小説書くのがこんなに大変だとは思わなかった...。
洋希「ただいま」
家の中は暖房がきいているせいか暖かいので、俺は着ていたコートを脱ぐことにした。するとリビングのある部屋の扉があき、エプロン姿でお玉をもった母さんが出てきた。
母「おかえり、今日は遅かったわね」
洋希「委員会の仕事があったからね」
そんなに遅かったかなと思い時計をみると短針が6時を指していた。部活をやっていない俺からしたらかなり遅い方だった。
母「それよりちょっとリビングにきて、お父さんが話があるって」
父さんから話?いつもは結構遅い時間に帰ってくるのに今日は珍しいな。だけど一つ言えることはいい話ではないとことだ。硬い表情している母さんを見ればすぐに分かる。母さんはよく顔に出るからね。
リビングに入ると父さんがソファに腰掛けている。いつものおおらかな感じの父さんと違い、ガチの「父」の様だ。まるで「お前とは親子の縁をきる!」なんて言われるんじゃないかと思うぐらいの緊張感がただよっている。
洋希「父さん、話ってなに?」
俺はソファに座る前に父さんに聞いた。
すると父さんが口を開いた。
父「洋希、実はな...」
一呼吸おき父さんがその一言をいいはなった。
父「来月から海外で仕事することになった」
海外で仕事...それって...
洋希「よかったじゃん!父さんの夢が叶うじゃん!」
父さんはITやプログラミング系の仕事をしており、いつか海外で働きたいとよく俺に言っていた。その夢がいま実現したのだ。俺は嬉しさで胸がいっぱいだった。だがここで俺は違和感を感じた。何故2人は嬉しそうじゃないのか。多分父さんにとっては1000万当たるよりも嬉しいことのはずなのに。母さんもそう、なんで暗い顔をしているんだ...、
父「確かにそうだな。あともう一つ、母さんも一緒に行くことになった」
母さんは今は専業主婦だが昔はとても頭のきれるプログラマーだったらしい。たまに父さんの手伝いをしているのを見かけることがある。
洋希「2人で海外かー、大変だろうけど頑張ってね」
海外で仕事は大変だろうがこの2人ならできると俺は信じている。話は終わりだろうと思い部屋をあとにしようとしたがここで俺にある疑問が浮かび上がった。
洋希「俺はどうすればいいの?」
そうだ、俺はどうすればいい。まさか俺も行かなければいけないのか?海外に。
父「お前にもついて来てほしいがさすがに厳しいだろう」
まあいきなり海外なんてねぇ...。考え込む俺に父さんが言葉を続ける。
父「1人ぐらし...」
が妥当だろうね。頑張って洗濯とか覚えないとな。何なら瑠美に来てもらうかな。あいつの飯とか美味いし。ってなにを言ってるんだおれは。
父「それも高校生のお前には厳しいだろう」
えっ、まじか。まあ確かに大学生とかならまだしも高校生の息子を日本に1人残すなんてのは...いくら隣に仲良しさんがいてもダメなもんかね?俺が親だったら...うーん...。俺も1人にはしないかな。
父「だから洋希、お前には...静岡にいってもらう」
間に1拍あけて、父さんは予想だにしないセリフをはいた。
洋希「なん...だと...」
多分次でプロローグが終わります(多分)