ラブライブ!サンシャイン!! 〜希望の光〜   作:リオート

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今回新たに1人キャラを出すつもりできしたが、思ったより長くなってしまい、出せませんでした。
非力な私を許してくれ..
次回は絶対だします!


第6話 編入

洋希「それ以外にないの!?」

 

さ、ささささすがに他にも高校あるよね!?無かったら本当にやばいんだけど!女子高に入ったらまず俺の理性が持つか分からんし、それよりまず入れないし!頼む、あるといってくれ...。

と微かな願いを祈ったが...

 

千歌「う〜ん、この辺には共学の高校はないかなー、共学の高校になると沼津のほうまでいかないと...」

 

まじか、沼津駅からここまで結構かかったぞ...。正直通学に30〜40分以上かかる所にはなるべく入りたくない...。なんかあった時走ってでも行ける距離にある学校に行きたいのが、俺の望みなのだが...

 

洋希「仕方ない、今回は諦めるか...」

 

贅沢は言ってられない、とにかく今は春から高校に行くためにどこかしらには入らなくてはいけない、それがたとえ遠くても。いいなー高海は、15分程度の距離にあるなんて。正直俺もそこに入りたい...て、女子高だけどな。

そんなことを考え、テンションだだ下がりで帰ろうとした時...

 

美渡「え、あんたも浦女に入れるよ」

 

知ってますよそんなこと、俺が浦女に入れないことぐらい......ん?

 

洋希「今、なんていいました?」

 

俺の聞き間違いか?俺が女子高に入れるだと?そんなバカな、だってあの女子高だぞ、入るっただけでもいい匂いがして、女子たちがキャッキャッウフフしている男からしたら天国の様な所に俺が入れるわけ...

 

美渡「だから、あんたも春から浦女に入れるの」

 

さっきまで座っていた美渡さんがどうも不服そうにリピートしてくれた。で、でもなぜ女子高に入れるんだ?は!もしやこれは誰かしらの陰謀では...俺をはめようとしているつもりだな!そうはいかんぞ!誰が貴様らの罠に引っかかr...

 

美渡「これ見て」

 

そういって美渡さんは一枚の紙を俺の顔に押し付けてきた。俺はそれを受け取り、内容を見ようとすると、

 

千歌「なになに〜?私も見せて〜」

 

と高海が顔を近づけてきた。ちょ、こんなに女の子に近づかれたの瑠美以来だぞ、ちょっといい匂いがするし...って、そんなことより内容を見なくては、なになに...

 

『連絡

今年度より浦の星女学院は生徒減少に伴い、女子高から共学高への変更が決まりました、その上で浦の星女学院は男子生徒の募集を受付けます。入学希望の生徒はお手数ですが、本校への電話の上、本校に来ていただき試験を行います。それを元に合否を判定したいと思います。多くの入学希望が来るのをお待ちにしております。

浦の星女学院 』

 

ほんとだ、まじで入れるっぽい。俺の目がおかしくないか手で擦りもう1度見直すが内容は変わらない。ということはほんとに浦女に入れるのか...。やったぜ。

俺は思わずガッツポーズをしてしまった。受付とかにお客さんとかいるのに、めっちゃ見られた、恥ずかしい。

するとやっと内容理解したのか高海が目を輝かせながら、

 

千歌「てことは!赤羽くんも浦女に入れるんだ!やった!」

洋希「そういうことになるな」

 

なぜこいつが「やった!」と言っているんだ?まあこうして喜んでくれるのは俺的には嬉しいな、逆に「え、赤羽くん入ってくるの...」とか言われたら、もう俺高校行く気すら失せるわ...。なにはともあれ「希望」が出来たならそれに乗っかっていくしかない。とりあえず家に帰って浦女に電話しよう。紙に学校の電話番号かいてあるしね。試験があるらしいが...まあ別に俺自身アホでは無いけど...どんな試験をやるか分からないから怖い。

 

まあ、これでいく高校はきまった。俺は浦女に入る。決して変な下心はもっていない。ほんとだよ?僕心綺麗だし。あくまでも優先事項は通学時間だからね。

 

あーカワイイ子、いるかなー

 

洋希「美渡さん、この紙頂いてもいいですか?」

美渡「ああ、いいよ、うちには要らないし、持ってっちゃって」

 

なんでそんなゴミを処理してくれみたいに言うかな。俺にとっては「希望」の一つでもあるんだぞ。まあとにかく今日はもう家に帰ろう。

 

洋希「色々ありがとうございました」

千歌、美渡「じゃーねー」

洋希「さようなら」

 

入口から出ようとすると旅館の奥の方から視線を感じたのでよーくみると志満さんが少しだけ顔をだして手を降っている。俺もそれに対して手を振りかえす。

外に出ると夕日が出ていた。そんなに話し込んだ覚えはないが...、多分あの休憩スペースの様なところで待たされた時間が長かったのだろう。それより、夕日が綺麗だ。とくに夕日と海という最高の組み合わせは東京ではあじわえないのではないだろうか。そんなことを思っていたら、

 

千歌「赤羽くーーん!」

 

後ろから高海の声がしたので振り向くと、高海が俺の前まで走ってきた。

 

洋希「どうした?」

 

俺が聞くと、

 

千歌「あのね、赤羽くん浦女に入るかもしれないんだよね?だから...」

 

一呼吸おいて

 

千歌「私と...友達になってください!」

 

え、まさかそんなことを言うためにわざわざ俺のとこまできたのか?律儀というかなんというか...

 

洋希「俺らはもう友達だろ?」

千歌「えっ?」

洋希「1度会話したらもうそれは友達だろう?少なくとも俺はそう思ってる」

 

俺の勝手な自論だが、俺自信、変な考えだとは思っていない、俺にとってはこれが当たりまえだとおもっているからだ。それを聞いて高海は、

 

千歌「そうだよね...私達はもう、友達だ!」

 

よかった、高海もちゃんとわかってくれたみたいだ。高海の言葉を聞き、俺は高海の前に右手をさしだす。高海が「えっ?」というような顔をしているので。

 

洋希「もし浦女に入ったら色々教えてくれよな」

 

すると高海は顔を輝かせ俺の手を両手でギュッと握ってきた。本日、2回目となります。

 

千歌「まかせて!私が浦女のこと...ううん、この内浦のこと、ぜーーんぶ、教えてあげる!」

洋希「ああ!よろしく頼むぜ!」

千歌「こちらこそ!」

洋希「あ、そうだ」

 

俺の言葉に高海が、ん?と首を傾げると

 

洋希「せっかくだから下の名前で呼びあわないか?」

 

ちょっと唐突すぎかな?まあ無理なら無理でいいが、あんまり上の名前で呼ぶのがすきじゃないから提案したが、どうだろう。

 

千歌「いいねそれ!じゃあ......これからひろ君てよんでもいいかな?」

 

「ひろ君」

その呼ばれ方をすると瑠美を思い出してしまうが、本人がそういうなら仕方ない。

 

洋希「いいぜ!じゃあおれは千歌でいいかな?」

千歌「もちろん!」

 

そういって俺達は互いを下の名前で呼ぶようになった。内浦にきて最初の友達...。これから迷惑になるぜ。千歌。

 

 

 

 

話しが終わり2人とも家に帰った。部屋に戻ると千歌はベットの上に転がりさっきまでのことを思い出す。

 

千歌「ひろ君かぁ、男の子とあんなに話したの初めてかもしれない、浦女に来てくれるかなぁ...もっと色々話ししたいなぁ」

 

千歌の中で新たに湧き出てくる感情、これがなにか千歌自身が気づくのはまだかかりそうだ...。

 

家に着いた俺は真っ先に自分の部屋に入る。一応「ただいま」は言ったが、知沙姉からの返事が無かった。リビングのソファで寝ているか、部屋で仕事でもしているのだろう。返事されなかったのは少し寂しいが仕方ない、俺は俺のやるべきことをやろう。

俺は、先ほど貰った紙にかいてある電話番号を自分のスマホに打ち込んだ。打ち込み終わりスマホを耳に持っていくと、プルルと鳴り、女の人の声が聞こえた。

 

女の人「はい、こちら浦の星女学院です、どうされましたか?」

 

多分事務の人だろう。(なので次からこの人は事務と書きます)俺は入学のことを話す。

 

洋希「お忙しいところ失礼します。浦の星女学院への入学を希望しているのですが...」

 

だが俺はここである疑問にいたった。俺は春から2年生だ。2年生の俺は入れるのか。もしかしたら新入生のみかもしれないと考えてしまった。

 

事務「新入生の方でしょうか?」

洋希「いえ、春から2年生なのですが...」

事務「そうですか、少々お待ちください」

洋希「は、はい」

 

やはり2年生は受け付けてないのか?だとしたらほんとに詰みやん。

数分たって、スマホから声が聞こえた。

 

事務「お待たせしました、2年生の方も編入という形で入ることは可能です」

 

よかったー!とりあえずこれで一安心だ。

 

洋希「じゃあ申し込みたいのですが...」

事務「わかりました、では...」

 

そのあと個人情報(電話番号など)を聞かれた。

知沙姉には後でちゃんと報告しないとな。

 

事務「ありがとうございました、では学校で試験を行うので、明日の9時でも大丈夫でしょうか?」

洋希「はい、大丈夫です」

 

明日か、色々用意しないとな。俺的に早くおこなってくれるのは非常にありがたい。めんどくさいことは早めに片けたいからね。

 

事務「では明日、お待ちしております」

 

プチッ

電話が切れた。はぁ、なんか今から緊張してきた。とりあえず用意、用意。筆箱、判子、ティッシュにハンカチ、その他もろもろ、必要そうなものをバックに詰め込んだ。

 

洋希「こんなもんでいいかな」

 

1通り準備が出来たので、知沙姉に報告しよう。部屋を出て知沙姉を探す。部屋から声が聞こえないので、リビングに行くと、知沙姉はソファで気持ちよさそうに寝ていた。

とりあえず飯作るか、できたら知沙姉は起こそう。

そう思い俺はキッチンに足を運ぶ。冷蔵庫になにかあるかなと開けてみると、意外に整頓されており、食材も揃っている。昔の知沙姉からは想像できない綺麗さだ。1人ぐらしで少しはましになったのかなと感心した。さあつくりますか。

 

 

 

今日の晩御飯はオムライスだ。何故って?昔にオムライスつくって家族に食べてもらったとき知沙姉が絶賛してくれたからだ。それから何回かつくってたけど、知沙姉が家を出てからはつくらなくなった。久々につくるから感覚でつくることになったが、意外と体は覚えてるもんで、すんなりつくれた。

完成したから知沙姉を起こすか。

俺はソファで寝ている知沙姉をゆらゆら揺らす。

 

洋希「知沙姉起きて、晩御飯できたよ」

知沙姉「ふぇ?」

 

寝起きの声がだらしなさ過ぎる。少しぐらい年上の自覚持ってくれよ...まったく...。すると知沙姉は突然起き上がり、

 

知沙「この匂いは...オムライス!やったー!!久々にひろのオムライスが食べれるーーーー!」

 

さっきまでのふにゃふにゃ感とは一変、まるでエサを求めていた犬のような反応をし始めた。数秒まえまで寝ていたやつとは思えない。まるで別人だ。

 

知沙「ほらひろ!そんなとこ突っ立ってないで、食べようよ!」

 

知沙姉は既に椅子に座っており、早く早くと急かしてくる

。いまの今まで寝てたのは誰だよ。

そう思いながら俺も知沙姉の向かい側に座る。

 

洋希「それじゃあ...」

 

洋希、知沙「いただきまーす!」

知沙「んーー!やっぱりひろのオムライスは最高!」

 

はぁ!?いま「いただきます」いってから1秒もたってねえぞ!?どんだけ食いたかったんだよ...。まあ喜んでくれたなら何よりだ。あ、それより、

 

洋希「知沙姉」

知沙「ん?」

 

口いっぱいにオムライスを含んだ知沙に話しかける。もうちょっとゆっくり味わって欲しいな...。

 

洋希「俺浦女に入ろうと思うんだけど...」

知沙「はぁ!?浦女に!?」

 

多分知沙姉勘違いしてるな。てかあの手紙のこと自体知らないか。そりゃあ弟がいきなり女子高に入るなんていいだしたら、驚くよな。

なので俺はあの紙のことを知沙姉に話す。

 

知沙「なーんだ、そういうことね、で、あんたはそれでいいの?」

洋希「いいって?」

知沙「だってほとんど女子だよ?同学年には同性がいないんだよ?耐えれるの?」

洋希「まあ、大丈夫だと思うよ?同学年にいなかったとしても、後輩には何人かいるでしょ」

 

確信はないがな。

 

知沙「そっか、まあ、ひろが決めたことなら別に止めるつもりは無いけどね」

 

さっきちょっと止めようとしてなかったか?ホントにいいのか?みたいなこと聞いて。まあ知沙姉も心配なんだろうな、こういう所は姉っぽい。

 

知沙「姉だからちょっと心配しただけだよ♪」

 

心を読まないでくれないか?俺これから変なこと考えられなくなるぞ。べ、別に変なこと考えるつもりはないけど...。

 

洋希「明日入学試験があるから、ちょっと朝早く出ちゃうから」

知沙「了解、でもあたしも明日ちょっと用事あるから、早いんだ」

 

知沙姉も早いのか。一体何をするのか、仕事であることを願いたい。

 

 

食事が終わり、風呂に入り、部屋に戻った。とにかく明日、遅れないようにしないとな。念のためにもう1度紙を見直す、それをみて一つ気になったことがある。この紙の発行日だ、2月24日になっている。今3月半ばだ。この紙の発行、遅すぎないか?三月近くだとほとんどの中3は学校が決まっててもおかしくない、現に俺もこの時期にはもう決まってたし。これ新入生に男はいるのか?疑問は残るがとりあえず寝よう。

一つの不安を胸に抱き、眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回はあの人がでますよー!
ヒント︰WDE

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