ラブライブ!サンシャイン!! 〜希望の光〜   作:リオート

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ルビィ「キュアルビィ!」
洋希「...ルビィ?」
ルビィ「ピギィ!!ひひ、洋希先輩!いつからそこに!?」
洋希「いや今来たばっかだけど...」
ルビィ「そ、そうなんですか...」
洋希「今のって、プリキュアだよな?」
ルビィ「は、はい...昔からずっと見てるんです。それで、ちょっとセリフやポーズを覚えてて...」
洋希「ああ、俺も昔見てたなぁ」
ルビィ「洋希先輩もですか?もしかしてポーズとかやったりとかは...」
洋希「えっ、あっ...」
ルビィ「もしかして...」
洋希「...小学生のころに1回やってクラスの奴らにドン引きされた」
ルビィ「...なんか、ごめんなさい」


どうも皆さんこんにちは、キュアリオートです。なにやら噂によると、今やってるプリキュアに、キュアブラックたちが出ると聞きました。ちょうど自分が見ていたプリキュアがそれだったので、なんだか嬉しくなりました。更には映画にもでるとのことで...あの怪人じみた能力をまた出していいのだろうか...。
次回のプリキュアだけ視聴しようかな...。

それでは、本編どうぞ!


第64話 嫉妬

コンビニでの練習を終え、それぞれの帰路へと向かう俺たち。あのあと、千歌と曜のダンスが上手くいき、みんなとても喜んでいた。これでライブまでの問題はひとまず解決...とはいかなかった。それは隣で歩いている曜の様子を見ればそう思うしかない。動きがしっかり出来たというのに嬉しそうな素振りがほとんどないのだ。

はてさてどうしたものか...。

 

洋希「曜」

 

呼びかけるも反応なし。聞こえてないのか無視してるのか。とりあえずもう一度呼んでみよう。

 

洋希「曜」

曜「えっ!な、なに洋希!」

 

明らかに考え込んでた反応だ。ちなみに俺が曜と帰ってるのは沼津のほうに用があるので、同じ方向の曜と帰ってるわけだ。

あたふたする曜に俺は単刀直入で聞いた。

 

洋希「最近お前、おかしくないか?」

曜「そ...そんなこと...」

 

目を背けながら答える曜。いつものハキハキとした曜はどこへいってしまったことやら...。

 

洋希「なんか...あったのか?」

 

聞いてみるも曜は無言のまま言葉を発しなかった。しょうがないからもう少し追求しよう...と思ったその時だった。

 

???「oh!なかなかのいいものをもってマース!これは果南にも負けてないナイスボディ!」

 

突如どこからともなく声が響いた。不審者か!と警戒して、振り向くがそこにいたのは...。

 

曜「と...とりぁ!!」

 

いきなり胸を触られ、赤面する曜は胸に置かれた手を掴み、不審者を思いっきり一本背負い。一瞬宙を舞った不審者はそのまま尻から床に叩きつけられた。

曜って...案外強いのね...。

 

???「アウチ!」

曜「?...あっ!!」

 

曜はやっと自分が投げ飛ばした人物がだれかわかったようだ。浦の星の制服を見に纏い、金髪ヘアーを兼ね備えた人といえば当てはまるのはこの人しかいない。

 

曜「鞠莉ちゃん!?」

洋希「なんで鞠莉さんがこんな所に?...」

鞠莉「たまたま通りかかったら2人がいたから、ちょっと驚かせようかなって思ったのよ」

 

たまたまねぇ...。どう考えても鞠莉さんの帰る方向ではないのは確かだ。俺みたいになにか用事があるなら別だがそれも有り得なさそう。ただでさえ学校でダイヤさんの手伝いをしてたのだから、こんなに早く俺たちに追いつくには、相当急がないと間に合わないはず。なにか企んでるに違いない。

不信感を抱きつつも、俺は尻もちをつく鞠莉さんに尋ねた。

 

洋希「その結果がこれですが、どんな気分ですか?」

鞠莉「YOUがなかなかパワフルなのがしれて嬉しいわ!」

 

笑顔で答えた鞠莉さんに、俺は「は、はぁ...」と少しばかり引き気味の反応をした。投げ飛ばされて嬉しいのか...。でもその前に曜のおっ○○に触れることができてるから、プラマイゼロなのだろうか?

 

曜「洋希、変なこと考えてるでしょ...」

洋希「い、いや?そんなことはこれっぽっちも...」

鞠莉「ヒロキ〜、触りたいなら素直に「触らせてくれ!」っていえばいいのに〜」

洋希「犯罪に手を染める気はないんで、断固拒否します」

 

なぜか2人に思考を地味な読まれてしまう。い、いつの間にダイヤさんの能力を手に入れたんだこの2人は...。

 

曜「ひ、洋希になら別に...」

洋希「ん?俺がなんだって?」

曜「なんでもない!!///」

洋希「あ、そう...」

 

なにか呟いた曜と、それを聞き逃した俺に、鞠莉さんが口を開き尋ねてきた。

 

鞠莉「それより2人とも、これから時間あるかしら?」

曜「私は大丈夫...」

洋希「俺も特に急ぐ用事もないです」

鞠莉「なら、少しだけ話をしましょ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鞠莉さんの提案で、話をすることになった俺たちは、近くの水門にやってきた。水門といってもただの水門ではなく、中に入ることもできるのだ。

海がみえる場所で、早速鞠莉さんが本題を切り出し、曜が聞き返した。

 

曜「千歌ちゃんと?」

鞠莉「はぁい、上手くいってなかったでしょぉ」

曜「ああ、それなら大丈夫!あのあと2人で練習して、上手くいったから...」

鞠莉「いいえ、ダンスではなく」

 

先程ぶつけた箇所をさすりながら、鞠莉さんは曜が不思議そうにする中、言葉を続けた。

 

鞠莉「千歌っちを梨子にとられて、ちょっぴり、嫉妬ファイヤ〜〜♪が燃え上がってたんじゃないの?」

曜「うぇ!?嫉妬!?」

鞠莉「それに、もう1人にも、かなり嫉妬してるみたいだけど...」

 

なぜか俺のほうをチラリとみながら、そのセリフをはいた。

ん?俺なんかしましたっけ?

 

曜「ま、まさかそんなこと...」

 

曖昧な返事をする曜の頬を、鞠莉さんが両手で引っ張る。ふぁぁ!と可愛らしい声を上げる曜に、さらに追い詰める。

 

鞠莉「ぶっちゃけト〜ク、する場ですよここは」

曜「鞠莉ちゃん...」

鞠莉「話して」

 

そういって鞠莉さんは、設けられた椅子に座った。

 

鞠莉「千歌っちや梨子には話せないでしょ?ほぉら」

 

自分の隣をトントンと叩き、座ることを促した。つねられた頬をさする曜は、半ば諦めた表情で鞠莉さんの隣に腰を下ろした。

 

鞠莉「さてと、ここからはgirlstalkなので、ヒロキには一時退出してもらいマース」

洋希「えっ!!ここまで来て!?」

 

俺も話を聞きたい、と口に出そうとした時、口パクで鞠莉さんが「ここは任せて」と言ったのを理解した。

この場は...鞠莉さんに頼むか...。

 

洋希「わかりました。外の空気吸って待ってるんで、終わったら声掛けてください」

鞠莉「OK!」

 

果たして鞠莉さんは、持ち前のtalk力で、曜の悩みを払拭してくれるだろうか...。

 

 

 

 

 

 

 

 

《曜視点》

 

洋希が去った後、鞠莉ちゃんが「はい、どうぞ」と言ったので、私は思ってることを言葉にする。

 

曜「私ね、昔から千歌ちゃんと一緒になにかやりたいなぁってずっと思ってたんだ。そのうち...中学生になって...」

 

中学生になった私は、もちろん水泳部に加入した。千歌ちゃんは...どの部活にも入らなかった。私の誘った水泳部にも...。

 

曜「だからね、スクールアイドルやりたいって言ってくれた時は、すごく嬉しくて、これでやっと一緒にできる〜って。でも、すぐに梨子ちゃんが入って千歌ちゃんと洋希と歌作って、気づいたら...みんなも一緒になってて。それで思ったの。千歌ちゃん、もしかして私と2人は嫌だったんじゃないかって...」

鞠莉「Why?...なぜ?」

 

体がグッと熱くなって、涙が出そうになる私に鞠莉ちゃんが優しく尋ねてくる。なんとか気持ちを抑えながら、話を続けた。

 

曜「私、全然そんなことないんだけど、なんか容量いいって思われてることが多くて。だから、そういう子と一緒にって、やりにくいのかなぁって...」

鞠莉「...えい!」

 

話が終わった途端、鞠莉ちゃんのチョップが私に下る。「なにするの!」と言う間もなく、今度はまた頬を掴んできた。

 

鞠莉「なに勝手に1人で決めつけてるんですか」

曜「だって...」

 

言葉を捻り出すまえに、鞠莉ちゃんはうりゃうりゃと言いながら私の頬をグリグリする。

今日だけで頬のダメージがひどいよ...。

 

鞠莉「曜は千歌っちのことが大好きなんでしょ?なら、本音でぶつかった方がいいよ」

 

立ち上がり、窓の方へゆっくり歩く。

 

鞠莉「大好きな友達に本音を言わずに、2年間も無駄にしてしまった私が言うんだから、間違いありません!」

 

本音を...ぶつける...。そうだ、私はまだ本音をぶつけてない。千歌ちゃんと...なにも話せてない。話さなきゃ...なにも始まらない...。

決心づいた私に、鞠莉ちゃんは笑みを浮かべた。これで終わりかと思ったのだが...。

 

鞠莉「曜って、案外嫉妬深いのね」

曜「いちいち言わなくていいよ...」

鞠莉「千歌っちのことじゃないわよ?ヒロキのことよ?」

曜「ひ、洋希!?」

 

曜「な、なんで洋希がでてくるのさ!」

鞠莉「だって曜、洋希が他の子とイチャイチャしてると、顔が怖くなって、後ろから黒いオーラが見えるもの!」

 

わ、私いつのまにそんな顔してそんなものをだしてしまっていたのか...。

 

鞠莉「好きなんでしょ?ヒロキのこと」

曜「...たしかに好きだよ、運動もできて、みんなに気遣いができて、行動力もあって、顔は...特別かっこいいってわけじゃないけど。でも、洋希の周りって、いつも人で溢れてる気がするんだ。気がつけば誰かと一緒にいて...」

鞠莉「うんうん、その気持ちよ〜く分かるわ!」

曜「まさか...鞠莉ちゃんも...?」

鞠莉「さあ?どうでしょうね?」

 

これはどう見ても確実だ。鞠莉ちゃんもそうなんだ。恐らく、Aqoursのメンバーはほぼ全員、洋希のことが好きなのだろう。ライバルが多い...。

 

曜「そういえば鞠莉ちゃん、洋希に対してすごいスキンシップが激しいよね」

鞠莉「そうかしら?海外では普通よ?」

曜「えっと...ここは日本だよ?」

鞠莉「oh!まさか曜からそのセリフを聞けるとは思ってなかったわ!」

 

なぜか嬉しそうな声を弾ませる鞠莉ちゃん。そういえばこのやり取り、洋希とよくやってたね。

 

鞠莉「それで、曜がいま1番敵対視してるのは誰かしら?」

曜「て、敵対視?」

鞠莉「言い方が悪かったわね。曜からみてヒロキと1番中が良さそうなのはって聞いたの」

曜「...梨子ちゃんかな」

 

床に目を伏せながら話す。

 

曜「千歌ちゃんもって思ったけど、洋希と梨子ちゃんって相性がいいん気がするんだ。なんか、お互いの気持ちを理解しあってるような感じで...私と違って...」

鞠莉「だからヒロキをとられるのはしょうがないと...、it's a mistake!!」

 

突然の大声に、ビクッとなる私に鞠莉ちゃんは顔を近づけてきた。

 

鞠莉「だからこそ自分をアピールしてヒロキをとるのよ!だから私だって、ヒロキに自分をアピールしてるのよ!」

曜「それが...あのスキンシップ?」

鞠莉「YES!やはりお互いをしるには体からって言うし...」

曜「いやいやそんなの聞いたことないよ」

鞠莉「あら?海外では普通よ?」

曜「だからここは日本だって!」

鞠莉「ん〜まだまだ反応が遅いわね。ヒロキなら口に出す前に言ってくるわよ」

 

反応が遅いと言われても...。

 

鞠莉「とにかく、何事も行動に移さなきゃ始まらないのよ、千歌っちのことも、ヒロキのことも!諦めたら、そこで試合終了よ?」

 

どこかで聞いたことあるセリフで背中を押され、私のなかで決心がついた。

 

曜「...わかった、千歌ちゃんには本音をぶつける、洋希は...」

洋希「なあ!まだ話終わらない?」

 

扉が開いて、待ちくたびれた洋希の大声が部屋に響く。

 

曜「ひ、洋希!?」

鞠莉「ちょうどよかったわヒロキ!今話終わったから、一緒に帰りましょ!」

 

そういって鞠莉ちゃんはヒロキに飛びつき、腕にがっしりとしがみついた。

 

洋希「だから鞠莉さん、いちいち抱きつかないでください!」

鞠莉「あら?か...」

洋希「ここは日本です!」

鞠莉「ね?言ったでしょ」

 

ほんとだ、ほぼ口に出す前に回答したよ。ていうか、どんだけそのやり取りしたんだろう?

 

洋希「なんの話です?」

鞠莉「こっちの話よ、ささ、マリーの家に帰りましょ!」

洋希「俺この後沼津に用事あるし、ちゃんと自分の家に帰りますからね」

 

鞠莉ちゃんの言葉を、さらっと拒否しつつ、洋希と鞠莉ちゃんは外へむかった。私もバックをもち、すぐに2人のあとを追いかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

曜「本音をぶつけるか...」

 

次の日、練習のために学校へ向かう途中で考えていた。本音をぶつけるといってもなにを話せば...。

...考えても仕方ない。とにかく面と向かったときに出た言葉を口にしよう。

そう思い早足で、学校へ向かった。

 

 

曜「おはヨーソロー!!」

千歌「あ!曜ちゃん!」

 

すでに私以外のメンバーは、着替えが済んで、いつでも練習できる様子だった。

 

千歌「見てみてこれ!」

 

そういって差し出した千歌ちゃんの腕にはオレンジ色のシュシュがつけてあった。

 

曜「かわいい!!どうしたのこれ!」

千歌「みんなにお礼だって送ってくれたの!梨子ちゃんが!」

 

また...梨子ちゃん...。胸がズキっとなるのを感じた。

だけどその感情は抑え、みんなが掲げるシュシュを見ながら「へぇ〜」とだけいって流した。

 

千歌「梨子ちゃんもこれ付けて演奏するって!曜ちゃんのもあるよ!はい!」

 

私は千歌ちゃんが渡してきたシュシュを受け取る。けど、今は素直につける気にならない...。

 

洋希「みんなのイメージカラーで作ってくれたらしいぜ」

曜「へぇ...洋希は黒なんだね」

洋希「俺が黒って...どこら変が黒なんだろうな」

千歌「腹黒いとこらじゃないかな!」

洋希「その素直さは認めるが、ムカついたからグリグリしていい?」

千歌「じょ、冗談だよ冗談!アメリカンジョークだよ!」

洋希「ここは日本だ」

千歌「あ、そうだった...」

 

いつもなら面白おかしい2人の会話すら、なんだか心苦しく感じる。

 

ダイヤ「そろそろ特訓始めますわよ!」

千歌「はーい!曜ちゃん着替えいそいでね!」

曜「千歌ちゃん!」

 

屋上へ向かおうとする千歌ちゃんを呼び止める。言わなくちゃ...本音を。

 

曜「...頑張ろうね!」

千歌「うん!」

 

結局その日に言うことはできず、練習が終わってしまった。




洋希「で鞠莉さん、曜の悩みは解決できましたか?」
鞠莉「解決出来きるかは曜次第ね。ヒントだけは与えた感じかしら」
洋希「なるほど」
鞠莉「ところで、ヒロキは嫉妬ってしたことある?」
洋希「嫉妬ですか?まあありますよ?すげぇ足早かったりする奴がいたり、かっこよかったりする人みると...」
鞠莉「そうじゃないのよ!もっとこうLOVEに関してよ!」
洋希「LOVE?」
鞠莉「そう!例えば千歌っちたちを誰かにとられたら嫌だ!とか思ったりするでしょ!」
洋希「...いやぁどうですかね?」
鞠莉「えっ」
洋希「俺はAqoursのみんなを等しく愛してますし、みんながそれで他の人とくっついても俺はおめでとうしかいわないと思いますよ?」
鞠莉「そ、そう...」
洋希「あ、もちろん鞠莉さんのことも好きですからね!」
鞠莉「いちいち言わなくていいわよ!もう!///」
鞠莉(これが天然たらしの力...恐ろしいわ...)
洋希(あれ、なんで怒られたんだ俺...)


今回はアニメそのままが多くなっちゃいましたね...。上手く改変しようとこころみてるのですが、あんまりやりすぎりとのちのち大変なので、支障のない程度にオリジナルを加えてます。
そのせいか、本編かくより前書き後書きのほうがスラスラかける...。つまらなくならないようには努力します。

次回もお楽しみに!ヾ(・ω・`)

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