ラブライブ!サンシャイン!! 〜希望の光〜   作:リオート

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洋希「曜、誕生日おめでとう!プレゼントだ!」
曜「ありがとう洋希!開けてもいい?」
洋希「もちろん!」
曜「わぁ!ボトルシップだ!」
洋希「船が好きな曜にはぴったりだとおもってな」
曜「嬉しい...大切にするね!」
洋希「ああ、そうしてくれ!」


梨子「ねぇ千歌ちゃん」
千歌「ん?」
梨子「やりとりがカップルにしかみえないのは私だけ?」
千歌「そうかな?いつも通りな気もするけど」
梨子「そう...なら私の誕生日も楽しみね...ふふっ」
千歌「梨子ちゃん顔が怖い...」

どうもみんなさんこんにちは、リオートです。
少し早いですが曜ちゃんHAPPYBIRTHDAY!!元気いっぱいなで器用でかわいい曜ちゃん。僕の小説でもどんどん洋希と絡ませていきたいですね。

それでは、本編どうぞ!


第6章 合宿
第54話 夏休み


「歌詞は?」

 

梨子は千歌宛にLINEという連絡アプリを使い、作詞の進捗状況を尋ねた。するとすぐさま千歌の方から返信が届いた。

 

「ゴメン、明日には必ず...」

 

はぁ、と大きくため息をつき、千歌の決まり文句に、梨子もそれなりの返しをする。

 

「そのスタンプ見飽きた」

「ゴメン」

 

しいたけに似たキャラクターのスタンプで毎度の事のようにゴメンと送ってくることに飽き飽きしていた。しかも今に限っては同じゴメンなのにわざわざ別パターンのものを用意しているのだ。

 

「そんなもの用意する時間があったら早く書いて」

 

その言葉に続き、梨子も「怒り」をあらわにするスタンプを送り返した。再びはぁ、とため息をつく。ここ最近になってから千歌の作詞が滞ってることに梨子は一抹の不安を感じている。前回のライブもスランプらしからぬものに陥っていたと洋希から聞いていた。なので今回もその流れが続いているのではと思っているのだ。しかし同時に、千歌ちゃんなら大丈夫だろうという信用も少しは残っている。明日には持ってきてくれるかは分からないにしろ、今は千歌ちゃんを信じるしかない。そう思いスマホの電源を落とそうとした。

その瞬間、ピロンと弾むような着信音がなった。千歌からの返信とは違い、今のはメールが送られてきた着信音だ。慌ててメールを開くとそこに書かれていたのはピアノコンクールの出場登録期限が迫っているという知らせだった。思わず梨子は息をのんだ。まさかこのタイミングで...と。

 

梨子「私は...もう...」

 

覇気のない声で呟やき、スマホをベッドの端におき、梨子はそのまま、眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

太陽が激しい光を放ち、その熱さで内浦の気温を上昇させる中、俺たちAqoursは屋上へと集合していた。

 

千歌「あつ〜い!」

花丸「ずらぁ〜...」

善子「うぅ〜天の業火に、闇の翼が...」

 

既に3人はこの暑さにやられ、気力を失っている様子だ。すでに季節は夏にはいり、気温もみるみる上がってきている。正直なところ俺もあまり暑いのは得意ではない。実際今俺もかなりの汗をかいている。夏は海で泳げる、太陽の出てる時間が長いなどメリットがたくさんあるのはわかっているが、同時にデメリットも存在する。虫(特に蚊)が多いなんかがひとつの例だろう。

だからこいつら今愚痴をこぼすのは悪いことではない。しかしながら善子に関しては黒いローブを羽織った状態でいっているのだからこれは善子がいけない、とここにいる誰もが思っているだろう。これはツッコミを入れないといけないのかな?

 

ルビィ「その服やめた方がいいんじゃ...」

 

俺の気持ちを代弁してくれてありがとう。

ルビィは指摘したものの、善子はうぅと唸るだけだった。

 

曜「どうしたんですか?全員集めて」

 

曜はダイヤさんに今回の動向を尋ねた。元をいえばダイヤさんの招集により、屋上へやってきたのだ。

ダイヤさんは腕を組みながらふふっふと裏がありそうに笑いながら言葉を続けた。

 

ダイヤ「さて、今日からいよいよ夏休み!」

鞠莉「summer vacationといえば!?」

ダイヤ「はいあなた!」

 

クイズ番組らしかぬノリでダイヤさんは千歌を指差し、鞠莉さんの問いを答えさせようとする。浦の星は今日から夏休みにはいり、もちろん学校は休み。去年の俺なら瑠美や友達と遊びにいくか、家でゲームのどちらかが主流だったが、今年はスクールアイドル部と共にすごすだろうとすでに腹は括っている。

千歌はええ゙っと突然指名されたことに驚きつつも何とか答えを口にだす。

 

千歌「やっぱり...海だよね?」

曜「夏休みは、パパが帰ってくるんだ!」

 

戸惑う千歌と違い、曜は嬉しそうに答えた。

 

花丸「マルはおばぁちゃんちに...」

善子「...夏コミ!!」

 

花丸の自信なさげな回答。それに取って代わるような善子の無駄に威勢のいい答えに静寂が生まれた。数秒のったころに、ダイヤさんが体をプルプルと震わせ始めた。

 

ダイヤ「ぶっぶー!!ですわ!!」

 

風船がはち切れたかの様に言葉に怒りがこもっている。どの答えもダイヤさんの望んだものではなかったということだ。

 

ダイヤ「あなたたちそれでもスクールアイドルですの!?片腹痛い、片腹痛いですわ!」

 

なにか一大イベントでも起こしそうなダイヤさんの言動に、鞠莉さんとルビィを除くメンバーがゴクリと喉をならす。スクールアイドル関係なのかな...。スクールアイドル関係で夏休み...って、あれしかないじゃん。

 

洋希「ダイヤさん、その答えって...」

ダイヤ「みなさん部室にいきますわよ!そこですべてお話しますわ!」

 

まるで俺には解答権がないかのように、ダイヤさん主催のクイズ番組もどきは終了した。

なわかってたのに答えられなかったこのもどかしさ。いったいどしてくれるんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ところ変わってスクールアイドル部の部室。ダイヤさんたちが加入してそれほど中身は変わっていないものの、少しずつ私物が多くなってきている気がする。スクールアイドルの本や、教科書、はたまたドクロ...ドクロ?なぜドクロがこんなところに...。

まあそれはそれとして、ダイヤさんの答え合わせが始まると思いきや、ルビィがホワイトボードにせっせと紙を貼り付けている。題目は「Aqours夏合宿」と明記されている。

 

千歌「だったら、なんだっていうんです?」

ダイヤ「いいですかみなさん、夏といえば!...はい!ルビィ!」

 

なぜそこで妹にふる、と思いつつもそれを抑えてルビィの回答をまつ。口元に指をあて少し悩んだ後、ルビィは答えた。

 

ルビィ「多分!ラブライブ!」

ダイヤ「さすが我が妹!かわいいでちゅねよくできました!」

ルビィ「頑張ルビィ!」

 

これは仲睦まじい姉妹とでもいうのか、それともダイヤさんがシスコンなだけなのか、正解したルビィをこれでもかと言わんばかりに頭をゆらゆらとさせる。あれがダイヤさん流の可愛がり方なのだろうか?

というかダイヤさん、ルビィが正解しっててわざと答えさせたろ。

 

善子「なにこの姉妹コント...」

 

よくいった善子。今日だけはお前を堕天使として認めてやらんこともない。

 

ダイヤ「コントいうな!!」

 

とダイヤさんは否定するが、あれはどう見てもコントにしか見えない。てかダイヤさん最初期のイメージはどこにいったのかと思うぐらい妹に対してあまあまだよな。人は見かけに寄らないってやつだな...。

 

梨子「...なに?」

洋希「い、いやなんでも...」

 

そんな考えをしていたら、無意識に梨子を見ていた。それは恐らく、俺の中で最初期イメージから1番変わったと思われる人物だからだ。

 

ダイヤ「夏といえばラブライブ!その大会が開かれる季節なのです!」

 

そう、ダイヤさんの言う通り夏休み中にはラブライブが開催されるのだ。いきなり本戦とはいかないが、第1回予選が、夏休みの間に始まるのだ。だからもたもたしてる暇はない、ダイヤさんはそういいたかったのだろう。

...だったら最初っからそういいましょうよ...。

次にダイヤさんは、先程ルビィが頑張って貼り付けた紙を指さした。振りかぶった手がルビィに当たるのではと思ったが、ルビィは素早い反応でそれを回避。やるじゃんルビィ。

 

ダイヤ「ラブライブ予選突破を目指して、Aqoursはこの特訓を行います!これは、私が独自のルートで手に入れたμ'sの合宿のスケジュールですわ!」

ルビィ「すごいお姉ちゃん!」

 

たしかにその情報収集能力に関しては素晴らしいの一点張りだ。しかし問題は中身だ。

 

花丸「遠泳10km?...」

善子「ランニング15km?...」

千歌「こんなの無理だよ...」

 

果たしてほんとにμ'sはこんな練習をしていたのか、いささか疑いを覚えるレベルだ。こんなのを毎日やってたら、さすがの俺でも遠泳の途中で溺れ死ぬぞ。

明らかにダメそうと思うAqoursのメンバーの中で、特に嫌そうな顔ひとつしない人物がいた。

 

果南「ま、なんとかなりそうね」

 

果南先輩の発言に、度肝を抜かれた千歌たちは、そろって驚きの声をあげる。さすがは体力お化け。

 

ダイヤ「熱いハートがあればなんでもできますわ!」

ルビィ「踏んばルビィ!」

 

もうこの姉妹はやる気満々のようだ。それにしてもダイヤさん、なんだかとっても楽しそう。最初にあった時のあの厳粛な態度。今じゃとても想像できない。

 

曜「なんでこんなにやる気なの...?」

 

俺と同じような疑問を隣にいる曜がこぼす。その隣にいる梨子も、ダイヤさんの様子に唖然している。すると鞠莉さんがゆっくりと近づいてきた。

 

鞠莉「ずっと我慢してただけに、今までの思いがShinyしたのかも」

 

鞠莉さんの言葉になんとも言えない表情を浮かべる曜と梨子。2年間貯めるに貯めたスクールアイドルへの想いがあるれてる、そういうことでいいんだよな?

なんとなく納得した俺の手を、隣に座っている千歌が突然掴んできた。

 

千歌「ひろくん!こんなの毎日やったら私たちしんじゃうよ!」

 

涙目になりながら必死に訴えかける千歌に、俺は心が揺らいだ。内容はたしかにぶっ飛んでいる。しかしまったくできないという訳でもない。このままこの練習を押し通してもいいと思っていたが、千歌のこの様子を見て、やっぱりやりすぎではとも思い始めてきた。

でも俺にはなるべく厳しくしていく「飴と鞭」スタイルがあるから...。

 

千歌「おねがぁい...」

 

捨てられた子犬のような顔に、俺の心は完全に飴の方向へと持ってかれた。くそ、まさか千歌に負けるなんて...。

 

洋希「だ、ダイヤさん、ちょっといいですか?」

ダイヤ「なんですか?」

洋希「その...ちょっとその練習メニュー、変えませんかね?いまのままだと厳しすぎる気も...」

 

俺の発言がカンに触ったのか、ダイヤさんは厳しい表情を浮かべながら、俺の方に近づいてきた。そして机を強くバンッ!と叩き、その怒りをあらわにする。

 

ダイヤ「洋希さん、私達はまだ未熟です」

洋希「は、はぁ...」

ダイヤ「だからこそ!この練習をやりとげて!スクールアイドルとして、何倍にも成長しなければいけないのです!でなければ、また同じことになるだけですわ...」

洋希「同じこと...?」

 

顔をずいっと近づけたダイヤさんは、小さな声で呟いた。

 

ダイヤ「0という数字、もう見たくはないでしょう?」

洋希「!...」

 

そうだ、もう俺はあんな思いはしたくない。スクールアイドルとして未熟で、誰からも評価されず、0という数字を獲得してしまった。挙句の果てに、同じスクールアイドルであるsaintsnowにこれでもかと非難された。二度とあんなことにはなりたくない...ならこの練習は...やらなければ!!

 

洋希「ダイヤさん、俺、間違ってました」

ダイヤ「分かってくれればいいのですわ洋希さん」

洋希「やりましょう!この練習!」

ダイヤ「ええ!」

 

気持ちが固まった俺とダイヤさんは、互いの手をがっちりつかんだ。だかそれを良しとしない千歌が、横槍を入れてきた。

 

千歌「ちょっとひろくん!話が違うよ!」

洋希「あのな千歌」

 

俺は千歌の肩にポンと手を置いた。

 

洋希「男には、やらなきゃいけねぇ時があるんだ...」

千歌「ひろくんはやらないじゃん!!」

ダイヤ「なにをゴチャゴチャと!さあ外にいって始めますわよ!」

 

という訳で練習開始!といきたいところだったが、外の気温が先程よりも高くなっている。さすがにこの暑さで...と誰一人足を動かそうとするものはいなかった。

すると曜が唐突に話をし始めた。

 

曜「そういえば千歌ちゃん!海の家の手伝いがあるっていってなかった!?」

千歌「ああ!そうだそうだよ!自治会で出してる海の家の手伝いするようにいわれてるのです!」

 

白々しい言い訳とともに、曜と千歌はダイヤさんへ敬礼をする。ん?海の家...。

 

果南「あ、私もだ」

洋希「そういや俺も手伝ってくれっていわれたな...」

 

やりましょうなんて自分で言っておきながら、俺にも仕事あったのすっかり忘れてた。他のメンバーには過酷な特訓やらせといて、ダイヤさんの意見に賛成した俺は海の家でお手伝い、なんてことしたらどんな反感をくらうかわかったもんじゃない。

 

ダイヤ「そんなぁ〜!特訓はどうするのですの!?」

 

腕を組み、少し悩ましい表情でダイヤさんが見つめてくる。

 

千歌「残念ながら、そのスケジュールでは...」

曜「もちろんサボりたい訳では...なく...」

 

これならこの明らかにしんどい練習を、少しは回避できるだろうと千歌たちは期待している。ダイヤさんもなすすべがないかと、目をつぶって考え込んだ。しかし、ダイヤさんはすぐに不敵な笑みを浮かべこちらを凝視してきた。その顔に、俺はもちろんのこと、千歌たちも同じ恐怖を感じ、少しばかり後ずさりする。なにを思いついたのだろうか...。

 

鞠莉「じゃあ、昼は全員で海の家手伝って、涼しいmorning and eveningに練習ってことにすればいいんじゃない?」

花丸「それ賛成ずら!」

 

鞠莉さんにしては中々の名案ともいえる意見だ。もとは俺と千歌と曜、果南先輩の四人しかいなかったから、そこに6人も加わってくれれば、仕事の負担もかなり軽減できる。そうすれば、練習に割く時間も確保できるが、それでもまだ問題はある。

 

ダイヤ「それでは練習時間が...」

 

俺たちAqoursはみんな住んでいる場所が違う。沼津にするでるやつもいれば、淡島に住んでるやつもいる。それゆえ移動に時間がかかるのだ。ダイヤさんはそれをどうにかしたいと思っているのだろう。

 

千歌「じゃあ夏休みだし、うちで合宿にしない?」

 

千歌の大胆な発想に、みんな口を揃えて「合宿!?」と驚いた。

 

千歌「ほら、うち旅館でしょ?頼んで1部屋借りればみんな泊まれるし」

曜「そうか!千歌ちゃんちなら、目の前が海だもんね!」

果南「移動がない分、早朝と夕方、時間とって練習できるもんね」

 

いわれてみればそうだ。すぐ近くにあれは、移動にも困らないし、すぐに集まれる。意外と理にかなった提案みたいだな。

 

花丸「でも、急にみんなで泊まりに行って大丈夫ずらか?」

千歌「なんとかなるよ!じゃあ決まり!」

 

移動、練習時間、海の家の手伝い。これでなんとか乗り切れそうだな。と一瞬納得したが、俺は千歌のある言葉に疑問をもった。

 

洋希「なあ千歌」

千歌「ん?どうしたの?」

洋希「部屋って一部屋しか借りれないのか?」

千歌「どうだろう...お客さんがいなければもう少し借りれるかもしれないけど...なんでそんなこと聞くの?」

洋希「いや、だって俺男だし...さすがに9人も女子がいる所にはさすがに...」

千歌「ああそれなら問題ないよ、ひろくんは、私の部屋で一緒に寝てもらうから!」

 

えっ?と俺が1番最初に言うべきはずなのだが、何故か周りのみんなの方が俺より早く千歌の言葉に反応した。

 

曜「それってつまり...私たちが8人で寝てる間、千歌ちゃんは洋希と2人ってこと...?」

千歌「うん!そうだよ!」

ダイヤ「ぶっぶーー!!ですわ!!!」

 

今日何度目かのぶっぶーーを言いながら、机をバンッ!!と思いっきり叩く。ダイヤさん、ものはもう少し丁寧に扱いましょ...。

 

ダイヤ「なりませんわ!高校生の男女2人が同室で寝るなど...」

鞠莉「あら?ダイヤはなにを想像してるの?」

ダイヤ「べ、べつにそういうことではなくてモラルというものが...」

鞠莉「千歌っちと洋希が、私たちの見てないところであんなことやこんなことをするとか考えているんじゃ...」

ルビィ「ピギィ!!」

 

直接聞かれているダイヤさんではなく、隣で話を聞いていたルビィが突如として倒れ始めた。ルビィ...いったいどんな妄想をしちゃったんだ...。

 

洋希「あのぉ...別に同室が決まったわけじゃ...」

花丸「ダメずら」

洋希「へ?」

 

今度は真ん中辺りにすわる花丸が、真面目そうなトーンで呟いた。

 

花丸「浦の星のエキサイティング男子と呼ばれている洋希先輩を、女の子と2人なんかにしたら...」

洋希「人をあだ名で判断するな!!」

果南「たしかに、それはちょっと危ないかもね」

洋希「果南先輩まで!!」

 

あれ、俺なんか前に変なことしたっけな?ここまで信頼がなくなるような前科はないはずなんだけどなぁ...。

 

鞠莉「しょうがないわねぇ〜、ならこのマリィが、洋希の監視役として、一緒に寝るしかないわね!」

果南「鞠莉、それ洋希と寝たいだけでしょそれ...」

曜「だったら私が監視するよ!いざとなれば洋希を取り押さえるから...」

果南「曜じゃちょっと不安だなぁ、ここは上級生の私がひきうけようなかなん?」

鞠莉「あらぁ〜そういう果南も洋希とベッドインしたいんじゃないの〜?」

果南「ち、違うから!///あくまで監視だから!///」

 

まさか合宿で監視役を付けられることになるとは思いもしなかった。俺ってそんなにプレイボーイに見えるのかなぁ...。

 

花丸「曜ちゃんたちは下心丸出しずら、ここは洋希先輩の扱いが上手いといわれたマルがいくしかないずら」

ヨハネ「くくっ、何を言っているのずら丸、洋希は私のリトルデーモンなのよ?扱いが上手いのはこの私...」

花丸「リトルデーモンに恋しちゃってるようじゃまだまだずら」

善子「ちょっと!!///目の前にいるんだから言わないでよ!!///」

千歌「ダメだよ!ひろくんは私と寝るの!わたしの家だから私が決めるの!」

梨子「千歌ちゃん、今はそんな理屈は通用しないのよ?」

ダイヤ「そうですわ!これは言わば戦争ですわ!」

千歌「戦争!...」

 

監視役つけるのを決めるのに戦争とかひどくないですかね?

 

洋希「じゃあ、みんなは千歌の家に泊まるとして、俺は家近いから自分の家で寝れば...」

Aqours「それはダメ(ですわ)(よ)!」

 

息ぴったりで俺の意見を否定してくる千歌たち。いや普通にそれが1番安全なのに、了承してくれないんだ?わざわざ家から襲いにいくとでも勘違いしてるのか?はぁ、男って大変だわ...。

 

ルビィ「あ、あのぉ...」

 

先ほどまで倒れていたルビィが、小さく手を上げながらノロノロと起き上がる。ここにきてルビィがその役引き受けます!とかいわないよね?それこそ話がめちゃめちゃになるからやめて欲しいんだけど...。

 

ルビィ「洋希先輩には、女の子2人をつけて、それをジャンケンで決めるのはどうですか?」

洋希「もうそれしかないな、文句ないよな?」

 

どうも納得いかなそうな表情を浮かべていたが、みんな渋々首を縦に振った。

 

 

 

 

ダイヤ「それでは明日の朝4時、海の家に集合ということで」

洋希「朝4時!?早くないですか...」

ダイヤ「練習時間はしっかり確保しなければいけないのですわ!」

洋希「まあ俺はいいけど...みんなはいいのか?」

 

尋ねるとみんなは「まあ...」と半ば受け入れていない様子だった。あ、これみんな遅れて来るぞ。

話が終わり、みんなが一斉に帰る中、梨子が難しい表情をしてたちどまっているのに、俺と千歌が気づいた。

 

千歌「梨子ちゃんどうかした?」

洋希「なんか言いたいことでもあったか?」

 

俺たちが声をかけると、梨子は首を横に振り、なんでもないと笑顔で答えた。

この時は、まだ梨子が思い悩んでいることに気が付かなかった。

 

 

 

 

 

 




果南「朝4時集合とかいったけど...起きれるの?」
ダイヤ「そこは気合いで起きるしかありませんわ!」
鞠莉「じゃあ遅刻したら罰ゲームね!」
ダイヤ「罰ゲーム?」
鞠莉「ヒロキに後ろからハグするのはどう?」
果南「それいいね!」
ダイヤ「ちょ、勝手に決めないで頂けませんか!?」
鞠莉「じゃあそういうことで!」
果南「じゃあねダイヤ!わざと遅れたりしないでよ?」
ダイヤ「しませんわよ!!」
ダイヤ(困りましたわ...)

次回もお楽しみに!

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