洋希「一つ気になったんだけどさ」
ヨハネ「なにかしら?」
洋希「堕天使は普段なにを食べてるんだ?」
ヨハネ「な、なにをって...」
洋希「まさか人間界のものが主食とかはないよなぁ〜?」
ヨハネ「そ、そうよ!下界の食い物などこのヨハネには毒よ!」
洋希「やっぱりそうだよな!じゃあこのGODIVAは食えないか〜」
ヨハネ「GODIVA!...そ、それなら食べられないことも...」
洋希「あれれ〜堕天使は下界の物は毒なんじゃないっけ?」
善子「いいから一つ頂戴!!」
洋希(梨子とか千歌と同じぐらいからかいがいがあるわ、こいつ)
どうもみなさん、リオートです。
7話視聴しましたが...まさかほんとに統廃合になってしまうとは...。ラブライブ優勝で名前だけでも残してほしいですね。次回「HAKODATE」ってことはあの人たちがでるのでは...。
それでは本編どうぞ!
ヨハネ[はぁい、伊豆のビーチから登場した待望のニューカマー、ヨハネよ!皆で一緒に〜堕天しない?]
千、曜、梨、花、ルビ[しない?]
梨子「やってしまった...」
と呟いた梨子はガラスに頭を打ち付けている。なぜ梨子がこうなっているかと言うと。
善子の協力を得た次の日。早速屋上を使い「堕天使アイドルAqours」のPVを撮影したのだ。先ほどまで見ていたのはその動画だ。善子を筆頭にそれぞれ自己紹介していくというものだが、みんな堕天使風になりっていたので、新鮮さを感じ撮っていておもしろかった。特に梨子は最初は恥じらっていたが最終的には1番ノリノリだったのだ。それが本人的にいやなのだろう。
洋希「いや〜我ながらよく撮れたと思うぜ」
千歌「これは絶対人気でるよ!」
曜「期待期待!」
花丸「でも改めてみると、恥ずかしいずら...」
ルビィ「ル、ルビィも...」
ヨハネ「ふふっ、これで全国のならず者たちは一人残らずヨハネの虜になったでしょうね」
梨子「ぅぅぅぅ...」
ちなみにこの動画は既にAqoursのページに載せたので、あとはみんながこの新しいAqoursをどう思ってくれるかが重要なのだ。
洋希「さてと、そろそろランキングが更新される頃だと思うけど...」
そういった瞬間、パソコンからピロンと音がなった。ランキングが更新された証拠だ。
千歌「どう!ランキングは!」
曜「きゅ...953!?」
花、ル「ええぇ!」
なんと言う事でしょう。ここ数日ほんとんど変化のなかった順位が匠の手によって...じゃなくてあの動画で一気に3桁まで持っていったのだ。
だ...堕天使の力ってすげぇーーーー!
洋希「まじか...ここまで効果覿面なんてな...」
ルビィ「こ、コメントもたくさん!...」
あげた動画にはコメントも付けられる。いわいるにっこにっこにー動画の様なもんだ。その中には「ルビィちゃんかわいい!」とか「曜ちゃんかな」など、かなり良きコメントがたくさん流れている。これは...作戦大成功でいいのではないでしょうか!
曜「ルビィちゃんと一緒に堕天する!」
花丸「ルビィちゃん最高」
梨子「ルビィちゃんのミニスカートがとてもいいです...」
千歌「ルビィちゃんの笑顔...」
ルビィ「いやぁ〜そんなぁ〜」
ユート「ルビィちゃんの笑顔で...世界に...みんなの未来に...笑顔を...」
洋希「!?!?」
なにやら背後霊の様なものを感じたがそれは気にせず。
洋希「まあ確かに、この中だったら俺もルビィ選ぶかなぁ〜、な〜んて」
千、曜、梨、花、善「は?」
ルビィ「ひ、洋希先輩まで...///」
なにやらルビィ以外からの視線が俺にめっちゃ刺さってくるのだが...。みなさんそんな血相かえてどうしたんすか...。
洋希「ど、どうしたんだよみんな...そんな怖い顔して...」
千、曜、梨、花、善「...」
こ、これは話題を変えなくては...。俺の命が危ういのでは...
と思ったその時だった。
アナウンス「スクールアイドル部、至急生徒会室に来てください」
突如アナウンスが流れて、俺たちスクールアイドル部がお呼び出しされた。な、ナイスタイミング...。もう少しで根性じゃ耐えられないくらいの連続攻撃が飛んでくるところだったぜ...。
千歌「なんだろう?」
曜「生徒会室ってことは...」
梨子「ダイヤさん...だよね...」
その瞬間だろうか、全員にいやな寒気が走ったのは。なんとなく予想できる。このタイミングでの呼び出しは...。
洋希「俺...ちょっとトイレいってくるわ...」
千歌「あぁ!!逃げる気ひろくん!?」
曜「そうはさせないぞぉ〜!」
洋希「や、やめろ!俺はこれ以上怒られるわけにはいかないんだぁ!!」
これ以上ダイヤさんのお説教くらってたら、いつ退学させられるかわからない。こんかいばかりは...。と思い逃げようとしたが...
曜「千歌ちゃん!」
千歌「オッケー!曜ちゃん!」
洋希「お前ら何を...」
曜、千「よいしょぉ!」
洋希「なっ!...」
千歌たちの(無駄に)息の合ったコンビネーションプレイで俺の腕を片方ずつ掴んできた。しかも結構な力で掴んで来ているので振り払おうにも振り払えない。それに...。
洋希「な、なぁ...お前ら...」
千、曜「なぁに?」
洋希「あ...当たってるんだけど...」
千歌「なになに?聞こえないなぁ〜」
曜「いいたいことがあるなら、大きな声でいわないと〜」
洋希「お前らな!...」
そう。何を隠そう、こやつらの胸についたやわらかい果実が俺の腕に引っ付いているのだ。本来なら喜ばしい...はずなんだが俺の今の危機的状況からしたらはやくここからいなくなりたいぐらいなんだが!
くそぉ!!こんな状況じゃなきゃ楽しめたのになぁ!!
梨子「なるほど...洋希くんの弱点...見つけたわ...」
花丸「ルビィちゃん!こんど試してみよう!」
ルビィ「ル、ルビィにも出来るかな...」
ヨハネ「ふっ、二人がかりでやっととは。このヨハネなら手を使わなくとも、リトルデーモンを止めるなど容易い...」
あーなんかバックの方々もなんか言ってるけど、そんな場合じゃねぇんだよ!
千歌「とりあえず生徒会室にいこっ。ひろくん♪」
結局抵抗出来ずに生徒会室まで連行されましたとさ。
ダイヤ「やっと来ましたか...」
鞠莉「はぁい!みんなわざわざありがとね〜」
生徒会室にはダイヤさんはもちろんのこと、小原先輩までもが待っていた。
洋希「あの...何用でしょうか...」
ダイヤ「あのですね...」
ルビィ[ヨハネ様のリトルデーモン4号...く、黒澤ルビィです...]
ダイヤさんが口を開こうとした瞬間、ダイヤさんのパソコンからルビィの声が聞こえた。
今のは確か、ルビィの自己紹介の場面だったな...
ルビィ[い、1番小さい悪魔...可愛がってね!!]
鞠莉「wao!!Prettybomberhead!!」
ダイヤ「...」
どうやら小原先輩には大好評みたいだけど...ダイヤさんは...あれか!妹とが可愛すぎて声がでないってやつか!ていうかもしかして動画の感想をいってくれるとかかな。
洋希「いや〜いいですよね!そのルビィ、まさにリトルデーモン!って感じで!俺も可愛いと思いますよ!」
千、曜、梨、花、善「...」
ルビィ「...///」
あれぇ、おかしいなぁ。なんかさっきと同じような目線が俺に降り掛かってきてるんですけど...。
ダイヤ「...そうじゃありませんわ...」
洋希「へ?」
ダイヤ「こういうのはプリティじゃなくて...破廉恥と言うのですわ!!」
ついに怒りをあらわにしたダイヤさん。てっきり妹の堕天使姿にみとれていたのかと思ったら、そんなこと考えてたんすか...。
千歌「いやぁ〜そういう衣装というか...」
曜「キャラというか...」
ダイヤ「そもそも!私がルビィにスクールアイドル活動を許可したのは、節度をもって自分の意思でやりたいといったからです!こんな格好させて注目を浴びようなど...」
ルビィ「ごめんなさいお姉ちゃん...」
ダイヤ「...」
妹の謝罪でダイヤさんのお説教が一時停止した。多分ルビィが止めなかったらあと1、2時間は説教されてただろう。
ダイヤ「とにかく、キャラが立ってないとか、個性がないと人気が出ないとか、そういう狙いでこんなことするのはいただけませんわ!」
曜「でも、一応順位は上がって...」
洋希「そうですよ!いままさにこの動画をみた全国のスクールアイドルファンの人達がAqoursのファンに...」
ダイヤ「洋希さん、あなたは黙っていただけますか?」
洋希「アッハイ」
これ以上口答えしたら何されるかわからないからもう黙っとこ...。
ダイヤ「順位が上がったとおっしゃいましたが、そんなの一瞬ですわ!試しにいま、ランキングをご覧なさい!」
といってダイヤさんは自分のパソコンを机上で回しながらこちらに投げてきた。それを曜が上手くキャッチした。
精密機械はもうすこし優しくつかいましょ?
曜がパソコンを開けると、さっきまで3桁だった順位が下がりに下がって1500位あたりまで落ち込んでしまっていた。
ダイヤ「本気でめざすのならどうするればいいか、もう1度考えることですね!!」
その言葉は今の俺たちに対してもっとも適切だったであろう。だからとても重く感じた。俺だけじゃなく、みんなもそう感じたはずだ。
千歌「失敗したなぁ〜」
ダイヤさんの説教を受けたあと、俺たちは海辺の堤防で反省会ぽいものを行っていた。
千歌「確かにダイヤさんの言う通りだよね〜こんなことでμ'sになりたいなんて失礼だよ〜」
ルビィ「千歌さんが悪いわけじゃないです!」
善子「そうよ...」
ダイヤさんに怒られてるときも、ここまでくるのにも一言も発していなかった善子がしゃべりだした。
善子「いけなかったのは、堕天使...」
千歌「えっ?」
善子「やっぱり、高校生にもなって通じないよ...」
洋希「それは...」
善子「なんか、スッキリした〜!明日から今度こそ普通の高校生になれそう...」
立ち上がった善子はそういった。それが本心なのか、それともいっときの虚言なのかは今の善子から読み取るのは難しい。
ルビィ「それじゃあ、スクールアイドルは?」
善子「んー、やめとく。迷惑かけそうだし...じゃあ...」
そういって、善子は歩いていった。その背中に、堕天使の翼は生えていなかった。
善子「少しのあいだだけど、堕天使に付き合ってくれてありがとね、楽しかったよ!」
振り向き笑顔で善子はいった。そうしてみんなの元から去っていった。だけど俺はその時わかった。あの顔は前の花丸と同じで、本音を隠し、嘘で作った笑顔。やっぱり善子は...。
梨子「どうして...堕天使だったんだろう...」
花丸「マル、わかる気がします。ずっと、普通だったんだと思うんです...」
梨子の疑問に、花丸が即座に答えた。
花丸「私たちと同じで、あまり目立たなくて...そういう時、思いませんか?これが本当の自分なのかなぁって...もともとは堕天使みたいにきらきらしてて、何かの弾みでこうなっちゃってるんじゃないかって...」
善子は普通の生活を送っている中で、「堕天使」というきらきらした存在に出会い、自分もその一端なのではと思い込み始め、いつしかそれが「本当の自分」と錯覚するようになったのではないか。それが堕天使ヨハネの誕生のきっかけだったのではないだろうか...。完全に俺の予想たんまりだけど、的は射抜けていると思う。
ルビィ「そっかぁ...」
梨子「たしかに...そういう気持ち、あった気がする...」
洋希「多分、生きているうちにそう思うやつらは少なくないと思う。誰にだって憧れはあって、みんなそれに近づこうと努力する。それと変わりはないと思うんだ。善子が堕天使になったのも...それと一緒...」
花丸「幼稚園のころの善子ちゃん、いつもいってたんです...「私!本当は天使なの!いつか羽が生えて、天に帰るんだ!」って...」
洋希「天使...」
善子は、本当に堕天使を捨てる気なのか。あいつにとって堕天使とはそんなものなのだろうか。
洋希「千歌、一つ聞いてもいいか?」
千歌「なに?」
洋希「今ここでμ'sへの憧れを捨てろっていったら、できるか?」
千歌「そんなの無理だよ!私はμ'sが大好きで...」
洋希「だよな...そうだよな...」
花丸「洋希先輩...?」
洋希「大好きなものは、1度憧れを抱いたものは...そう簡単に捨てられないよな...」
俺は立ち上がり空を見上げる。夕日で赤く染まった雲がゆらゆらと流れている。穏やかな風が、心地よくも感じる。
洋希「あいつだってそうだ...捨てられるわけないんだ...」
すると、俺の目の前を黒い羽が流れてきた。あれは善子が堕天使になる時に付けていた羽。善子にとって堕天使である証の一つ。俺はそれを掴む。見た目はタダの羽だ。だけど感じる...善子の...いや、堕天使ヨハネの魂が!
千歌「ひろくん...」
洋希「なあみんな、1つ提案なんだけど...」
全員「?」
洋希「あいつを...」
洋希「善子を...堕天使ヨハネを、もう1度Aqoursに誘わないか?」
PV撮影中...
ルビィ「1番小さい悪魔、可愛がってね!」
洋希「グハッ!!」
梨子「洋希くん!大丈夫!?」
花丸「く、口から血が...」
洋希「なんて声...出してやがる...梨子、花丸...」
花丸「だって...」
洋希「俺は...スクールアイドルAqoursマネージャー、赤羽洋希だぞ...こんくれぇなんてこたぁねぇ...」
千歌「なにやってるの!ひろくん!」
洋希「チカ...やっと分かったんだ...俺たちにたどり着く場所なんていらねぇ...ただ進み続けるだけでいい。止まんねぇ限り、道は続く...」
千歌「ひろ...くん...」
洋希「俺は止まんねえからよ!お前らが止まらないかぎり...その先に俺はいるぞ!だからよ...止まるんじゃねぇぞ... 」
千歌「ひろくんーーーー!」
善子「なによこれ」
曜「ヒロキはもういない...」
善子「ちょっと、あんたまで乗ったら収集つかないわよ...」
曜「ああわかったよ!やめればいいんだろ!やめてやるよ!」
善子「なんでキレてるのよ...」
洋希「やめるんじゃねぇぞ... 」
善子「うっさいわよリトルデーモン!!」
今回のスクフェスのイベント、無事ルビィちゃんをお迎えできました。嬉しすぎてはしゃいでたら、タンスの角に小指をぶつけて希望の花を咲かせました。
タンスの角には気をつけよう!
てなわけで次回もお楽しみにヾ(・ω・`)