ラブライブ!サンシャイン!! 〜希望の光〜   作:リオート

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リオート「眠い」
曜「唐突だね...」
リオート「だって眠いものは眠いんだもん」
曜「うーん枕を変えと眠りやすくなるけど...」
リオート「それだ!曜そこに正座してくれ!」
曜「えっ!?う...うん...」セイザ
リオート「やっぱこれだね...膝枕!」
曜「!!///」

('д'⊂彡☆))Д´)パァン

どうも皆さん、最近雨が振りまくって家から出れないリオートです。
えっ?雨じゃなくても出ないだろって?
......ほ、本編どうぞ!


第24話 1st LIVE

洋希「こりゃひでぇな...」

 

外をみて思わず呟く。今日はライブ当日にも関わらず、生憎の雨である。しかもなかなか強めだ。

てるてる坊主でも作っときゃよかったかなと頭をポリポリかきながら思った。

 

洋希「っと、早く千歌たちの所いかないとな」

 

教室に置き忘れたスマホを取り、千歌たちがステンバイしている体育館に向かう。

こんな雨でもお客さんはきてくれるだろうか。いや、来てもらわないと困る。あんだけ宣伝したんだし、きてくれるだろう......うん...。

少し不安になりながら体育館へ走っていった。

 

体育館に行く途中の廊下で、俺は見覚えのある人に出会った。俺を見つけるやいなや早足で俺の方に近づいてきた。

 

鞠莉「やっと見つけたわよヒロキ!、ずっと探してたのよ!」

洋希「す、すいません...、で、要件はなんですか?」

 

ちょっと強めの口調で言われたので、おもわずこちらの口調が丁寧になってしまった。

 

鞠莉「そんなかしこまらなくていいのよ、ただ頑張ってねって言いに来ただけよ」

洋希「そ、そうですか、でもまあ頑張るのは俺じゃないんですけどね...」

鞠莉「たしかにそうね、でも最後まで頑張れるかしらね...」

洋希「?、どういうことですか?」

鞠莉「なんでもないわ!じゃあねヒロキ!」

 

そういうと小原先輩はスタタタっと走りさってしまった。最後の言葉の意味がわからない。あの言葉にはなにが...。

先ほどの不安と謎を抱えながら千歌たちのとこへあらためて向かった。

 

体育館についた俺はまずその光景をみて先ほどまで感じていた不安が一気に高まった。なぜなら、始まる10分前なのに人がほとんどいない事だ。

 

洋希「これから...くるん...だよな...」

 

額に嫌な汗が垂れてきた。それは俺が最悪の事態を頭の中で想像したからだ。でもこれはあくまで想像だ。これからドッと人が来るに違いない。俺はそう信じながらステージ裏に入っていった。

 

ステージ裏ではすでに着替え終わった千歌たちが手を繋いでいる。真っ先に俺に気づいた千歌が声をかけてきた。

 

千歌「あ!やっときた!遅いよひろ君!」

曜「スマホはあった?」

梨子「私達は準備完了だよ」

 

千歌たちの呼びかけに少し遅れて反応した。

 

洋希「ん...ああ、すまんな遅れて、スマホは大丈夫だぜ...」

 

先ほどまでの光景が頭に残ってしまい、どうも気分を高めることができない。千歌たちの呼びかけにもしっかり答えられなかったし。

そんな俺を見かねたのか千歌がそばまで寄ってきた。

 

千歌「ひろ君、どうかしたの?」

洋希「いや...こんな雨で人来るのかなって思っちゃって...」

千歌「大丈夫だよ!普通にバスも動いてるし、私たちがみたときもまあまあ人がいたし!」

 

元気でハキハキした千歌の声に、俺の不安がどんどんかき消されていく。ライブ前で緊張してるはずなのに、ここまで意気揚々としてるのはびっくりだ。

 

洋希「千歌たちは緊張してないのか?」

千歌「してるよ、でも今緊張してるとか不安だな〜とかいっても始まらないし、そういうのは終わった後に言おうねってことにしたから、ね?」

曜、梨子「うん!」

洋希「そっか...」

 

どうやらこんな些細なことで悩み混んでいたのは俺だけだったみたいだ。情ないな、支える立場のやつが支えられるなんて。よし...。

 

洋希「...そうだよな!んなこと考えても仕方ないもんな!」

 

沈んでいた気持ちを浮かびあがらせる。そうだ、今はもう進むしかないんだ。

 

千歌「よし!じゃあみんなで手を繋ごう!ひろ君も!」

洋希「お、俺もか?」

千歌「もちろん!ほら!」

 

そういって千歌が手を伸ばしてきた。俺は左手でとり、こんどは右手で曜の手を掴む。そして円になったところで俺は一言口にした。

 

洋希「みんな、最後まで踊りきれよ!」

3人「うん!」

洋希「じゃあ千歌、あとは頼むぞ」

千歌「まかせて!」

 

スゥーっと深呼吸し、千歌はライブ前最後の言葉を言った。

 

千歌「さあ行こう!今全力で、輝こう!」

千歌「Aqours...」

 

 

 

全員「 サンシャイン! 」

 

 

 

 

幕が垂れ下がっているステージ上に、千歌たちが立っている。俺はステージの横で千歌たちを見守ることにした。この時点で俺は体育館の中がどうなっているかは知らない。千歌たちと同じで、幕が上がった時その結果を知る、というか状況だ。

ブザー音が鳴り響き、幕がどんどん上へ伸びていく。ここで俺たちの運命がきまる。頼む、満員になっていてくれ!目を閉じ、神へ祈りを捧げる。

ブザー音がなり終わり、俺は目を少しずつあけた。俺は目を完全に開いたと同時にとてつもない絶望感に襲われた。

とても、満員とは言えない状況だった。いて数人、しかとほぼ学校の生徒だ。少々の拍手がだだっ広い体育館に虫の音のように少しだけ聞こえた。

 

洋希「こんなことって...」

 

なんだ、俺達がなにか悪いことしたか?あんなに頑張っていたあいつらにこの事実を受け止めろってか?酷すぎる、残酷すぎる。

あいつらも相当落ち込んでるはずだ、俺がこんなに落ち込んでるんだから。なにか声をかけて...。

 

そんな俺の考えを180度ひっくり返すかのように、千歌が覚悟を決めた顔で1歩まえに出た。

 

千歌「私達は、スクールアイドル!せーのっ」

3人「Aqoursです!」

 

千歌に続いて曜と梨子も1歩前にでる。そう、落ち込んでいたのは俺だけだったようだ。

 

梨子「私達はその輝きと」

曜「諦めない気持ちと」

千歌「信じる力に憧れ、スクールアイドルを始めました」

千歌「目標は...」

千歌「μ'sです!」

 

あいつらは踊るつもりだ、たとえ満員でなかろうと。自分たちのスクールアイドルとしての思いを見ている人たちに伝えるために。

 

千歌「聞いてください!」

 

そして、千歌たちは初期ポジションについた。そして曲が流れる。曲名は...

 

『ダイスキだったらダイジョウブ!』

 

 

 

「キラリ!ときめきが〜」

 

千歌たちの初ライブが始まった。千歌たちがライブをすると決めてから練習し続け、完成させた、千歌たちの最初で最後となるライブ。

最初はステップもバラバラで、歌うのもそろっていなかったり、正直人様に見せられるようなものではなかった。それが今はどうだろう。たしかにもっと上のスクールアイドルに比べてしまったら差は歴然。

たが千歌たちの踊り、そして歌に、俺はいままでにないぐらいのめり込んでしまっている。μ'sのライブですらこんな気持ちにならなかったのに。しかしこのライブが終われば解散、2度とこのライブは見れない。普段の俺なら考え込むところだが、そんな気になれないぐらい千歌たちのライブは魅力的だった。

 

曲のサビに近づいてきた。ここからの盛り上がりは自分的には最高なのだ。そしてサビにはいった。その時だった。

 

バチン!!

 

突如として体育館全体が真っ暗闇に染まった。先ほどまで千歌たちを照らしていた明かりも消え、曲すらも流れていない。

そのあと、外でゴロゴロっと音がなった。雷...そうか、これは停電だ。

 

洋希「そんなの...ありかよ...」

 

暗くなって使い物にならなくなった目を天井に向ける。

もうダメなのか。結局おれはあいつらの「希望」になれないのか。

俺はなんとか悲しみと絶望感に染まった頭を回転させ、打開策を考える。

停電...せめてそれだけでも解決できれば...。

そうだ!発電機があれば停電はなんとかできる!あればの話だが。

俺はステージ裏から飛び出し発電機を探しにいく。途中、ルビィちゃんと花丸ちゃんが見えたが声はかけず、体育館を後にした。

 

体育館を飛び出したのはいいが発電機がどこにあるか把握していないのである。こんなことなら事前に聞いておけばよかったと後悔した。

走り回っている時、外にある倉庫に目が止まった。少し扉が開いている。もしかしたらあそこなんじゃと思い、全速力で向かった。ビタビタと雨粒が当たるが今はそんなことどうでもいい。倉庫についた俺は扉を開ける。その中には予想だにしない人物がいたのだ。

 

洋希「ダイヤさん...?」

 

暗くてよく見えないはずの倉庫だが、その姿だけはハッキリ確認できた。ダイヤさんだ。

 

ダイヤ「洋希さん!?どうしたのですかこんなところで!」

洋希「発電機を探しに来たんです!ここにありますか?」

ダイヤ「ええ...ここに」

 

そういってダイヤさんは発電機のところに懐中電灯を向ける。個数は2つ俺はとりあえずどっちともとり、近くにあったシートを被せ運ぼうとする。

 

洋希「管理室の場所は?」

ダイヤ「放送室の隣ですわ」

洋希「わかりました!」

 

倉庫を出て、管理室に到着した。

 

洋希「これを付ければいいんだけど、ええっと...」

 

発電機の使い方がわからない。いままでこんなもの使ったことない。万事休すかと思われたその時。

 

ダイヤ「まったく、今どき発電機の使い方もわからないのですか?」

 

呆れた声が後ろから聞こえた。そして俺の手からコードを取って、てきぱきと付けていく。

 

ダイヤ「わたくしがやります、あなたは彼女たちの所へいってあげてください」

洋希「ダイヤさん、もしかして...」

 

ダイヤさん俺より早く倉庫にいた、恐らく偶然居合わせた訳じゃない。ダイヤさんも発電機を取りに来ていたのではないだろうか。俺たちのために...。

 

ダイヤ「いまその話をするときではないと思いますよ」

 

俺の考えを見据えてダイヤさんが話しをするのを止める。

そうだ、俺はあいつらを支えなきゃいけないんだ。

俺は立ち上がり管理室のドアに手をかける。そして、

 

洋希「ダイヤさん、ありがとうございます」

ダイヤ「ええ...」

 

そういって管理室を飛び出した。

 

 

 

一方千歌はいまだこの状況を理解できなかった。いや、理解したくないのだ。

 

千歌(なんで...どうして...)

 

おもむろにステージ横をみるが、先ほどまでいた洋希の姿がなかった。

 

千歌(ひろ君、どこいっちゃったの...)

 

こんなときなら彼が声をかけて励ましてくれる。そんな思いがあっただけあって、まるで裏切られたような気持ちになり、千歌の気持ちはどんどん沈む一向だった。

 

千歌(もう...ダメなのかな...また...諦めなきゃいけないのかな...)

 

悲しみ気持ちがどんどん湧き上がってくる。あと一押しあれば号泣できるだろうというぐらいだった。

 

千歌(今日はもうだめだ...)

 

諦めて来てくれた人たちに謝罪しようとした。

 

 

バチン!!

 

 

先ほどとうってかわってこんどは光が照らしてはじめた。停電が直ったのだ。

 

千歌「えっ!?なんで...?」

美渡「バカチカーーーー!!!」

 

突如して聞きなれた姉の声が聞こえた。体育館の閉まっていた正面扉から入ってきたようだ。

 

美渡「あんた時間間違えてんだよ!!時間の計算もできないのか!!」

 

ひろ君には緊張してないなどといっていたが、ほんとはかなり緊張していた。そのため時間をまちがえていたのだ。全員。

 

千歌「私...バカチカだ...」

 

しかも停電が直るだけでは終わらない。お姉ちゃんの後ろからどんどんと人が押し寄せるように入ってきた。あっという間に体育館は男女、子供からお年寄りまで、たくさんの人たちで溢れかえった。

その人混みの中で、さっきまで姿がみえなかったひろ君が自分たちからギリギリみえるぐらいのステージ下にいた。

彼はまるで海に飛び込んだのではないかと思うぐらいびしょびしょだった。恐らく停電を直すためにこの雨のなか外にでて、その問題を解決したのだ。私達のために。

途端に自分が情けなく思えた。ひろ君がいなくなったとき、裏切られたなんて感情をいだいた自分がいたからだ。彼は裏切ってなんかいなかった。ただ私たちのために動いてくれていたのだ。

 

洋希「千歌、曜、梨子!」

 

ひろ君はびしょびしょになった髪をかきあげ、私たちに目を向けた。

 

洋希「お前達の全力、みせてやれ!」

 

ただその一言だけだった。しかし今の私にはこの言葉が何より響いた。

私は少し後ろにいた2人の方を向いた。

 

千歌「曜ちゃん!梨子ちゃん!もう1度踊ろう!」

 

そう、もう1度、私たちの「全力」を...

 

曜、梨子「うん!」

 

2人の同意を得た千歌は振り返り、体育館に広がるお客さんたちに目を向ける。

 

千歌「みなさん!今回は開始時間を間違えてしまい、すいませんでした!もう1度、もう1度踊るので、最後まで見ていってください!」

 

そして再度曲が流れ始める。最初の虚しさはどこへ行ってしまったかと思うぐらい、体育館は熱気にあふれていた。テレビでみたようなライブ、それ以上のものが、今目の前にある。これがスクールアイドルなんだとあらためて実感させられた。そしてステージで踊っている千歌たちはみんな笑顔だった。彼女たちの楽しそうな笑顔をみて俺のこころがうずうずする。嬉しいとはまた違ったものが...。

曲が終わり体育館に拍手喝采が響き渡った。

だけど、まだ最後の言葉があるんですよ。それが終わったらこのライブは本当に終了だ。

 

曜「彼女たちはいいました!」

梨子「スクールアイドルはこれからも広がっていく!どこまでだっていける!どんな夢でも叶えられると!」

 

これは大先輩であるμ'sの言葉である。最後にこれを伝えたかったのだ。これでおわり、そう思っていたのだが人混みのなかをドスドスと歩いてくる人物がいた。ダイヤさんだ。ダイヤさんは千歌たちの真下当たりに立った。

 

ダイヤ「これはいままでのスクールアイドルの努力と!、町の人たちの善意があっての成功ですわ!、勘違いしないように」

 

ダイヤさんから発せられた言葉には、不思議と重みが感じられた。生徒会長だからだろうか?スクールアイドルが好きだからか?

 

千歌「わかってます!」

ダイヤ「!!」

 

千歌の言葉にダイヤさんは呆気を取られたようだ。

ほんとに...わかってるよな?千歌...

 

千歌「でも、でもただみてるだけじゃ、始まらないって!上手くは言えないけど...」

 

ここからは俺もしらないセリフが続く。事前に打ち合わせたセリフじゃないからな。千歌の気持ちそのものだ。

 

千歌「今しかない、瞬間だから...」

 

千歌、曜、梨子が手を繋ぎ言葉を続ける。

 

 

 

 

千歌、曜、梨子「輝きたい!」

 

 

数秒の沈黙が続いたが、そのすぐ後に拍手が沸き起こった。彼女たちの言葉はここにいる観客に確実に伝わったはずだ。

 

洋希「ダイヤさん」

 

俺はステージ下でぼーっとしているダイヤさんに声をかけた。

 

ダイヤ「なんですか」

洋希「俺たちはこのまま突き進みます」

ダイヤ「そうですか、でも次立ち止まってしまうことがあってもわたくしは協力できませんよ?」

洋希「立ち止まりなんかさせませんよ、あいつらに壁が立ち塞がるならオレがそれをぶち壊してやりますよ」

ダイヤ「できるのですか?」

洋希「できるかどうかじゃないやるんですよ、そしてそれがオレがここで『やりたいこと』の一つです。もう一つは...」

 

外はまだ雨が降り、地面はぐちゃぐちゃになっているだろう。しかし俺の心は晴れ、俺の中の泥というなの迷いは決心とい形に固まったのだ。

 

 

 

 

洋希「千歌たちの「希望」だけじゃない...ダイヤさんや小原先輩...それだけじゃない、この学校の「希望」になることです!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




リオート「他の人の小説みてるとさ」
曜「うん」
リオート「俺の小説って文字数多い割に中身スッカスカだよね」
曜「わかってるなら直せば?」
リオート「なんか最初に書きたいと思ったことと最終的に書いてあることが一致してないんだよね」
曜「あーうん」
リオート「あとね」
曜「うん」
リオート「語彙力がない」
曜「勉強して」
リオート「(´;ω;`)」

今回でアニメ3話は終了ですね。次回はオリジナル回かそのまま4話突入です。
次回もお楽しみにしててくださいヾ(・ω・`)

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