食い続けたらほんとにぷっくりお腹になっちまうぞ?俺は、今の花丸でいてほしいからさ、だから、食べるのは...」
花丸「わかったずら、今は精神統一して結果を待つずら」
洋希「ず、随分納得するのが早いな...」
特に確信的なこともいっていないのに、花丸は持っていたお菓子をバックに詰め込んだ。それ、帰ってから結局食べるんだよな...。
洋希「あと鞠莉さん、いつまでくっついてるつもりですか?」
鞠莉「マリィはヒロキが近くにいてくれないと落ち着かないのぉ、だから結果発表まではこのまま!」
洋希「まじで言ってます?...」
嫌というわけではないが、如何せん俺の理性が破壊されてしまうのではと思っている。そんな心配をよそに、鞠莉さんはさらに抱きつく力を強める。
鞠莉「感じるでしょ?私の心臓の音。こんなに近いんだもの、ね?」
洋希「...///」
いつもよりセクシーな声で囁いてきたので、俺の体温が夏の暑さにプラスして上がっていく。正直いうと、心臓の音より感触の方を無意識に味わってしまっている。
花丸「1、1、0っと...これで電話を...」
洋希「MATTE!!絶対悪いの鞠莉さんだから!通報しないで!」
もしもしポリスメン?をしようとした花丸を残った手で止める。女の子に抱きつかれて逮捕なんて、犯罪史上例を見ないぞ。
鞠莉「でもねヒロキ、か...」
洋希「ここは日本です!!!」
鞠莉「そのセリフでなんだか安心したわ!ありがとうヒロキ!」
洋希「どういたしまして...ははは...」
テンプレをしたところで、ようやく鞠莉さんの体が離れた。なぜ発表前にこんなに疲れなければいけないんだ...。
ヨハネ「リトルデーモンのみなさん」
突然しゃべりだしたヨハ...善子の方に、俺たち3人が視線をむける。善子の周りには、星型の魔法陣(白テープで作成したもの)があり、星の先端にロウソクが灯されている。
ヨハネ「この堕天使ヨハネに、魔力を!霊力を!全ての...力を!!」
常人には理解できないセリフを吐き、腕を大きく広げ、天に掲げた。その瞬間、1台のトラックが颯爽と過ぎ去り、ロウソクの火を1本残さず綺麗に消していった。
善子「消すなーーーー!」
心からの叫びは残念ながらトラックの運転手には届かない。すると善子はチャッカマンを取り出し、再びロウソクに火を灯そうとした。
洋希「善子、それ店の人に迷惑だからすぐ片付けろ」
善子「ダメよリトルデーモン!もう一度やって力集めないと...」
洋希「善子」
善子「...はぁい...」
少し強めの口調でいうと、善子はしょんぼりしながらロウソクを片付ける。そんなに落ち込むことなのか?
洋希「はぁ...そう落ち込むな善子、こんど2人の時にいくらでも付き合ってやるから...」
善子「ほんとに!?言ったわねリトルデーモン!」
洋希「男に二言はねぇよ」
善子「よぉし!!」
堕天使モードでもない善子は、思いっきりガッツポーズをかました。また碌でもない約束をしてしまったよ俺は...
曜「きた!」
鞠莉さんたちと話しているあいだに、ついに結果発表の時間になった。
曜「ラブライブ、予備予選...合格者...」
魔法陣を片付けていた善子とルビィ、ベンチに座っていた俺と鞠莉さんと花丸もすぐに、曜の周りには集まった。みんな真剣な眼差しを、曜の持つスマホへとむける。
千歌「うう...緊張する...」
ダイヤ「Aqoursの「あ」ですわよ!あ!あ!あ!」
騒ぐダイヤさんをよそに、合格者が記載されたページへと飛んだ。そして曜が読み上げる。
曜「イーズエクスプレス...」
「い」から始まったということは、あいうえお順でいうと、「あ」のつくグループは合格してないことになる。つまり...Aqoursは...不合格!!
果南「嘘!」
千歌「落ちた...」
ダイヤ「そんなぁ!!」
洋希「ここまでか...」
あそこまでやってきて...あんなに練習したのに...俺たちは...もう終わりなのか...。
全員が絶望に浸る中、曜は陽気な声で思いがけないことをいった。
曜「あ、エントリー番号順だった」
まさかの事態にみんなでズッコケ。それならイーズエクスプレスは俺らよりずっと早いエントリー番号だから先に書かれててもなんも問題ない。にしてもほんとに焦るわぁ。
洋希「曜!お前なぁ!!」
曜「ごめんごめん、じゃあ改めて...」
曜は再度画面に目を向け、合格者の名前を読み上げていく。頼む...入っててくれ...
曜「イーズエクスプレス...グリーンティーズ...ミーナーナ...Aqours...」
千歌「Aqours!!」
Aqoursが入ってる!そうわかった瞬間、それぞれ思い思いのことを口にする。叫んだり、喜びの声を上げる人もいる。千歌は俺の方をむき、手をあげた。
千歌「やったよひろくん!予備予選突破だよ!」
洋希「ああ!やったな!」
お互いの手を当て、ハイタッチをした。
この結果が、俺たちのラブライブ優勝、そして浦の星を廃校から救う「希望」のひとつになってくれただろうと、俺の中で確信した。
洋希「で...これはいったい...」
果南「今日朝とった新鮮なものばかりだよ!」
結果を知り、祝賀会を開くため、一旦それぞれ家に帰ってから部室にやってきた。みんながお菓子を揃える中、果南先輩は1人だけ採れたての魚を持ってきた。しかもそれをわざわざクーラーボックスに入れて持ってくるという、果南先輩らしいはからいだ。
千歌「なんで...刺身?」
果南「だって、干物じゃお祝いっぽくないと思って」
洋希「そういう問題じゃないと思います...」
俺の言葉に、隣の千歌はうんうんと頷いた。
千歌「そうそう!他にもあるよ、夏みかんとか!」
花丸「パンとか!」
洋希「それお前らが食いたいだけだろ...」
千歌、花丸「なんでわかったの(ずら)!?」
洋希「なんでだろうなぁ...」
答えは簡単、アホ思考が読みやすい、以上。
ルビィ「みなさん!見てください!」
どこからか現れたルビィが、パソコンをもって部室へ入ってきた。画面にはこの前のライブのPVが映っていた。
ルビィ「PVの再生回数が!」
そう言われたので再生回数に目を向ける。再生回数...15万!?
千歌「私たちのPVが!?」
曜「すごい再生数!!」
ルビィ「それだけじゃなくて、コメントもたくさんついていて!」
花丸「かわいい...」
洋希「ダンスもすごいし、歌も最高...」
ダイヤ「全国出てくるかも...」
果南「これはダークホース...」
他にもたくさんのお褒めのコメントがあり、見てるだけで胸がいっぱいだった。
善子「暗黒面!?」
曜「よかった、今回は0じゃなくて」
善子「そりゃそうでしょ?予選突破したんだから」
暗黒面をスルーされた善子は、全くもってその通りのことをいった。そんな時、千歌のスマホから着信音が聞こえた。この前のことから察するに、今のは電話がかかって来た音だ。相手はもちろん...。
千歌「梨子ちゃんからだ!」
千歌はすぐに電話を開始し、スピーカーに変更してスマホを机の上においた。
梨子[予選突破、おめでとう!]
瑠美「おめでとう!!」
久々に聞く梨子の声に感動を感じつつ、幼馴染はまだいるのかと思った。あいつ、ちゃんと一旦は家に帰ってるよな?
千歌「ありがとう!ピアノのほうは?」
梨子[うん!ちゃんと引けたよ!探していた曲が...引けた気がする!]
千歌「良かったね...」
千歌同様、俺もほっと一安心する中、今度は曜がスマホに近づき、声をかけた。
曜「じゃあ、次は9人で歌おうよ!全員そろって!ラブライブで!」
千歌「曜ちゃん!...」
洋希「曜!...」
この前までの曜ならこんなことは言わなかっただろう。梨子に対して嫉妬を抱き、千歌とのダンスが上手くいかなったあの時なら。だから、今曜が言ったことが、感慨深く感じた。曜の中で、しっかり踏ん張りが聞いたようだ。
梨子[そうね...9人で!]
みんながふふっと小さな笑みをこぼす。
また9人で踊って、最高のライブをしてほいしいところだ。
ダイヤ「そして!ラブライブで有名になって、浦女を存続させるのですわ!」
ルビィ「がんばルビィ!!」
みんなが躍起になっている時に、果南先輩が気になることを話だした。
果南「これは学校説明会も期待できそうだね」
千歌、洋希「説明会?」
鞠莉「うん!Septemberに行うことにしたの」
学校説明会、その学校がどんなものかを、来てもらった人達にさらに知ってもらえための会だ。どの高校も説明会は開くので、ただでさえ人が増える可能性が上がってきてる。だいたいの高校では取り入れられているものなので、今ノリに乗ってる浦女じゃやらないわけないのだ。
ダイヤ「きっと、今回の予選で、学校の名前もかなり知れ渡ったはず!」
鞠莉「そうね!PVの閲覧数からすると、説明会参加希望の数も...」
自信満々に豪語するダイヤさんに納得しつつ、画面をスワイプして参加者人数を確認する。もしかしたら、100人くらい希望のしてたりして!と思っていたが、その考えは鞠莉さんの反応をみてすぐに消えた。恐らく画面はあってるのだが、鞠莉さんが一向に喋ろうとしない。
気にって鞠莉さんに声をかける。
洋希「鞠莉さん?」
鞠莉「0」
ダイヤ「へ?」
鞠莉「参加者希望人数...0...」
警察「すいません警察のものですが、ここに変態がいると通報があって...」
洋希「えっ!?通報なんてしてませんよ?」
花丸「あ、わざわざどうも」
洋希「花丸...いつの間に...」
花丸「この人を連れて行って欲しいずら」
警察「えっと、この人が変態なのかな?」
花丸「そうずら、女の子に抱きつかれて鼻の下伸ばす変態ずら」
警察「は、はぁ...なるほど...」
洋希「いや納得しないでください!」
警察「君...」
洋希「は、はい!なんでしょう...」
警察「下心持つのはいいけど、行動には移さないでね?特に無理やり襲ったりとか...」
洋希「するもんかぁぁぁぁ!!!」
次回もお楽しみに!ヾ(・ω・`)