ラブライブ!サンシャイン!! 〜希望の光〜   作:リオート

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瑠美「...」
リオート「どうしたんだ?」
瑠美「どうしたもこうしたもないわよ!私3話以降から全く出てこないじゃない!」
リオート「それはストーリー上しかたないから...」
瑠美「ぐぬぬ、こうしてる間にもひろ君が他の女の子とあんなことやこんなことを...」
リオート「まあまあ、今後ちゃんと出す予定はあるからそれまで待ってて、いいポジションで出してあげるから」
瑠美「ほんと!なら待つ!」
リオート(実際かなり先のほうだけどね)

どうも皆さん、ポケモン映画の最新作をみて久々に涙を流したリオートです。内容は詳しくいえませんがとにかく素晴らしかったです!見てないひとはぜひ見に行って見てください。きっとポケモンを第1話から見てるひとなら懐かしく感じると思います。
それでは本編どうぞ!


第21話 突きつけられた試練

一同「新理事長!?」

 

小原先輩の連絡で、俺たちは理事長室に足を運んだ。しかしそこには以前の理事長はおらず、いたのは小原先輩1人だった。なぜならこの人がこの浦の星女学院の「理事長」なのだからだ。

 

鞠莉「yes!驚いた?」

洋希「驚いたもなにも、まず生徒が理事長なんて出来るんですか?」

鞠莉「できるわよ?だっていま私がこうしてやっているんだもの」

曜「たしかにそうですけど...例えば上のほうからダメだとかいわれないんですか?」

鞠莉「そんなものないわよ〜、だから気にしないで♪」

千歌「結構無理がある気がするんですけど...」

 

今の話を聞いていても、とても納得できるような回答ではなかったはずだ。だが現にこうして「新理事長」と名乗っているのだ。一体なにがどうなってるやら。

 

鞠莉「いってしまえば、生徒兼理事長、カレー牛丼みたいなものね!」

梨子「言ってる意味がよくわからないのですが...」

鞠莉「わからないの!?」

 

うん、俺もわかんない。カレー牛丼なんて生まれてこのかた食ったことないし、作ろう思ったこともない。つまり常識では考えられない未知のものってことだと捉えておこう。

俺が自分の考えに浸っていると小原先輩の後ろから人影がぬっと表れた。その正体は...

 

ダイヤ「わからないにきまってますわ!」

曜「生徒会長?」

 

そう、我らが浦の星女学院の生徒会長、黒澤ダイヤさんである。いつも以上に血相変えての登場だ。

でも一体どこから入ったんだあの人。まったく気配を感じなかったぞ。ダイヤさんスパイとか向いてるんじゃないかな。隠密調査とか得意そうだなぁ。

 

鞠莉「oh!ダイヤ久しぶり!随分大きななったわね!」

ダイヤ「触らないでいただけますか?」

 

小原先輩が嬉しそうにダイヤさんに体を擦りつけるように抱きついているのと、それを嫌そうにしているが特に抵抗するつもりがないダイヤさんをみていると、この人たちは以前から面識があったのだとわかる。じゃなきゃこんなに仲良さそうにみえないもんね。

すると小原先輩は調子に乗ってダイヤさんの胸に手を当て、「胸は相変わらずね...」と俺たちにギリギリ聞こえるぐらいの声を発した。

 

ダイヤ「やかましい!...ですわ」

 

さすがのダイヤさんでもこれは頭に来たのか、いつもの丁寧口調が一瞬くずれた。まああれはさすがに言われたくないだろうね。たしかに今目の前にいる小原先輩、あと果南先輩、同学年の人に比べたらダイヤさんの胸は落ちついているね。それも悪くないと思うけどな。

そんな俺の考えを見据えたのか、ダイヤさんがサッとこちらに顔を向けた。

 

ダイヤ「洋希さん、今失礼なことを考えませんでしたか?」

洋希「めっそもございません、僕はただダイヤさんの胸は小原先輩や果南先輩に比べて控えめだなぁと思っただけですので...」

 

完璧な返しだ!と思ったのだが、なぜか理事長室の空気が重い。横にいる千歌たちもなぜか「やってしまったな」みたい顔している。

 

千歌「ひろ君、いま自分で上手くごまかせたと思ったでしょ」

洋希「そうだな、この上ない回答だったと思ってる!」

曜「洋希、自分が地雷を踏んじゃったって気づいてる?」

洋希「なんのこっちゃ」

梨子「わからないなら目の前にいるダイヤさんを見ればわかると思うよ...?」

 

わけのわからんままダイヤさんを見た。だかそれと同時に俺の背中をなぞの冷たさがスゥーと通っていったのを感じた。さっきまでの憤怒の表情ではなく、笑顔だった。しかしそれは喜びによって生まれた笑顔ではない。冷たく尖った笑顔だった。

 

ダイヤ「洋希さん...」

洋希「は、はい...?」

ダイヤ「あとでお話があるので、生徒会室に来ていただけますか?」

洋希「あ、ちょっとこの後用事が...」

ダイヤ「い い で す ね ?」

洋希「了解であります!」

 

俺は咄嗟に敬礼をしてしまった。別に曜の「ヨーソロー!」に感染したわけではない。ただ、体がこの人に逆らってはいけないとかってに判断したせいだ。ああ、この後どうなるんだろうか...。

 

ダイヤ「そんなことより、鞠莉さん、1年のときにいなくなったと思ったら突然帰ってきて、一体どういうつもりですの?」

 

ダイヤさんが小原先輩に尋ねたが、小原先輩の姿はそこにはなかった。すでに理事長専用の椅子に座り、優雅に紅茶を飲んでいる。ほんとにこの人話聞かないな。

 

鞠莉「ふぅー、やっぱり日本の紅茶はExcellentね!」

 

小原先輩は紅茶を飲んだ感想述べたが、そんなことはお構いなしにダイヤさんはズカズカと小原先輩に近づき、胸のリボンを掴んで自分のほうに引っ張った。

やっぱりヤンキーかなんかだよあの人...。

 

ダイヤ「話を聞かないのは相変わらずですわね...」

鞠莉「It’s joke♪」

 

なにがジョークなんだか。てか話聞かないのは昔からなんですね。外国ではそれでOKなんですかね。

 

ダイヤ「とにかく、高校三年生が理事長なんて、冗談にもほどがありますわ」

鞠莉「そっちはジョークじゃないけどね」

ダイヤ「は?」

 

そういって小原先輩は1枚の折りたたまれた紙を広げ俺たちに見せてきた。

 

『浦の星女学院三年

小原鞠莉殿

貴殿を浦の星女学院の

理事長に任命します

 

 

浦の星女学院』

 

と書かれている。つまり小原先輩が理事長なのは本当らしい。

 

鞠莉「私のホーム、小原家のこの学校への寄付は相当なものなの」

 

なるほど、つまり金か。まああんだけでかいホテル経営してるぐらいだしな。でもなんでこの高校にそんなに寄付をしているんだろう。単純に近いからなのかな。

 

ダイヤ「そんな...ありえませんわ...」

鞠莉「それとね、私が戻ってきた理由はもう一つ」

 

衝撃的な事実に驚きを隠せないダイヤさんを横切り、小原先輩は俺たちのほうに近づいてきた。

 

鞠莉「この浦の星女学院にスクールアイドルが出来たらしいわね」

ダイヤ「まさか、それのために...」

鞠莉「そう!どうせダイヤに邪魔されて部活承認させてもらえないんでしょ?」

洋希「でも部員が揃ってないってものありますし...」

鞠莉「そんなわけで、私はそれを応援しに来たわけ!」

 

理事長が俺たちの味方についてくれれば、さすがのダイヤさんでも手が出せない。まさかここでそんな助け舟が現れるなんて。やっぱり人生なにが起こるかわからないもんだな!

 

千歌「ほんとですか!」

鞠莉「yes!このマリィが来たからには心配いりません。デビューライブは秋葉ドゥームにしてみたわ!」

 

そういって小原先輩は小型のパソコンを開いた。そこにはたしかに秋葉ドームでのライブと書かれていた。

 

梨子「そんな!いきなり...」

千歌「き...奇跡だよ!」

洋希「初ライブが秋葉ドーム...全国どこ探してもそんなこと出来る学校はここぐらいしかないぞ!最高だな!」

 

若干戸惑いもあるが、そんな最高の舞台が用意されてるとわかると喜びを隠せない。俺たちが喜んでいると、小原先輩はパソコンを閉じ、「It’s joke!」と言って俺たちの喜びを一気に引きずり下ろして言った。

 

千歌「ジョークのためにわざわざそんなもの用意しないで下さい」

 

普段の千歌からは想像出来ないような声で小原先輩へ不満をぶつけた。でもまあよく考えれば初ライブを秋葉ドゥームでやるなんてかなり無謀な話だ。本人たちは喜んでいたが、恐らく本番になったらガチガチになって動けなくなるだろうな。

 

鞠莉「大丈夫よ、初ライブの場所は他にあるから」

洋希「他、ですか?」

鞠莉「そうよ、ついてきて」

 

小原先輩は笑顔でそういってきたが、なんだろう、あの笑顔には裏がありそう。なにか企んでそうだ。

 

 

案内されたのは、体育館だった。まさかとは思うけど...

 

曜「ここで?」

鞠莉「はい、ここを満員にできたら、人数に関わらず部として承認してあげますよ」

千歌「ほんと!?」

鞠莉「部費も使えるしね」

洋希「満員に出来なかったら?」

 

理事長の下で1年働き続けるとか。それはそれでかなり辛そう...。でもそれなりの罰らしきものはあるんだろうな。

 

鞠莉「そのときは、解散してもらう他ありません」

千歌「ええ!そんなぁ...」

鞠莉「嫌ならやめてもらっても結構ですけど?」

 

なるほど、ある意味俺たちの力量が試されるってことだな。やったとしても満員に出来なければ解散。やらなかったら一生部としては認められないかもしれない。考えたな理事長。

 

梨子「どうしよう...」

曜「ここ結構広いよね...やめる?」

千歌「やるしかないよ!ほかに手がないんだし!」

 

はい曜さんの「やめる?」戦法いただきました!だとしても千歌はやらないとは言わなかっただろうな。あいつのことだし。

 

洋希「千歌の言う通りだな。このチャンスをものに出来ないぐらいなら、俺たちはスクールアイドルとして先には進めない。だったらここで腹くくってやるしかねぇよな」

曜「そうだねこれもスクールアイドルの第一歩だよね!」

鞠莉「OK、じゃあ行うということでいいのね?」

一同「はい!」

鞠莉「じゃあライブの日程はあとで連絡するわね」

 

小原先輩はそう言うと出口へ歩いていった。だが途中で止まり顔だけを俺たちのほうに向けてきた。

 

鞠莉「ちゃんと人が集まるといいわね...うふふ♪」

 

そういって小原先輩は体育館を去った。

あれは嫌味なのか?それとも親切に忠告してくれたのか。

まあ人集めは学校中にチラシでも貼っつけとけば来てくれるから問題はない...まてよ。

俺は頭の中で考えをまとめる。満員、広い体育館、人、浦の星女学院、生徒数...はぁ!そういうことだったのか!

 

洋希「曜!この学校の全校生徒の人数が何人か分かるか

?」

曜「ええっと...ああ!」

千歌「なになに?」

梨子「まさか...そんな...」

洋希「梨子もわかったみたいだな」

千歌「私はわかんないよ!」

洋希「いいか千歌、浦の星女学院は元々生徒数が少ない、だからただでさえ無駄にだだっ広いこの体育館に全校生徒を呼んだとしても...」

 

そうだ、小原先輩はこれを知っていたから。理事長だからこそ考えついた勝負。最後の言葉の意味がようやく理解できた。

 

洋希「ここは満員にはならない」

 

 




瑠美「そういえば、リオートさんは推しはだれですか?」
リオート「ルビィちゃんです(即答)」
瑠美「そ、そうなんだ...てことはひろ君はルビィちゃんと関わりが多くなるの?」
リオート「それはないかな、ちゃんと1人1人と関わっていけるようにしたいかな」
瑠美「てことは結局ハーレムじゃん」
リオート「悪いか!」
瑠美「まあそのハーレムの中に私も含まれてるだろうし、気長に待つしかないわね」
リオート「えっ?」
瑠美「えっ?」

スクフェスでルビィちゃんの新規URでて引こうかなやみましたが、私にはことりちゃんもいるのでことりちゃんの誕生日までは引かないことにしました。絶対URあてたるわ...。待ってろよことりちゃん!
それではまた次回ヾ(・ω・`)

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