リオート「いろいろ忙しくて...」
梨子「そろそろ私もちゃんと赤羽くんと関わりたいんですけど...」
リオート「じ、次回はちゃんと絡ませますから!もうしばらくお待ちください!」
梨子「じゃあ頑張ってくださいね♪」
リオート「善処します...」
期間が空いてしまい、すいませんでした。リアルが忙しくなかなか小説を書けませんでした。多分ペースをもどすのは難しいので、気長に待って頂けたら幸いです。
それでは本編どぞ!
洋希、曜「もう1度?」
先日の一件から1夜明け、俺たちは今浦の星の近くのバス停にいる。
千歌「うん!ダイヤさんのところにいってもう1度お願いしてみる!」
洋希「いや、部員も足りないし、第一昨日の断られ方じゃ...」
曜「厳しいんじゃないかな...」
千歌「2人とも!諦めちゃダメなんだよ!あの人たちも歌ってた、その日は絶対くるって!」
千歌が言ってるのはおそらく『START:DASH!!』の歌詞の1部の事だろう。そこら辺の知識はあるんだな...。
曜「...本気なんだね」
すると曜は俺たちに背を向けている千歌の肩を叩き、千歌が振り向いた所で逆の肩の方から申請書をヒョイっと取った。おお、なかなか策士ですな...。
千歌「あ!ちょっとぉ!」
申請書を取って曜はどうするつもりなのか。まさかやぶり捨てたりするんじゃ...って曜に限ってそれはないか。
曜「私ね、小学校のときからずっと思ってたんだ、千歌ちゃんと夢中でなにかやりたいって」
千歌「曜ちゃん...」
洋希「曜、お前まさか...」
曜「洋希!ちょっと背中かして」
洋希「お、おう...」
俺の背中で曜が申請書に書き始めた。さっきのセリフからもう予想はつく。
書き終わった曜はそれを千歌の前に差し出す。
曜「水泳部と掛け持ちだけど...渡辺曜!スクールアイドル部への入部をしたいと思います!」
洋希「大丈夫なのか?」
曜「大丈夫!千歌ちゃんのためだから!人間やればできるもんだよ!」
曜...お前ほんとにいいやつだな...あれ、なんか目から汗が出てきた...
千歌「よ、曜ちゃーーーーん!」
曜「うわっ!」
嬉しいんだろうか千歌は思いっきり曜に抱きつく。そりゃ嬉しいだろうな、親友に、こんなことしてくれんだもんな。
ちょっとまてほんとに汗が止まらない...
曜「ちょっと洋希!なんでそんなに泣いてるの!?」
洋希「いや...ほんとに友達思いの奴なんだなって思ったら涙が...」
今までに無いくらいの感動を覚えたわ。まだ地球にもこんないい子がいるんだなって、改めて実感した。別に俺は地球外からきたわけじゃないんだけどね...
千歌「よーし!部員も増えたしことだし!もう1度ダイヤさんに直撃だ!」
曜、洋希「おおーーー!」
是非ともこの感動話を瑠美に聞かせてやりたいよ。ダイヤさんにもこの話聞かせてやりたい、そしたら考え直してくれるかも...。
そんな淡い期待をしながら学校へ向かおうとしたが、
洋希「そういや申請書は?」
千歌「私がもって...あれ?」
たしかにさっきまで千歌がもっていたはずだが...ん?
下を見ると、水たまりに1枚の紙が落ちている、まさか...
3人「あぁーーーーーーーー!」
ダイヤ「それでよくこのまま持ってこようと思いましたわね、しかも2人が3人になっただけですわ」
結局あのあとすぐに、生徒会室に向かいダイヤさんと話をすることにした。ほんとに...なんで、この状態のままでもってきたんだよ...。
千歌「もう3人ですよ!このままいけばドンドン部員が入ってきて...」
ダイヤ「だとしても私は認めませんけどね」
うわぁ...ほんとに頑固だなぁ。この人頭ん中にダイヤモンドが詰まってるんじゃないだろうな。それはそれで面白いけど。
ダイヤ「洋希さん、今失礼なことを考えてませんでした?」
洋希「うぇ!?そ、そんなことないでふよ~」
やべ、思いっきり噛んだ。なんだよ「ないでふよ~」って、どこのマスコットキャラクターだよ。
曜「今絶対考えてたね...」
千歌「そんなことより!どうして認めてくれないんですか!」
ダイヤ「この学校にスクールアイドルは必要ないからですわ!」
ちょいちょい2人とも机にのって口論するのはやめなよ。そのままいくとキスして和解することになるぞ。どこぞのネタみたいに。
千歌「ありますよ!」
ダイヤ「ないです!」
千歌「ありますよ!」
ダイヤ「ないです!」
ダイヤ、千歌「んん...」
曜「ちょっと2人とも落ち着いてよ...」
あーあ、これはらちがあかないな...。もう大人しくしてよ。
ダイヤ「では一つお聞きしますが、作曲はできますの?」
千歌、曜「作曲?」
窓のほうに向かいながらダイヤさんが話を続ける。
ダイヤ「ラブライブに出場するためには、オリジナルの曲でなくてはなりませんわ」
千歌「お、オリジナル...」
ダイヤ「東京ならいざ知らず、このあたりに作曲のできる人など...」
千歌「いますよ!」
ダイヤ、曜、洋希「えっ!」
まじか、千歌の知り合いにそんな奴がいたのか!これにはダイヤさんもびっくりしてるぜ。さあ千歌、そいつの名前をいえ!
千歌「作曲は...
ひろ君にしてもらいます!」
洋希「は?」
千歌「できるよね?ひろ君!」
こいつ...俺が作曲できると思っていたのか...?それともわざとか?素でやってたら相当アホだぞ、俺は1回も作曲できるとはいってないぞ。
洋希「千歌、俺がいつ作曲できるっていった?」
千歌「え、ええっと...スクールアイドルが好きだから作曲できるんじゃないかなぁって...えへへ♪」
洋洋「この...」
さあ、大きく息をすって...
洋希「バカチカーーーーーーーーーー!」
千歌「もう!あんなに怒らなくてもいいじゃん」
ダイヤさんと話を終え、教室に戻ってきた。
洋希「お前が作曲出来るやついる!って言うから期待したのに。まさか俺の名前を引っ張り出してくるとはな」
千歌「ほんとにできないの?」
洋希「できないっていってるだろ!こんなときに嘘つくか!」
曜「まあまあ洋希、千歌ちゃんも悪気があった訳じゃないし...ね?」
洋希「まあそうだな...悪いな千歌、変に怒鳴ったりして」
千歌「私もごめんね、勝手に作曲できるーみたいにいっちゃって...」
正直ちょっと怒りすぎたな。いくら期待を裏切られたからといって、あれは切れすぎた。少しは怒りを抑えないとな...。
そんなことを考えてると先生が教室に入ってきた。ちょうどSHRの時間だ。
秋山「全員席につけー、いまから転校生を紹介するからなー」
て、転校生だと?つい最近俺が編入してきたのに、また転校生とは。もしかして、男か!遂に男1人の時代が終わるのか!嬉しいけど嬉しくもない、変な感情がうずまいてる...
秋山「はいってきていいぞー」
さて、男なのか、女なのか。いまわかるぞ...。
前のドアから転校生が入ってくる。あれは...女だ!つまり俺は男子1人を続行することになるらしい。やったぜ。ん、まてよあの子どっかで...
???「くしゅん!...失礼、東京の音ノ木坂からやってきたした...桜内梨子です、よろしくお願いします」
やっぱりそうだ!昨日あった海の音の子だ!まさかこの子も浦の星にくるとは...これは運命の赤い糸で結ばれているのでは...おかしいな、見えないぞ。
すると突然千歌がバンッ!と音をたてて立ち上がった。
みんなも一斉に千歌ほうを向く。
千歌「き、奇跡だよ!」
おいそれ2回目だぞ。俺の時にもいってきただろ。こいつどんだけ奇跡おきてるんだよ。
梨子「ええっと、どちらさまで...?」
秋山「高海、知り合いなのか?」
千歌「違います!でも昨日帰りにすれ違って可愛いなぁって思って!もし浦の星にきたらスカウトしようと思ってたんですよ!」
すれ違っただけの相手に「奇跡だよ!」とかこいつの頭おめでたすぎだろ。あいて困惑しまくってるぞ。
千歌「という訳で!桜内さん!スクールアイドル部に入って下さい!」
梨子「ええっと...ごめんなさい!」
千歌「ええ!!?」
そりゃそうだろ。知りもしないやつにいきなり勧誘されたって入ろうと思うやつはいないだろ。
秋山「高海、とりあえず座れ」
千歌「は、はい...」
先生に注意され渋々席に座る千歌。
なんか俺のときと似てるな...。そういやあの子、ピアノやってるって言ってたな。もしかしたらだけど...。
洋希「千歌」
千歌「ん?」
千歌をよんで耳打ちをする。
洋希「あの子、ピアノできるらしいんだ。だからスカウトするのはありかもしれない」
千歌「ほんとに!ってなんでひろ君がそんなことしってるの?」
曜「確かに、気になるね」
隣にいた曜が反応してきた。なんか不機嫌そうだが、どうしたんだろう?
洋希「昨日帰りにたまたま知り合っただけだ、ただそれだけ」
千歌、曜「なーんだ、じゃあ安心」
聞いてきたから答えてやったのになんだその反応は。てか安心ってなんだよ!俺がところ構わず女の子にナンパしてると思ってるのかこいつらは!まったく心外だよ!
千歌「でもそれならますますスカウトしたくなってきた!よーし!」
そして昼食の時間になり、千歌たちは廊下にでた桜内を追った。
千歌「桜内さ...」
梨子「ごめんなさい」
うわ即答...まあ、そりゃそうか。すでに今日で5回以上は勧誘してるしな、1日で心変わりはしないだろう。
千歌「ちょっと話をきいて!スクールアイドルって言うのは...」
桜内は千歌を無視して去っていった。
その後も...
千歌「スクールアイドルっていうのはね!学校を救ったりすることもできて...」
カンッ!
桜内は持っていた缶を机に叩きつけた。
ありゃ相当お怒りだ。
体育の授業中も...
千歌「スクールアイドルをやるためには作曲できる人が必要なの!だから!...」
桜内「ごめんなさ〜い」
ここまで来ると悪徳勧誘みたいになんってきてるな。そろそろブチギレてもいいころだと思うのだが、桜内は大人なんだな。あんだけしつこく勧誘されても怒らなんて。さっきは微妙に怒ってたけど。
放課後、桜内はSHRが終わったと同時に教室を後にしてしまったので、千歌は勧誘のスキすらなかった。
なので俺たちは中庭の空いてるところを使い、踊りの練習をしている。といっても、μ'sの曲に合わせて踊ってるだけだ。あ、僕はしてないけどね。
曜「どう?手応えは?」
千歌「うん!あと少しだと思うよ!」
洋希「いや、どう考えてもあと少しには見えないだろ」
千歌「そんなことないよ!だって最初は「ごめんなさい!」だったのが!「...ごめんなさい」になってるし!」
洋希「千歌、それは単に嫌がられてるだけだからな」
千歌「ええ!?そうなの!?」
曜「気づいてなかったんだ...」
どこまでアホなんだこいつは...救いようがねぇよ。
千歌「でも大丈夫!いざとなったら...ほら!」
そう言って千歌は小学生が使いそうな「音楽」と書かれた教科書をとりだしてきた。
洋希「なんだ千歌、小学生からやり直すのか?」
千歌「そうそう!小学生になって1から勉強を...ってちがーう!」
おおーこんなアホでもノリツッコミできるんだな!感心したぜ!
千歌「私が作曲するっていうこと!」
曜「それはあんまり期待しないでおくよ...」
洋希「あと10年はかかるな」
千歌「ちょっとぉ!」
俺達の言葉に千歌がプンスカ怒っている。アホなりに頭を使ったのだろうが、脳の使い方を間違えたのだろう。普通ならそんなこと考えはしない。
千歌「じゃあひろ君が...」
洋希「俺にたのんだらあと9年はかかるぞ?」
曜「地味に千歌ちゃんより年少なくしてるところに悪意を感じるよ...」
そこにきずくとは曜はなかなか頭がきれるな。
千歌「ふぇ?どういうこと?」
あーだめだ。こいつは全然理解できてない。こいつに向けての皮肉をいったのに当の本人が理解できてないんじゃ意味無いぜ。
千歌「まあ、それはおいおいやってくってことで...そう言えば曜ちゃん、衣装の方は?」
曜「あ、描いてきたよ!」
洋希「随分早いな、昨日言ったばっかりなのに」
曜「やれることは早めにやる主義なんで!」
それは頼もしい。どこぞのアホと違ってほんとに有能ですなこの子は。
千歌「なんか馬鹿にされてる気がする...」
洋希「気のせいだ」
曜の衣装案を見せてもらうために教室に戻ってきた。
曜「じゃあ、まずはこれ!」
最初に見せてきたのはあきらかに警官の服だった。
千歌「これ衣装っていうより制服じゃ...」
曜「ええ!?ダメかな?」
洋希「ダメではないけど...スクールアイドルっていうので考えたらちょっとな...」
曜「ぐぬぬ...じゃあこれは!」
次に見せたのは、これまた警官の服である。しかも女バージョンである。
千歌「スカートになっただけじゃん!」
曜「えー、これもダメ?」
洋希「スカートになっただけで大元は変わんないからな...」
曜「じゃあこれ!」
次にみせたのは...なんだこれ、特殊部隊かなんかか?
千歌「武器もっちゃったよ!」
曜「どう?可愛いでしょ?」
洋希「お前の可愛いの基準はなんなんだよ」
千歌「もっとスクールアイドルらしいのないの?」
曜「そう言うと思って...ほら!」
そう言って見せてきたのは、スクールアイドルが着てそうな可愛げのある華やかな衣装だっだ。てかそう言うと思ったなら最初からだせよ!
千歌「すごい...キラキラしてる!」
洋希「これが1番だな」
曜「よし!これで決定だね!」
曜がスケッチブックを閉じようとした、そのときにチラッと衣装案らしきものがみえた。俺たちに見せたやつ以外のだ。
洋希「曜、衣装案って今のが全部か?」
曜「え?そ、そうだよ!他には描いて...ないよ...」
あきらかにおかしいな。顔が少し赤い、何か見られたくないものでも書いたのか?でもまあ見せないってことは関係ないってことなんだろうな。
千歌「よーし!衣装も決まったし!私も行動しますか!」
洋希「で、具体的になにをするんだ?」
千歌「それわね...」
そう言って俺たちがたどり着いたのは、
生徒会室だった。
梨子「タイトルに転校生とか書いてるのに、私の出番少なくないですか?」
リオート「次回は出番ふえるから待ってて!」
梨子「じゃあ期待しておきますね」
リオート「あ、それと梨子ちゃん」
梨子「なんですか?」
リオート「ギルキスのジャケット、かわいかったよ」
梨子「...!//」
('д'⊂彡☆))Д´)パァン
ほんとにジャケットの梨子ちゃん可愛かったです。
次回お楽しみに。