ラブライブ!サンシャイン!! 〜希望の光〜   作:リオート

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洋希「随分遅れたな、投稿」
リオート「う、うん...」
洋希「で?なんで遅れた?」
リオート「書く意欲がなくなっていたことと、忙しかったってのが原因でふ...」
洋希「それはしょうがないかもしれんが、こんな小説でも待ってくれてる人はいるかもしれんからあんまり待たせんなよ?どんどん読む人が減るぞ?ただでさせ読んでる人少ないんだから」
リオート「は、はい...」
洋希「実際お気に入りの数とか減ったりしてたし...」
リオート「が、頑張ります...」

皆さんお久しぶりでございます。待っていてくれた方はほんとにすいません!まさか3週間程度も間があいてしまうなんて...。最初の自分を見習いたいですね。
それでは久々の本編どうぞ!



第23話 グループの名は。

梨子「まさか、考えてなかったなんて」

千歌「梨子ちゃんだって忘れてた癖に〜」

 

チラシ配りを終えて、いつもの練習場所に来た俺たち。ルビィちゃんからの質問の一つ、「グループ名」について準備運動しながら話し合っていた。

てか、なんでほんとに忘れてたんだろう...。梨子が入ったこととかあったからそんなの考える余裕も無かったのかな。マネージャーとして情けない...。

 

曜「とにかく、はやくきめなきゃ」

洋希「当日、「グループ名は、決まってません!」なんていったら笑いもんだぞ」

千歌「そうだよねー、どうせなら学校の名前入れた方が良いよね?浦の星スクールガールズとか」

梨子「まんまじゃない!」

千歌「じゃあ梨子ちゃん決めてよ〜」

梨子「えっ?」

曜「そうだよ!東京で最先端の言葉とか!」

千歌「うん!そうだよそうだよ!」

洋希「ひでぇ無茶振りだなお前ら...」

千歌「あとでひろ君にも聞くからね!」

洋希「俺も!?」

千歌「当然だよ!」

 

うわぁ、俺ネーミングセンスが壊滅的なんだよなぁ...。ゲームとかで名前決める時も、悩んだ末に「ヒロキ」だからな...。いまのうちに考えよ...。

 

梨子「ええっとじゃあ、3人海で知り合ったから、スリーマーメイドとか...あはは...」

千歌、曜「1、2、3、4...」

梨子「MA☆TTE!!今のなし〜!」

 

梨子の意見に一言もコメントせずに、千歌と曜は準備運動の続きをし始めた。こいつら、あんな無茶振りしといてその反応、お前らは悪魔か。でもスリーマーメイドはなぁ...。ネーミングセンスない俺からしてもちょっとなぁ...。てかあの梨子がそんなこと言うなんて。梨子も実はアホの子?それはそれで面白いな。

俺は落ち込む梨子の肩に手を置いた。

 

洋希「梨子、スリーマーメイドッ...俺は悪くないと思うぞ」

梨子「今、スリーマーメイドのとこで笑ったよね?」

洋希「いいとは言ってないからな...」

梨子「洋希くんまで!」

 

準備運動が終わったので次は軽くランニングをする。その間にもグループ名については議論が行われている。

 

千歌「曜ちゃんはなにかない?」

曜「ん〜、あっ!」

 

なにかおもいついた曜は突然とまり敬礼のポーズをとった。まさか海軍とかいわないよな?

 

曜「制服少女隊!どう!?」

 

うん、予想よりひどいかもしれん。

 

千歌「ないかな」

梨子「そうね...」

曜「えぇ!?」

洋希「お前ら変な名前だした奴に対しての扱い酷くない?」

曜「変な名前ってなによ!」

梨子「そういう洋希くんはどうなの!?」

 

あ、ついに振られてしもうた。んー、μ'sみたいにこったものにしたいけど俺の脳内辞書じゃそんな単語ポンポンでてこないし。なにか...なにか...。

 

洋希「お、オーシャンガールズなんてどうよ!?」

千歌「よーし!あと1週したら休憩ね!」

梨子、曜「はーい!」

洋希「あの...」

 

泣きたい。

 

結局練習しながらグループ名を考えながらやっても集中できないので、もうグループ名を考えることだけにし始めた。

 

砂浜におもいついた単語をどんどん並べていく。

波の乙女、嵐、TOKIOなどを書いていった。でもさ、他のアイドルグループの名前はこの場合出しちゃいけないよな?だって絶対それにはならないんだもん...。しまいには「みかん」とか書いてるし。バカチカ、みかんは帰ってから食え。

 

梨子「こういうのはやっぱり言い出しっぺがつけるべきだと思う」

曜、千歌「賛成!」

洋希「結局俺に振るのかよ!」

梨子「じゃあ制服少女隊でもいいの?」

洋希「それはいやだけどスリーマーメイドもなぁ...」

梨子「だからあれはなしだって!」

曜「洋希だってオーシャンガールズとか超シンプルなのしか考えてない癖に!」

洋希「ネーミングセンスを持ち合わせてない俺に聞いたのがそもそもの間違いだ!」

梨子「なんか開き直ってるし!」

千歌「ちょっと待ってみんな!あれみて!」

洋希、梨子、曜「?」

 

いがみ合っている俺たちを静止し、千歌は海の方を指さした。そこには俺たちが書いていないはずの単語が書かれていた。「Aqours」と。

 

千歌「これなんて読むの?」

梨子「アキュア?」

曜「もしかしてアクアじゃない?」

洋希「水ってことか?」

曜「多分...」

 

でもなぜこんなものが?俺たちにこんなネーミングセンスのやつ居ないし。そういや書いてる途中でなんか気配を感じたな。あんときは気のせいかとおもったけど、誰かが書いて言ったのか...。いったい誰が...。

 

千歌「水か...」

 

海と砂浜のギリギリのラインに書かれた「Aqours」の文字をみながら千歌が呟いた。そしてしゃがみ込んでいた千歌は立ち上がった。

 

千歌「なんかよくない?グループ名に」

梨子「これを?誰が書いたのかもわからないのに?」

千歌「だからいいんだよ!名前を決めてる時にこの名前に出会った。それって、凄く大切なんじゃないかな!」

曜「そうだね!」

梨子「このまま考えても決まりそうにないしね」

洋希「だな、制服少女隊とかスリーマーメイドとか浦の星スクールガールズとかになるより断然いいからな」

曜「オーシャンガールズ...」

洋希「すいませんでした」

千歌「じゃあ決定ね!この出会いに感謝して、今から!私達は!...」

 

 

 

 

 

3人「浦の星女学院スクールアイドル!Aqoursです!」

 

グループ名が決まった次の日、宣伝のために三津会館の放送室をお借りして内浦中に放送しているのだ。

 

梨子「まって!でもまだ学校から正式な承認貰ってないんじゃ!」

千歌「ぬぁ!じゃ...じゃあ、浦の星女学院非公認アイドル、Aqoursです!」

 

うわ、なんか一気にダサくなったな。でも非公認が悪いわけじゃないし、非公認でも梨汁ブシャーして有名になったマスコットもいるらしいし。

 

千歌「今度の土曜14時から、浦の星女学院体育館にてライブを...」

梨子「非公認てのはちょっと...」

千歌「じゃあ!なんて言えばいいのー!」

洋希「あのさ、これいま内浦中に聞こえてるからな?放送中ってこと理解してるよな?君たちそこまで馬鹿じゃないよね?だからちゃんとやってくんない?」

千歌、梨子「ご、ごめんなさい...」

曜「これ私も悪いのかな...」

 

千歌たちのおふざけに、キツめの口調で喝をいれた。せっかくの宣伝の場をこんな形で終わらせたくないし。ダイヤさんが聞いてたらまず頭にくるだろうな。

俺の予想通り、家で琴の練習をしているダイヤさんはこの放送に相当頭にきていた。が、それを洋希たちが知るのはまだ先のお話...。

 

 

 

チラシ配りを初めてはや数日、最初は不慣れだった梨子も次第にコツを掴みチラシをどんどん配っていく。

 

梨子「今日だけで結構配れたね」

千歌「そうだね、こんだけ受け取ってくれたら当日は満員間違いなしだね!」

洋希「お客さんが来てくれるだろうけど、お前らがちゃんとしたライブをしなかったら意味無いからな」

千歌「わかってるよ〜!だから毎日練習して、いいライブにしようとしてるんじゃん!」

 

たしかにここ最近の千歌の練習の熱の入り方はこれまでとは違う。最初はなんとなくやっていたストレッチなんかも真面目に取り組んでるし、目標に向けてちゃんと努力できるのはいいことだ。それは千歌だけじゃなく、曜や梨子もそうだ。衣装、作曲、それぞれが役割をしっかり果たしているからこそここまでやれるのだ。

 

洋希「そうだな、お前らにこんなこというのは無粋だよな」

千歌「わかればよろしい!」

洋希「けど調子には乗るなよ」ビシッ

千歌「いてっ」

 

偉そうな千歌の頭に軽くチョップをかます。俺なりの注意喚起だ。調子に乗って怪我でもされたら困るしな。

 

梨子「そう言えば曜ちゃんは?」

洋希「ん?ああ、曜ならあそこ」

女子生徒数人「「次は私達も!」」

 

俺が指さした先にはざっと20人ぐらいの女子生徒に囲まれた曜がいた。なにをしているのかというと、ただの写真撮影だ。さながら有名人のような写真撮影をしている。しかも今日一回目ではない。曜はすでに他校の生徒からの人気が出始めているのだ。なんなんだあいつのセンス?というか能力。完全におれら置いてけぼりだよ...。

 

曜「じゃあみんなで!せ〜の!」

曜、女子生徒「「「ヨーソロー!」」」

 

うん、もうあいつには文句のつけようがないな。

 

千歌「やっぱすげぇよヨウは...」

梨子「千歌ちゃんなんか口調がおかしくなってない?」

洋希「止まるんじゃねえぞ...」

梨子「な、何が...?」

 

ライブの客集めの一方、学校でのライブのために手伝いを頼むことにした。

 

よしみ「手伝い?」

 

声をかけたのは同じクラスの千歌の友人3人、右側の髪を小さく結んだよしみ、カチューシャをつけているむつ、紫髪のタレ目のいつき、この3人に頼むことにした。

 

千歌「そう!」

いつき「いいよ!」

千歌「ほんとに!?」

むつ「もちろん!」

 

3人はなんの躊躇いもなくあっさりOKをだしてくれた。ほんとにいいやつらばっかだよここは。

 

洋希「ありがとな3人とも」

よしみ「赤羽くん1人じゃ、舞台セッティングは大変だろうしね」

むつ「その代わり、ちゃんと千歌たちの面倒みてあげてね」

いつき「私達も頑張るから!」

 

かつて俺の友達にこんなやつらがいただろうか。こんな聖人たちがまだこの世にいたとは。田舎っていいなぁ...。

 

洋希「ああ、世話が焼けるやつだけどなんとか頑張るぜ!」

千歌「そんなに世話焼かせてないでしょ!」

洋希「えっ...」

千歌「えっ...」

 

よしみたちの協力を得ることができた俺たちが次にすること。もちろん本命の歌とダンスである。まだまだ修正点がおおく、ちょっとやそっと話し合った程度じゃ終わりは見えない。正直全ての時間をスクールアイドルのために使いたいが、俺たちはまだ学生。あくまでもスクールアイドルは「部活」の一環なので、学業を怠ることはできないのだ。ここがテレビに出ているようなアイドルと、スクールアイドルの違いでもある。

なので、チラシ配りが終わり次第、千歌の家に集まり話し合うのが日課になっているぐらいだ。

ちなみに今現在もその話し合いの真っ最中である。

 

梨子「ここは私がまえにでて、その後曜ちゃんが出てくるってことでいいんだよね?」

曜「そうだね、そうすればみんな一回ずつ前に出られるしね」

洋希「でもそうすると歌う順番も変えないといけないぞ?」

曜「あっ、そうだった!」

梨子「千歌ちゃん!どう思う?」

千歌「...」

 

梨子の呼びかけに千歌が反応を示さない。それそのはず、千歌はすでに夢の世界へ旅に出てしまったのだ(つまりは眠っている)。スゥースゥーと寝息をたてながら、気持ちよさそうに寝ている。

 

梨子「今日はもうおしまいね」

洋希「だな」

曜「うん...って!もうこんな時間!バス終わっちゃってる...」

梨子、洋希「ええっ!?」

 

気づけば時刻は9時すぎになっている。いつもは曜の終バスに間に合うようには切り上げているのだが、今日はいつも以上に話し込んでしまったせいで時間に気づかなかった。

仕方がないので、曜は志満さんに送ってもらうことになった。あの人車も運転出来るとかもう完璧じゃないですか。なんで彼氏がいな(ryというのはおいといて。

 

梨子「私達も帰ろっか」

洋希「先に帰っていいよ、片付けは俺がやるから」

梨子「な、なら私も手伝うよ」

洋希「梨子は早く帰んないとお母さん心配するだろ?俺は今日家にだれもいないから。だからここは任せろ」

 

そういって手伝おうとする梨子を止める。梨子は少し頭を抱えていたが、「わかった」といって帰り支度をした。

 

梨子「じゃあね洋希くん。また明日」

洋希「おう、じゃあな」

 

梨子がいなくなった後の部屋には俺と机に寝込んでいる千歌だけだ。目の前に寝ている女の子がいたらなにをする?俺はもちろん...

ちゃんとベットにねかせてやるだけだ。俺はそんな獣じゃない。寝ている女の子を襲うだなんてそんなことはしませんよっと...。

 

洋希「そ〜っと...そ〜っと...」

 

千歌の体をゆっくり倒し、正座している足を伸ばし、持ち上げる。案外軽かったので、スムーズ持ち上げることができた。いまの状況はいわいるお姫様だっこという感じだ。多分人生初のお姫様だっこだ。だってこの運び方がベストだと思ったんだもん...。

いまだ夢の世界を冒険している千歌をベットの上に乗せ、布団を軽くかけておく。

朝練とかチラシ配りとかで疲れが溜まっていたんだろう。でもほんとによく頑張ってる。途中で投げ出したしするんじゃないかって思ったりしたことあったけど、ちゃんとここまでやってきた。千歌のスクールアイドルに対する思いは本物だってことがよくわかるよ。

そんな気持ちをいだいた俺は千歌の頭を優しくなでる。なでる度にアホ毛がぴょこぴょこするのがまた何とも可愛らしい。

あんまりなですぎると千歌が起きてしまうだろうと思い、なでるのをやめ、散らばった紙を片付けることにした。俺は千歌に背を向け、片付けをしようとした。

 

千歌「ひろ...君...」

 

やべ!さっきので起こしちまったか!?と思い後ろを振り向くが千歌はまだ寝息をたてている。ただの寝言かと思ってたいると、千歌はさらに寝言を続けた。

 

千歌「絶対...成功させよう...ね...」

 

夢の中でなにが起こっているかはわからないが、多分ライブの前とかの状況なのかな。あくまで予想だけどね。

成功か...千歌たちなら成功されられるはずだ。努力は裏切らない、俺はそう信じてる。

 

洋希「ああ、もちろんだ...」

 

小さな声で千歌の言葉に答える。当日満員の体育館でお前達が踊るのを楽しみにするぜ。

 

 

だが、天の神様はそんな俺たちにさらなる試練を与えるのだった...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに千歌をなでているのを美波さんに見られてしまい、数日それでいじられた。

 

 




実は投稿する数日前まで全く小説を書く意欲がなかったのですが、Twitterをみてた時に、小説を書いてる人が小説書くことについてのツイートをみて書く意欲が復活しました。
こんな駄作でも見てくれている人がいるので、これからも頑張って書こうと思います。
下手なりに頑張るのでこれからも見ていただけだら嬉しいです。
次回もお楽しみにしててください!ヾ(・ω・`)

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