善子「そうね、特にスプラなんて最高よ!」
リオート「俺もはやくやりたいな〜」
善子「甘いわねリトルデーモン、わたしは夏休みでかなり上達したわよ!」
リオート「ずいぶんハマってるっぽいな。でさ」
善子「なにかしら?」
リオート「夏休みの課題はやってるのか?」
善子「堕天使ヨハネにそんなものはn...」
リオート「やってないんだな」
善子「ぜんぜんやってません!」
どうも、7月ごろに予約したSwitchがいまだに届かず、スプラがやりたい毎日を過ごしているリオートです。
Switch持ってる人がとても羨ましいです。ですがやりすぎて善子みたいに課題をするのを忘れないようにしてくださいね!
では今回はオリジナルストーリーですので、どうぞ!
洋希「よし、みんなコップは持ったな!」
千歌「持ってるよー!」
曜「準備完了であります!」
梨子「大丈夫だよ」
千歌たち3人はジュースの入ったコップを持ち、その時を今か今かと待ちわびている。
洋希「では、本日のライブの成功を祝しまして!」
コップを掲げ言葉を続けた。
洋希「乾杯〜!」
3人「「「乾杯〜!」」」
4人のコップがぶつかりあって、カランと音をたてる。
ライブを終えて、俺たち4人は「1stライブお疲れ様会」をしている。ん?名前がダサいだって?......他に思いつかなかったんだよ!
千歌たちがワイワイしてるのをみて、ほんとに成功して良かったなと思う。失敗してたらこいつらの笑顔は見れなかっただろうし。なにせ...
俺はライブが終わった後のことを思い出した。
数時間前...
ライブがおわり、お客さんたちがぞろぞろと帰っていく。
俺は深呼吸をし、息を整える。正直ダイヤさんと話してる時も走った影響で心臓がどうにかなりそうだったが、それを抑えてダイヤさんにビシッとかましてやった。
俺もやればできるんやな、関心関心。
知沙「お疲れ様、ひろ」
1人で自画自賛していると、不意に後ろか声をかけられた。振り向くとそこに居たのは、我が姉こと知沙姉と、千歌のお姉さんである美渡さんと志満さんが立っていた。
洋希「知沙姉、来てたんだ」
知沙「ええ、美渡ちゃんが誘ってくれたからね、ひろのお友達のライブだからワクワクしてたんだよ!」
そういや知沙姉にライブのこと教えてなかったな。てかあんまり家にいなかったから教えられなかったんだよなぁ...。
美渡「とかいってあんた直前まで「どうしよっかなぁ〜」とかいって会社のソファでゴロゴロしてたじゃん」
知沙「ちょちょっと!それは言わない約束でしょ!」
あ、うん、なんとなく想像できる。すいませんね、だらしない姉で。
志満「それにしても凄かったわね、ライブ。千歌ちゃんたちがキラキラして見えたよ!」
洋希「ぜひそれを千歌たちにいってあげてください。絶対喜びますんで」
志満さんの率直な感想は、俺のことではないけど、何故か俺も嬉しくなってしまった。
志満「それに、洋希くんも頑張ってたしね」
洋希「お、俺はなにも...」
美渡「なにもしてなかったらそんなびしょびしょならないでしょ」
俺を指さして美渡さんは言う。未だに俺の体は水を含んでおり、ぽたぽたと水が垂れている。
知沙「はいタオル。ちゃんと拭かないと風邪ひくわよ」
洋希「えっ、あ、ありがとう...」
不意に知沙姉にタオルを渡されたのですこし戸惑った。こういうところは姉っぽいんだよな、こういうところは。
俺が渡されたタオルで頭を拭いていると、俺の頭にポンと手が置かれた。タオルで隠れていた顔をだすと、目の前に知沙姉がいた。どこか不安げな顔をしていた。
洋希「知沙姉?」
知沙「ひろ、今、あの子たちの手助けをするの、大変じゃない?」
洋希「大変だよ」
知沙「辞めたいと思ったりはしない?」
洋希「...しないよ、だって俺はあいつらの「希望」になるって決めたから」
知沙「希望...か...ひろ、好きだよねその言葉」
そう呟いた知沙姉は、すこし間をあけ、再び口を開いた。
知沙「わかった、じゃあ姉として、これだけは言わせて」
さっきまでほんわかと笑みを浮かべていた顔を変え、真剣な眼差しで俺を見つめた。
知沙「たとえ誰かのためであっても、自分を犠牲にしてまでやり通そうとしないで」
とても普段の知沙姉からは想像もできないような言葉が飛んできた。
知沙「誰かを助けるのはとてもいいことよ、でもそれでひろが傷つくなら私はそれをいいことだとは思えない。だから、ひろのできるかぎりの力で、彼女たちをサポートしてあげて、ひろは今1番近くにいる私の家族だから」
知沙姉の一言一言が俺の胸に飛び込んでくる。知沙姉はこんなにも俺のことを考えてくれている。それだけでなんだか心が軽くなる。
洋希「知沙姉...ありがと...」
ただそれだけ。とにかく知沙姉への感謝の気持ちでいっぱいだった。
知沙姉は俺に乗っけていた手をはなし、両手を腰にあてた。
知沙「よし、じゃああの子たちのところにいってあげな、きっとまってるわよ」
いつもの感じに戻った知沙姉がそういった。
洋希「そうだね...いってくるよ」
知沙「いってら」
知沙姉に見送られて俺は千歌たちの元へ向かった。
美渡「あんた、あんないいこといえるんだね、見直したよ」
知沙「昔お母さんに言われたことをそのままいっただけよ」
志満「でも、洋希くんには相当響いたんじゃない?」
知沙「だといいけど、結局無理して倒れたりしそうだなぁ...」
美渡「それを抑えるのがあんたの役目でしょ、お姉さん」
知沙「いくらお姉さんでもあの子のことを24時間みれるわけじゃないし...」
志満「そこは洋希くん次第ね」
知沙「ですね」
知沙姉たちと別れ千歌たちのまつステージ裏に到着した。そこにはまだライブ衣装を着た千歌たちがいた。
千歌「遅いよひろ君!どこいってたの!」
洋希「ごめんごめん、ちょっと話し込んじゃってさ。てか、なんでお前らまだ衣装のままなの?」
千歌「なんかライブの余韻ていうのかな?そいうのでなんか着替える気分にならなくて...」
洋希「ちゃんと着替えろよ、風邪ひくぞ」
曜「びしょびしょの洋希に言われても説得力ないなあ〜」
洋希「う、うるせぇ!」
梨子「でも洋希くん、どうして濡れたの?」
洋希「停電を直したんだよ、外の倉庫まで発電機を取りにいったから濡れちまったんだよ」
千歌「やっぱりひろ君だったんだあれ!」
洋希「ああ、それと...」
俺はダイヤさんが手伝ってくれたと言おうとしたが、先ほど会話が終わったあとにダイヤさんにこのことは彼女たちには内緒にしてくれって言われたのを思い出した。
洋希「いや、なんでもない」
千歌「え〜、気になるなぁ〜」
洋希「そのうちわかるから」
千歌「むぅ〜、あ!ライブどうだった!」
怒ったのかと思ったらとつぜん話を切り替えてきた。感情までアホなのかおまえは。
洋希「ああ、よかったぞ」
千歌「それだけ!?」
曜「もっとなんかあるでしょ!」
梨子「私たちの初ライブはそんなものだったの!」
3人がグイグイくるので圧倒されてしまった。てか梨子、やっぱり性格変わってきてるよ、初期の梨子がどんなんだったか思い出せなくなってきたぞ。
洋希「わ、わかったよ...けど期待はすんなよ」
千歌、曜、梨子「うんうん!」
俺は口に手を当て、少し考えて込み、出てきた感想を述べる。
洋希「正直、今回は失敗だと思ってた」
千歌たちは驚いた様な表情を浮かべた。まあまて、これで終わるわけなかろう。
洋希「最初は満員にならなくて、いくらいいライブできても小原先輩から出された条件は満たせなかった。俺はあん時、心ん中で諦めてた。世の中そんな甘くないって。でも千歌たちは見に来てれた数人たちのために踊り出した。俺、バカだなって自分にいってた。千歌たちは諦めずにやってんのに、なんで支える側の俺が諦めてるんだってね」
俺の言葉に千歌たちは小さくうんうんと頷くだけだった。
洋希「で、そのあとの停電だろ。あれでほんとに終わりだと思ったよ。でも、あいつらはまだ歌いきってない、せめてこの停電だけでもどうにかして、お前達のライブを続行させてやりたいって思った。それはお前たちがこの日のためにどれだけ練習したかを知ってるからそう思えた。で、なんやかんやあって停電を直したってわけさ」
なんだかライブの感想というよりはライブの1連の出来事をしゃべっているように思ったが、いぜんとして千歌たちは黙って聞き続けているので、俺もしゃべり続けた。
洋希「いろいろあったけど、最後にみせたあの踊り、歌はいままでで1番よかったと思う。俺の心にもビリビリ伝わってきたよ。お前達のスクールアイドルへの思いが。それに...」
千歌たちは頭に?を浮かべてそうな顔をした。うん、なんかこれいっていいのかどうか。
洋希「その...魅力的だったぞ...うん...」
いつも何気なくいう「かわいい」とかと違ってなぜかこれを言おうとすると妙にドキドキしてしまう。何故だろう...。
すると千歌たちは揃って後ろにスルスルっと下がりコソコソし始めた。
千歌「やった!ひろ君が魅力的っていってくれたよ!」
曜「これはスクールアイドルとしても、女の子としても1歩前進だね!」
梨子「魅力的...私が魅力的...」
コソコソ話をしてるので、まったく会話がわからない。
あれか、「なんかいきなり魅力的とかいいだした、きもちわるーい」とかいってんじゃないだろうな。そしたら僕さすがに心折れますよ。軽くポキッといっちゃいますよ...。
千歌「あ!そうだ!」
とつぜん立ち上がり、俺たちに目を向けた。
千歌「このあとさ!打ち上げしようよ!打ち上げ!」
曜「いいね!みんなでお菓子とか食べてさ!」
梨子「楽しそう!私そういうのしたことないから楽しみ!」
洋希「おお!千歌にしてはまともな考えだな!」
千歌「ちょっとぉ!どこまで私を馬鹿にしてるの!」
洋希「全部」
千歌「曜ちゃ〜ん、ひろ君がいじめてくるよ〜」
曜「よしよし」
曜に抱きついた千歌がなでなでされている。曜がお母さんみたいに見える。そんでもって千歌がまじで子供に見える。
洋希「まあ、やるのはいいけど、とりあえず着替えないと帰れないぞ」
千歌「あ、そうだね、じゃあ...」
そういって千歌は衣装に手をつけ始める。ちょいまて、こいつほんとにアホだな。
洋希「バカチカ!男の前で服を脱ごうとするとはなにごとだ!」
千歌「ん?...ああ!見ないでよひろ君!」
曜「千歌ちゃん、今のは千歌ちゃんが悪いよ...」
梨子「まさか千歌ちゃん、それで洋希くんを誘惑しようと...」
千歌「り、梨子ちゃん...?」
洋希「と、とりあえず俺は外でまってるから、着替え終わったらよんでくれ、じゃ」
ステージ裏から出ようとする前にもう一つ言うことを忘れてた。
洋希「そうだ、最後にもう一つ」
3人「?」
洋希「お疲れ様!千歌!曜!梨子!」
そう言うと3人はとても嬉しそうな顔をした。俺はその顔をみて、ステージ裏をあとにした。
善子「やってるわけ...ないでしょ...」
リオート「あと夏休みも少しだぞ、どうすんだ?」
善子「残りの期間で終わらしてやるわよ...」
リオート「その気があるなら大丈夫だな、まあせいぜい頑張れよ」
善子「ところでさ」
リオート「なんだ?」
善子「リトルデーモンはもちろん終わってるんでしょうね?」
リオート「...」
善子「...」
リオート「いっしょに頑張ろうな(焦)」
善子「終わってないんじゃないーーー!」
実は私も終ってないんすよ(笑)
まじでやらないと...
次回もお楽しみにヾ(・ω・`)