リオート「ふっ、僕にかかればこんなの朝飯前...」
千歌「じゃあ次も早いんだね!」
リオート「ちょっと休ませてください」
12話を書いた流れで13話も書いたので早く投稿できました!ですが14話は内容が全然固まってないのでスグには投稿できません。気長に待っててください。
では本編どうぞ!
ダイヤ「で、これはいったいどうゆうことですの?」
俺と千歌は今生徒会室でダイヤさんの説教を受けているのである。曜はスクールアイドル部の部員ではないので、生徒会室の外で俺達の様子を見ている。
千歌「私たち、スクールアイドル部をつくりたいんです!」
ダイヤ「ですが部活の設立には最低5人の部員が必要ですわよ、ここには二人しか書かれていませんが?」
そういいながら、ダイヤさんは俺達が持っていた部活申請の紙をパンパン叩く。
千歌「だから勧誘してたんじゃないですか~」
ダイヤ「ふん!」バァン!
千歌、洋希「うぇ!?」
突然ダイヤさんが机を叩いて立ち上がったので俺達は驚いた。がなぜかめちゃくちゃ痛がってる。あ、この人も実はポンコツなのでは...
ダイヤ「あ、いいたたた...」
千歌「ふふっ!」
おい千歌、そこは笑っちゃ行けねえところだぞ。俺だってほんとは笑いたいんだからお前だけ笑うのはずるいぞ。
ダイヤ「笑える立場ですの!?」
千歌「ご...ごめんなさい...」
ほーらみろ、怒らてやんの。
ダイヤ「洋希さん、あなたもホントはわらいたかったんじゃないですか?」
洋希「え!?い、いやぁ...そんなことあるわけないじゃないですか~」
危ねぇ...あやうく、「はい」って言いそうになったわ...。ダイヤさんは心が読めるのか?あ、いや多分顔に出てたかな?俺顔によく出てるっていわれるし。
ダイヤ「とにかく、こんな不備だらけの申請書、受け取るわけには聞きませんわ、まともに部員も集まっていないのに」
洋希「じゃあ、部員が集まれば設立は認めて貰えるんですか?」
ダイヤ「本来はそうですが、これに限っては別です」
千歌、洋希「え?」
ダイヤ「わたくしが生徒会長である限り、スクールアイドル部は認めません!」
千歌「ええ!?どうして!?」
洋希「おかしくないですか!?そんなダイヤさんの勝手だけで作れないなんて!」
まじかよ...これが権力か...。でもダイヤさんが認めなかったら部としては成り立たない。もちろんスクールアイドルという肩書きすらもらえないと言うことだ。
ダイヤ「残念ですが、諦めてください」
千歌「ぐぬぬ...」
洋希「わかりました今日『は』帰ります、ですがまた後日あらためて来ます」
千歌「ひろ君?」
洋希「千歌、今日は一旦帰ろう」
千歌「うん...」
ダイヤ「何度きて貰っても構いませんが、答えはかわりませんよ?」
洋希「いいですよ?いつかその答えを『yes』にかえてやりますよ」
ダイヤ「まあ、いいですわ。とにかく高海さん?これは持って帰ってください」
千歌「あ、はい...」
そういって千歌は紙を受け取る。
洋希「千歌、先にいっててくれ。俺はやらなきゃいけない事があるから」
千歌「うん、わかった!」
千歌と曜が去って、生徒会室には俺とダイヤさんの二人だけとなった。
洋希「で、ダイヤさん、入学式はいつ始まりますか?」
ダイヤ「もう始まっています、なので急いでいきましょう」
そういって俺達は体育館へ向かった。内容は以前と変わらず、ダイヤさんの代わりに俺が喋るだけだった。この前ので慣れたか、あまり緊張はしなかった。そしてスピーチが終わったので生徒会室に戻った。
ダイヤ「お疲れ様ですわ今回もありがとうございます」
洋希「いやいや、お役に立てたなら何よりです、じゃあ俺はこれで」
そういって俺が帰ろうとすると、
ダイヤ「洋希さん、私に何か聞きたいことはないですか?」
洋希「聞きたいこと?ありますよ」
聞いたことなんて山ほどあるよでもね...
洋希「でも、聞いてもダイヤさんがちゃんとした答えをだしてくれないと思うんで、いいです」
ダイヤ「そうですか...」
洋希「はい...じゃあ俺は帰ります、さよなら」
ダイヤ「さよなら、洋希さん」
生徒会室を後にし、下駄箱まで向かう。
千歌「遅いよひろ君!」
なぜか、千歌たちが待っていた。
洋希「先かえっててよかったんだぞ?」
曜「千歌ちゃんが待ってようっていったから」
千歌「ぜひ、会わせたい人がいるんだ!」
洋希「へ~どんな人だ?」
千歌「私たちの幼馴染!年は一つ上だけど」
情報量少なくね?別に誰でしょう?みたいにやる訳じゃないんだからもっと教えてくれてもよくね?
洋希「ほかは?」
千歌「あとは...会えばわかる!」
曜「千歌ちゃん言いたくないだけだよね?」
千歌「だって最初っから特徴とかいっちゃったら楽しみがなくなっちゃうでしょ?だから秘密♪」
百聞は一見に如かずってか?まあ、千歌にこんなこといっても頭に『?』を浮かべるだけになるしな。言わないでおこう。
そんなわけで、俺達はその人の家に行くことになった。その人の家にいくには船を使わなくてはいけないらしい。
船が出航してから少したち、千歌が愚痴をこぼし始めた。
千歌「なーんで生徒会長は認めてくれないのかな~」
曜「なんか嫌いらしいよ、この前も他の子が申請したけどあっさり却下されたらしいし」
千歌「ええ!?なんでそれをいってくれなかったの!?」
曜「ごめんごめん、言うタイミングがなくて...」
二人がワイワイ話ているのをよそに俺は海に浮かぶ夕日をみながら今回の一件について考えている。
なぜ、ダイヤさんはスクールアイドル部を認めないのか。
可能性3つあげてみよう。
1つ、単純にスクールアイドルが嫌い。でもダイヤさんは前に『わたしもスクールアイドルが好き』といっていた。だがあれは俺に話を合わすためにウソをついていたのかもしれない。
2つ、学校になにか問題があるということ。例えば予算の関係上、これ以上部活は増やせないのかもしれない。でも、それならそうと言うはずだからこれは可能性の中でも低い。
3つ、これが正直1番有り得ないような可能性だ。ダイヤさんもスクールアイドルをしていたのではないかという可能性だ。以前はスクールアイドルやっていた、だが何かしらのトラブルがあり、スクールアイドル部は解散、ダイヤさんはそれを思い出したくないから、スクールアイドル部を認めないのではないかということだ。
以上の三つを出したが、多分一つ目が1番有力候補だろう。他の2つは可能性として低すぎる。
そんなことを考えていると
千歌「ねぇ!ひろ君!」
洋希「ん?どうした?
千歌「も~!さっきからずっと呼んでるのに反応してくれないんだもん!」
洋希「わ、悪ぃな、別に無視してたわけじゃないんだぜ」
曜「夕日をみてたんだよね?綺麗だよね~」
洋希「そ、そう!夕日が綺麗でつい見入っちゃったんだよ!」
千歌「そっか、ならならいいや!」
とにかく、なんとしてでもダイヤさんに認めてもらわなくちゃ...千歌の夢を...こんなところで止めさせるかよ!
目的地に到着し、船を降りる。そこにあったのはダイビングショップ、簡単にダイビングの体験などができるようだ。こんどいってみようかな?
すると店のところに人がいた。
千歌「あの子だよ、おーい!果南ちゃーん!」
ん?こいつ今『果南』っていったよな?まさかとは思うが俺の知ってる『果南』じゃ...
果南「ん?ああ、千歌、曜、いらっしゃい。それと、あなたは...」
俺の知ってる『果南』だったーーーー!
嘘だろ、そんな偶然あるのかよ。なんですか、曜や善子もそうだけど、運命の再開多すぎません?確率ぶっ壊れてるぞ。
洋希「お久しぶりです、松浦さん」
果南「あ、覗きさんだ」
洋希「ちょ!それで呼ばないでくださいよ!」
果南「冗談だよ♪久しぶり、赤羽くん」
あービックリした。まだあのこと根に持ってるのかと思ったよ。あーもー心臓に悪い。
曜「千歌ちゃん、洋希が果南ちゃんにまで手を出してるよ...」
千歌「もしかしたら、この辺一帯の女の子みんなと繋がりがあるかもしれない...」
なんか二人が勘違いしてるな。俺がこの辺一帯の女の子を片っ端からナンパしたみたいな言い方だな。俺はそこまで屑ではないぞ?そこまでな...。
洋希「ちげえよ、前に1回会ったんだよ、ですよね?松浦さん?」
果南「そう、前にランニングしてるときにたまたまね」
千歌「なーんだ!じゃあ大丈夫だ!」
曜「安心安心!」
なにが大丈夫で安心なのかは分からないけど、とにかく誤解がとけたみたいだからいいや。
俺達は松浦さんに「休憩していきなよ」といわれたのでお店のテラス席に座らせてもらってる。
果南「学校はどう?」
千歌「楽しいよ!なんたってひろ君が入ってきたからね!」
果南「赤羽くん、浦女に入ったんだ」
洋希「はい、家が近いんでそこにしました」
果南「私も浦女なんだ、宜しくね」
洋希「宜しくお願いします!えっと...松浦先輩!」
果南「といっても今は休学してるんだけどね」
洋希「休学?」
曜「おじいちゃんが怪我しちゃってるんだって、だからお店を手伝わなきゃいけないんだって」
それはまた大変だな。でも学校休んでまで家の手伝いか...凄いな、松浦先輩。
千歌「そうだ!果南ちゃんに報告があるんだ!」
果南「なになに?大事なこと?もしかして彼氏ができたとか?」
千歌「えぇ!?ち、ちがうよ!そうじゃなくて...」
なんだ?なぜ俺を見るんだ千歌、顔真っ赤にしても俺はなんにもフォローできないぞ?そういうときは曜に助けを求めろ。
千歌「私たち、スクールアイドルを始めたの!」
果南「!.....そ、そうなんだ!頑張りなよ千歌!」
なんか、今一瞬変な違和感を感じたのだけど、気のせいか?まあ、気のせいだろう。
果南「私たちってことは、曜もやるの?」
曜「私は水泳部にはいってるから...」
果南「じゃあもしかして...赤羽くん?」
洋希「一応マネージャーとしてですけど、そうです」
この人絶対「この子も踊るの!?」って思ってただろうな。顔がそういってたもん。
すると突然空からヘリの音がした。
洋希「なんだ?」
気になって空を見るとピンク色のヘリが飛んでいた。
曜「なんだろう?あのヘリ」
果南「小原家でしょ」
洋希「小原家って?」
果南「あそこにホテルがあるでしょ?あそこを経営してるの」
まじすか、あのでっかいホテルを。相当金持ちじゃないすか。いいなぁ、俺も金持ちになってみたいぜ。そんでもって色々やってみたいぜ。
松浦先輩と話しをしていたらいい感じの時間になってしまった。なので俺達は帰ることにした。
果南「また学校でなんかあったら教えてね、バイバイ」
千歌、曜「じゃあねー!」
洋希「さよなら!」
そういってお店を後にしようとした時、
果南「あ、赤羽くん、ちょっとまって」
洋希「はい?なんでしょう?」
果南「話がしたいの、ちょっと長くなるかもしれないから千歌たちは先に帰ってくれる?」
千歌「うん!わかった!」
曜「では!お先に失礼しまーす」
そういって千歌たちは先に帰っていった。
洋希「で、話ってなんですか?」
果南「そんな大事な話じゃないけど...」
洋希「?」
果南「君のこと、下の名前で呼んでいいかな?」
下の名前?ああ、そういや松浦先輩さっきから俺のこと「赤羽くん」って呼んでたな。
果南「べ、別に深い意味はないからね!ただ下の名前の方が呼びやすいから...」
そんな顔赤くすることかな?普通に下の名前が呼びたいで深い意味は考えないけど......俺がおかしいのかな?
洋希「いいですよ全然、むしろ呼んでほしいぐらいなんで」
果南「そ、そう...じゃあ!宜しくね、洋希!」
洋希「よろしくお願いします、果南先輩♪」
果南「ちょ、ちょっと!私はまだ許可してないよ!」
洋希「え~だってそっちが下の名前で呼ぶなら俺も呼んでいいじゃないっすか~」
果南「そうかもしれないけど...ああ!わかったよ!呼んでもいいよ!」
洋希「じゃあ!果南先輩♪これからよろしくお願いしますね!」
果南「うう、なんか納得いかないなぁ...」
ああ、この人もイジるといい反応してくれるな。こういう人ほどイジりたくなっちゃうんだよね。
洋希「で、話は終わりですか?」
果南「あと最後にもう一つだけ...」
なんだろな、まさかダイビングショップを手伝だってくれとか言わないよな?さすがにきついぞ!こちとらすでに十千万から依頼がきてるんだぞ!体がもたないよ!
果南「千歌のこと、頼むね」
洋希「千歌ですか?」
果南「うん、あの子見た目の通り少し抜けてるところがあるから」
いや、少しどころじゃないぞ果南先輩。この前なんか『部』の字を間違えたぐらいだからな。
果南「だから千歌のサポート、お願いするね!」
洋希「任せてください!俺はもとよりあいつの『希望』になるつもりなんで!」
果南「希望?」
あ、やべ、思わず口にでてしまった。なんとか誤魔化さないと...
洋希「えっと...その...つまり!あいつの夢を叶えてやるってことですよ」
果南「ん?んん...まあそういうことにしときますか」
結構無理やりだったかな...次からは気おつけないと。
果南「でも洋希、頑張りすぎて倒れないようにね」
洋希「わかってます!」
もとよりそのつもりなんで、心配しなくても大丈夫っすよ。
果南「じゃあ、私の話は以上、ごめんね長居させちゃって」
洋希「大丈夫ですよ、すぐ帰れるんで」
果南「じゃあね洋希」
洋希「さよなら果南先輩!」
そういって俺はダイビングショップをあとにした。
千歌「まさか果南ちゃんとも繋がりがあったなんて...」
リオート「ちなみに1番最初に出会ったのは曜ちゃんだからね」
千歌「ええ!?曜ちゃんも侮れないな...」
リオート「さーて、次はあの子が登場かな」
千歌「どんどん私の影が薄くなっていく...メインヒロインなのに...」
リオート「いつからメインヒロインだと錯覚していた?」
千歌「じゃあ誰なの!?」
リオート「自分的にはルビィちゃんか梨子ちゃんを...」
ドゴッ!(無言の腹パン)
次回もお楽しみに!