今年もよろしくお願いします!
歩く人さん 誤字報告ありがとうございます!
小さな毛玉を片足に引っさげ、リビングを目指す。大きさは手のひらに乗るぐらいと非常にコンパクトサイズ!
更にヨチヨチと必死に上を目指す向上心をお持ちだ。
ミャーミャー
何も居ない左足は上げ、子猫の居る右足は摺り足で進む。右足で動いている間は子猫は動かず耐え、左足で動く時に進む。控えめに言って超可愛いです。
「圭、ズボン大丈夫?」
「大丈夫だよ」
リビングのドアはジュンが開けといてくれてるし、子猫はしっかりと掴まってる。
ズボンに穴が空くぐらい問題ない。
子猫が腰ぐらいに到達した頃にはリビングに入れた。中は広く、すごく温かい。そしてこっちに見て興奮状態のチビ達だ。
奥にはテラスがあり日光が差し込んで開放感のあるリビングだ。テラスには色々な植物と一緒に様々な鳥もいる。
動物園かな?
「すごいでしょ?」
ややドヤ顔のジュンの気持ちはわかる。これはすごい。で、ソファーに座ってる彼が亮か……
後姿だけ見ると細身の短髪の人だ。
「やぁいらっしゃい。純と……えっと……万丈目君だよね?僕は皆本 亮。よろしくね」
皆本と名乗った彼は俺の方まで来て握手を求めてくれた。正面から見た彼は顔色が悪く、痩せこけていた。
健康なら相当なイケメンだ。しかしこれはこれで需要がありそうな人だな……
「よろしく。出来れば圭って呼んで欲しいな。今日はお世話になるよ」
握手をしながら話した俺に皆本君はきょとんとした顔をした。どうしたのだろうか?俺そんなに変な事を言ったのだろうか?
「ふふふ。じゃあ圭。僕の事も亮って呼んでよ」
「おう。早速だが亮、お願いがあるんだ」
「お願い?」
皆本君改め亮が俺の発言に首を傾げる。ジュンは察したかちょっと呆れ顔だ。
「うん。良ければ後でゴン美と遊ばしてくれる?」
俺のお願いを聞いた亮はポカンとした顔をしていた。そして……
「ふっふふふ。はははは!!うん!いっぱい遊んであげて!喜ぶよ!」
いきなり笑い出してどうしたのだろう?やっぱり危ない奴なのか?いや、俺のカンが面白い奴だと発している。
別に子猫やゴン美に負けたわけじゃない。ちなみに子猫は今、俺の腹のらへんだ。
更にご主人である亮が笑ったお陰か皆(動物)が大興奮。
遊ぶの!?遊んで!!よっしゃ!遊ぶぞ!って意思がすごい。
「わわ…。ちょっと亮!落ち着かせてよ!」
見れば気に入られているジュンはすごい事になってる。群がってると言うより、押し寄せている。みんな我先へとジュンに遊んで貰おうと必死だ。
「うん。みんな落ち着いて」
亮が手を数回叩くとジュンに押し寄せていたみんながゆっくりと亮の前に集まる。
しかし俺の腹で遊んでる子は亮の所に行くか迷っていた。それを見た亮が少し驚いていた。
「圭ってすごいね。その子、気難しくてジュンにも懐かないのに……しかも僕と圭か迷うほど好かれるなんて……」
「え?そうなの?」
お前そんな子っだったのか?いきなり上ってきたから変な子だとは思ったが……
ミャー!
可愛いしいいや。可愛いは正義。
「ふぅ……大変だったよ」
「ははは……お疲れ」
早くも疲れているジュンにねぎらいの言葉をかけてやる。個人的にはうらやましいがな。
「そうだ。勝也はもう来てるの?」
「うん。今二階で準備中」
勝也?なんだか運の強そうな名前だな。
「えっと……勝也って人で全員?」
「そう。勝也はちょっと怖いかも知れないけどいい子だから仲良くしてあげてね」
亮が言う怖いってのはこの世界の怖いだろう。ぶっちゃけ元の世界のシネマ映画を見た俺にスキは無い。
ちなみにこの世界のシネマは中々面白い。極道の女(コメディ)だ。
「ははは。確かに勝也は怖いかもね。でも圭とは相性いいと思うんだけどね」
相性?はて、俺はそんなに怖い人と相性がいいのだろうか?
ミャー!!
「お!とうとう上り詰めたんだね」
気が付けば子猫は俺の肩まで登りつめた。子猫はゴロゴロと機嫌良さそうに俺に擦り寄ってくる。まるで気分はナウシカだな。色も似てない?
ブロリー見てきました。賛否ありますが個人的にはすごく良かったです。
でも出来ればサイヤ人過去編、ブロリー編で二つにして欲しかったですね。