リオート「テストとかあったからね、ちょっと遅れちゃった♪」
洋希「ふーん、とかいいながら普通にゲームやってなかった?」
リオート「ぎくっ、そ、そんなことないよ~」
洋希「やっ て た よ ね ?」
リオート「やってましたすいません、許して下さいなんでもしますから」
洋希「ん?今なんでもって...」
リオート「なんでもするとはいってない」
洋希「次投稿遅くしたら殺す」
リオート「御意」
少しばかり期間が空いてしまいました。お待たせしました。ついに洋希たちのスクールアイドルとしての物語が始まります!それではどうぞ!
第12話 スクールアイドルを始めよう!
千歌「うわぁ!?」ドスン!
千歌が思いっきり尻もちをついた。結構思いっきり倒れたから、下にも響いただろうね。
美渡「こんな田舎じゃ無理だってー!」
あ、やっぱり響いてたか。
千歌「いてて...」
曜「大丈夫?千歌ちゃん?」
洋希「派手に転んだなよな、パンツ見えてたぞ」
千歌「嘘!?///」
千歌が顔を赤くしてスカートで、隠そうとする。
まあもちろん、見えてないんですけどね。残念...
洋希「冗談だよ、見えてたら俺もこんな冷静でいられないから」
千歌「もー///ひろ君のいじわる!」
曜「洋希...朝から千歌ちゃんイジリがすごいね...」
何となく千歌をいじると楽しいんだよな。反応が面白いし、冗談でも本気にするし。
それより、なぜ俺達のがここにいるかと言うと、昨夜千歌に「1度うちによって」と言われたので曜と共に来たわけだが、まあこれと言って話がある訳でもなく、ただ千歌が踊るところを見てくれと言うだけだった。
曜「で、ほんとにスクールアイドル始めるんだよね?」
千歌「うん!そのためにぃ...こんなのつくったの!」
といって千歌は『スクールアイドル部』と書かれた札を取り出してきた。ん?なんか違和感を感じるな、この札......あ、
洋希「千歌、スクールアイドル部の『部』のとこ、間違ってるぞ」
千歌「ええ!?あ!ほんとだ!」
こいつほんとにアホやな。高校2年生で『部』の字を間違えるやつ初めてみたぞ。テストとか大丈夫なのかねこの子...
洋希「今のところ部員は俺と千歌だけなんだよな?」
千歌「うん!そうだよ!でも今日で部員をたくさん増やしちゃおう!」
洋希「そんなことできるのか?」
曜「今日入学式の前に、校門近くで部活の勧誘ができるの、去年やってたから多分できると思うよ」
まあそれができるのはわかったが、果たして部員は集まるのか?正直、あんまり期待はしてない。千歌がこの前、ここら辺にスクールアイドルに詳しい人はあんまりいないって言ってたし...。うむ...。
そういや、今何時だ?
ふとそう思い、時計を見ると、7時50分...あれ...
洋希「やべえじゃん!もうこんな時間だぞ!」
千歌「ん?ああ!ほんとだ!」
曜「バス乗り遅れちゃうよ!」
そういって俺達は急いで部屋を出た。
千歌「裏口からだと遠回りだから玄関から出ちゃお!」
そういって俺達は旅館の出入り口から外に出ようとした。
美渡「こ〜らあんたたち!そこはお客さんが出入りするから裏口から出なさい!」
千歌、曜、洋希「ごめんなさーい!」
美渡さんに注意されながら外に出ると、前をバスが通り過ぎた。もちろん、俺らの乗るバスである。
千歌「ま、まってー!」
曜「乗ります乗ります!」
洋希「wait!」
思わず英語が飛び出してしまった。いや、なんか言う事なかったけど流れがあったから言いたくなったゃった。許してチョンマゲ。
何とか間に合いバスに乗ることができた。もう、朝から大変やで...。美渡さんに怒られるし、バスに乗り遅れそうになっちゃうし...。
で、乗れたのはいいが、なぜか俺が二人の間に挟まれる形になっている。なんですか、両手に花ってことですか?しかもなんか近いし。ああ、良くないよこうゆうの!健全な男の子にこれはきついよ!
1人くだらない考えをしていると、千歌が一枚の紙を取り出してニコニコし始めた。
洋希「千歌、なんだそれ?」
千歌「チラシだよ!私が作ったんだよ!」
おお、結構うまくできてるな。千歌、絵のセンスはあるみたいだな。え、僕ですか?僕はですね...猫すらまともにかけませんよ、はい...
千歌「これで部員が集まること間違いなしだよ!」
洋希「だといいけどな、とりあえず、俺ら二人で何とか呼び込まないとな」
でも、男がいる部活に入ろうと思うやつがいるのか...。不安になってきた...。
曜「よし!じゃあ私も一肌脱ぎますか!」
洋希「曜、ここは公共の場だぞ...」
曜「ち、ちがうよ!そう言う意味じゃないよ!///」
知ってた、まさか曜さんがそんな破廉恥なことする訳ないもんね。あれ、曜の顔が真っ赤になっちゃった。
曜もすぐ赤くなるな、やっぱり曜もイジリがいがあるなぁー。
曜「わたしも、勧誘手伝うってこと!」
洋希「あーなるほどね、そうゆう事か」
曜「絶対わかってたでしょ!」
千歌「曜ちゃんも私みたいにイジられちゃってるね...」
曜「千歌ちゃん、いつか絶対仕返ししよ!」
千歌「うん!いいよ!」
あのぉ...勝手に本人またいで同盟結ばないでください。これから変なことしたら、すぐこいつらイジってきそうだな。気おつけないと...。
そして学校に着き、朝のホームルームなどが終わると勧誘の時間になった。ぞろぞろと新入生が入ってくる。うわぁ、ほんとに女子しかいないじゃん。ほんとにこんなとこいていいのか俺、絶対不審者と間違われそう。
千歌「スクールアイドル始めませんか!あなたも!あなたも!」
洋希「今話題のスクールアイドルだよー!初心者でも大歓迎だよー!」
曜「興味があったらぜひ入ってねー!」
と色々呼びかけはしたものの、結局人は集まらず、新入生はみんな他の部活にいってしまった。
俺達は千歌が用意したダンボールに座っている。この時も俺が真ん中でサイドに曜と千歌がすわっている。しかもこいつら、俺の肩に寄りかかって来たし。なんなのこいつら、わざとなの?
千歌「だーれーもーこーなーいーよー!」
曜「たまたまこなかっただけかもしれないよ」
洋希「そうそう、あとでだれかと1人ぐらい声をかけて...ん?」
ふと前を見ると、女の子が二人歩いている。赤い髪のツインテールの子、肩に少しかかるぐらいのブラウンっぽい髪の子...あ、あいつら、ルビィちゃんと花丸ちゃんじゃん。2人も浦女だったんだ。
すると前の二人を見た曜が
曜「美少女...」
と言った。
確かに、あの2人は美少女だな。ルビィちゃんはそれを超えて天使だからな。まあ、言ってしまえば俺からみたら曜も千歌も美少女みたいなもんだけどな。田舎って女子の可愛いさレベル高いな。で、これをまた曜に言うと顔真っ赤にして怒るから言いません。そういや千歌も気づいたのかな?
と思い千歌の方をみたが千歌がいない。あれ、あいつどこいった?
千歌「あの!」
花丸「うわぁ!?」
あ、あの野郎早速声かけやがったな、俺が声かけようと思ったのに。
千歌「スクールアイドルやってみませんか?」
花丸「ずら?」
千歌「ずら?」
花丸「ああ!いや...なんでもないです」
全く、困ってんじゃねえか。仕方ない、ここは俺が出るしかないか。このまま千歌にやらしてたら話がおかしくなりそう。
そう思い俺は千歌たちの方にいく。
洋希「久しぶり、花丸ちゃん、ルビィちゃん」
花丸「ああ!赤羽さんずら!おはようございます!」
ルビィ「お...おはようございます...」
洋希「おはよう二人とも」
千歌「え、なに?ひろ君知り合いなの?」
洋希「ああ、ちょっと前に知り合いになってな」
花丸「赤羽さん、このスクールアイドル部ってなんずら?」
まあ、そこからだよな普通。ちゃんと説明しないとね。このバカ千歌に説明させたら絶対ダメだゾ。
洋希「えっとな、スクールアイドル部ってのは...」
千歌「とにかく入ってみない!?絶対楽しいよ!」
おい、ぶっ飛ばすぞバカ千歌。これから俺がスクールアイドルについて語ってやろうとしたのに。
花丸「マ、マルはちょっと...」
ほら、ゴリ押しでやっても無理なんだよ。
ん?なんかルビィちゃんがめちゃくちゃ興味もってるぞ。あんな真面目に考えてる感じの顔初めてみたぞ。どんな顔しても可愛いなぁルビィちゃん。
千歌「ササッ!サササッ!ササッ!」
千歌がチラシを上下左右に動かすと、ルビィちゃんはそれにつられて顔を動かす。ほんとに小動物みたいだな。
千歌「興味あるの!?」
ルビィ「ライブとか、あるんですか!?」
千歌「ううん、まだ部員がほとんどいないんだ」
ほとんど(メイン1人、マネージャー1人)でライブはきついな。でもスクールアイドルやるならライブとかもしないといけないしね。
千歌「だから!あなたみたいな可愛い子にもぜひ!」
そういって千歌はルビィちゃんの肩をちょこっと触る。
その瞬間ルビィちゃんの顔が青くなり、顔を下ろしてしまった。
そういやルビィちゃんって、人見知り...あ、やば。
まさかとは思うが...
花丸は分かっているのか耳を塞いでいる。
俺も塞ぐか...。
ルビィ「ピ...」
千歌「ん?」
そしてルビィちゃんの顔が真っ赤になり、
ルビィ「ピギャァァァーーーーーー!」
やっぱり!またこの叫びだよ!こうゆう時だけでもいいから高級耳栓発動しないかな。ほんとに鼓膜が破れそう!でも前よりは小さいかな、だって近距離にいる千歌が倒れてないんだもん。まあかなりびびってるけどね。
ルビィちゃんの叫びが鳴りやむぐらいで上の方からガサガサ音がした。
???「キャーーーー!」
なんだ!?人が降ってきたぞ!?しかも女の子!
親方!空から女の子が!っていう状況だぞ!と、とにかく受け止めねば。
俺は空から降ってきた女の子をナイスキャッチした。いい感じに落ちてきたので、お姫様抱っこになった。全く、木登りして落ちてくるとかいったいどこのどいつ...ってこいつ善子じゃん
洋希「大丈夫か?善子」
善子「ヨハネよ!ってまたあったわね、リトルデーモン」
あ、中二病入った。こいつ高校入ってもこれで行くつもりなのか?友達できないぞ。
千歌「ひろ君!今人が落ちてきたけど大丈夫!?」
洋希「ああ、何とかキャッチしたから」
千歌「そっか...って!あなた!何サラッとひろ君にお姫様抱っこしてもらってるの!」
曜「そうだよ!まだ私達だってされてないのに!」
え、なに、俺のナイスキャッチは褒めてくれないパターンですか?あんなラ〇ュタみたいなキャッチしたのに...。
善子「え?あっ!ほんとだ!洋希にお姫様抱っこされてる!...じゃないわ、ふふ、あなたたち人間と違って私は特別なのよ、リトルデーモンにはこれぐらいはしてもらわないと」
千歌、曜「えっ...」
善子めっちゃ顔赤くなってるけどどうした。そんなに中二病が恥ずかしいならやらなきゃいいのに。てかドン引きされてるやん。
洋希「とりあえず下ろすぞ」
善子「まって!もうちょっとだけ!」
洋希「わけわかんねぇよ、中二病やりたいならおりてからやれ」
善子「そうじゃなくて!...」
わけわかんないから下ろしました。別に重くはないんだけど、なんか千歌たちから変な目で見られるのも嫌だから下ろした。
善子「ふっ、ここが下界、そしてあなたたちは下劣で下等な人間たちね」
うわぁ...ほんとに見知らぬ人にこんなこと言ってしまうのか。相当重症だなこれ。
花丸「善子ちゃん?」
突然口を割ってきたのは花丸ちゃんだった。
洋希「花丸ちゃん、善子のこと知ってるの?」
善子「だから!ヨハネだっ...」
花丸「善子ちゃんとは幼稚園が一緒だったずら!」
よく覚えてるなー。幼稚園のころの友達なんか覚えてないぞ俺。記憶力がない?意外とおぼてないもんだよね。記憶力は関係ないと思うが。
善子「だから!何度言えばわかるの!私は!...」
花丸「じゃーんけん...ぽい」
なんか突然ジャンケンし始めたぞ。花丸ちゃんはグーだが、善子のはなんだ?あれはチョキなのか?人差し指と薬指だけ出して。なんか独特だな。
花丸「そのチョキ!やっぱり善子ちゃん!」
善子「善子いうな!いーい!私はヨハネ!ヨハネなんだからねーーーーー!」
花丸「あ!まって善子ちゃん!」
ルビィ「マルちゃん!」
善子が突然走り出し、それを花丸ちゃん、ルビィちゃんの順で追っていってしまった。
なんか、ああいうの見てると面白いな。
千歌「あの子達...後でスカウトに行こう!」
まじか、花丸ちゃんとルビィちゃんはわかるとして、善子は...色々問題が...。まあ、部員が増えてくれればいいんだけどね。
???「このチラシを書いたのはあなたですの?」
突然後ろから声が聞こえてきた。なんか...聞いたことある声だな...。
千歌「あなたも新入生?」
このお嬢様の様な声...まさか!
とっさに後ろを向くと、そこにはロングの黒髪の女性が立っていた。
曜「ちがうよ千歌ちゃん!この人は生徒会長だよ!」
千歌「えっ?」
洋希「ダイヤさん...どうしてここに...」
ダイヤ「見覚えのない部活が勧誘してると聞いてやって来たまでですわ」
ダイヤさんはふふふと不敵な笑みを浮かべている。なんだ、背筋が凍りつくようなあの笑み...
ダイヤ「御三方、生徒会室まで来ていただけますか?」
洋希「恋愛要素少なくない?」
リオート「私の力ではこれが限界なのだよ...これからだ...これから本気をだす...」
洋希「恋愛小説でも買ってこいよ」
リオート「お、お金が...」
洋希「この前遊戯王買ったのに?」
リオート「まだその時にその考えがありませんでした」
洋希「カードの中に魂ぶち込むぞ?」
リオート「やめろー!死にたくない!」
さあ、やっと本編に入りました。アニメをみた方は2週目の感覚で見ていただければ幸いです。
今後ネタがなくなったら。さっきみたいに、作者+作品の中の誰か、の会話をぶち込むかもしれませんが、ご了承ください。