ラブライブ!サンシャイン!! 〜希望の光〜   作:リオート

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ダイヤ「洋希さん、アニメというものはそんなに面白しろいのですか?」
洋希「面白いですよ!ダイヤさん、アニメとかあんまりみないんですか?」
ダイヤ「ええ、昔から習い事ばかりやっていたので、そのようなものを見る時間がなくて...」
洋希「なるほど」
ダイヤ「それで、せっかくだからといって鞠莉さんがおすすめのアニメを貸してくれたのですが...」
洋希「鞠莉さんのおすすめですか、ちなみにタイトルは?」
ダイヤ「異世界はスマートフォンとともっていうタイトルで...」
洋希「あ、それはダメです」



どうも皆さんこんにちは、最近異世界転生ものにはオルガが必要不可欠ではなかと錯乱しているリオートです。
ちなみにいせスマは全話視聴済みです。みなさんもよかったら見てくださいね!(悪魔の誘い)
それでは、本編へどうぞ!


第5章 重なり合うAqours
第48話 崩れた関係


果南「私...スクールアイドルやめようと思う...」

鞠莉「なんで?」

 

果南の突然の発言に、私は耳を疑った。この前のライブが失敗したからなのか。でも果南がそんなことで諦めるはずが...。

 

鞠莉「まだ引きずってるの?東京で歌えなかったぐらいで...」

果南「鞠莉、留学の話が来てるんでしょ?」

 

果南の言う通り、ここ最近は留学の話でてんこ盛りになっている。けど私は...。

 

果南「行くべきだよ」

鞠莉「どうして?冗談はやめて?」

 

果南は持っていたペンを机におき、部室を出ようとする。

 

鞠莉「前にもいったでしょ?その話は断ったって、ダイヤもなんかいってよ!」

 

強引に話を進めようとする果南を止めるために、ドアにもたれかかるダイヤにもなにか言ってもらおうと思い話を振った。しかしダイヤは、終始無言のままだった。

 

鞠莉「ダイヤ?...」

果南「ダイヤも同じ意見、もう続けても意味が無い...」

 

どうやら、私のいない所で二人で話し合っていたみたい。私の留学のためにスクールアイドルを辞める?そんなこと...。

 

鞠莉「果南!ダイヤ!」

 

私の呼びかけに二人が振り向く。そこに私はライブの衣装を突きつけた。私はまだ続けたい、歌いたいという思いを込めて。口でいえればよかったのだろうが、二人を厳しい視線が怖くなり、でかかった言葉が喉で詰まってしまった。

 

果南「鞠莉...」

 

大丈夫、果南ならもう一度やってくれるって言ってくれる...。

しかし、現実は非情だった。

 

果南「もう...終わりにしよう...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鞠莉「また...またなのね...」

 

内海に戻ってきてから、夢に出てくるようになったあの日の光景。それをみるたび、夜中に目が覚め、目から涙がこぼれ落ちる。それほどあの瞬間が脳裏に焼き付いているのだろう。

 

鞠莉「もう...戻れないのかしら...昔のように...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《洋希視点》

 

洋希「夏祭り?」

 

練習のため、千歌の家に集合したAqours。今後の練習方針を話合っている時、「夏祭り」という単語が出てきた。

 

ルビィ「はい!ここで毎年行われてるお祭りなんですよ!」

花丸「屋台もでるずら」

 

嬉しそうに話すルビィとのっぽパンを口いっぱいに頬張りながら話す花丸。

花丸、喋るのは食べ終わってからな?行儀悪いぞ?

それにしても...。

 

洋希「善子、勝手に人のひざに寝そべるな」

善子「いいじゃない、こうしてると感じるのよ、痕跡、それに気配を...」

洋希「何こいつ、頭おかしくなったの?」

ルビィ「こっちに帰ってきてから...ずっとそんな感じです」

 

別に膝枕してやるのが嫌な訳では無い。しかしながら、隣の椅子にすわる曜と梨子から、とてつもない殺気を感じるのだ。恐らく真面目な話をしている時にこんなことしているから怒っているのだろう。

というわけで。

 

洋希「一旦起きろ善子!」

 

善子の頭にお得意のグリグリ攻撃をかます。かなり痛かったのか、善子は飛び跳ねた。そして座りなおして俺を睨みつけてきた。小動物の威嚇みたいで恐怖は微塵感じなかった。

 

曜「千歌ちゃんは、夏祭りどうするの?」

 

受付で寝そべる千歌に曜が声をかけた。

 

千歌「そうだね〜、決めないとね〜」

 

なんとも曖昧な返事。もう少ししっかり考えてますよアピールぐらいはしてくよリーダー...。

 

曜「夏祭り...もとい沼津の花火大会っていったら、ここら辺じゃ1番のイベントだよ」

洋希「そこからオファーが来たのか...」

花丸「Aqoursを知ってもらうにはちょうどいいずら」

 

だから花丸さん、食べ終わってから話そ?

 

ルビィ「でも...いまからじゃあんまり練習時間ないよね...」

 

ルビィの言う通り、花火大会までは日数がほとんどない。ちゃんとしたライブができるかどうかも不安なところでもある。

 

梨子「私は...今は練習を優先した方がいいと思うけど」

 

梨子の意見はごもっとも。無理に詰め込んでライブするよりは、今後のために歌や踊りを磨くことに専念するという考えは正しい。

 

曜「千歌ちゃんは?」

 

千歌に意見を求めようと、曜が声をかけるが、受付には千歌の姿はなく、こちらに向かってきていた。

 

千歌「うん!私は出たいかな!」

 

リーダーが出した答えは、参加するだった。この前のライブのこともあって少し慎重になるかとおもったが、そんなこともなかった。いい意味で前向きになった。

 

千歌「今の私たちの全力を見てもらう、それでダメだったら、また頑張る。それを繰り返すしかないんじゃないかな?」

 

千歌の意見に、先ほどまで悩んでいたみんなも納得したようで、笑顔を浮かべていた。

 

曜「ヨーソロー!賛成であります!」

洋希「左に同じく、ヨーソローで」

梨子「そうね、やるしかないわよね」

ルビィ「お祭り...楽しみ!」

花丸「屋台...食べ物...」

善子「堕天祭り...ギラン!」

花丸「そんなものはないずら」

善子「夢ぐらいみさせなさいよ!」

 

千歌の意見に賛同した俺たち。やると決めたからには、徹底的にやらないとな!

 

洋希「やるのはいいけど、時間もないから、1つ1つ練習がきつくなるのは了承してくれよ?」

善子「あれ以上きつくなるの!?」

洋希「だからお前は走れなさ...」

善子「苦手だっていってるでしょ!」

洋希「はいはい...」

 

俺たちが会話を弾ませるなか、千歌は1人、柱に寄りかかりって座り込み始めた。俺は立ち上がり千歌のそばにいった。

 

洋希「千歌、どうかしたのか?」

千歌「ちょっと...果南ちゃんのことを考えててね...」

洋希「もしかして、この間の?」

千歌「うん...」

 

 

数日前のこと、朝のランニングを珍しく千歌と行っていた時、淡島神社で果南先輩とばったり出くわしたのだ。その時、千歌が果南先輩にスクールアイドルをやっていたかと尋ねると、「少しだけ」と答えて帰っていった。その事に対して、千歌は悩んでいるのだろう。

 

千歌「果南ちゃん、どうしてスクールアイドルやめちゃったんだろう」

善子「生徒会長が言ってたでしょ、東京のイベントで歌えなかったからだーって」

千歌「でも、それでやめちゃうような性格じゃないと思う...」

洋希「千歌から見た果南先輩は、どんな人なんだ?」

千歌「えっとね、小さいころからずっと遊んでて、怖がりだった私をいつも、「大丈夫、怖くないよ」っていって励ましてくれた。それに負けず嫌いだったから...」

 

そんな性格の果南先輩が、たった1度の失敗で引退。考えてみればおかしな話だな。なんか、裏がありそうだな...。

 

場所を変えて浜辺にきた俺たち。千歌から果南先輩がどんな人かわかったが、それが直接答えには繋がらなかった。

 

ルビィ「とてもそんな風には見えませんけど...あ、すいません...」

善子「まさか!天界の眷属が憑依!?」

千歌「もう少しスクールアイドルやっていたころのことが分かればいいんだけどなぁ...」

曜「聞くまで全然しらなかったもんね...」

 

もはや善子に対して誰もツッコミを入れなくなったな。もうみんな慣れちゃったみたいだね。良かったな善子。

 

洋希「誰か詳しく知ってる人いないかな〜」

 

俺たち2年生組がうーんと唸りながら考える。ダイヤさん、鞠莉さん、果南先輩。この3人に関して詳しいのは...あっ...

 

洋希「ルビィ、お前ならなにか知ってるんじゃないのか?」

ルビィ「えっ!?えっと...」

 

ルビィの驚き方からして、恐らく事件の全貌とまではいかないが、何かしらの情報は得られそうだ。

 

千歌「ダイヤさんからなにか聞いてない?」

曜「小耳に挟んだとか」

梨子「ずっと一緒に家にいるのよね?なにかあるはず」

 

千歌と曜はいいが、ちょっと梨子さん当たり強くないですか?相手は一応か弱い後輩ですから...。

そんな千歌たちの問い詰めが怖くなったのか、ルビィは一目散に逃げていった。しかし、堕天使ヨハネは不敵な笑みを浮かべながらルビィを追いかけ、あっさり捕まえた。前に俺にかました堕天流拘縛で。あれ結構いたいんだよな...。

技を自信満々にかます善子に対して、花丸は後ろから近づき、頭に軽くチョップをかました。そして一言。

 

花丸「やめるずら」

 

いくら状況が状況といえ、親友を傷つけられるのは嫌なのだろう。花丸、お前はほんとにいいやつだよ...って感動するところなのかな?ここ...。

ルビィが話をしてくれるということで、部室に足を運んで、ルビィの持っている情報を聞くことにした。

 

ルビィ「ルビィが聞いたのは、東京のライブが上手くいかなかったって話ぐらいです」

洋希「それは...ダイヤさんから聞いたな」

ルビィ「それから...スクールアイドルの話はほとんどしなくなっちゃって...ただ...」

千、曜、梨、花、善「「「「「ただ?」」」」」

 

俺を除いて、千歌たちが反応をしめす。思ったより食いついてきて、さすがのルビィも苦笑いをしたが、話を続けた。

 

ルビィ「お姉ちゃんがスクールアイドルをやめてから、鞠莉さんがうちに来たことがあって...その時聞いたんです」

洋希「なにを?」

ルビィ「お姉ちゃんが、「果南さんは逃げてるわけじゃない」って...」

洋希「逃げてるわけじゃない?」

 

つまり果南先輩は東京の雰囲気に圧倒され、それが嫌になって辞めた、というわけではないようだ。なにか他に理由があってスクールアイドルから離れたということだろうか。

 

洋希「わかんねぇなぁ...」

善子「情報が少ないわよ、第一、これって私たちに関係あるの?」

 

頬杖をつきながら善子が愚痴をこぼす。

 

洋希「関係なくはないぜ。なんせ、あの人たちは先輩なんだ。この学校で、俺たちより早くスクールアイドルをやってたんだからな」

善子「だからって私たちが悩むことなの?」

洋希「...千歌、なんで俺たちはこの問題に首突っ込んでるんだっけ?」

千歌「それは...3人をAqoursに誘うため...昔みたいに、スクールアイドルをやって欲しいから!」

 

Aqoursの今の人数は6人、俺たちが目標にしているμ'sは最終的に9人。だからあと3人はいってくれればμ'sと同じになるのだ。だからといって適当に9人揃えるわけじゃない。スクールアイドルが好きで、一生懸命になれる人が適任なのだ。そこで狙いをつけたのがあの3人というわけだ。彼女たちは3人で東京にまで呼ばれる実力があった。その才能を、無駄にさせたくない。彼女たちが加わってくれれば、Aqoursはもっと伸びると踏んでいる。だからこそ、この問題を解決したいと思っているのだ。

 

曜「でもどうしようか。もう情報元はないし...」

千歌「ならさ、果南ちゃんを尾行してみない?」

梨子「尾行?なんでまた...」

千歌「果南ちゃん、朝早くにランニングしてるんだ。それをおってけばなにかわかるんじゃないかな?」

洋希「び、尾行?」

 

尾行するとなると恐らく弁天島まで果南先輩を追うのだろう。さすがにあれを追いかけるのは体力的にも、不可能ではないけど...朝から疲労困憊になるのはごめんだ。

 

洋希「俺はいいかな〜なんて...」

千歌「ダメだよ?Aqours全員参加だからね?」

洋希「お前...随分強引になったな...」

千歌「私も成長し続けてるからね!」

洋希「そだねー...」

千歌「適当!!」

 

そのあと、結局果南先輩の尾行をすることになった。

後悔してもしらないからな?

 

 

 

 

 

次の日の早朝、まだ日も上っていない時間に、俺らは看板の裏に隠れながら果南先輩を追っている。

 

花丸「まだねむいずら...ふぁ...」

ルビィ「毎日こんなに朝早くに起きて走ってるんですね」

 

俺が初めて会った日も、果南先輩は弁天島にいた。その時、いやもっと前からこの走りは続けているのだろう。継続してできるって、簡単にできるもんじゃないからすごいよな。

 

梨子「それより!こんな大人数で尾行したらバレるわ!」

洋希「誰かさんが強制全員参加にしなきゃよかったんだよ...」

千歌「ほんとにだよね!2、3人いれば充分なのにね!」

洋希「...目覚めのグリグリ、いっときますか?」

千歌「すいませんでした」

善子「ねぇ、あの人走るの早すぎない?油断したら見失うわよ...」

 

結局弁天島まで追いかけた。だがみんなもうヘトヘト。果南先輩の底知れぬ体力に撃沈させられてしまった。体力にそこそこ自身のある俺でも、少し息が荒くなった。果南先輩まじパネェっす...。

 

1年生組は階段下で座り込み、梨子と曜は階段途中でストップ。俺と千歌は何とか上までたどり着き、果南先輩の姿を見ることができた。果南先輩は一呼吸して、踊り始めた。それはとても美しく、精錬された踊りだった。前に見た時もそうだが、やはり果南先輩の踊りは千歌たちとは違った魅力がある。とてもスクールアイドルを諦めた人がするような踊りじゃない。やっぱり果南先輩は...スクールアイドルをやりたいんじゃないだろうか。

隣の千歌は目を輝かせて優雅に踊る果南先輩を見つめている。

 

千歌「きれい...」

 

そう千歌が呟いた時、突如小さな拍手が起こった。もちろん俺たちではない。よくみると果南先輩の後ろに誰かがいる。金髪...って、あれは鞠莉さん?

 

鞠莉「復学届、提出したのね」

 

どうやら鞠莉さんも俺たちと同じで果南先輩を尾行していたようだ。というより、鞠莉さんは待っていた、というのが正しいかもしれない。

 

果南「まあね」

鞠莉「やっと逃げるのを諦めた?」

果南「勘違いしないで、休んでたのは父さんの怪我が元で、それに復学してもスクールアイドルはやらない」

鞠莉「私の知っている果南は、どんな失敗をしても、笑顔で次に向かって走り出しいた。成功するまで諦めなかった」

 

立ち去ろうとする果南先輩に、追い討ちをかけるかのごとく言葉を発していく鞠莉さん。さすがにここまで言われて黙っていられなくなったか、果南先輩は足を止めた。

 

果南「卒業まで、あと1年もないんだよ?」

鞠莉「それだけあれば充分!それに、今は後輩もいる」

 

鞠莉さんの言葉に動揺した千歌たち。「後輩もいる」といわれて、尾行してるのがバレたと思ったのだろう。

 

果南「だったら、千歌たちに任せればいい」

鞠莉「果南...」

 

頑なにスクールアイドルを拒否する果南先輩。なにが彼女を縛りつけているのだろうか。なにが彼女からスクールアイドルを遠ざけているのか。

 

果南「どうして戻ってきたの?私は...戻ってきて欲しくなかった...」

鞠莉「果南!...」

 

衝撃だった。あの果南先輩が、親友に対してそんなことをいうなんて...。その時はまだ俺の中で残念な気持ちしかなかった。問題はここからだった。

 

鞠莉「相変わらず果南は頑固...」

果南「もうやめて」

鞠莉「!...」

果南「もうあなたの顔、見たくないの...」

 

その言葉で、俺の中にあった残念な気持ちが、一気に怒りに変わった。我慢できなくなった俺は、木の影から飛びだして、果南先輩の前に立ち塞がった。

 

果南「洋希!どうしてここに!」

洋希「果南先輩...なんでそんなこと言うんですか...」

果南「えっ...?」

洋希「鞠莉さんは親友じゃないんですか!?親友に対して、帰ってきて欲しくなかった!?顔も見たくない!?おかしいじゃないですか!!そんなこと、親友対して言っていい言葉じゃないのわかってますよね!?」

 

俺の怒鳴り声に、果南先輩は少しも表情を変える様子もない。俺がいきなり登場して驚いた時以来、厳しい視線のまま、見つめるだけだった

 

洋希「果南先輩、あなたは最低です!今すぐ鞠莉さんに謝ってください!!」

果南「どうして?私は言いたいことを言っただけなんだけど?」

洋希「!...あくまで自分の非は認めないんですね ...」

果南「洋希、これは私たちの問題なの、だから...へんに干渉しないでくれない?」

洋希「別に干渉はしてませんよ!!ただ俺は...」

果南「洋希」

 

果南先輩は近づいてきて俺の横に来ると、俺しか聞こえないであろう声でいってきた。

 

果南「これ以上、このことに関して、二度と私に関わらないで」

洋希「...!...果南先輩!!」

 

去っていく果南先輩に俺は叫んだ。しかし果南先輩は振り向くことなく、階段を駆け下りていき、姿が見えなくなった。あの様子からして、俺の言葉は何一つ果南先輩には届いてないみたいだ。ほんとに...最低だよ...。

 

洋希「あれが...本当に、俺の知ってる果南先輩なのか...」

 

まだ出会ってから間もない俺がいうのもなんだけど、ほんとに信じられない。いくらしつこいとは言え、親友に対してあんなの言葉を浴びせるなんて...。しまいには俺にすら二度と関わるなとも言ってきたし。もう、俺の知ってる果南先輩は、二度と見られないのだろか?

膝を突き落胆する俺に、鞠莉さんがそっとそばによってきた。

 

鞠莉「洋希...」

洋希「すいません鞠莉さん、余計なことして...」

鞠莉「ありがとう、私のためにああ言ってくれたのよね?嬉しいわ」

洋希「礼なんて言わないでください、ただ俺は...果南先輩の発言にムカついて、怒鳴り散らしただけですから...」

鞠莉「それと洋希、ごめんなさいね、こんなことにまきこんじゃって...」

洋希「むしろ先に手を出したのはこっちなんで、謝ることもないです」

鞠莉「そう...じゃあ、私は帰るわね」

洋希「鞠莉さん...」

 

帰ろうとする鞠莉さんに俺は何も言うつもりもなかったが、思わず名前を言いこぼしてしまった。

 

鞠莉「安心して、果南は...私がなんとかするから...」

 

そういって鞠莉さんも弁天島を後にした。

俺は立ち上がって空を見上げた。やっと日がのぼり、空が明るくなってきていた。

 

洋希「果南先輩...なにがあなたをそんなにしてしまったんですか...」

 

木に囲まれた神社の前で、目を閉じて耳をすましても、その答えが聞こえることはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 




花丸「果南先輩、はやいずら...」
洋希「あともう少しで止まると思うから、そこまで頑張れ」
花丸「洋希先輩、まるをおぶってほしいずら」
洋希「いやそれはさすがに...」
ルビィ「洋希先輩、ルビィもおぶってほ...」
洋希「まかせろ」
花丸「なんでルビィちゃんは即OKずら!?」
洋希「あ、すまん、条件反射でつい...」
善子「リトルデーモ...」
洋希「断る」
善子「まだなにもいってないわよ!」
曜、梨「洋希(くん)、私も〜」
洋希「1度にそんな運べるか!」
千歌「じゃあ私抱っこで〜」
洋希(無言のグリグリ)
千歌「ぎゃぁぁぁぁ!!」


次回もお楽しみに!ヾ(・ω・`)

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