ラブライブ!サンシャイン!! 〜希望の光〜   作:リオート

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あともうちょいで本編に突入できますね。次回当たりでアニメ第1話に入れたらいいですねー。


第10話 いざ、浦女へ!

洋希「いよいよ明日か...」

 

時間は進み、ルビィちゃんたちと出会った日から特にこれと言ったことも起こらず、始業式の前日を迎えた。

 

洋希「ああ、なんか今から緊張してきたなぁ〜」

 

なんか体のウズウズが止まらない。こんなに緊張したのは久々だ。あ、いや黒澤さんとの1体1のときも結構緊張したな。でも今回はそれ以上だ。浦女には千歌とかもいるし、友達に関しては大丈夫だろう。問題はその環境に馴染めるかだ...。

そんなことを考えながら部屋をウロウロしていると、

 

ピンポーン

 

突然チャイムがなった。時刻は3時過ぎ、特に誰かと約束をした訳じゃないし...

玄関まで向かいドアを開ける。

 

洋希「はーいどちら様でしょうか?」

 

ドアを開けると

 

ダイヤ「こんにちは、赤羽さん」

洋希「く、黒澤さん!?」

 

予想してなかった来客に驚いた。まさか黒澤がうちに来るなんて...ん?

黒澤さんの後ろから赤色の髪がピョコっと出ている。赤い髪に黒澤...ああ。

 

洋希「黒澤さん、ルビィちゃんと一緒に来たんですね」

ダイヤ「あら、バレてしまいましたか」

 

まあ、普通に見えてたしね...気づかない方が難しいかもしれないよ...

すると黒澤さんの後からルビィちゃんが顔を出す。

 

ルビィ「赤羽さんこんにちは!!」

洋希「こんにちは、ルビィちゃん」

 

ああ、やっぱり可愛いなぁ。俺もこんな妹が欲しかったなぁーって思うぐらい可愛い。はぁ黒澤さんが羨ましい...。逆に黒澤さんの弟でもよかったかも...

 

ダイヤ「あら赤羽さん、随分ルビィと仲がよろしいのですね」

 

ちょちょちょい、目が笑ってないよ。なにその「よくも勝手にうちの妹にちょっかいだしてくれたわね」みたいな目は

 

洋希「こ、この前の試験の日に一緒におしゃべりしながら帰っただけですよ!ねぇルビィちゃん?」

ルビィ「そ、そうだよお姉ちゃん!」

ダイヤ「別にわたくし怒ってはないですよ?」

 

嘘だ、さっきの目は明らかに俺を目の敵にしてたぞ。

 

ダイヤ「ただ、ルビィがここまで殿方と話しているので、驚いただけですわ」

 

だと信じたい。

 

洋希「ところで黒澤さん、なにか俺に用事があってきたんじゃないんですか?」

ダイヤ「ああ、そうでしたわ」

ルビィ「赤羽さんに始業式と入学式でみんなの前で話をしてもらいたいってお話です!」

 

ん?俺に話をしてもらう?一体何を?だって俺転校生やで。クラスの人に挨拶するのはわかるが、全校の前で話するのは違くないか?

 

洋希「それはほんとですか...?」

ダイヤ「はい、記念すべき浦の星女学院の初男子生徒なので、なにかお言葉を仰っていただけたら...」

 

おうふ、まじですか。すでに女子高に入ることに緊張してるのに、これ以上俺の脈拍を上げないでください。寿命が縮んでしまいます。

 

ダイヤ「もし無理ならそれで構いませんが、どうですか?」

 

悩みどころだ。言わなかったら言わなかったで、事情を知らない人からしたら、女子高に男子生徒が紛れ込んでると噂されるだけだ。ならば大々的に公表してしまえばいいのでは?それなら...

 

洋希「わかりました、その話、受けます!」

ダイヤ「本当ですか!ありがとうございます!」

 

ああ、黒澤さんの顔が一気に明るくなった。いつもの冷静な感じとは違って可愛らしく感じた。

 

ダイヤ「それでは、明日明後日の始業式、入学式、宜しくお願いします」

洋希「了解です!」

ダイヤ「あともう一ついいですか?赤羽さん」

洋希「はい?」

 

黒澤さんが顔を赤らめて

 

ダイヤ「その...もし良ければなのですが、したの名前で呼んでいただけませんか?」

洋希「下の名前...ですか?」

ダイヤ「はい、その方が呼びやすいと思ったのですが...」

 

たしかに、何となく黒澤さんって呼びずらいっていう印象があったが、流石にこの人をいきなり下の名前で呼んだら何されるか分からない雰囲気があったから...でも、本人から許可が降りたなら。

 

洋希「わかりましたダイヤさん、これからは下の名前で呼ばせてもらいますね」

ダイヤ「はい、よろしくお願いします、洋希さん」

 

おや、いつの間にか下の名前で呼ばれたぞ。まあ俺はどっちで呼ばれても構わないけどね。

 

ダイヤ「では洋希さん、ご機嫌よう」

ルビィ「さよなら赤羽さん!!」

洋希「さよならー」

 

ダイヤさんたちが見えなくなり、俺は家に戻る。とんだ依頼を受けてしまった...正直なにを言えばいいか全然わからん。とにかく今から考えよう...。

 

そういって洋希はスピーチの内容を考え始めたらが、思ったようにいかず、スピーチ作成は難航し、洋希は結局夜中まで考えることになってしまった。

 

 

 

そして、次の日...

 

洋希「な、なんとかできた...」

 

1晩かけてようやく話す内容ができた。いいか悪いかは分からないがとにかく言うしかない...。

そんな思いを巡らせながら、俺は浦の星女学院に到着した。

他の生徒たちはすでに自分たちのクラスに着いているであろう。なぜなら俺は少し遅い時間に来てくれと、ダイヤに言われたからである。俺はそのまま、生徒会室へ向かった。

生徒会室につきドアをノックする。

 

洋希「失礼します」

ダイヤ「あら洋希さん、おはようございます」

洋希「おはようございます」

 

ダイヤさんは席を立ち、俺の方へ歩いてきた。

 

ダイヤ「それでは洋希さん、早速体育館へ向かいましょうか」

洋希「は、はい」

 

体育館へ向かう途中も緊張しっぱなしだった。ダイヤさんはそれに気づいたのか、

 

ダイヤ「緊張していますか?」

洋希「はい...もう口から心臓が飛び出てきそうです...」

ダイヤ「そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ、リラックスしてください」

洋希「リラックスできたら苦労はしません...」

 

ああ、だめだ頭が痛くなってきた...もう帰りたい...

 

そんなこんなで体育館についた。俺たちは裏手からステージ横に入る。

ちょうど学園長の話が終わったところだ。

 

ダイヤ「次ですわよ、洋希さん」

洋希「りょ...了解です...」

アナウンス「次は生徒会長から...でしたが、今年度から男子生徒の入学者が1名、この浦の星女学院に入学してきました。ですので、その方からお言葉をいただきたいと思います、それではお願いします」

 

え、生徒会長の代わりに俺が話すの!?そんな話来ていないが!?てっきり最後にオマケぐらいで言うものだと思っていたんだけど!?どうゆう事だとダイヤさんの方を向くと、

 

ダイヤ「あら、わたくしの代わりと言うのを忘れていましたわ」

 

絶対わざとだろ...。俺がルビィちゃんと仲良くしてたから、それの罰か...。しょうがない...。いつか絶対仕返ししてやる。

 

俺はステージ横から中央まで歩き出す。真ん中まできて前を向く。生徒や先生たちがみんな俺の方を見ている。ヤベェ、めっちゃ見られてる...、あ、何言おうとしたんだっけ...。まずい、頭が真っ白になっちった!と、とにかくなにか言わないと...。

深呼吸をして、いったん落ち着かせる。

 

洋希「皆さんこんにちは、東京から引っ越して来ました赤羽洋希です。今回浦の星女学院が共学のために男子生徒を募集していたので、ここに入学することにしました。理由としては、たんに家が近いからです。元女子高に入学するんだから、女の子目的じゃないかと思われるかも知れませんが、そんなことはありません。私はただ、ここを一つの学びの場として選んだまでです。もし、この学校で淫らな行為をしたら、通報してもらっても構いません。すぐにでも退学するぐらいの覚悟でここに来ています。ですので、1人の生徒として、関わってくれたら嬉しいです。これからよろしくお願いします」

 

1歩後ろにさがりお辞儀をする。するとまえから拍手が沸き起こった。ああ、ちゃんと言えたわ...

 

ステージ横に戻ると、

 

ダイヤ「いいスピーチでしたわ、あなたに任せて正解でしたわ」

洋希「そ、そりゃどうも...」

ダイヤ「では1度生徒会室へ戻りましょうか」

 

そういって生徒会室へ戻る。

 

洋希「はぁ、疲れた...」

 

俺は机にベターっとなって疲れを癒している。

 

ダイヤ「お疲れ様でした、ほんとにいいスピーチでしたわ」

 

そういってダイヤさんはお茶をくれた。

 

洋希「あ、どうも」

 

俺はそれを受け取り一気に飲み干した。乾いた喉が潤っていく。

 

ダイヤ「では洋希さん、そろそろクラスに行っていただけますか?ちょうどホームルームをやっていると思うので」

洋希「了解です」

 

席を立って生徒会室を出ようとすると、

 

???「邪魔するぞー」

ダイヤ「あら、秋山先生」

 

突然、先生らしき人が入ってきた。髪は茶色で、短め、おそらく運動系の部活の顧問とかかな?そんな感じがした。

 

秋山「赤羽ってやつを連れに来たんだが」

ダイヤ「こちらにいらっしゃいますよ」

秋山「あ、お前が赤羽か、あたしは担任の秋山だ、よろしく」

洋希「よ、よろしくお願いします...」

秋山「ほら、とっととついてこい、ホームルームで自己紹介してもらうから」

洋希「は、はい」

 

そういって俺は秋山先生に連れていかれ、クラスへ向かう。

 

秋山「それにしても、よく女子高に入ろうと思ったな」

洋希「家が近いんですよ、だからここに来たんです。ただそれだけです」

秋山「ほんとかね〜、実は密かに学園ハーレムを狙ってたりするんじゃないの〜」

洋希「それが出来るのはラノベ主人公ぐらいですよ。地味な男にはそんなことを出来ませんよ」

秋山「そうか?お前のスピーチが終わったあと、「あの人かっこいい〜」とか、「うちのクラスかな!?」とか、ちらほら聞こえたぞ」

 

ああ、意外と第一印象はよかったんだな...。それはそれで安心だ。

 

秋山「お、そんなこと言ってたらついたぞ」

 

どうやらクラスについたみたいだ。

 

秋山「お前はそこで待ってろ、私が呼んだら入ってこい」

洋希「わかりました」

 

そういって先に秋山先生が入っていく。

 

秋山「ほらー席につけー、ホームルーム始めるぞ」

 

先生の自己紹介や、連絡などの話をしている。緊張しているが、先程の緊張と比べれば、優しいものだ。

 

秋山「じゃあ次に転校生を紹介するぞ、入ってこい」

 

顔をパンと叩いて気合いを入れ、俺はクラスに入っていく。中に入ると以前いた高校とは全く違う雰囲気が漂っている。どこを見ても女子、女子、女子。うっは、なんだこの天国は。じゃなかった、自己紹介をしなくては。

みんなの前に立ち、一呼吸おいて、

 

洋希「東京から引っ越してきた赤羽洋希です、転校してきたばかりなのでここのことをよく知らないので、色々教えてくれたら嬉しいです。これからよろしくお願いします」

 

言い終わると同時に拍手が起こる。ああ、こんな俺にもちゃんと拍手してくれるなんて、いいところだなここは。

 

すると奥の席からガタッと音がした。見ると1人、立ってこっちを見ている。

 

洋希「ち、千歌?」

 

そう、俺はそいつを知っている、なんせ内浦にきてできた最初の友だちだからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千歌「き......奇跡だよ!!!!」




だんだん内容書くより後書きとか書くのが大変になってきちゃいました...。ネ、ネタがないんですよ...。とりあえずこのままペース落とさずに頑張っていきます。

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