リオート「鞠莉さんて、金持ちなんすよね?」
鞠莉「ええそうよ」
リオート「いいですね、誕生日プレゼントとか、凄いのもらうんですよね」
鞠莉「そんなことないわよ!誕生日プレゼントぐらいはあなた達とは変わらないわよ!」
リオート「そうなんですか?」
鞠莉「ええそうよ、今度あなたの誕生日にも同じものをプレゼントするわ」
リオート「ほんとですか!ちなみになにをくれるんですか?」
鞠莉「島よ」
リオート「遠慮しときます」
どうも皆さんお久しぶりです。リオートです。最近出かけたりするのが多かったのでなかなか小説をかけませんでした。なんか他の、小説書いてる人たちの気持ちが分かってきたような気がします。かけない時はほんとに書けないですね。
では、本編どうぞ。
洋希「じゃあ始めるか」
朝早く、俺たちは家の近くの砂浜に集まった。その理由は、今日から「朝練」はじめるからだ。ん?朝練なら学校でやれって?ノンノン、そんなことしたらダイヤさんに大目玉くらっちゃいますので...
特に俺が。
千歌「おお!なんか部活って感じだね!」
曜「千歌ちゃん、部活入ったことなかったもんね」
千歌「なんか新鮮だなぁ〜」
洋希「梨子はなんか部活入ってたりした?」
梨子「私も入ったことないんだ、ピアノしかやってなかったから、だから私もこういうの初めてなんだ」
千歌「じゃあ私たち同じだね!よーし!頑張っていこーー!」
一同「おおー!」
メンバーは俺といつもの二人、そして新たに加わった桜内、もとい梨子の4人である。梨子の加入に関しては、千歌たちはあの歌詞作りのあとも勧誘するつもりだったので、入ってくれてよかった!といっていた。でもなぜかそのあと「どんな手を使って勧誘したの?」といかにも俺が脅して入れたみたいに聞かれた。ぼくはただ後押ししただけなのになぁ...。
早速練習にとりかかった。といってもそこまで凝った練習はしない。千歌たちが踊る、それを俺が撮る、みんなで確認する、修正点を話し合う、の繰り返しだ。今はまだ人数も少ないし、そこまでレベルの高い踊りをするわけでもないので、これがいいんじゃないかと提案したのだ。ちなみに練習メニューは全部僕なのでね。大丈夫、鬼のような練習は作らないから...
問題をおこさなきゃな...
洋希「よし!一旦ストップ、休憩していいぞ」
千歌「ふへぇ、ひろ君水ちょうだい〜」
洋希「ほらよ」
千歌「いぇ〜い、ありがとう〜」
曜「私もちょうだ〜い」
梨子「あ...私も...」
洋希「はいはーい」
俺はそれぞれに水をわたす。水分補給はだいじだから、喉乾いたらすぐいえよと念をおしてある。まだ春だからいいけど、夏になったら脱水症状とか出るかもしんないから。マネージャーとしてそういった体調管理もしっかりやらないと。
水分補給をしながら、さっきまでの踊りを確認する。するのはいいんだけど俺が真ん中で、千歌たちが左右からグイグイくるかいろいろ大変なんですよ。えっ?なにが大変かって?だって千歌たちの柔らかいところがあた...コホンコホン、なんでもないです。
洋希「ここの部分、曜が早くて千歌が遅いな。梨子がリズム的には1番安定してるな」
梨子「そ...そうかな?」
曜「私早いんだね」
千歌「よく気づくねひろ君」
洋希「いろんなスクールアイドルみてたからな、そういう目になってるのかもな」
千歌「じゃあその目私にちょうだい!」
洋希「あげれるかぁ!そんなグロテスクなことしたくないわ!」
梨子「しゃべるのはいいけど、折角撮ったんだからちゃんとみよ?」
洋希、千歌「あ、はい」
梨子の注意を受けてしっかりと動画を見直す。最初にしては3人とも結構いい動きができていると思う。それに...
洋希「やっぱり魅力的だなぁ...女の子が踊ってるのって」
千歌、曜、梨子「えっ!///」
他のスクールアイドルをみてても、やっぱり女の子踊ってるいるのを見ると、こうなんか心が高ぶるというか何というか、なにかしらのパワーがある気がする。特にμ'sのやつは飛び抜けて心が高ぶるな。あれはもう神がかってる。
それはそうと、なんで3人は顔を赤くしてもじもじしてるんだ?
千歌「そ、そうかな...えへへ///」
曜「そんなこと言われたら、曜ちゃんもっと頑張っちゃおうかな///」
梨子「さらっとそういうこと言うのはずるいなぁ...///」
あぁ、たぶんなんか勘違いしてるなこの子達。
洋希「えっとさ、別に君らが魅力的って訳じゃなくて、踊ってる姿がいいなって思っただけだから」
千歌「えぇ!なにそれ!」
曜「曜ちゃんがっかりだよ!」
梨子「私じゃ...私じゃダメなんだ...」
千歌「どうせひろ君は志満姉とか果南ちゃんとかにしか魅力を感じないんでしょ!エッチ!たらし!」
洋希「なんでそうなるんだよ!あとたらしは余計だ!」
曜「エッチは認めるんだ」
洋希「認めてない!ああもう!とにかく練習再開するぞ!」
千歌「あ!話そらしたよ!汚い!」
洋希「ええい!うるさいうるさい!」
俺の一言で口論が始まってしまい、もう収集がつかなくなってしまった。俺たちが周りに聞こえるぐらいの大声で話していると、
???「oh!朝からみんなactivityね!」
と、どこからともなく金髪の女の子が表れた。なんかしゃべり方が独特だな、この子。留学生かなんかかなん?
それにこの子、浦の星女学院の制服を来てるぞ。しかもあれは三年生のリボンだ。
洋希「えっと...どちらさまで...?」
???「私は小原鞠莉よ!気軽にマリィって呼んでね!」
曜「小原鞠莉って、もしかしてあそこのホテルの?」
鞠莉「yes!あそこは私のパパが経営してるのよ!」
梨子「ところで、私達になにか用があるんですか?」
鞠莉「特に用はないけど、なんか楽しそうだったからつい来ちゃったの♪」
洋希「はぁ...」
なんかすごいテンション高いな。朝からそんなテンションで1日乗り切れるんすかね?
鞠莉「そういえば、あなたたち名前は?」
千歌「私は浦の星女学院2年の高海千歌です!」
曜「私は渡辺曜です!千歌ちゃんと同じ2年生です!」
梨子「桜内梨子です、私も2人と同じで2年です」
洋希「俺は赤羽洋希です。一応...俺も浦の星女学院に通ってます...」
鞠莉「あなたが赤羽洋希?」
ん?なんだ、俺のことしってるのか。そこまで拡散されてるのか俺の情報。だれですか、女子高に入った変態って情報垂れ流したのは。ぼくはそんなこと下心もってないですからね!...ね...。
洋希「そうですけど、なにk...」
俺の言葉をさえぎって小原先輩がいきなり抱きついてきた。え、えっ、なに、どゆこと?
鞠莉「あなたがヒロキだったのね!会えて嬉しいわ!こっちに来てから、あなたのことを探してたの!でもまさかこんなところで出会えるなんて、これはまさにdestinyね!」
探してた?俺を?一体何が目的なんだこの人は...。
すると横で呆気に取られていた千歌たちがようやく口を開いた。
千歌「ちょ、ちょっとあなた!ひろ君にいきなり抱きつくなんてずる...ひろ君がびっくりするよ!」
おい千歌、いまホンネが出てたぞ。こういう時ぐらい隠す努力はしろ。
曜「私だって抱かれたことないのに...洋希の浮気者!」
曜、お前だけなんかワンランク上にいってないか?俺らそこまで関係が発展したおぼえがないんだが?
梨子「ま、またライバルが増えた...」
またってなんだまたって。梨子、頼むからお前は俺の初期イメージのままでいてくれ。
鞠莉「みんなあなたのことが好きみたいね。」
洋希「そ、そうなんですかね...」
鞠莉「じゃあ...こんなのはどうかしら」
すると小原は少し背伸びをして俺の頬にキスをした。
キスをしたのだ...えっ?
洋希「ちょ!なにするんですか!」
鞠莉「touchはheavyに大胆にってね!」
洋希「意味がわかりませんよ!」
鞠莉「あら、海外ならこれぐらい当たり前よ?親しい相手にキスをするのは」
洋希「ここは日本です!しかも俺たち、あってまだ10分もたってないですよ!」
鞠莉「私にとっては10分は10年みたいなものよ!」
洋希「時間の感覚おかしいでしょ!」
鞠莉「留学してたからかしら?」
洋希「関係ないですよ!」
だめだ。完全にこの人のペースに飲み込まれてしまった。いきなりキスするとか何考えてんだこの人。キスされるのなんて、俺が小さいときに母さんにされたぐらいだわ。あの瑠美からもされたことないのに。ああなんか体が火照ってきた。
もう千歌たちに限っては、驚きで硬直してるし。どうすんだよこれ。
ようやく小原先輩が俺から離れた。
鞠莉「goodbyeみんな!また後でね〜!」
そういって小原先輩は道路のほうに走っていった。なんか、嵐が通りすぎたみたいだったな。
するとようやく硬直がとけた千歌たちが一斉に詰め寄ってきた。
千歌「ひろ君!あの人とはどういう関係なの!」
洋希「どうもこうも、今日初めてあったんだよ!」
曜「じゃあなんであんなに仲良かったのさ!」
洋希「仲良くねぇよ!完全にあの人が1人で進めてたようなもんだろ!」
梨子「ほんとに知り合いじゃないの?」
洋希「だから知らないってさ!第1知り合いならわざわざ名前を確認しないだろ!」
千歌「あ、たしかにそうかも」
洋希「だろ?だから俺はあの人とは無関係...」
と、俺がしゃべり終わる前にスマホが鳴り出した。こんな時間に電話?知沙姉かな?なんかあったのかな。
俺はスマホを取り出し、どうせ知沙姉だろうと思い、連絡相手を確認しなかった。がこれが大きなミスだった。
洋希「もしもし?」
鞠莉『あっヒロキ?私よ!マリィよ!』
洋希「えっ?小原先輩?」
お相手はまさかの小原先輩だった。なぜだ、なぜあの人が俺の連絡先をしっているんだ...。まさか小原先輩、凄腕のハッカーとかだったりして。
鞠莉『あら、小原先輩じゃなくてマリィでいいのよ!』
洋希「先輩のことをマリィなんて呼べませんよ、それでなんか用ですか?」
鞠莉『さっき言い忘れちゃったんだけど、学校に来たら理事長室によってね、あなたたちみんなで』
洋希「えっ、どうしてで...」
鞠莉『じゃそう言うわけで、じゃあね〜』プチッ
洋希「ちょっと!」
俺が訳を聞く前に電話を切られてしまった。あの人、自由すぎじゃないですか?人の話聞かないし、かってに話進めるし。俺あの人と関わってたら、疲れで倒れちゃうかも。
電話が終わって、スマホをしまうと。後ろから殺気の様なものを感じた。振り向くとそこには案の定千歌たちがいた。
千歌「やっぱりひろ君、小原先輩と関わりあったんだ...」
洋希「だからないって言ってんだろ!」
千歌「じゃあなんで電話してたのさ!連絡先交換してたからでしょ!」
洋希「知らねぇよ!あっちがかってにかけてきたんだよ!」
曜「洋希!これ以上嘘を重ねてもなんにもなんないよ!さぁ!白状するんだ!」
洋希「お前は警察か!てか嘘ついてねぇから!」
梨子「洋希くん」
洋希「梨子!おまえは信じてくれるよな!」
梨子「私は嘘をついてても洋希くんは洋希くんだって信じてるよ」
洋希「ちげえよ!そう言うことじゃなくて!俺が嘘ついてないってことを信じてくれっていってるんだよ!」
梨子「ごめんなさい!」
洋希「なにが!?」
曜「もういいだろ、さあ大人しく署まで来てもらおう」
洋希「いつから刑事ドラマになったんだよ!」
千歌「あなたを殺して、私も死ぬ!」
洋希「お前に限ってはワケわかんねぇよ!死ぬなら俺を巻き込むな!」
結局この後、俺と小原先輩の誤解がとけるまで相当時間がかかり、学校に遅れたのはもはや笑い話だ。
リオート「実際、生徒兼理事長って可能なんすかね?」
鞠莉「どうかしらね?やろうと思えばできるんじゃないかしら」
リオート「でも周りが反対しそうですよね、教育委員会とか」
鞠莉「そのへんは問題ないわ」
リオート「なにか対策があるんですか?」
鞠莉「簡単よ、私にはパパの力があるからね」
リオート「それはつまりお金の力ですか?」
鞠莉「yes!」
リオート「やっぱり金の力はすげぇや」
ホントはこの回で体育館までの話まで持ってとうとしたら思ったよりオリジナルぶち込みすぎて、長くなっちゃいました。でもやっぱりオリジナル書いてる時は楽しいですね。
ではまた次回ヾ(・ω・`)