ラブライブ!サンシャイン!! 〜希望の光〜   作:リオート

36 / 77
千歌「スクフェスACについにAqoursが参戦だよ!」
洋希「おお!さっそくやってみるぞー!」
千歌「センターはもちろん...?」
洋希「ルビィで」
千歌「私は!」
洋希「また今度な」
千歌「絶対だよ!」
洋希「まあそれはいいとして...一つは問題が...」
千歌「なに?」
洋希「ゲーセン遠いんだけど」


どうもみなさんこんにちは、リオートです。
スクフェスACにAqoursが登場したらしいので、やりたいのですが、テスト期間中なので控えております。おわったら早速やりに行きたいと思います!まってろルビィちゃん!!
それでは本編どうぞ!



第36話 やりたいこと、その答え

千歌「う〜ん...」

 

先ほどまで元気いっぱいで駆け回っていた千歌だったが、今は準備運動しながら頭を悩ませている。行動を起こすと言っておきながらまさかのノープランだったらしいのだ。

 

梨子「ていうか、ほんとになにも考えてなかったのね...」

千歌「だってほら!流れ的にああ言うのがいいかなって!」

洋希「で?なにするかは思いついたのか?」

千歌「いいえまったく!!」

洋希「おい」

 

そこは元気よく答えなくて宜しい。

 

曜「そうだ千歌ちゃん!μ'sがやったことを参考にするとかどう?」

千歌「いいねそれ!」

洋希「それってつまりパク...」

曜「洋希もいいと思うよね!」

洋希「リ...お、おう!いいと思うぞ!」

 

曜に言葉をぶった切られ、挙句の果てには誘導尋問のように了承させられてしまう始末。俺いつの間に立場弱くなった?

 

千歌「μ'sがやったことかぁ〜、えっとね...」

ルビィ「スクールアイドルを始めた...」

洋希「それは大前提だな」

ルビィ「ピギィ!!ご、ごめんなさい...」

 

何故か肯定しただけなのに驚かれ、謝られた。

そんなに言い方キツかったか?

すると隣にいた花丸が物凄い剣幕でこちらを睨んできた。

 

花丸「洋希先輩...」

洋希「まて!?別に今の怒ってないからな!?」

ルビィ「そ、そうなんですか...ごめんなさい...」

洋希「お、俺もごめんな、勘違いさせて...」

ルビィ「洋希先輩は悪くないです...ルビィが...」

洋希「いや今のは俺が...」

善子「あんたたちそれぐらいにしないと、永遠に終わらないわよ」

洋、ル「は、はい...」

 

善子の発言で俺とルビィの謝罪のしあいは幕を閉じた。

 

千歌「μ'sがやったのは、スクールアイドルとしてランキング投票して...」

洋希「それは俺たちもやったな」

梨子「それから?」

千歌「それからええっと...」

 

千歌が頭を指でトントンとたたいて捻り出そうとしている間、俺は小さいメモ帳にかいた「練習メニュー表」を取り出し、今日の練習メニューを確認した。

今日は...階段ダッシュやらなきゃ...。

 

洋希「まあ、一旦それは置いておこう。今日は階段ダッシュ入ってるから移動するぞ」

善子「げっ!今日もあるのね...」

洋希「特にお前は1番へばるの早いからな、今日ぐらい1番で登れ」

善子「洋希、なんだか最近、私に厳しくない?」

洋希「可愛い子には旅させよっていうだろ?そう言うことだ」

善子「かわっ!...」

ヨハネ「まあいいわ!今日ぐらいは堕天使の本当の力を見せて上げるわ!」

花丸「善子ちゃん、ちょろいずら」

ルビィ「うゆ...」

善子「なによ!あんたたちだって同じようなもんじゃないのよ!」

 

そんなこんなで俺たちはいつもの階段ダッシュの場所まできた。いつもどおりやったが、案の定、善子は途中でへばり、ビリっけつだった。

 

階段ダッシュを終えた俺たちは改めてμ'sのしたことを考え出した。

 

千歌「ラブライブに出て有名になって...生徒を集めた...」

曜「それだけ?」

千歌「それだけ...だね...」

梨子「他にはないの?」

千歌「他には...わかんない!」

 

どうやらネタ切れの様だ。確かに考えてみたらμ'sはスクールアイドルとしてラブライブに出場、そして優勝。だかほんとにそれだけで学校を救えたのか、イマイチ腑に落ちない。

そこで俺はスマホを取り出し、「μ's 活動」と検索をかけた。すると面白いものがでてきた。それはμ'sが昔にあげたPVだった。

 

洋希「PVか...なるほどな...」

千歌「なに?どうしたのひろくん?」

 

呟きに反応した千歌が横から覗き込んできた。

 

洋希「μ'sが昔にあげたPVを見てたんだけどよ、これなら俺たちにもできるんじゃないか?」

千歌「PV?」

曜「プロモーションビデオの略称だよ、例えば自分が紹介したいものを動画で説明とかしたり、実際やってる所とかをみせたりして、興味をもたせるんだよ」

千歌「なるほど!確かにいいかも!」

善子「それで、なにを紹介するの?」

千歌「それは...」

洋希「まあ、とにかくやることは決まったわけだし、内容は明日考えよう」

花丸「今日はおしまいですか?」

洋希「ちょっと早いけどな。そのかわり、PVの撮る内容を考えるの宿題な」

全員「「「「「「は〜い!」」」」」」

 

宿題を開示して、今日の練習は終了とした。曜と善子はバス、ルビィと花丸は二人仲良く歩いて帰っていった。

 

そんな中、千歌の家の前まできた俺と千歌と梨子。

 

梨子「じゃあね二人とも」

千歌「バイバイ梨子ちゃん!」

洋希「また明日な」

梨子「うん!二人は歌詞作り頑張ってね」

 

と笑顔で言う梨子。今日はいつものかわりばんこの手伝いが千歌に回ってきたのだ。

 

千歌「まっかせてよ!千歌とひろくんが協力すればちゃちゃーっと...」

洋希「そう言ってこの前途中で寝落ちしたのは誰だっけか?」

梨子「寝落ちしたの...?」

千歌「μ'sの曲聞いてたらそのまま...」

 

人の助け借りといて寝るのはないと思うんだ。曜とか梨子はもっと真面目やぞ。

 

洋希「はぁ...今日はキリのいいところまでやるからな、途中で寝たらたたき起こす」

千歌「えぇ!また寝ちゃったらベットに運んでよ!」

洋希「寝ないように努力しろ!」

梨子「ま、まあ二人とも無理はしないでね...」

 

苦笑いしながらそう言った梨子は家に帰っていった。

その後俺たちは歌詞作りを始めたものの、難航し、途中で千歌がまた寝落ち。結局、今回もベットに運んでやりました。

あんな気持ち良さそうに寝てたら、起こすに起こせないんですよ...つくづく甘いなぁ...俺

 

 

 

 

次の日、俺とルビィはある場所に向かっていた。

 

ルビィ「洋希先輩、お姉ちゃんになにを聞くんですか?」

洋希「んーと...統廃合のこととかかな。ダイヤさんならもう少し詳しく聞けないかなって思って」

ルビィ「そうですか...」

 

二人で並んで歩きながら、ちょっと間をあけながら会話をしている。

別にルビィと話しずらいとかじゃないからね?

 

洋希「でもルビィは偉いな、ちゃんと遅くなるって報告しにいくの」

ルビィ「スクールアイドルさせてもらってらから、心配だけはかけたくないので...」

洋希「...そっか」

 

話しのキリがいいところで、俺たちは生徒会室に到着した。ルビィが扉を2回コンコンと叩いた。

 

ダイヤ「どうぞ」

 

中からダイヤさんの声が聞こえてきた。その声を聞いて、ルビィは扉を開けた。

 

ルビィ「失礼します...」

ダイヤ「ルビィ?それに洋希さんまで」

洋希「ども」

ダイヤ「どうかしたのですか?」

ルビィ「実は、今日もちょっと遅くなるかもって...」

ダイヤ「今日も?」

ルビィ「うん...千歌ちゃんが、入学希望者を増やすためにPV撮るんだって...」

 

PVという言葉にダイヤさんは少し動揺した。また自分の知らないところで勝手なことしている、なんて思ってるのかもしれない。

 

ダイヤ「...わかりましたわ。お父様とお母様には言っておきますわ」

 

ダイヤさんは軽く了承してくれた。ダイヤさんの事だから「ぶっぶーですわ!」とかいって許可してくれないんじゃないかと...。

 

ダイヤ「洋希さん、わたくしはそこまで心が狭くはありませんわ」

 

おや、ダイヤさんいつの間に読心術なんて身につけたんですか。心臓に悪いんでやめてもらえますか?

 

ルビィ「いいの!ほんとに!」

ダイヤ「ただし、日が暮れる前には戻ってきなさい」

ルビィ「うん!じゃあ、いってくる!」

 

嬉しさで声が弾んでいるルビィは一目散に走り出そうとした。

 

ダイヤ「どう!スクールアイドルは?」

 

だがダイヤさんの問いかけにルビィは急ブレーキをかけて止まった。

 

ルビィ「大変だけど、楽しいよ」

ダイヤ「そう...」

ルビィ「ほかの生徒会の人は?」

ダイヤ「みんな他の部と兼部なので、忙しいのですわ」

ルビィ「そう...」

 

そう、今この生徒会室にはダイヤさんか一人座っているだけ。正直この光景に見慣れているせいか俺自身、その疑問にいたらなかった。しかし、よくよく思い出せば、他の人が生徒会室にいるところを、まったくと言っていいほどみたことがない。いつもダイヤさんが座ってて、たまに小原先輩がいるぐらいだ。

 

ルビィ「...お姉ちゃ...」

ダイヤ「早く行きなさい!遅くなりますわよ...」

 

少し間をあけてルビィが口を開いたのだが、すぐにそれをダイヤさんの一声でかき消されてしまった。姉には分かるのだろう。妹がなにを言おうとしているか。その言葉は、今の自分には不必要だと。

 

ルビィ「洋希先輩...先にいってますね...」

洋希「お、おう...」

 

そういってルビィは悲しそうな顔をして、小走りで去っていった。ルビィは、自分の言葉を聞いてもらいたかったのだろう。

 

ダイヤ「さて、次はあなたですが、ご要件は?」

 

ドアの前には突っ立っていた俺にダイヤさんが尋ねてきた。なので俺はダイヤさんの前まで歩いていき、要件を言った。

 

洋希「俺は...統廃合のことについて聞きに来ました。」

ダイヤ「統廃合?」

洋希「ええ、この学校が他の学校と合併して無くなるって聞いたんですが...」

ダイヤ「...ルビィから聞いたのですね...」

洋希「ええ、まあ...」

 

ダイヤさんはそう言いながら、目をそらして下を向いてしまった。というかルビィ、盗み聞きしてるのバレてるぞ。

 

洋希「本当なんですね?」

ダイヤ「本当ですわ、浦の星は来年で廃校。高ノ宮高校と合併することがほぼ決定ですわ...」

洋希「なるほど...でもどうして?」

ダイヤ「これを見れば分かりますわ」

 

ダイヤさんはパソコンを開き、画面を俺の方に向けた。そこには、「年度別 志願者数」が表示されていた。俺はそれをみて驚いた。募集人数100人に対して、今年の志願者数は14人、入学者数はたったの12人だった。しかもその前の年ですら募集人数の半分にもみたしていない。これが、浦の星の廃校の理由らしい。

 

洋希「こんなに少なかったんですね...」

ダイヤ「年々減っていってるのは事実ですわ、これでは学校としては存続は厳しい、だから統廃合ということになってしまったのですわ」

洋希「...あ、でも共学になってるんですよね?だっらまだ入ってくる可能性も...」

 

そうだ、浦の星は今年から共学になってる。それなら男子生徒が入ってくる可能性だって...

 

ダイヤ「では洋希さん、今年の男子の入学者数は何人ですか?」

洋希「えっと...一人...ですよね?」

ダイヤ「正確には、あなたは転校生なので、入学者数は0ですわ」

洋希「は、はぁ...」

 

なぜか引っ掛け問題のように答えを言われてしまった。

 

ダイヤ「よく考えてみてください。もともと女子校で、先輩は女子しかいない学校に入りたいと思う人はいると思いますか?」

洋希「いやまあ事実上ここにいますけど...」

ダイヤ「あなたは例外ですわ」

洋希「すいません...」

 

少々傷つく言い方をされてしまった。

 

ダイヤ「なんにしろ、ここにたどりつく前に、沼津の共学の方に目がいってしまうでしょうね」

洋希「だから...統廃合は決定だと...」

ダイヤ「そうですわね...」

洋希「...させませんよ、絶対」

ダイヤ「えっ?」

洋希「俺たちが廃校を阻止します。ラブライブで優勝して、この学校の名前を全国に知れ渡らせます!」

ダイヤ「そんな簡単に...」

洋希「簡単じゃないですよ、だから今みんな努力して、その目標に向かってるんです!コツコツいろんなことをして、俺たちAqoursを知ってもらって!そして、この学校を知ってもらう!そうすれば、入学者数も増えるはずです...」

ダイヤ「洋希さん...」

 

簡単じゃないのは分かってる、口だけならなんとだって言える。でもそれじゃだめ。言ったことを行動に移す、有言実行ができるかどうかが、大事なんだ。

 

俺はダイヤさんに背を向けて、部屋から退室しようとした。

 

ダイヤ「どうして...そこまでするのですか?」

 

ダイヤさんの問に、俺は驚き、立ち止まった。

 

ダイヤ「どうしてまだ来てまもない学校を救おうなんておもえるのですか?」

洋希「...好きになっちゃたんですよ、この学校が」

ダイヤ「好きに?...」

洋希「はい、最初は近いからって理由でこの学校に入りましたけど、今はこの学校に来て、良かったなって思ってます。だから、ここに入れば俺と同じ気持ちになる人が必ずいるの思うんです」

ダイヤ「そこまで...」

洋希「ダイヤさん、前に俺がライブがおわった直後にいったこと、覚えてます?」

ダイヤ「「希望」になる、でしたわよね」

 

俺はコクっと頷いた。

 

洋希「俺はあくまでもマネージャーですから、歌ったり踊ったりして、Aqoursを引っ張ることはできません。だから、あいつらを全力でサポートして、あいつらを輝かせることが、俺が学校を救う、唯一の方法だと思ってます」

ダイヤ「それが...あなたの目指す「希望」なのですね?」

洋希「はい」

 

俺が返事をすると、ダイヤさんは目を閉じて黙り込んでしまった。なにか考え出したのかと思った矢先、目をあけて俺を見つめてきた。そして俺の名前を呼んだ。

 

ダイヤ「洋希さん」

洋希「なんです?」

ダイヤ「この先、どんな苦労があるかも分かりません。それでもルビィを...いいえ、Aqoursのみなさんを守る覚悟はありますか?」

洋希「ここまできて、ないなんて言うと思います?」

ダイヤ「そうですね、愚問でしたわ」

 

てか、最初にルビィっていいませんでした?やっぱりこの人、シスコンだわさ。

 

ダイヤ「洋希さん、頑張ってください。私からは、それだけしか言えません...」

洋希「充分です。その言葉だけで、いくらでも頑張れそうです。じゃあ、いってきます!」

ダイヤ「ええ、いってらっしゃい」

 

そう言って俺は生徒会室の扉をゆっくり閉じた。その時に見えたダイヤさんの顔は笑っていた。その笑顔が真か偽かは俺には分からない。真ならそれでいい。偽ならそれを真に変えるだけだ。今の俺なら...俺たちならそれができる、そんな気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 




千歌「ひろくん遅い...」
曜「ダイヤさんと何話してるのかな?」
梨子「話しだけですめばいいけど...」
善子「あんたたち、洋希をどう思ってるのよ...」
千歌「たらし」
曜「変態」
梨子「年上好き?」
善子「ひっどいわね...洋希の印象...」


一方洋希は...

洋希「へっくしゅん!!ん...なんか悪口言われてる気がする...」


最近寒くなってきましたね。風邪やインフルエンザが発症しやくすなるので、みなさんうがい手洗いはしっかりしましょうね。僕もあと3日のテストを風邪をひかずに乗り切って、ゲームしたいです。

それではまた次回ヾ(・ω・`)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。