久しぶりすぎてヤバイ
ちなみに男回です。
みんな大好き昼休み。
・・・俺は好きだよ?
学園には学食と購買がある。
学食は食券タイプで席は300席程の室内と50席程のテラスがある。
メニューも豊富で和洋中あり定食もあるが、育ち盛りが多いので日替わり弁当を更に頼み授業中や合間に食べるが人気だ。
購買ではパン屋から直接持ってきてもらったパンや自家製のおにぎり。
飲み物では部活動に力を入れているので、栄養ドリンクやプロテインまであるのが最大の特徴だ。
ちなみに体操服や制服類やブルマもここで売っている。
ブルマも売っている。
学校での交友関係もあるし基本的に俺達はお昼は別々に食べる。
俺は大抵ジュンと一緒に学食。
咲と雪は舞やクラスメイトと学食だ。
「ジュン。ご飯行こうぜ」
「おう」
二人して教室を出て食堂へ向かう。
今日は何を食べようかな?
日替わり次第だがガッツリいきたい。
「ジュンは今日は何食べる?」
「ん~今日は朝練も無かったし軽めかな?」
「そうか。テスト期間に入ったもんな」
ジュンは男子柔道部のエースでその筋ではかなり有名だそうだ。
そういえば先日テレビが取材に来たとかそんな話を聞いたな。
「そういえばテレビの取材がきたらしいな」
「ああ。その日は大変だったよ」
なんか顔に疲れが出てるな。どうしたんだろう?
「どうした?なんかあったのか?」
「取材の内容と質問がね・・」
ああ。なるほど。
あ。察し・・ってヤツだな。
「女の人だったんだけど。柔道の事より彼女はいるのか?や好きなタイプは?とかの質問ばかりだったよ」
「モテモテじゃないか」
「すこし怖かったけどね」
食堂に付き食券を買うために販売機に並ぶ。
周りはほどんど女の子だ。
ほとんどの男はお弁当を作ってくるかコンビニで買って教室や中庭で食べている。
食堂はすこし混むから触られたりするのがいやらしい。
「怖いって?」
「・・・言うなよ?撮影の時、胸やらをガン取りしたり。撮影終わってからしつこく誘われたりしたんだ」
「マジかよ・・」
「電話やメールとかかかってきたり大変だったよ」
「なにそれ怖い」
いくら何でもアグレッシブ過ぎませんかね?
「大変だったな」
俺はジュンを慰める。
「うん。先生に言って取材は基本的に断る方針にしてもらったからもう大丈夫」
列が空いてきて日替わり定食が見える。
今日はカツ丼と狐うどんだった。
「日替わりはカツ丼とうどんか・・・日替わりかな?」
「・・・俺が言うのもなんだけど圭はよく食べるよね」
「そうか?お前位だろ?」
「俺は運動してるからな。そんなに食べたら太るだろ?」
「・・まあ俺は気にしないからな」
「それ他の男子の前で言うなよ?また陰口叩かれるぞ?」
「気をつけるよ」
食券を買い食堂のおじいちゃんに食券を渡す。
「そういえばこないだ貸した漫画どうだった?」
「・・・読んだよ」
「読んでないな」
「読んだよ」
最初の数ページだが・・
「ん~子犬ドロップなら読んでくれると思ったんだがな」
「すまんな」
子犬ドロップは男の子を引き取り一緒に生活するOLの話だ。
後半は男の子が成長してOLが好きになるんだが同級生の子に乱暴されてOLを好きになる価値がないと思い精神を病んでしまうがOLがそれに気付き乱暴した子の家に殴り込みに行き相手を懲らしめて最後にはOLと結婚する話だ。
かなり人気で女の子にも人気でドラマや映画になるそうだ。
すごくキツイです。もうどっから突っ込んだらいいのかわからん。
「俺はクイーンアメリカとかが好きだわ」
「アレ面白いよな。俺アメコミならアイアンウォーメン好きだ」
クイーンアメリカはアメリカの第二次世界大戦で女性兵の強化実験で生まれたヒーローが悪と戦うアメリカンコミックだ。
アイアンウォーメンは大企業を切り盛りする男癖の悪いワンマン女性がパワードスーツを作り悪と戦うアメリカンコミック。
「アイアンウォーメンはちょっと・・」
「あれ?圭好きそうだけど苦手なんだな」
男癖が悪い設定のせいかベットシーンやこうヒロイン(男)が男(乙女)だったり高級男娼が出てきたりでちょっと・・・
「戦闘シーンは好きなんだけどね」
日替わり定食を受け取りテラスに向かう。
いい席空いてるかな?
テラスを見ると思ったより人がいる。
いつもならもっと空いてるんだが・・
「空いてないね」
「ああ。どうしようか」
丁度空いてるテーブルが無い。
どうするか。室内で食べるかな。
「戻る?」
「そうだな。ん?」
戻ろうとした時にあるテーブルに天と真里亞(マリア)と友達が食べているが見えた。
テーブルは6人掛けで天達は4人か・・・
「どうした?戻らないのか?」
「なあ、天達がいるんだがそこのテーブルに交渉に行かないか?」
「お前なぁ・・」
「店内もまあまあ混んでるしダメか?」
「はぁ。わかったよ」
「すまんな」
ジュンに言わないが店内で食べたく無い理由があってな。
店内で食べると周りの視線が凄いのと席が狭いから・・・俺だけ触られるんだ。
俺も男だ。女の子に触られるのは嫌になると思わなかった。
だが今は違う。知らない女の子に触られるの事やセクハラの様にいやらしく触られるのがキツイ。
今だからハッキリ言う。痴漢、セクハラはマジでありえないからな。
憎悪と嫌悪感しかない。
俺とジュンと一緒に天のテーブルに向かう
「天」
「あ。圭にい」
「け、圭さん!」
「え?」
「・・・こんにちは」
上から天、真里亞、天友A、天友Bだ。
天の友達の扱いが悪い?
・・・名前わからんしな。
真里亞はいつものトレードマークの赤色のポニーテールが見える。
天友Aは金髪のショートヘアーでちょっとタレ目なのが特徴だ。
天友Bは薄い青色のストレートロングヘアーでメガネをかけている。
「天すまんがジュンと一緒にここで食べていいか?」
「いいよ!」
「・・・私達に相談は?」
「コラ
「
「ダメかな?」
「・・・いいです」
天友Bもとい
後は真里亞と天友Aだ。
「二人もいいかい?」
「コクコク」
「私もいいですよ~」
よかった。これで店内でご飯を食べなくて済む。
俺らから見て左に天と真里亞、右に雲母ちゃんと天友Aだ。
ちなみに雲母ちゃん以外は日替わりだ。
雲母ちゃんはお弁当を持っていている。
「ありがとう。えっと」
「圭にい紹介するよ。左がうんも右がピーチ」
「私は田中
「うんもゆな・・・安田
「桜ちゃんに雲母ちゃんね」
「知ってるかもしれないが俺は万丈目 圭隣は友人の黛 純だ」
「よろしくお願いします!」
「・・・・ペコ」
「よし!食べようか!」
「待って!私!私の紹介忘れてる!」
「あ~マリーです」
「よろしくね」
「よろしく」
「春日 真里亞です。よろしくお願いします。って圭さんは知ってますよね!」
「もちろん」
真里亞は同じ図書委員会だ。
天繋がりで知り合って趣味があってなかなか気に入ってる。
「この子が例の子?」
「そう。真里亞」
「「例の!?」」
「なんですか!その例って!」
ぐっと雲母ちゃん以外が身を乗り出してくる。
雲母ちゃんは無表情にご飯を食べている。
今日は騒がしい昼ご飯になりそうだな。